探索者って明らかに超人だよね?   作:九十九猫221

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大変遅れて申し訳ない。
クリスマスキャロルを旧支配者のキャロルにすり替えたり、交通事故で死んだと思ったら生き返って何故か喫茶店を開かねばならなかったり、チョコをミ=ゴ製にすり替えたり、田舎に帰ったら伝説の刀を抜いて、穢れを祓ったりしていたらいつの間にかこんなに時間が過ぎていました。不思議だね?






第二章 ■■な共闘 8話 「さくせん:命を大事に?」

氷室サイド

 

遡るほど15分前

 

ここが九十九が言っていた図書室?なんだろうが、壁一面に本が敷き詰められており、かなりかび臭い。ちゃんと換気はしているのだろうか?いやその前に地下に図書室作るならそれなりの設備を設置しておけよ。流し目で本のタイトルを見るが全然わかんねぇ・・・・英語で書かれていないことは分かるがそれ以外はさっぱりだ。

 

「山下さん、何か読めそうな本ありました?パット見た感じ英語で書かれているのはないみたいですけど」

「う~ん、・・・・・僕もだめだね。ドイツ語で書かれているのもないね。文字に見覚えがある奴はあるんだけど流石に読めないね」

「クトゥルフで図書室は日記、手記、メモの断片、魔導書と情報の宝庫ですから何もないってことはないはずなのでここはお決まりの手で行きましょう・・・・初期値ですけど」

「僕は戦闘ではあまり役に立てない分ここで活躍しておかないとね」

 

《ロール 図書館》

氷室 25→26 妖怪イチタリナイ「呼んだ?」

山下 75→16 成功

 

呼んでねーよ、帰れ!これだからダイスは信じられねえ!

 

「なんとなくあっちの本棚に何かありそうな気がしてきたから探してくるね」

「どうぞどうぞ、俺は適当に物色しておくんでお気になさらずに・・・・」

「う、うん・・・氷室君の分まで頑張って成果上げてくるからそんなに不貞腐らないでいいよ」

 

俺も九十九の方について行ってればよかったか?いや、山下さんを一人にするのも危ないし、しょうがないから適当な本引っこ抜いて暇潰すか。

 

 

 

 

 

 

 

九十九サイド

 

一人の尊い犠牲(仮)が発覚したところで場所は変わって図書室?になる。やはりかび臭い。地下に図書室作るとか何考えてるのだろうか?せめて除湿器置いてけ!

 

山下さんは奥の本棚に嚙り付いてなにやら忙しそうだが、氷室はあっちこっちにうろうろとしているだけでやることないから暇をつぶしている感がある。はは~ん。さてはあいつ技能に失敗したな。

 

「やぁやぁ、技能に失敗してやることがない氷室君、調子はいかがかな?」

「おう、全部わかっててその質問してくるなんて喧嘩売ってんのか」

「いやいや、まっさか~。探索三大技能の目星しか割り振っていない人が探索すればどうなるかなんて炭酸を飲んだらげっぷが出るくらい分かり切ってますし~」

「ほう、なら三大技能に割り振っているお前なら成功すると?」

「余裕の成功さ、割り振りが違いますね」

「よかろう、ではやってみたまえ」

「月島さん、なぜ急に偉そうに?あと響ちゃん、それはふらg」

 

《ロール 図書館》

九十九59→53 成功

 

「コ ロ ン ビ ア 」

「「なん・・・・・だと・・・!?」」

「氷室君、君は廊下に出て古鷹さんが戻ってくるのを待ってるんだな」

「魔導書見つけて発狂してろ!」

「ここはお二人に任せてもよさそうですし、私も一緒に待ちますね」

「はぁ、それじゃここは任せたぞ。俺は俺でちょっと思いつた事があるからそっちに精をだしてくる」

 

二人は大人しく部屋から出ていったところで俺も本棚を物色していく。さてさて、何が出てくるのかな~?

 

 

 

 

~30分後~

 

 

 

「お~い、古鷹さん戻ってきたが何か見つかったか?」

「一冊だけ英語で書かれた魔導書を見つけたけど内容は専門外だからわからなかったよ。辛うじてタイトルが分かる程度だね」

「俺は何かの実験資料だな。日本語で書かれているけど専門用語が多くてよくわからん」

「山下さんのは後回しにするとして、九十九、ちょっと見してみろ」

「ほれ、これだ」

 

氷室に資料を渡して古鷹さんとこれまでの出来事を伝えておいた。なお、久美ちゃんは無事保護されて念のために病院に増山さんが送ったそうだ。これで俺の依頼は完遂できたことだし心置きなくこの建物の攻略に専念できるな。

 

《SANチェック1/1d3》

氷室 67→97 ファンブル 1d3+1→4 残63

 

ヒ、ヒムロダイーン!?いきなりSANチェックが入ったかと思えばゴリゴリSAN値が削れた。そのせいで手が震えて資料を落とし、足取りもおぼつかない感じになっていた。俺は慌てて駆け寄り氷室を支える。

