STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説

ニュータイプの固有魔法


過去・現在・未来の全ての固有魔法の上位互換を使用可能な固有魔法『無銘』を持つラウ・ル・クルーゼ(偽)ではあるが、例外が存在する。それがニュータイプ(ヒロイン5人)が持つ“力”である。クルーゼいわく、『私の起源は“虚無”。それに対してニュータイプ達の起源は全員揃いに揃って“希望”。最初から最後まで何も持たぬ私に対し、最初から人の心が持つべき物を全て持っている私程度の闇など簡単に呑み込む彗星の如く光り輝く存在がニュータイプ。私が持たない力を持つのも私を滅ぼすのも当然の事。』だそうだ。元々持っている固有魔法以外に、心から強く望むなら、状況に応じて固有魔法を創造できる“力”を持つのがニュータイプである。クルーゼは存在するか存在した固有魔法の上位互換しか使えないが、ニュータイプはそもそも存在できようはずもない固有魔法をも生み出せるという事である(それこそ自然系悪魔の実を超える破壊力を持つ固有魔法をも創造可能という事である)。クルーゼより強大な力を持つニュータイプだが、コーディネイターとして設計され、身体能力を限界まで上げられたクルーゼに比べて体力が無い。それ故にニュータイプが複数でかからねばコーディネイター(クルーゼ)は倒す事ができない。宮藤芳佳を除いて。





サイコフレーム

ウィッチは存在自体がニュータイプじみた超常的存在なため、例え一般的なウィッチたるナチュラルでも十全にとはいかずとも扱える。オールドタイプ以上のウィッチは十全に扱える。ラウ・ル・クルーゼ(偽)はサイコフレームを基に自らの愛するニュータイプ達の力をMSが受け止めきれるよう新素材ネオ・サイコフレームを開発、彼女らの乗機に使用している。



皇国元帥


扶桑皇国陸海軍の元帥を更に上回る階級。この地位に着く者は天皇(場合によっては摂政)によってその地位を剥奪されない(或いは任命された者が返上しない)限り終身で全軍の軍政・軍令上の指揮権を天皇の名代として(名目上)握る事になる。当然一人しか補されない。1940年に新設された階級。権限の強さ以外は元帥と同じ待遇である。今上陛下がクルーゼの為に作った階級だとのこと(アンジェラ談)。ラウ・ル・クルーゼ(偽)は現在大将だが、元帥昇進、そしてこのポストに着く事は確実だとの事(某扶桑皇国海軍幹部談)。階級章は元帥特有の×のモノグラムの上(或いは横)に海軍出身者は桜付きの錨のマーク、陸軍出身者は三八式歩兵銃のモノグラムを着けた物である。





扶桑皇国最高戦力

皇国陸海軍に属する者の中で“一人いるだけで戦況を大きく変えうる力を頭脳・戦闘力にかかわらず有する扶桑が誇る忠勇なる者”と天皇が認めた者に与えられる称号。金鵄勲章同様年金が付随するが、金額が1800円(すなわち金鵄勲章最高位たる功一級の倍額)と破格で、審査基準の厳しさがうかがえる。皇国陸海軍建軍以来存在する称号であるが、過去に認定されたのは“海軍の英雄”東郷八子海軍元帥(元ネタたる東郷平八郎元帥同様既に逝去)のみ。現在認定されているのはラウ・ル・クルーゼ海軍大将(武功・MS導入の功績により認定)、アンジェラ・サラス・ララサーバル海軍少将(武功により認定)、竹井醇子海軍少佐(武功)、ヨハンナ・ヴィーゼ海軍大尉(武功)、宮藤一郎海軍技術大佐(宮藤理論や各種兵器に導入した新技術等の功績によって認定)。認定された者は直接陛下からコートを下賜される。尚そのコートはまんまOne Pieceの海軍本部大将用のコートである(無論背中には「正義」の文字が入っている)。手首部分の色は

