STRIKEWITCHES 01 RELOADED 作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将
1944年 10月某日深夜 ダンケルク上空
「♪~」
カールスラント空軍第3夜間戦闘航空団司令ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント大佐は書類仕事から解放されて久しぶりに夜間哨戒任務に就いていた。
「こちらヘルミーナ・レント。誰か聞こえるかしら?」
「・・・おぉ。繋がった。お久しぶりです。“母さん”。」
「!?・・・久しぶりね。元気にしてた?」
「そうですね・・・腕一本無くしましたが、僕は元気にやってますよ。ひとまず母さんは昇進おめでとうございます。」
「ありがとう。そちらもガリア解放に成功したようで良かったわ。おめでとう。で、あなたなんで今日連絡してきたの?私の昇進に対する祝辞のためだけじゃないのでしょ?合理主義の“官僚元帥”さん?」
「他の面子・・・モーデル元帥やルントシュテット元帥等に言われたなら無視するにしても、母親に言われるのはちょっと複雑な気分になるからできればやめてほしいですね。」
「ごめんなさい。ちょっとからかいすぎたわ。で用件は?」
「はい。我が第500特殊遊撃統合戦闘航空団“ロンド・ベル”の人員が異動します。リベリオンから来ているマクガイア少佐は妹さんと交代、カールスラント出向組はメルダース大佐の将官入りにより総入れ替えになります。それに伴い交代要員をゲーリング国家元帥に相談したところ、母さんを推薦してきましたのでご報告をと思いまして。」
「私にロンド・ベルに来いと?」
「駄目でしょうか?僕としても母の内の一人に来ていただければモチベーションが上がりますし、何より夜間戦闘のプロが来てくれるなら手放しで大歓迎しますよ。僕以外だれもロンド・ベルの面々は夜間戦闘が得意ではありませんからね。その他にも母さんが使用している専用機より強力な母さんの為の機体の製造も視野に入れていますので本人に来て頂けるとデータ採集の手間が省けて僕的には嬉しいです。」
「・・・皆と相談してから決めるわ。少し待ってて頂戴。」
「わかりました。是とお答え頂けるのでしたらカムフーバー中将ではなくリヒトホーフェン元帥に直接異動願を出しておいて下さい。良き返事をお待ちしております。それでは。」 ブチッ
「・・・という話だけど、受けようかしら?」
「受けましょう!!」
「地獄の最前線とはいえ、通常の倍の給料、強力なMS、潤沢な補給、男性の・・・しかもあの“英雄クルーゼ”の手料理が毎日食べられるなら受ける以外ありませんよ司令!」
「皆賛成のようね。なら受けるわ。でも連れていけるのは私を含めて6人だけだから残り5人は私の選んだ強い子になるから選ばなかった子にはここで謝っておくわ。ごめんなさい。」
「大丈夫ですよ司令。それに501並に名を轟かせているあの“ロンド・ベル”に人員を送り込むのです。下手な奴を送る訳にはいかない事は重々承知しております。ご心配なく。」
「うん、ありがとう。」
扶桑皇国海軍第七艦隊司令部 ジャブロー
「・・・という訳で宮藤博士には例の機体を製作の上第502統合戦闘航空団司令部に送って頂きたいのですがよろしいでしょうか?」
「わかりました。ただちに取り掛かりましょう。」
「ありがとうございます。よろしくお願いいたします。それでは。」 ブチッ
「・・・」 パサッ
宮藤博士は一枚の機体の設計図を広げた。その図の端にはMSのコードが書かれていた。
『PMX-000E MESSALA E』と。
解説
PMX-000E メッサーラE
PMX-000 メッサーラをあらゆる戦場に対応できるよう設計段階から見直した機体。小型化に成功したミノフスキー・クラフトを艦艇以外で初めて搭載できた機体でもある。加速時にパイロットにかかるGが殺人レベルだが、ウィッチなら何とか耐えられるレベルである。夜間戦闘に備えステルスを発揮する塗料で塗装してあるためカラーリングが真っ黒クロスケである。 やっぱりデカい。