STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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今回から主人公(オリ主)の政治家(リアリストであり俗物も兼ねる)としての一面(クズっぷり)が本格的に前面に出てきます。注意して下さい。





解説

菅野直枝

扶桑皇国海軍第七艦隊第71飛行隊所属の中尉。乗機はGAT-X1022 ブルデュエル。現在、第502統合戦闘航空団に出向中。兵学校同期のブライト・ノアとは友人関係(ブライトがそう思ってるだけで菅野自身は劣情入り交じる熱い視線を送っている)にある。尚、クルーゼもブライトも人生キャリアが長い(ブライトに至っては前世を含めれば100歳を越えている)ので人の思惑などすぐに視線を含むあらゆるわずかな仕草でわかるが、この貞操観念逆転ストパン世界の女性は隠すのが上手いのでアデスから詳しい説明を受けたクルーゼはともかく、ブライトは周りから貞操を狙われている事に薄々勘付いてはいるものの、危機感はあまりない。



GAT-X1022 ブルデュエル

菅野直枝中尉の専用機。オリジナルのブルデュエルとの相違点は、整備性向上のためビーム・サーベルとシールドがジェガン(D型)系と同一になっている点である(雰囲気を出す為に蒼に塗装されている)。インファイターであるのと機体色も相まって菅野直枝は“青い巨星”の二つ名を持つ。




下原定子

扶桑皇国海軍第七艦隊 第72飛行隊所属の少尉。乗機は夜間用魔導レーダーを搭載し、宇宙・地上問わず無調整で使用可能なMSZ-006C1 ゼータプラス。




ゼータプラス

エーリカ・ハルトマンの為に製作された機体であるMSZ-006 Zガンダムの量産化・夜間戦闘特化をコンセプトに製作された量産機シリーズ。扶桑海事変前後でのA1型の試験運用データを使用して量産された一般的なC1型と、コスト・整備性度外視で製造されたほぼZガンダムたる世界に一機しかないC4型がある。尚、本シリーズはORX-005 ギャプランと夜間戦闘用MSとして競合関係にあったが、扱いやすさに難がある・魔法力とGがかかりすぎると指摘されていたギャプランに比べて扱いやすく魔法力消費・かかるGが少ないのと相まって本シリーズが勝利したという経緯がある。尚、競争に敗れたギャプランだが、扶桑本国を防空する樫田勇美大尉率いる陸軍ベテラン夜間・高高度戦闘部隊にのみ少数配備してある。



第七艦隊通達

扶桑皇国海軍第七艦隊に所属する者には情報端末(イメージとしてはHT-03A←ドコモの最初期のスマートフォン)が貸与されている。あらゆる情報・通達・命令がこれを通して所属将兵に流れる仕組みである。将兵一人ひとりに所持端末専用に暗証番号と指紋認証システムがついており、これを解除しないと端末は開けない。ニュータイプ達には3Dホログラム同士でクルーゼや他のニュータイプと通話できる特別な端末が支給されている(イメージはi Phone 8 Plus)。




ジョーゼット・ルマール

自由ガリア空軍少尉。乗機はPS装甲がVPS装甲に変更され、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル、シールドがジェガン(D型)系と共通化されたGAT-X105ストライク。シールドは赤く塗装されている。ISの量子変換により武器・弾薬・食料等を各MSは大量に収納できるが、ストライクはその容量が非常に多い。エール、ランチャー、ソード、パーフェクトの各ストライカーを収納する為である。ジョゼ自身は身軽なエールを多用している。彼女自身は格闘戦を好まない(やれないとは言ってない)のでジョゼがクルーゼから1942年の502に参加した際にストライクが与えられて以来ソードは今までで一度しか使用していない。量子変換の技術により、呼び出しさえすればストライカーパックの交換は1秒あればすぐ終わる。クルーゼのことは当初男な上仮面で素顔を隠している事から『恐くて得体の知れない人』と思っていたが、繰り返される餌付けと扶桑の高級掃除用具を贈呈された事、ストライクを与えられた事によりクルーゼに対する好感度は初期に比べてかなり高くなっている。クルーゼが“母”と慕うウィッチ達(一部のオールドタイプ)、ニュータイプ達、そして“姉”(バルクホルン)以外で気に掛けている唯一のウィッチ。尚、クルーゼが気に掛けている理由は『餌(料理)を見せると犬のようにすぐ寄ってくる様が癒される』から。作者としても似たようなシステムを搭載した機体に乗る者同士のよしみでひかりちゃんと絡ませたいと考えている。クルーゼはジョゼを犬としてしか見ていないが、ジョゼ本人は料理(餌)をいつもくれるクルーゼのことも美味しくいただきたい(意味深)と考えている。