ラウ・ル・クルーゼ→青

アンジェラ・サラス・ララサーバル→紫

竹井醇子→ピンク

ヨハンナ・ヴィーゼ→黄色

宮藤博士→茶色

である。




呼び方

ラウ・ル・クルーゼ(偽)はニュータイプとその他ある程度以上心を開いてる者以外名前で誰かを呼んだりしないし君付けになり他人行儀になる。尚、クルーゼ自身はニュータイプ達から

宮藤芳佳、雁淵ひかり→クルーゼさん

アンジェラ・サラス・ララサーバル→ラウ

竹井醇子、ヨハンナ・ヴィーゼ→ラウさん

と呼ばれている。




エイラーニャ

どっちも扶桑語がペラペラです。(←本話を読むにあたって重要な要素です)





軍官僚の日常(名軍官僚と書いてゴップと読むのはガンダムの常識。皆ゴップ元帥を高評価してあげよう!)

「久しぶりだね雁淵君。元気そうで何よりだ。・・・何故電話したのかだって?君に退院後の人事を前以て通達しておこうと思ってね。・・・雁淵孝美中尉、貴官を我が第七艦隊の一員に迎え、大尉に昇進、一度私と本国へ帰還し、新しいMSを受領してもらう。然る後、第502統合戦闘航空団へ着任、先行着任している貴官の従者・現地将兵と共闘すべし。従者の正体は追って知らせる。以上だ。」 ガチャン

 

「雁淵君は驚き、そして私を恨むだろうな。見てない間に妹を他ならぬ私によって変えられたのだからな。だがひかりちゃんが第二次ネウロイ大戦が終わらないうちに次世代へ“正義の道標”を示さねば私の計画は失敗する。最弱のニュータイプであれど、彼女こそ心も力も“正義の体現者”として後に続く者がある意味最も強く印象に残しうる唯一のニュータイプなのだ。」

 

「マグマグの実の能力を私のような制限も無く身体さえ変質し行使できる彼女の力は凄まじい。」

 

「まぁ、バンシィ・ノルンに乗りながら黄猿大将のごとくピカピカの実の能力を使えるヨハンナちゃんもチートが過ぎるが、強く印象に残すにはひかりちゃんの力が最適だ。」

 

「私の夢、私の望み、私の業。それに決着がつく。エルヴィン・スミスのごとき身勝手な目的でネウロイと戦ってきた私をニュータイプ達は許さないだろう。」

 

「だが、それで良い。私は罰せられなければならないのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・というわけで、リトヴャク君とユーティライネン君には私の芳佳に夜間哨戒の手解きを今週一杯教えてあげてほしい。」

 

「めんどくさいナー。」

 

「エイラ、文句言っちゃ駄目よ。わかりましたクルーゼ大将。お任せ下さい。」

 

「頼む。」

 

 

 

 

 

 

 

「総帥、報告致します。天城が間もなく501基地に到着します。」

 

「よし。迎えに行ってきます。山口さん、後はお願いします。」

 

「いってらっしゃいませ。」

 

クルーゼは以前計画されていた雲竜型航空母艦16隻の建造計画を中止させ、3隻に絞る代わりに高性能艦にするよう海軍省に指示し、ジェラルド・R・フォード級原子力空母を基に再設計した雲竜・天城・葛城を建造させた。現在天城のみが第七艦隊に(半ば補給・輸送艦扱い)所属しており、護衛の二隻の睦月型防空駆逐艦(まんまあきづき型護衛艦)と共に第七艦隊各戦隊・独立部隊への補給役として頑張っている。他の雲竜型は遣欧艦隊に所属しており、508で活躍している。尚、雲竜型に所属する航空団の主力は現在F/A-18E スーパーホーネット(零式統合戦闘機としてストライカーユニット・通常戦闘機共に扶桑皇国陸海軍が採用)であり、通常戦闘機でも全ての武装には航空団所属のウィッチが事前に魔法力をこめておいた物を使用するため核持ちネウロイとも戦闘ができる。バイオセンサーを搭載した事により追従性もオリジナルより高い。そして天城は相模(ゼネラル・レビル)への補給物資、502へ送る物資とクルーゼの愛機(通常戦闘機)を運んできたのだ。外国もこれらのライセンス生産を願い出たが、純粋な技術力差、高コストにつき頓挫し、再設計・製造された輸出用低コストモデルを各国が順次購入する事になっている。再設計モデルとはスーパーホーネットと部品共有率75%の外見だけのユーロファイター タイフーンである。海軍に売ろうにも運用できる空母を持つ海軍(圧倒的国力を持つリベリオンだけはクルーゼ・エレクトロニクスから運用に耐える後のキティホーク級の設計図を売ってもらい現在頑張って建造中)がいないため、各国空軍がクルーゼ・エレクトロニクスの御得意様となっている。

