探索者って明らかに超人だよね?   作:九十九猫221

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戦闘回2回目+探索回


九十九「行くぞダイスの女神!今回の戦闘こそ上手くいきますように!」
女神?「………」ニタァ
氷室「南無」
山下「頑張れ」




今回ロールの結果だけでなく、元の数値も入れて見ましたがいかがですかね?










ただの案山子(ファンブル)ですな。(腕死4日目)

前方にいる狂った職員は、こちらを見てブツブツと呟いたまま立っている。廊下は人が3人以上並んでも十分な広さがあり、俺と職員とまでは目測10m位だ。俺は肩掛けカバンの中の入れていた警棒を取り出し引き伸ばし、静かに構える。

 

《戦闘を開始します。ロール宣言しますか?》

 

聞き慣れたメッセージが聞こえると同時に時間が止まったのようになる。ロール無しでも勝てないことはないが、今はあいつのとの勝負もあるのでロール宣言を選択する。

 

《使用武器が技能と対応していない為、−10%の補正がかかります。宜しいですか?》

 

なん……だと!?い、いや、冷静に考えれば確かに警棒は杖とかそこらへんの技能で使用する武器だし、マイナス補正掛かってもおかしくはないな。だが、俺の日本刀は60%。補正がかかったとしても50%あるから十分成功する筈だ。

 

《ロール日本刀50→05 クリティカル 回避不可、威力2倍になります》

 

勝った!第1部完!フハハ!今回の勝負はどうやら俺の勝ちのようだな氷室よぉ〜。

 

判定が終わると同時に身体が動き出す。職員も近づいて来る俺に反応するが、もう遅い。10mもあった距離を一瞬で詰め寄り、警棒を振るう。職員の脇腹に警棒の先端が食い込み、メキッと骨が折れる音が聞こえる。そのまま警棒を振り切ると、職員は真横に飛んでいき地面に倒れこむ。

 

《ダメージ2b6+1d4 →10 HPが一度に半分以上減少したためショックロールを行います。判定43 成功》

 

ま、マジかこのおっさん!?俺なら強制気絶する攻撃を耐えやがったぞ。

 

職員は口から血を出しつつも立ち上がり、狂気じみた目でこちらを睨みつける。そのまま職員は雄叫びを上げながら鉄パイプを振りかざし迫って来る。

 

《ロール杖25→67 失敗》

 

職員は狂っているせいか、誰もいない場所に鉄パイプを振り下ろす。

 

こいつ会議室の職員と違ってロール使って来るのか!?だが、25%と初期値なので滅多なことがない限り当たることは…………ない筈だ。

 

《ロール目星65→68 失敗》

 

「あ、ゴメン。目星失敗したみたい」

 

どうやら山下さんはこちらの加勢に来てくれたみたいだ。まぁ、氷室は拳銃持っているし大丈夫だと判断したのだろう。

 

「いえ、助かります。おそらくあと一発当てれば倒れる筈なので、次で仕留めたら氷室の加勢に向かいます」

 

 

 

 

 

 

氷室サイド

 

さて、あんな啖呵を切ったのはいいが、俺の拳銃は50%と正直心許ない。銃火器による優先で最初の一発は撃てるが問題は外した後だ。このチンパンジーが棍棒以外で攻撃してきた場合、2回攻撃になるんだよなぁ。しかも30%と決して侮れない数値だ。これは少しダメージを覚悟しておかないとダメか。めんどくさいが仕方ない。腐っても医者だ。人が傷つくのは見たくないが、優先度はある。悪いがこのチンパンジーには仲間の為に死んでもらう。

 

《戦闘開始します。ロール宣言しますか?》

 

俺は迷わず宣言する。頼む!当たってくれ!

