探索者って明らかに超人だよね?   作:九十九猫221

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はい、早速戦闘から始まります。
そして二人の持ち物を記載するのを忘れていたことに気がつく作者
後で追記しておくので許してください。主人公が何でもするので


得物なんか捨ててかかってこい!ブッ殺してやらああ!!(腕死2日目)

発狂した職員は手にしていた鉄パイプを振り上げて襲いかかって来た。一番前にいたせいか、竹刀を持って危険と判断したのか分からないが俺に向かってだ。だが、職員が動き出した瞬間にメッセージが鳴り響く。

 

《戦闘を開始します。ロール宣言をしますか?》

 

メッセージが聞こえた瞬間、時間が止まったかのように体が動かなくなり、職員も鉄パイプを振り上げようとしたところで止まっていが、意識ははっきりしている。

 

「(あれ、おかしくないか?普通ならここでなにかしらの戦闘技能若しくは行動を宣言するはずなのに、メッセージはロール宣言をしますかと質問して来た。どの技能のロールを宣言しますかなら分かるが、これは一体なんだ?)」

 

意味不明なメッセージに混乱するが、いつまでもこのままでは埒があかないので、宣言することにした。

 

《ロール 日本刀40 成功 相手はロールを行いません ダメージ1d4 4+1ターンスタン》

 

宣言を終えると、元どおりに動けるようになり、DEX15という高水準のステータスお陰か、職員が鉄パイプをを振り上げ終わる前に隙だらけな胴体に竹刀を振り抜く。相変わらず竹刀が鳴ってはいけない音を鳴らし、職員は苦痛の声を上げる。

その隙に氷室が近づき、大きく右腕を振り抜き、職員の脇腹を殴りつけた。

 

《ダメージ1》

 

ん?メッセージからはダメージ値のみで、こぶしのロール結果が聞こえない。これはどうゆうことだ?

山下さんは戦闘に参加しないのか会議室の隅にいつの間にか移動しており、遠目に見ていると思ったら。

 

《目星13 成功》

 

「そいつ君達よりも全然弱いからそのまま気絶させてくれ。HPも残り5だ」

 

と、山下さんがどうやら相手に対して目星を行い、ステータスを見てくれたらしい。目星スゲえな。

 

職員はスタンしているせいか襲って来ず、鉄パイプを乱雑に振り回している。このままさっさと片付つけるべくロール宣言をする。

 

《ロール日本刀98 ファンブル》

 

「「「あ」」」

 

どこからともなくデデドンという音が聞こえた気がした。職員めがけて振り抜いた竹刀は見事振り回していた鉄パイプにぶつかり、へし折れた。

 

「ちょっ!?あんたいきなり何してんだ!?」

「うっさいわ!好きで折った訳じゃないし」

「ああもう、仕方ねーから俺も振るか」

 

「ロールこぶし41 成功 相手はロールを行いません ダメージ2》

 

氷室は乱雑に振り回される鉄パイプを掻い潜ると、右腕振り抜き、ボディブローを炸裂させた。先ほどと違い明らかに威力が上がっている。

 

「よし、これで残りHPは3。ワンパンで気絶するはずだ。九十九、ロール宣言せずに一発なぐれ」」

 

殴り終え、素早く鉄パイプの射程圏外に移動する。

 

「いや、今回は九十九君がスタンさせてないから攻撃が来るはずだ。気を付けてくれ」

 

山下さんが言い終えると、同時に職員が鉄パイプを振り上げて俺に振りかぶって来た。竹刀はポッキリ折れているので受け流せないと判断し、折れた竹刀を投げ捨てて回避を選択する。

 

《ロール回避22 成功》

 

振り下ろされた鉄パイプを横に身体をずらして躱すと同時に、隙だらけな顔面めがけてこぶしを叩きつける。

 

《ダメージ1 HPが2になったため自動気絶します 戦闘終了します》

 

職員はそのまま後ろに倒れ込み、動かなくなる。試しに投げ捨てた竹刀を回収して突いてみるが反応はない。

 

「し、死んでないよな?」

「心配ない、メッセージ通り気絶しているだけだ。それにしても九十九は運がないというかダイスに嫌われているのか、今後が心配になって来たぞ」

「まぁまぁ、ダイスはどう転ぶか分からないし仕方ないよ。それよりもこの人どうする?流石にこのまま放置しておくには可哀想だけど、また暴れられても困る」

「それもそうだな。俺が治療しておくから何か縛れるもの探しておいてくれ」

 