 

「いきなりどうしたんだ!?SANチェックトラップか!?俺に発狂しろなんて言うから天罰が下ったんだな。戒めて、どうぞ」

「・・・心配するなら最後までしてくれ。資料の内容を大まかに理解したら急にきやがった・・・・・すっげー気持ち悪い」

「そ、それでいったいどんな内容だったんだい?」

「ざっくりと説明するなら、これは人体実験のレポートで、さらってきた人達を使って人間をグールにする実験を行っているらしい。成果としてはいまいちらしいが、それでもいくつか成功例があるらしい・・・・・その倍以上失敗しているらしい」

「なんて惨いことを・・・」

「本当なのでしたら許しがたい行為です」

「俺は人間をやめるぞー工場だったのか・・・・南無南無」

「馬鹿なこと言ってねーでどうにかしないといずれグールの軍隊が出来ちまうぞ」

 

それはやばいな・・・・殺すのに手間がかかりそうだ。

 

「まぁ、恐らく蛇人間が主導で行ってるはずだから親玉を殺せば何とかなるでしょ。実際この地下には蛇人間しかいなかったし」

「・・・言われてみればそうだな」

「ここで破壊工作しても逃げられればどこかで同じことが繰り返されるし、サクっと殺って安全確保してから考えればいいんじゃない?」

「確かに九十九君の言う通りだね。まずは当初の目的を達成しないといけないね」

「響ちゃんが的確なことを!?」

「狂人の考察をいつの間に!?」

「山下さ~ん、二人がいじめてくる~」

「いつも君たちはこんな感じなのかね」

 

古鷹さんが呆れた顔で見ているが気にしない。なぜ当たり前のことを言っただけでこうも非難されるのか。これじゃ日頃から頭のおかしい奴みたいじゃないか!訴訟も辞さない覚悟である。具体的に言えばワザップジョルノをだすぞコノヤロー。

 

 

 

その後、魔導書は一旦保留でお持ち帰りすることが決まり、図書室にテーブルがあったのでそこで作戦会議を開くことになった。古鷹さんが増山さんに連絡して、建物の見取り図を送ってくれたので見てみると、1階から3階までしかのっておらず、4階については手に入れることが出来なかったらしい。1階は特にこれと言って特に何かあるわけではないのでパスし、2階は修練場が大部分を占めており、恐らくここで信者に何かを盛って操っているのではないだろうかとのこと。だが教祖は出てこず、下っ端が仕切ってるらしいのでここもパス。3階は来客が来た時に寝泊まりする部屋があるだけなので、必然的に教祖は4階にいることは確定だそうだ。エレベーターがあるのでそれに乗れれば一気に3階まで行けるそうなので、後は4階に続く階段を見つければ教祖の部屋まで一直線だ。しいて上げるならエレベーター前にはセキュリティーロックがあるのでなんとかキーを入手しなければならない事なのだが、お眠り(永遠)になった蛇人間からそれらしきキーが見つかったので問題ない。なみにこれらすべて増山さんが調べた結果である。ぐう有能。俺達より探索者してない?

 

「さて、ターゲットの所在は分かり、未だ私たちが侵入したことを知られていない。このチャンスを逃すわけにはいかない。いかに早く駆け上がり制圧するかがこの作戦の肝となる。出来る限り守るがそれでも命の危険が付きまとう。本来民間人である君たちに強制する権利など持ち合わせていないが、私一人では到底太刀打ちできない。どうか協力してくれないだろうか」

「僕はあまり戦闘が得意じゃないからお役に立てるかどうか分からないけど、足だけは引っ張らないよう頑張ります。それにここまで来て逃げるなんてかっこ悪い事できませんよ」

「私も知人の安否が確認できてませんので・・・・・もし、実験の犠牲となっていたら仇だけでも取りませんとね」

「山下さんと同じくここで逃げたらかっこ悪いのと、このままほっといて街がグールまみれになって、蛇人間の支配下に置かれるなんて想像しただけでもゾッとする展開は勘弁願いたいので協力しますよ」

「グール、蛇人間、イカレ信者等々に溢れかえってようが、優秀な狩人ならこう言うね。素晴らしいじゃないか!存分に狩り、楽しみたまえ!とね。このゲールマンの狩りを見せてやろう!」(意訳:獣狩りの時間だ)

「すみません、大事な場面なんですけど、ちょっと啓蒙が高すぎたヤーナム人がいるので治療(物理)しておきますね」

「ちょ、ちょっとしたヤーナムジョークで場を和ませようとしただけだから、アイアンクローはかんb、ああああああああああああああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長い間投稿せず、短めで申し訳ない。
次回はちょっと逃げた王様達の首を狩って薪になるだけの簡単な用事が終わり次第投稿しますのですぐにできると思います!

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