 

拳銃を構え、チンパンジーに狙いを合わせる。棍棒を振り回し一直線に走ってくる。

 

《DEXは相手が上ですが、銃火器を所有している為、1発目のみ優先されます。ロール拳銃50→25 成功》

《ロール回避40→69 失敗》

 

あ、あっぶねー。あのチンパンジー40も回避持ってやがったのか。チンパンジーは確か呪いのせいでHPが5と低い。この一撃で死んでくれればばんばいざいだが、このデリンジャー (拳銃)1d8と威力低いから結構博打なんだよ。

 

構えた拳銃の引き金を引くと同時に響き渡る発砲音に手に伝わる衝撃。放たれた弾丸は一直線に飛んでいき、チンパンジーに当たる。

 

《ダメージ1d8→5 HPが0になりましたので死亡判定します。戦闘終了です》

 

運良くチンパンジーの心臓部分に当たったのか、胸に小さな穴が空き、そこから大量の血液が流れ出る。チンパンジーは何が起きたか分からないのか、立ち止まり穴の空いた胸を凝視した後、そのまま後ろに倒れた。床に血溜まりが広がり、その中心でチンパンジーが濁った目を開けたままピクリとも動かない。

 

はぁああ。いい方の妖怪イチタリタに助けられた。こっちは危険と隣り合わせだが、うまく決まれば一撃で沈められる。あっちのおっさんはHPこそ高いが技能は高くないし、攻撃も一回で回避もあったとしても20%だ。長引きこそするがこちらよりかは安全だろう。いくら中身が男だからって言っても、女の子が怪我するのは気持ちいいものじゃないからな。

 

 

 

 

 

 

 

九十九サイド

自動気絶しなかったところ、残りHP3以上なのは確かだ。それならノックアウト攻撃で気絶させることが出来る。

 

《ロール日本刀ノックアウト宣言 80 失敗》

 

警棒を振りかざすも先ほどのようなキレはなく、簡単に避けられてしまった。職員も負けじと反撃をしてくる。

 

《ロール杖25→25 成功》

 

おのれ妖怪!!相手に出てくるんじゃねー。だが、舐めるなよ。たかが素人の攻撃、受け流してやるわ!

 

《ロール日本刀 受け流し50→85 失敗》

 

上段からの振り下ろしに対し警棒を斜めにして受け流そうとするが、予想以上の威力に受け流すことができず、鉄パイプが右肩に叩きつけられる。

 

《ダメージ1d6 2 九十九HP12→10》

 

「っう!?」

「九十九君!?l

 

肩が外れるかと思うほどの衝撃が体を襲う。画面の向こう側にいた頃は、たかが2ダメージと笑って入られたが、実際に受けてみるとその威力は桁違いだ。正直悲鳴をあげなかった自分を褒めたい。

 

「だ、大丈夫です。それよりも相手のステータスの確認をお願いします」

「っ、わ、分かった。無茶だけはしないでくれ」

 

駆け寄ろうとした山下さんを静止する。迂闊に近づかれたら山下さんに攻撃の対象にされかねない。

 

《ロール目星65→55 成功》

 

「そいつのHPは残り5。戦闘技能もなく、回避も初期値だ。SANは12と完全には発狂していないから気絶で頼む」

「了解です。この借りはきちんと返してやりますよ!」

 

《ロール日本刀ノックアウト宣言 20 成功》

 

警棒を突き出し鳩尾に叩き込む。

 

《1d8+1d4 ダメージ9 ノックアウトで 3分の1ダメージの為3となり、相手のHPが2以下になったので自動気絶、戦闘終了です》

 

職員は最後に「自由を……外へ……あの方の……ため……に」と言い残し、そのまま床に倒れ込み気絶した。

 

 

 

 

職員が倒れると同時に俺も床に座り込む。初めてまともにダメージを受けて命の危険を感じた。冷や汗が止まらなく、服も汗を吸って気持ち悪い。右肩がズキズキと痛み、動かすだけで激痛が走る。これって骨大丈夫か?折れてないよな?それにしても本当に恐ろしいな。警棒でたった2回殴っただけで人を殺せるなんて………2回目がノックアウトじゃなきゃ殺してたぞ。

 

「九十九君大丈夫かい!?」

「あ、山下さん、肩以外は大丈夫ですよ。ただちょっと気が緩んでしまっただけです」

「ゴメン。僕が戦闘に参加出来ればこんなことには………」

「気にしないでください。人間向き不向きがあるんです。山下さんは山下さんにしか出来ないことをすればいいんです」

「はいよ、いい感じのところ水差すようで悪いが、さっさと移動するぞ。治療するにもこんなところだとゆっくりできないからな。取り敢えず実験室に行くぞ」

 

