「佐天さんっ!」
犯人が纏によって倒されるや否や、初春は佐天の元に走り、彼女を抱き起こす。
「・・・・・・うっううっ・・・・・・。あれ? あたし・・・・・・」
「佐天さん。しゃべらないで下さい! 佐天さんは犯人にやられちゃったんです。今救急車を呼びましたから、病院で精密検査を受けましょう?」
うっすらとした意識の中、涙子は犯人の片割れを捜す。だが、どこにもいない。きっと逃げてしまったのだろう。そう思うと申し訳ない思いでいっぱいになる。
涙子が持っていたバッグに、今まで撮影したPVに使う映像が入っているのだ。もし、それが戻らなかったら・・・・・・
(弱っちぃなぁ・・・・・・。あたし・・・・・・)
心の中に、罪悪感を感じながら、涙子は目を閉じ、そのまま深い眠りについた。
「はあっ・・・・・・」
一方、バーストモードを解除した纏は、その反動を受けがくっとひざをつく。このモード、使用者の身体機能を底上げする反面、体にかかる負担が尋常ではない。今、纏の体は無理をさせた反動で、強烈な筋肉痛に襲われている。きっと、明日はまともに歩くことも出来ないだろう。
そんな纏の肩を、四ツ葉はポンと叩く。
「お疲れ様。もうすぐ救急車が来るから、君もそれに乗って病院にいきなさい? 後の事は、私がやっとくから」
「・・・・・・でもっ! まだ犯人がっ!・・・・・・ぐぅっ!」
纏がしゃべり終わる前に、四ツ葉は彼女の腕を強く握る。そのとたん、纏は小さくうめき声を上げる。
「そんな状態で何が出来るの? いいから君は休みなさい。休むのも仕事のうちだよ」
「・・・・・・はい。すみません。それでは、後の事はお願いいたします」
さすがに今の状態では役に立てないと自覚しているのだろう。纏は四ツ葉の言葉に従い、素直にお辞儀をした。
「・・・・・・さて、さて。あちらの様子はどうなっているのかな?」
そういうと四ツ葉は纏から離れると携帯電話を取り出す。そこから彼自身のスタンドを発現させる。すると、携帯の画面からカメラの頭部の様な、妖精サイズの人型スタンドがその姿を現す。
「ピーピング・アイズ。モニター起動。二人の映像を移せ」
四ツ葉がそういうと、妖精サイズのスタンドとは違う、丸いボールのようなスタンドが四ツ葉の周囲に浮かぶ。そしてそれは、真ん中に空いている穴から、赤外線のような光線を発射した。すると、四ツ葉の目の前に、ディスプレイが5つ表示され、空中に浮かぶ。その画面には
№01:表示
№02:表示
№03:NO SIGNAL
№04:NO SIGNAL
№05:NO SIGNAL
と表記してあった。
№03から05が”NO SIGNAL”なのは今回は使用していない為であり、本来ならば5つのディスプレイ全てが表示されるはずであった。
四ツ葉のスタンドは「ピーピング・アイズ」といい、スタンドに憑りつかせた対象の視覚や聴覚を、スタンドのディスプレイに写し、監視する事が出来るというものだった。先程、孝一達が犯人の追跡を開始した際、2体ほど彼らに憑りつかせていたのだ。
その№01には犯人を追跡中の玉緒が、№02には、玉緒の行方を追っている孝一の姿が映し出されていた。四ツ葉は№01に映った玉緒の姿を眺めながら、
「頼むから、無茶しないでくれよぉ・・・・・・」
と、祈るように呟いた。
◆
人ごみを縫い、赤信号を渡り、ゴミバケツを蹴り飛ばし、裏道を走り、そしてまた人ごみを縫い・・・・・・。それを繰り返すこと数十分。玉緒は持ち前の身体能力の高さを生かし、確実に犯人との距離を縮めていた。
「くそっ! このアマっ! はぇえっ!」
「捕らえたっす! もう、逃がさないっすよ!」
そしてとうとう犯人との距離を5メートル、4メートル、3メートルと狭め、ついに手を伸ばせば犯人の体に触れられるまでに追い詰めていた。
しかし犯人も馬鹿ではない。
玉緒が手を伸ばしたその瞬間に急ブレーキをかけ、後ろ回し蹴りを玉緒に放った。
「!?」
とっさの事で反応が遅れた玉緒は、そのまま鳩尾に犯人の攻撃を食らい、二メートルほど後方に吹っ飛ばされてしまう。
「ぐっ!」
衝撃で地面に尻餅をついた玉緒に、犯人は懐から取り出したペットボトルの蓋を緩め、上空に投げる。
「くらいな!」
犯人が叫んだその瞬間、緩んだ蓋から液体が蛇の様に螺旋を描き、玉緒の顔に張り付いた。
(ぐっ!? 息が、出来ないっす!)