尚、中型以上のネウロイは身体に何らかのレーダー妨害手段を装備している為ミサイルの類いは赤外線探知系以外有効ではないのでAIM-9L サイドワインダーと各種爆弾しか各戦闘機は装備しない。広域殲滅の為にクラスター爆弾の装備も検討されたが、不発弾が出たらたまらないので開発は中止されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

「進路クリア、カタパルト準備よし。メビウス1(クルーゼ)発進どうぞ!」

 

「行こう相棒・・・メビウス1、発進する!」 ヒューーーン

 

私の愛機(通常戦闘機)、それはロシアのSu-47 ベールクトをベースにより戦闘向きに改修した世界に一つしかない蒼の戦闘機『蒼鷲』である。推力偏向ノズル付きでスーパークルーズも可能であり、エンジンを強化した上各部品の剛性を上げた事により最高速はノーリスクでマッハ3を叩き出す。ミサイル類はAIM-9L サイドワインダーを8発搭載し、機関砲はビーム・ガトリングガン(勿論私の魔法力で動く)である。前世でやっていたゲーム『ガンシ〇プ・バトル』で何十年も強化しながら乗り続けてきたこの機体をリアルで操れる喜びは並大抵の喜びを凌駕する。

 

ヒューーーン グワーン

 

「素晴らしい・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だあの蒼い機体?初めて見たが・・・速いな。私も乗ってみたいな。」

 

「よせリベリアン。あれは大将“蒼翼”の専用機、音速の3倍の速さを誇る化け物だ。いくら魔法力を纏おうともGで内臓が潰れるぞ。後絶対に勝手に乗って飛んだりするなよ?大将“蒼翼”は自分の物を勝手に触られただけでもキレる。まして使ったら・・・お前の命はない。」

 

「ヒュ~。怖い怖い。大丈夫だ堅物。命は惜しいからそんなことしないって(んな簡単に諦められる訳ないでしょうが)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう。楽しかったよ相棒。また飛ぼう・・・イェーガー君、そこに隠れているのと目的はわかっている。出てきたまえ。」

 

「うげぇ。バレたか。」

 

「君は速いのが好きであることはわかっている。そしてこの機体は現在世界唯一の音速の三倍を出せる機体だ。そして残念だがこの機体は私以外の乗り手を拒否するようにプログラムされている(生体データを登録してある)。わかってくれ。」

 

「マジかよ!?」

 

「というわけですまないが失礼させて貰うよ。ロンドンで仕事だからね。お詫びに良い事を教えてあげようイェーガー君。」

 

「?」

 

「今日の深夜2時になったらこのラジオチャンネルを聴いてみたまえ。尚、他の人にはまだバラさないように。」 紙切れを渡す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ暗いよー。」

 

「なんだ宮藤、怖いのカ?」

 

「はい。飛ぶ事は何度もやってますが、夜は初めてなんですエイラさん。」

 

「大丈夫よ芳佳ちゃん、私と手を繋いでいれば迷子にはならないから。」芳佳の手を握る

 

「あ ありがとうサーニャちゃん。」

 