いつのまにか来ていた氷室の言う通り、ここでまた敵が出て来たら流石にまずい。素直に氷室の指示に従い実験室に向かうが、その前に氷室は俺の気絶させた職員の腕輪を剥ぎ取っていた。

 

実験室に入ると様々な実験器具や薬品があり、壁際には書類棚が並べられており、これまでの研究内容がアルファベット順に整理されていた。なんだが学校の理科室を思い出す場所だ。手頃な椅子に座り傷の具合を確かめる。着ていたパーカーを脱ぎ、シャツをずらして右肩を見てみると紫に変色し、腫れ上がっていた。

 

「うわぁ、よく我慢できたな俺。氷室、悪いが治療頼むわ……ってなんで二人して目を背けてんだ?」

「当たり前だ!いきなり服を脱ぎ出したら誰でも驚くだろ!」

「九十九君、いくら元が男性だとしても今は女性の身体なんだよ。少し恥じらいを持った方がいい。そうでないといつか襲われそうで僕は将来が心配だよ」

「というかブラはどうしたブラは!」

「はぁ?……別に着けてないけど?」

「…………」「………」

 

どうしたのだろうか?急に二人とも固まったかと思うとコソコソと話し始めた。というか早く治療してほしんだが、今も傷がズキズキと痛んで辛いんですが。しばらくすると話し合いが終わり、氷室が包帯を差し出してきた。え?なに?自分でやれと?

 

「おい、医者が治療しなくてどうする。お前が一番技能高いだろうが!」

「そうじゃねーよ!これでサラシのように巻けってことだよ」

「それじゃ巻いてくれ。正直痛くてあまり腕動かしたくないんだ」

 

氷室は天を仰ぎ再び固まる。山下さんは氷室の肩に手を置き、やれやれと言った感じで首を左右に振っている。本当にさっきからなにがしたいのだろうか?

 

結局、山下さんが後ろから胸に包帯を巻き、その後に氷室が治療することになった。包帯で胸が圧迫されて息しづらくなったが、後で外せば問題ないだろう。

 

「今回ロール振るのか?」

「そうだな。振らなくても治療は出来るがHPは回復しない。だが、痛みは今よりも良くなるぞ。振れば完全に痛みは消えるが、失敗すればそのままだな」

「それなら振ってくれ。このままだとただでさえマイナス補正かかっている日本刀技能に更なるマイナス補正がかかりそうだし」

「はいよ。失敗しても恨むなよ」

 

《ロール医学、応急手当100 ファンブル 1d3ダメージ 1 九十九HP9》

 

何をトチ狂ったのか、氷室が肩に巻いた包帯をあらん限りの力で締め付けてきた。

 

「痛っっったあああああああああ!?!?!?!?」

「あ、すまん。ファンぶった」

「おま!本当ふざけんなよ!余計なダメージ食らったじゃないか!」

「俺は事前に恨むなよって言っただろ?」

「言ったけどよりにもよってなんでファンぶるんだよ!俺に何か恨みでもあるのか!」

「はいはい、九十九君落ち着いて。氷室君もやりたくてやったことじゃないんだ。ダイスの出目だけはどうしようもない」

「くっ、確かにそうだけど………絶対治療費払わねーからな。むしろ慰謝料をもらいたいくらいだ」

「あー、はいはい。俺もこんな治療で金もらおうとはおもわねーよ。だが、賭けは守ってもらうからな」

「はっ?何のことだよ」

「そりゃ、戦闘が始まる前に言っただろ?先に倒した方が勝ちで負けた方は飯奢るってな。いやー楽しみですね山下さん。何処にしましょうか」

「い、いや待て!なんで山下さんも含まれてるんだ」

「そりゃそうだろ。一緒に戦った仲間なんだからな。まさか仲間はずれなんてしないよな?」ニッコリ

 

殴りたいその笑顔

 

「あはは、そこまで高いところにはいかないよ。そうだね。全員でご飯食べに行くためにも絶対に生きてここから出ようね」

 

はぁ、山下さんがいれば氷室の野郎も高いところは行けないから逆に安全……かな?帰ったら銀行からお金おろさないと。

 

「さて、治療?も終わったところで次の目的地に行くとしよう。丁度目当ての物も手に入ったことだしな」

 

そういって見せてきたのはクラス4とかかれた腕輪だった。

 