氷室が持っていた鞄からガーゼを取り出し、紫色に腫れ上がった腹に当てていた。

あれは俺のせいじゃないよ?多分氷室が殴ったせいだよ?見て見ぬ振りして給湯器から伸びたコードを引っこ抜き持っていき、そのまま腕を後ろに回して固く縛り付けた。

 

「そういえば氷室はロールせずにダメージ与えていたが、どういう仕組みなんだ?」

「ん?気付いてなかったのか。自分の行動ターンにロールするかしないか選択できるのは知ってると思うが、選択せずとも攻撃はできる。ただし、こぶしの場合は威力が固定で1なんだがロールしないから失敗しないメリットがある。まぁ、当たるかどうかも本人次第と慣れないことは普通にロールしたほうがいい。いわゆるロールによる補正を受けない中の人技能ってやつさ。だからキャラクターシートに載っていない技能でも、ロール補正を受けないが実行はできるってことだ。」

 

なるほど、今治療しているのも中の人技能ってやつか。下手に応急手当してHPが回復したら起きてしまうからな。

 

 

氷室の治療が終わり、その際に物色した職員が持っていたものを机の上に並べる。

血塗れの鉄パイプ、クラス2と書かれた腕輪、財布と少ないがこの腕輪は使えそうだ。

 

「とりあえずこの腕輪は俺が預かる。九十九は竹刀折れちまったし、代わりにその鉄パイプでも持って行ったらどうだ?」

「何か呪われてそうだな。どうせならエクスカリバールの方が良かった。後で血は拭いておかないと滑りそうで怖い」

「う〜ん、見た目は美少女ヤンキーにしか見えないね。中は男性だけど。腕輪は氷室君が持ってくれて構わないよ。扉を開けた瞬間襲われたら怖いしね」

「これから会議室を出るがまた襲われるかもしれない。その際は俺と九十九が前衛、山下さんは後方で相手のステータスの確認をお願いします。後は高度な柔軟性を維持しつつ臨機応援に対応してくれ」

「つまり各自で判断ってことだね」

「そうとも言う」

「いや、そうとしか言わないからな」

 

おのれ!ツッコミ役は氷室のはずなのについ、ツッコンでしまった。

 

 

作戦?が終わったところで会議室を出ることにした。鉄パイプの血は拭き取り、包帯で即席のグリップ代わりにして滑らないようにした。腕輪を電子パネルに近づけて扉を開け、慎重に外を覗く。

その光景は異様で、廊下のいたるところに、血の気を失い青白いというより灰色に皮膚が変色して、まるで石像のように固まっていた。石像になっている職員はその顔を苦痛と恐怖に染まっており、見ているだけで恐怖が伝わってくる。

 

《SANチェック 0/1d3 九十九55 成功 氷室26 成功 山下07 成功 減少なし》

 

今回全員成功して減少はないが、ずっと見続けて気持ちのようものではないので、顔を見ないように移動する。その際に腕輪を見てみるがどれもクラスは2であるが、進度だけは全員7になっていた。

 

 

現在はラウンジと食堂が併設された場所にいる。ラウンジには無料でコーヒーとお茶が飲める自販機と丸テーブルがあり、食堂は食事するだけのスペースでキッチンなどはないが、パンやお菓子が買える自販機が置かれており、暫くは食料に困ることはないだろう。幸いあの職員みたいに凶暴化したやつはいないようだ。

 

目星を試そうとしたが、氷室からここには特に何もないと言われたため断念した。ラウンジに研究所の簡単な見取り図があったので拝見する。残念ながら外すことができないので、持ち運べないので記憶しようとすると、山下さんがスケッチブックに見取り図を書き写してくれた。流石に時間もあるので技能を使わずとも描き写せた。

 

ラウンジからいける扉の奥には研究施設に通じており、行く前に俺たちのいた会議室の隣の部屋の警備室に行くことにした。警備室に向かう際に、事務室に続く扉を確認したが、機密性のあるシャッターで塞がれており、開けるためのクラスは8と書かれている。このシャッターは外に通じる窓や通気口全てに設置されており、厳重に外と遮断されている。