液体が玉緒の鼻や口にまとわりつき、離れない。なんとか剥がそうとするが、その指は液体をすり抜けるだけで、離す事が出来ない。
「もう、お終いだなぁ」
犯人は勝ち誇ったような顔をしてこちらを見ている。
犯人の男は水流操作(ハイドロハンド)の能力の持ち主だった。そのレベルは3で、レベル1の発火能力(パイロキネシス)である玉緒には、荷が重い相手であった。
(それならっ、こうっす!)
玉緒は瞬時に立ち上がると、犯人に向かい猛然とダッシュする。水を取り除けないのなら、意識を失う前に犯人を倒してしまえばいいという発想から出た行動だった。しかし、それは犯人に読まれていた。
「ふん。そう来るだろうと思ったぜ!」
犯人は余裕綽々で玉緒の前で仁王立ちしている。息継ぎもしないで、しかもこの短時間にあちこちを走りまわった直後なのだ。玉緒の体内に酸素が残り少ない事は誰が見ても明らかだった。
(せいぜいもって約1分。それを凌げばこの女の意識は失われる)
そう犯人は楽観視していた。唯一誤算があるとすれば、犯人が玉緒の能力を把握していなかったことだ。玉緒のもつ特異な能力を。
玉緒が犯人に近付き、右手で掴みかかろうとする。犯人は余裕でそれを受け流す。
そして二人の体が触れた瞬間。
玉緒のもつ、能力交換(リプレイスメント)が発動した。
「んなぁ!?」
何が起きた? 犯人は困惑していた。この女に触れた瞬間、自分の能力とはまったく異なる能力が入り込んできたのだ。
そしてさっきまであった自分の能力が失われている。
時間にして約1秒にも満たない出来事。
それは犯人に玉緒の能力を警戒させるのに十分な時間だった。
(この女、何かヤバイッ!!)
直感的にそう感じた犯人は、玉緒に背を向け、猛然とその場を走り去る。
「げほげほっ!!」
玉緒の顔を覆っていた水の塊は、犯人と能力を交換した瞬間にはじけ、周囲に四散した。
犯人は戦いより逃げの一手を選んだ。それはきっと、異常なものから逃げたいと言う動物的本能であり、恐らく犯人の行動は正しいのだろう。だが、同時にそれは悪手でもあった。
彼女・二ノ宮玉緒の闘争心に火をつけてしまったのである。
「フフフフッ!・・・・・・たぎって来た・・・・・・。たぎって来たッすよォ! ・・・・・・絶対、絶対に捕まえてやるっす!」
◆
「まずいなあ・・・・・・実にまずい・・・・・・」
玉緒に憑とりつかせたピーピング・アイで様子を伺っていた四ツ葉は、頭を抱えてそう呟く。そして携帯を操作し、孝一に連絡を入れる。
「もしもし、孝一君?」
「すみません。四ツ葉さん。犯人と玉緒さんを見失ってしまいました。今、エコーズを周囲に飛ばして、索敵中です」
申し訳無さそうにそう伝える孝一に、四ツ葉は心配要らないという。
「場所はこちらで把握している。・・・・・・孝一君。次の角を曲がって、50メートル程したら右だ。その後はまた指示する」
「・・・・・・すごいな。四ツ葉さんのスタンド能力ですか?」
孝一がそう尋ねると四ツ葉は「まあね」と答えた。
「とにかく早急に彼女と合流して、犯人を確保しないと大変なことになるかもしれない」
「大変なこと? 犯人が逆上して何か仕出かすんですか?」
「いやその逆。仕出かすのは玉緒君だよ」
「?」
孝一は四ツ葉が何をそんなに恐れているのか理解できない。玉緒の能力と関係しているのだろうか?