「リトヴャク機、スタークジェガン、行きます!」

「宮藤芳佳、ユニコーンガンダム、行きます!」 サーニャと同時に発進する

 

「ぐぬぬぬ 宮藤ばっかり羨ましい・・・ってちょっと!待ってくれヨ!エイラ・イルマタル・ユーティライネン、ガンダムフルバーニアン、行くゼ!」

 

「ごめんエイラ。芳佳ちゃんのフォローに気をとられてて忘れてた。」

 

「忘れないでくれヨ!ったくもう!」

 

「芳佳ちゃん、もう少し待っててね。あの雲を抜けたら・・・。」 雲を抜ける

 

綺麗・・・こんな世界があるなんて。

 

「凄い・・・サーニャちゃんとエイラさんはいつもこんな景色を見てるんだね・・・。」

 

「でも毎日見てると飽きちゃうよ芳佳ちゃん。そんな時はいつも秘密のラジオをエイラと聴きながら飛ぶの。」

 

「お おい 良いのかサーニャ?教えちまっテ?」

 

「大丈夫よエイラ。芳佳ちゃんには教えて良いって許可をもらってるから。」

 

「そのラジオってどういうものなの?」

 

「クルーゼ大将が私の親と協力してナイトウィッチや心が荒んだウィッチの為にたまに歌を歌ってくれるの。」

 

「え クルーゼさんそんな事してたの?知らなかった・・・。」

 

「・・・もう始まるから芳佳ちゃんもエイラと聴いてみて。」

 

 

 

 

 

 

「ではリトヴャクさんお願いします。」

 

「はい・・・3、2、1 どうぞ。」

 

「お久しぶりです皆様。ラウ・ル・クルーゼのX FUSO チャンネルです。今日のブリタニアは曇りで気分がどんよりしている方もいらっしゃると思います。ですが逆にナイトウィッチの皆様は美しい月夜の中で任務に邁進してらっしゃる事と思います。今日は人生初の夜間哨戒任務に現在就いている私の大好きな人の為に作曲した曲を歌います。『La Venus』です。」

 

♪~

 

See,see the roses of life~

 

 

 

 

 

 

 

 

「クルーゼさんがブリタニア語で歌ってるのはわかるけどなんて言ってるのサーニャちゃん?」

 

「この曲は私も初めて聴くわ。歌う前にクルーゼ大将は言ってた。『今人生初の夜間哨戒任務に就いてる大好きな人の為に歌う。』って。これ多分貴女の事よ芳佳ちゃん。」

 

「え?私?」

 

「あの人が好きな人で『今人生初の夜間哨戒』に就いてるのは貴女だけだし。多分そう。」

 

「良かったナ~宮藤。歌詞聴いててもわかるゼ~。アイツは要はお前に『私の愛で生きろ』って言ってんだからナ。お前相当愛されてるぞアイツに。」

 

「え あの人そんな事言ってるの!?・・・素直じゃないんだからもう・・・。」

 

「つうかいっつも仮面着けて素顔を晒さねえ奴が素直な訳ないじゃん宮藤。アイツは姉っつって慕ってるバルクホルン大尉にすら素顔見せた事ないんだぜまったく。」

 

「・・・ちょっとそれは感心できません。バルクホルンさんに素顔見せるようクルーゼさんに言っておかないと。」

 

「私達も見たいから皆に見せるよう言ってくれよ宮藤ィ~。」

 

「バルクホルンさんはかともかくエイラさんやサーニャちゃんには見せてくれるかどうか・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で、私の素顔を501とロンド・ベルのメンバーに見せろと? 4年前に君に見せた時より大分老けてしまっているから皆を驚かせてしまうかもしれないが良いかね芳佳?」

 

「自分は公開すべきだと思います。間もなく“ゲイ・ボルグ”作戦が始まりますから素顔を見せる事でむしろ今までより強い信頼関係を持ち、士気を高めるには良いかと。」

 