 

警備室の前に辿り着くと念のために聞き耳をたてる

 

《ロール聞き耳 九十九59 成功 氷室37 失敗 山下55 成功》

 

流石に氷室は聞き耳初期値なので成功しなかった。強化された聴力からは何も聞こえず、生き物の気配はしなかった。そのことを氷室に伝え、中に入る。

 

警備室の中はこぢんまりとしており、4つのモニターが一定時間に切り替わっている。おそらく研究所内に設置されている監視カメラの映像だろう。そのモニターを見つめたまま、石像と化した警備員がおり、調べてみると腕輪のクラスは2。ッチ、ゴミめ。だが、腰につけていた警棒と懐中電灯はありがたくいただいておく。使わなかった鉄パイプを代わりに置いておく。これは等価交換なので窃盗には当たらない。懐中電灯?ちょっと借りていくだけですよ(ゲス顔)

氷室の野郎が白い目で見てきたが知らないね。

 

警備室のモニターはどれも画像が粗く、固定カメラなのであまり情報は得られなかったが、時折黒い影が画面に映し出されるが、画像が粗すぎてよく分からない。また、所々に無残にも砕かれた職員が映し出されたり、真っ暗で何も見えない画像が映し出されたりとここで得られる情報はこれ以上なさそうだと警備室を出ようした時だった。

 

《シークレットロール》

 

急にメッセージが聞こえると何かダイスを振り始めた。

 

「これは一体何のダイスだい?」

「さぁ?今のところ体に異常は無いけど……氷室何か知ってるか?」

「俺の予想が正しければだが、それぞれ腕輪の進度を見てくれないか」

 

言われた通り腕輪を見てみると、進度がいつのまにか1に進んでいた。氷室も1になっていたがなぜか山下さんは0のままだった。

 

「この進度は察しの通り石像になるまでのタイムリミット……いや、そのままの意味で進行度だ。これが増えていくたびに身体が石に変わっていく。これは機械類に近づく、若しくは触れるなどすれば進行していくんだが、おそらくさっきのシークレットロールはその進行度が増えるかの対抗ロールだ。山下さんはどうやら対抗ロールに成功したみたいだけど。」

「流石にリアル知識があるとこういう時に便利だね。頼もしい限りだよ」

「いや、今のところ原作通りでは無い部分もあるから、断定できないから油断だけはしないでください」

「了解だ。九十九君も何かわかったことがあったら言ってほしい。ここでは僕は年長者かもしれないけど、TRPGでは初心者だからね。戦闘ができない分、こういうとこで頑張りたいんだ」

「山下さん……分かりました。でも、6年も前にやったっきりなので殆ど覚えてないですけど、何か気が付けば知らせますね」

 

この人ほんといい人ですわー。必ず生きてここから脱出させないと。

 

「あー、それと原作通りであれば、監視カメラに映っていた影は凶暴化した猿か発狂した職員だったはずなんで、対峙した時は作戦通りでお願いします」

「そんな大事なことは先に言えよ」

「はぁ?俺は推理小説で犯人の教えない派なんでね。全て終わった後か、その情報が出てきたなら教えるけどな。それに下手な先入観を持たせちまったらいけないしな。わかったか?」

「うわっメッチャムカついた。ファンブルした時は覚えてろ。絶対お前めがけて警棒がすっぽ抜けるようにしてやる」

「自分をディスりながら脅迫するとか斬新な言い方だな」

「二人とも喧嘩しない。時間もないことだし次の行動に移るよ。僕は研究施設に行こうと思うけどいいかい?」

「そうですね。この周辺で得られる物はなさそうなんでそれでいいと思います。ただ研究施設には先ほど言った奴らがいるので気をつけていきましょう」

 

 

警備室を後にして再びラウンジに戻り、研究施設に繋がる扉の前に辿り着く。扉はクラス2なので普通に開けることができた。ここは他とは違い自動ではなく、手動で開ける扉なのでゆっくりと数センチ開け、中を覗くが石像がある以外、問題はなかった。さて、ここから本格的に探索が始まるので気合い入れていかないとな。

 

 

 




本格的に主人公の運が不安になってきた
次回は研究施設の部分を探索していきます
腕死を改変していますが、そこまで大きく改変はしてないですよ(目をそらし
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