玉緒の能力・能力交換(リプレイスメント)。
「・・・・・・もしかして」
うっすらと何かがわかりかけてきた孝一は「・・・・・・制御できないんですか?」と言葉を続ける。その問いに四ツ葉は重く口を開く。
「・・・・・・厳密には違う。正確には、一定の興奮状態に陥ると、彼女は能力のオン・オフが出来なくなってしまうんだ」
「・・・・・・そいつは・・・・・・」
大変ですね。とは軽々しくいえない状況だ。とにかく早く玉緒と合流するしかない。孝一は携帯をオンの状態にして、いつでも四ツ葉の指示を受けれる状態にし、指示されたポイントまで急いだ。
「このまま何事もなければいいんだけど・・・・・・」四ツ葉はそう発言してすぐさま、「ダメなんだろうなぁ・・・・・・」とがっくり肩を落とした。
◆
「待て待て待て待て、待つっすよぉ!!」
「くそぉ!!しつけぇ!!」
「ん?」
「え? なんだこりゃ!?」
「きゃあっ!」
行き交う通行人を押しのけて逃走する犯人と、追いかける玉緒。彼らが通るたび、小さな悲鳴が木霊する。いずれの人々も押しのけられたことよりも、強制的に入れ替えられた能力に戸惑いを隠せず悲鳴に近い声をあげている。
◆
「はぁ・・・」
小太りの少年はため息をつき、とぼとぼと街路樹のある道を歩いていた。彼は最近自分の能力の伸びしろに悩んでいた。
いくら努力しても能力が発現しない。
いくら努力しても無能力者のまま。
それはこの学園都市において最下層の人間とレッテルを張られるに十分な理由だった。
少年は現状を何とか変えたかった。
だからかつて、都市伝説の一つであるレベルアッパーなるものの誘惑に負け、使用してしまったのだ。
結局、思わぬ副作用のせいで、こん睡状態に陥ってしまったのだが、それは自分の中で納得し、受け入れた。ズルをして手に入れた能力に意味なんてない。それがその時彼が学んだ教訓だった。
(でも、やっぱり能力が発現しないのはくやしい)
きっかけが欲しかった。レベルアッパー使用時に体験した、能力を使用する感覚をもう一度体験したかった。もう一度体験すれば、何かがつかめる様な気がする・・・・・・
「ごめんっす!」
「え?」
その時小柄なセミロングの少女がぶつかってきた。何だろう? 大きなカバンを持った男を追いかけているようだ。
「・・・・・・」
少女はわき目も触れず、その場から立ち去ってしまう。
「んん!?」
その時少年に僅かな違和感がおきた。
「これって・・・・・・。ええ!?」
それはだんだんと大きくなりやがてはっきりと形となって現れる。
自分に、能力が宿ったのだ。
「うおおおおおお!?」
突然ふって湧いた能力に、少年は吼えた。
予断だが、少年はその後、能力発現のきっかけを掴み、メキメキとその才能を開花させていくのだが、それはまた違う話である。
◆
「この思い、届きますように・・・・・・」
郵便ポストに手紙を投函したお団子頭の少女は、両手を合わせ、これを受け取るであろう少女の事を思いながら、そう呟いた。
かつて少女は、交際していた彼氏から自分の身体的特徴を指摘され、さらには捨てられるというトラウマを抱えていた。その為、彼が付き合っていた常盤台中学の生徒を逆恨みして、複数の女性徒を無差別に襲撃するという暴挙に出てしまった。最終的には、警備員(アンチスキル)に補導される事になったのだが、その際自分の身体的特徴である太くて短い眉毛を笑うことなく「好きだ」と言ってくれたある女性徒と手紙でやり取りするうち、好意以上の感情を持ち合わせてしまったのだ。
もっと彼女と話したい。