「山口さんのその意見は間違いないでしょうが・・・私が懸念しているのは恐怖心を煽る事にならないかという事です。私の現在の肉体年齢は60代を超えています。顔もシワシワです。士気の為に晒して士気が下がったら目も当てられません。」

 

「大丈夫ですよクルーゼさん。4年以上一緒に戦ってきた仲間で上司であるクルーゼさんを今更あの人達は拒絶しないと思いますよ?」

 

「・・・わかった。君と山口さんの意見を信じよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大会議室前

 

「『クルーゼ談話 講演会』開催の通達?メルダース大佐、こりゃなんだ?」

 

「朝聞いた話によるとクルーゼ大将が501と私達ロンド・ベルのメンバーからの質問に答える会・・・らしいんだけれど詳しい事はわからないわマクガイア少佐。参加してみない事には。」

 

「んじゃ行ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆様お集まりいただきありがとうございます。只今よりクルーゼ談話 講演会を開催致します。」

 

パチパチパチパチパチ まばらな拍手

 

「まずこの講演会が如何なるものかを説明致します。簡単に言えば皆様からの私に対する信頼度を上げる為、私と皆様との質疑応答の会が今回の講演会の目的になります。質問はありますか?原則何でもお答えします。」

 

「はい。」挙手

 

「ユーティライネン君、どうぞ。」

 

「お前の素顔が見たいんだけどダメカ?」

 

「・・・別に構わないよ。」カチッ 仮面を外す

 

「なっ・・・。」

 

そこにあったのは齢15歳の少年とはとても思えない老人の顔であった・・・と後に出版されたサーニャの回想録には書かれていた。その蒼い瞳には強い憎悪が宿っていたとも回想している。

 

「・・・。」挙手

 

「はいイェーガー君。」

 

「クルーゼ大将、あんた何でそんな年寄りみたいな顔なんだ?私より若いのに。」

 

「芳佳、私について説明してあげてくれ。」

 

「え 私が言うんですか?」

 

そして芳佳は丁寧に私が人工的に作り出されたウィッチ(コーディネイター)だという事、生まれた経緯、それ故に全ての固有魔法の上位互換が使える代わりにシールドも張れず(シールドの件はロンド・ベルのメンバーは当然知ってた)固有魔法発動の度に寿命を差し出さなければならない事、固有魔法の使いすぎによる急激な老化等を私の代わりに説明してくれた。

 

「そうだったのか・・・。」

 

「そういう事だ。どうかな諸君?特に姉さん。」

「私か?」

 

「姉さんが私を信用していなかったのは素顔を見た事が無いからでしょう?素顔を見せ誠意を示した以上そろそろ弟と認めて欲しいのだが。諸君も姉さん同様素顔を見せなかったから私を信用していなかった節があるでしょう?素顔を晒し誠意を示した以上そろそろ私を信じて欲しいのだけれども・・・?」

 

「そんな事しなくてもオレはアンタを信じてたぜ。」

 

「どういう事かなマクガイア君?」

 

「アンタはオレやオレの部下共の命をそれこそ命懸けで幾度となく救ってくれた。その事実だけで信用する理由には十分だ。」

 

「・・・というより私達ロンド・ベルのメンバーは皆そう思っていますよクルーゼ大将?」

 

「な そうだよなメルダース大佐?お前らもそうだよな?」

 

「「「はい!!」」」

 

あ 思いのほか杞憂だったのね

 

「そうか・・・うれしいよ。ありがとうロンド・ベルの諸君。501のメンバー諸君はどうかな?芳佳と坂本君はそもそも見てるから良いとして。」

 

「大丈夫ダ。私とサーニャはお前を元々信じてたからな。というよりお前から力を貰った奴・・・専用機をもらってる501メンバーは皆お前を信じてると思うゼ?」

 

「どうかね専用機持ちたる501の諸君?」

 

「「「同じです!」」」

 

なんだよ 501も杞憂じゃねえか

 