「クラス4と言うことは次は所長室かい?」

「ええ、そうです。このまま実験室で薬品調べるなり、そこの資料棚を調べるもいいですが、所長室を調べる方が有益な情報が出てきそうなので。ですがもう敵と呼べる奴はでないと思いますので、調べたいところがあれば別行動でもいいですよ」

「俺は特にないからそのまま所長室でいい」「僕も同じだね。万が一ってこともあるし、それにクトゥルフで単独行動は死亡フラグって聞いたからね」

「それじゃ、向かいますかね」

 

 

 

道中特に問題なく所長室にたどり着く。挙げるとしたら気絶した職員と猿の死体を邪魔にならないように廊下の隅に移動させたくらいだ。クラス4の腕輪で電子扉を開けると中は所長室に相応しい豪華な作りだった。床は真っ赤なカーペットが敷かれて、奥には黒を基調とした執務机、手前には6人ほど座れる重厚なテーブルセット、壁際にはスライド式の大きな資料棚がある。早速定番の執務机を調べると、ノートパソコンと小型印刷機、写真立てがあるだけだった。写真はイケメンな男とこれまた美しい女性が並んで映っている。

 

リア充爆発しろと怨念を送りつつ、他に何かないか探すが特にめぼしいものはなかった。ノートパソコンはパスワードが掛けられて開くことができなかった。次に執務机の引き出しを探そうと引いてみるが鍵がかかっているようで開かない。おそらくこの中にシナリオで役に立つ情報が入っているはずだ。

 

「鍵がかかっているみたいだね。この部屋の中に鍵があればいいけど、なかったらこの広い研究施設から探さないといけないね」

「ふふふ、山下さんその心配はご無用です。何故なら俺は鍵開け技能持ちですから!」

「おお!それは頼もしいね」

「このドヤ顔の後に失敗したら爆笑ものだな」

「ふっ、まあ見てろ」

 

鞄から解錠道具を取り出し鍵穴に差し込む。

 

《ロール鍵開け50→38 成功》

 

数分後、カチリと音を立てて解錠に成功する。

 

「どんなもんよ。本気を出せばこの程度朝飯前さ」

「へー、大したもんだ。この調子で戦闘も頑張って欲しいね」

 

氷室の皮肉を流しつつ、引き出しを開ける。中は雑多な書類や書籍と小さな木製の小箱が置かれていた。3人で全て取り出しテーブルの上まで運び出すとそれぞれ調べ始まる。

 

10分後、それぞれ調べた内容をまとめると、小さな小箱にはガラス製の試験管が入っており、中には赤黒い組織片らしきものが入っている。試験管の表面には《1930,5,18 Dahomey》と書かれている。他にはここの所長が書いたと思われる日記に錬金術、ギリシヤ神話、銅鏡にかかわる本にアルバムがあったが1番の発見は魔道書があったことだ。魔道書は真っ黒な革で装丁されており、題名部分は外国語で書かれているので読めないが、この本に触った瞬間、不快感と背筋が凍るほどの不安を感じたから間違いない。本にはいくつかの付箋と走り書き程度のメモが日本語で書かれて挟まれていた。

 

「この魔道書、どうやらドイツ語で書かれているみたいだね。えっと題名は……無名祭祀書?」

「無名祭祀書か。書かれている魔術類は分からんが、クトゥルフだとまあまあ有名な魔道書だな。俺は英語しか持っていないからドイツ語を持っている山下さんが持っておきます?」

「そうだね。興味もあるし、僕が持っておくよ」

 

魔道書なんてSAN値ゴリゴリ削る物は持っておきたくない。シナリオ上使わないと解決できないならまだしもね。

 

その後も3人で手分けして詳しく調べて行く。リアル知識はもちろん技能を用いて調べた結果

 

錬金術の本→科学や魔術による物質の変成を記しているらしい。内容は英語で書かれているので氷室が所持。…真理の扉開いて持ってかれないようにするんだな。

 

ギリシア神話の本→普通にギリシア神話の内容が書かれた本。特にメデューサについて書かれたところは何度も読み返しているのか紙がすり減っている。……残念。某聖杯戦争のライダーが書かれていたらここの所長と仲良くなれたのに。

 

銅鏡の本→古代の銅鏡などの写真集。特に意味はない。ファッキュー。

 