仲良くなりたい。
彼女に触れたい。
新たに沸き起こる、様々な感情と向き合う日々。それでも、直接会いに行かないのは嫌われるのが怖いから。だからこうして手紙をしたためる。いつかこの想いに、彼女が気づいてくれるその日まで。
「どけどけっ!」
「きゃんっ」
唐突に、男が彼女を突き飛ばした。男は大きなバックを抱え、彼女に目もくれることなく走り去ってしまう。
「いったぁ・・・・・・」
バランスを崩し、地面にがっくり膝をつく彼女に追い討ちをかけるように、後ろから少女の声が響く。
「ごめんっす! ちょっと通るっすよっ!」
地面に膝をつく少女の脇を、セミロングの少女が駆け抜ける。その際彼女の体に触れてしまった少女は、その瞬間、電気に当たったような衝撃を受け、思わず手を引っ込めてしまった。
「・・・・・・いったぁ。なんなのよ、もうっ」
少女は太い眉を吊り上げ、抗議の声をあげるが、当事者の男と少女は既に、視界から完全に消え去っていた。
「あれ?」
その時、自分の体から何かが無くなっているような感覚を受けたのだが、それが何なのかはついに分からなかった。
◆
「!? あの女、どこ行った!?」
人通りの多い通り道で、犯人の男は玉緒の姿を見失ってしまった。自分の追跡を諦めたのか、それとも人ごみに隠れて機をうかがっているのか。
どこだ? どこだ? どこだ?
だが、まるでその存在が始めから無かったかのように、玉緒の姿は忽然と消えてしまった。犯人にはそうとしか思えなかった。もちろん玉緒の姿が消えたわけではない、これは先程の少女と交換した視覚障害(ダミーチェック)と呼ばれる能力である。
自分の存在感を限りなく薄くすると言うその能力。犯人が注意深く観察していれば、物影から犯人の背後にまわる玉緒の姿に気づく事が出来たであろう。しかし、逃走中と言う状況と、この人ごみが目くらましとなり、犯人にはその姿を認識する事が出来なかった。
(もらったっす!)
玉緒が犯人の死角に周り、捕まえようと歩を進めた瞬間、玉緒は彼女の前に通りがかったポニーテールの女性とぶつかってしまう。
「痛ってぇ!? おいテメェ。ちゃんと前向いて歩きやがれよっ!」
「大丈夫っすか? 姉御」
背中にバラの刺繍が入ったジャンパーを着た、”姉御”とばれた女性は、取り巻きの男達に気遣われながら、ぶつかってきた玉緒を一瞥し、睨みを利かせる。
「おい、シカトかよ。きちんとこっち・・・・・・ん?」
玉緒の顔を威圧すように覗き込む姉御は、自分の体に起きた異変に気づく。
「なんだこりゃ!? 視覚障害(ダミーチェック)!? なんでこんな能力がアタイに!? てめえ、アタイになにしやがった!?」
「ごめんっす、ポニーさん。後でキチンとお返しするッす」
「だぁれがポニーさんだ、こら!?」
その騒動で、犯人の男は玉緒の接近に気づき、再び距離をとる。
「あっぶねぇ。お前、一体何なんだ? お前に触れてから能力がおかしくなるし、急に姿を消したりもする。まさか、多重能力者(デュアルスキル)だとでも言うのか?」
「・・・・・・そんなんじゃないっす。自分の能力はただのレベル1の、発火能力者ですよ? だから、返してもらうっすよ。るいるいから奪ったバッグも、自分の能力も」
そういうと玉緒はいまだメンチを切っている姉御に「あとでちゃんと返すッす」と謝罪し、歩を進める。それを見た犯人は再び逃走を開始しようとするが、それは出来なかった。
「な!? 足が!?」
「・・・・・・表層融解(フラックスコート)。アスファルトの粘土をコントロールする事が出来るっす。だから、犯人さんの足元を、地面に埋め込ませたっす」