「では私を信用していなかったのは姉さんだけか・・・まあそれもそれで悲しいが。」

 

「ああもう!悪かった大将“蒼翼”!。意地張って済まなかった。」

 

「ではいい加減私をちゃんと名前で呼んで欲しいよ姉さん。」

 

「わかった我が弟ラウ・・・これで良いか?」

 

やった ついに・・・

 

「堅物に新たな家族ができたな。しかしクルーゼ大将も物好きだもんだ。何で堅物を姉と慕うのやら・・・。」

 

「そんな事よりシャーリー。」

 

「どうしたルッキーニ?」

 

「私のジェスタのビーム・ライフルがどっかいっちゃったから探すの手伝って。」

 

「またなくしたのか?書類を書くのは私なんだぞ・・・。」肩を落とす

 

 

 

その一方・・・

 

「・・・。」ぶるぶる震えてる

 

サーニャは恐怖していた。ラウ・ル・クルーゼの憎悪に満ちた瞳に気圧されていた。歴戦の勇士であるとはいえ、元は音楽家。ニュータイプ程ではないにしても繊細な感性が逆に仇となったようだ。

 

「お おい サーニャ、大丈夫カ?」

 

「・・・だ 大丈夫よ。心配しないでエイラ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「芳佳見たまえ。」 タブレット端末を渡す

 

「何ですかこれ?・・・クルーゼ燃料(株)?」

 

「私が最近正式に設立した我が国の大陸領にある石油資源その他各種資源を採掘・加工・販売し、尚且つ新燃料を研究する会社だよ。クルーゼ工業とクルーゼ・エレクトロニクス、クルーゼ乳業、クルーゼ酒造、クルーゼ観光、クルーゼ食品に次ぐクルーゼ・グループの一員となり、私に利益をもたらすと同時に各統合戦闘航空団・飛行隊等への絶えない補給を可能にする切り札だ。」

 

“英雄クルーゼ”、大将“蒼翼”、“仮面の男”、“蒼翼の妖精”等余多の二つ名を持つ私だが、私は基本的に軍官僚である。指揮を取っていたのは7年前の扶桑海事変だけで、現在私が司令長官を務めている第七艦隊の最低限の指揮はおろか行動戦略すら山口さんが私の代わりにやってくれているのだ。アンジェラが名義上艦隊の参謀長だが前線にずっと出ているせいで有名無実化し山口さんが全部やっている有り様である。私の軍人としての性格はロンメル元帥、クライスト元帥等とは対照的な、銀英伝の魔術師が提唱した“敵に対して六倍の兵力を揃え、補給と整備を完全に行い、司令官の意志を過たずに伝達する”必ず勝つ戦い方が基本なのである。まあもっとも、ネウロイの数はかなりのものだから単純に六倍の兵力を揃える事は不可能なため、質的な六倍という事になるが。モントゴメリー元帥に近い戦い方をモントゴメリー元帥より迅速に行えるのが私の将としての所以なのである。だが私の戦い方にも燃料という限界があった。そこで設立したのがクルーゼ燃料(株)である。扶桑皇国大陸領の石油資源を加工し欧州の私の息がかかっている506以外の各多国籍部隊へ供給、燃料不足を解消したのだ。燃料以外の各物資は宮藤博士が指揮するジャブローから供給可能なため、これで各部隊は満足して戦えるようになったのである。反撃の準備は整った。後は芳佳がガリアのネウロイの巣“グリプス” を破壊すればそれを契機に人類の反撃がはじまるのだ。準備は整った。“ゲイ・ボルグ”作戦は間もなく開始だ!

 

 

 

 

 

次回、STRIKEWITCHES RELOADED 『芳佳』

 

少女は そして神話となる

 




そろそろ物語は動き出します。尚、次の章のタイトルが決定しましたので発表しておきます。

『BRAVEWITCHES DEGENERATION』

です。DEGENERATIONとは『変性』を意味します。内容を想像しながら本章を引き続きお読みくださいますようお願いします。
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