所長のアルバム→写真立てに映っていた女性を中心に綴じられている。

《ロールアイデア 九十九65→29 成功 》最後の綴られている女性の写真だけ石像に精巧な化粧を施していることがわかった。

 

試験管の組織片→《ロールオカルト 山下45→56 失敗 ロール歴史 山下60→42 成功》ラベルに書かれたSabineという言葉から、佐比売党という日本の鋼鉄業界の互助会があり、この研究施設の大元の会社であるSEReグループの前身である瀬良鉄工も佐比売党と関わりがあるらしい。………ここの大元の会社でSEReグループって言うのか。

 

所長もとい瀬良正馬の日記→5年前から書かれており、長いので簡単にまとめると彼女が何か病気?にかかったのでそれを治す研究をしているけど、その研究が行き詰まっている上に研究費用をちょろまかしている事が会社に知られた!ほんじゃ、人間以外の知恵借りようか。と言うものだ。

 

魔道書→付箋やメモがある部分を重点的に調べた結果《トヨグの巻物》という呪文の一節とその呪文を発見出来た。一節によると、《ムー大陸の山にガタノソアという神様がいるけどその姿を見たら石にされて魂を永遠に囚われる。その対抗策として、とある大神官が巻物を作ったぞ。これを持っていたら石にされなくなるぞ。》と言うものだ。

 

調べ始めて約3時間が経過したところで切り上げた。氷室の指示で、トヨグの巻物が書かれた部分を小型印刷機でコピーでしてそれぞれ所持した。長い時間本とにらめっこしていたせいで疲れたので一度食堂まで戻り休憩をすることにした。自販機で飲み物とパンとお菓子を適当に買い、机に並べる。

 

「さて、これからについてだが、次はいよいよラストステージ。即ち地下室へ行く」

「………」むーしゃむーしゃ

「と言うことは、準備は整った……ということかな」

「………」ズズッーー

「ええ、地下室に行くために腕輪と黒幕に対する切り札が手に入った今、あとは解決するだけです」

「………」ポリポリ

「これが最後の作戦会議なら色々打ち合わせしていかないとね。氷室君、今回の黒幕と退治方法を教えてはくないかい」

「今回の黒幕はゴ=ミじゃなくて、ミ=ゴという神話生物で蟹のような昆虫?と言えばいいのか、まぁ見て貰えば早いですので省略します。人間よりも高い外科手術の腕を持っていて、知能は高いですが、ステータスは十分人間寄りの範疇なので頑張れば倒せる程度のやつです。今回はコンピューターと融合しているから動かないが、天井にはりついているから遠距離武器を用意するしかない。だが、コンピュータと同化しているからこそ弱点ができて、このUSBを差し込めばウイルスに感染して即死するって戦略です」

「………」パクパク

「なるほど。それなら僕たちはそのUSBを死守しつつ、相手の懐に飛び込んでUSBを差し込むことができれば勝利。問題は誰がその懐に行くかだね」

「……」ソッー

「それならもう決まってます。そこで会話に入らず、俺の食べ物を勝手に盗ろうとしている九十九になぁ」

「だが、ことわr」「拒否権ないから」「ことわ」「……」ニッコリ「ガンバリマース」

「DEXが一番高くて回避や受け流しも出来るお前が一番適任だ。俺は遠距離で援護できて、山下さんには目星してもらいつつ、臨機応変に対応してもらう。完璧な作戦だ」

「で、本音は?」

「神話生物に近づきたくない」

「鬼!悪魔!氷室!……おっと、氷室と同列されたら鬼と悪魔に失礼か」

「一人で数万する高い店に行こうかなー」ボソリ

「えへへ、旦那のためなら神話生物だろうが突っ込んできますよ」

「二人は見てて飽きないね」

 

おのれ氷室め!我が家に家計を攻めてくるとは卑劣な奴め!

 

 

 

 

 

その後メチャクチャやけ食いした。

 




いや、マジでダイス振ってるんです。スマホのアプリで振ってるんです。何故主人公ばかり被害が………
ハッ!?まさかFGOで電子の小悪魔があの邪神と融合した影響か!?






投稿遅れて申し訳ない。仕事が激化してしまったんだ。あと暫く修正に力入れるので次話はもう少し待ってください。

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