犯人の足が完全にアスファルトに埋め込まれ、動きが取れない。それを見た玉緒は悠然と犯人の元まで歩み寄ると、
「逮捕するっす!」
そういって、鳩尾に強烈なボディーブローを喰らわせた。
「ぐえぁ!!」
犯人が鳩尾を抑え、体を句の字に曲げる。その瞬間、玉緒は犯人の顔面目掛けて、ローリングソバットを食らわせた。
「えげつな・・・・・・」
姉御が思わずそう呟くほど見事な急所攻撃を食らい、犯人は白目をむいてその場に倒れこんだ。玉緒は犯人が落としたバックを拾い上げると、
「全部、返してもらったッす。自分の能力も、ルイルイのバッグも」
そういって玉緒は姉御に向かって、勝利のvサインをだした。
「・・・・・・って、終わってねぇだろぉ! かえせ! アタイの能力をぉおお!?」
姉御の絶叫がその場に轟いた。
◆
「四ツ葉さん。今到着しました・・・・・・けど、もう終わっちゃってるみたいなんですけど・・・・・・」
現場に到着した孝一が見たものは、白目をむいて倒れている犯人と、ポニーテールの少女とその仲間達に突っかかられている玉緒という図だった。
「・・・・・・うん。わかってる。こっちでも見てたから・・・・・・」
携帯からは四ツ葉の沈んだが聞こえる。いや、泣き声かもしれない。どことなく涙声で、四ツ葉は孝一に対しお願いをしてくる。
「お願いなんだけど・・・・・・。これから、玉緒君が能力を交換しちゃった人達”全員”のお話を聞かなきゃならないからさ・・・・・・。悪いんだけど、手伝ってくんないかなぁ!?」
「えええ・・・・・・」
軽いめまいを覚えながら、孝一は今だ、言い争っている玉緒達の姿を見るのだった。
◆
「・・・・・・」
孝一との連絡を終えた四ツ葉は軽いめまいを覚えていた。これから行わなければならないであろう、面倒くさい事情聴取の事を思うと気がものすごく重い。
「堅一郎。ハルカは今日の結果を聞いて、堅一郎がなぜ二ノ宮玉緒という少女をS.A.Dに入隊させたのか、わかった気がします」
ハルカが四ツ葉のやつれた様子を見ながら、発言をする。
「あのような特異な能力の持ち主を、野放しにしておくのは得策ではない、放置しておけば、学園都市内で、必ず大きな騒動に発展する。それなら目の届く範囲で監視し、対策を講じたい。そんなところでしょうか」
「ハルカちゃんは何でもお見通しだねぇ・・・・・・。あの子の扱い方はツーマンセル。二人一組で行動して、始めてその真価を発揮する。一人で任務に当たらせるには、あの力は異質すぎる」
「そのバディ役が、広瀬孝一ですか?」
四ツ葉の言葉を受け、ハルカがそう訪ねる。
「そのつもりだったんだけど、問題は当の孝一君が今一やる気が無い事なんだよねぇ。彼とはもう一度、話をしてみる必要があるかもねぇ・・・・・・」
そういうと四ツ葉は、「何をやるにも面倒くさいなぁ・・・・・・」と呟き、頭をガリガリとかいた。
スタンド名:ピーピング・アイズ
本体 :四ツ葉堅一郎
破壊力 :E
スピード :D
射程距離 :A
持続力 :A
精密動作性 :D
成長性 :E
小型のカメラのような頭部をしたスタンド。大きさは非常に小さい。
全部で6体おり、内5体が外部で集めた情報(盗撮・盗聴など)を、残り一体のディスプレイに表示させる事が出来る。
攻撃力は皆無で、能力は「見て・聞く」だけだが、その分射程距離が非常に長く(約数百km)持続力もある。
憑り付けた相手の位置情報もディスプレイに表示されるため、諜報活動向きのスタンドであるといえる。