煮えたぎった正義

「アンジェラ、もう情報が届いてるとは思うが、芳佳がガリアにあった巣“グリプス”を破壊した。506の後詰めの任務を中止し、ペテルブルグの502基地に向かってくれ。そこで合流しよう。」

 

「了解した。しかし良いのか?506の戦力では不安しか残らんのだが。」

 

葉巻をくわえながらアンジェラは私に聞く。レビル将軍よろしくハバナ産の物らしい。銘柄は確か希少で有名なパルタガスとか言ったかな?しかも贋作も多いこの銘柄の中でこの前の休暇で本社から直接買い付けた本物らしい。前世も今世も非喫煙者である私には詳しくわからん。最近吸い始めたようだが・・・やはり原因はストレスか・・・。

 

「構わない。彼女達もそこまで柔なウィッチではないし、最悪見捨てても問題ない。そもそも506・・・特に黒田中尉以外の貴族出身者のウィッチにせよガリア王党派にせよ私の欧州圏全体への権勢拡大の邪魔にしかならない存在だ。だが506の方は消すにしても物理的にもプロパガンダ的にも無理だ。放っておいて全滅してくれればありがたい・・・といったところか。例え本当に全滅したとしても、508を上陸させてカバーさせる。戦力的にも何ら問題は無い・・・が私の我が儘で私が母と慕う人物の一人を死地に追い込んでいるあたり、最近は特に私のクズっぷりにも磨きがかかってきたようだ。」

 

「驚いたな。私はてっきり506の存在が不都合になり次第ソーラ・システムⅡでネウロイ諸共焼き殺すとでも言い出すかと思ったのだがな。後506所属でお前が母と慕う奴となると・・・デ・ブランクとかいう奴だったな。まあそれは良いとして、いくらお前の支援があってもリベリオン海軍がお前の言うことをそう易々と聞くのか?」

 

「大丈夫だよ。リベリオン遣欧艦隊のハルゼー大将にせよ海軍トップのキング元帥にせよ前リベリオン遣欧艦隊司令官であり今はリベリオン本国でデスクワークをしているスプルーアンス大将にせよ私がリベリオンの大使館駐在武官だった時に知り合って以来飲み競争する間柄だからね。頭一回下げれば折れてくれる。それに彼女らも既に私の魔眼の支配下にある。それとアンジェラ、今まで聞くに聞けなかったが、葉巻を吸ってる原因を知りたいんだが。教えてくれるかね?」

 

「お前に会えなかった事こそ原因だ。イライラしてたまらない。だが始めてみたら案外美味い。502で合流してもしばらく吸ってるだろうな。」 灰皿に灰を落とす

 

「・・・だろうなと思って君にプレゼントを用意した。楽しみにしていたまえ。」

 

「後今更だがまた言っておくよアンジェラ。マキャベリズムに基づく大を救い少を切り捨てるこの行動は軍官僚であり政治家である私の罪だから、君が気に病む必要は無い。」

 

「お前は我々ニュータイプの所有物。お前の物は私の物。背負うと言っている。かつてのようにまた全て背負うつもりか?」

 

「こればかりは譲れないよいくら君でも。だけど・・・前もそうだったが僕の強がりにも限界がある。その時は・・・まあ君が慰めてくれると嬉しいよ。」

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「私は・・・3年待ったのだ。」

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「出撃したは良いけどよ、良いのかよ隊長?ルーキー一匹、前線に出してよ?いくら孝美の妹でクルーゼ長官の推薦で来た奴とはいえ。」

 

「それがクルーゼ元帥の命令だ。それと追加の命令で『焼け死にたくなければ300以上離れろ。』との事だ。下原、見えたか?」

 

「はい。捕捉しました。敵は小型40から50程度、距離3000、こちらに真っ直ぐ向かってきます。」

 

「見えたようだね下原君。ではひかりちゃん以外の502の諸君はひかりちゃんから後100程離れたまえ。無いとは思うが、万が一ひかりちゃんがミスると巻き込まれるからね。」

 

「「「了解。」」」

 

「ではひかりちゃん、君の“正義”を世界に示したまえ。」

 

「わかりました。」 ジュー ポコポコポコ 右腕をマグマに変える

 

「この世に生きる者はァ・・・正しくなきゃァ生きる価値なし・・・お前らネウロイに、生き場所は要らない!!」 マグマの容積が増える

 

「大噴火ァーーーッ!!!」

 

爽快だ。私の圧倒的な力の前に“悪”が次々と蹂躙されていく。やはり、“悪”は私の“徹底的な正義”の名の下に根絶やしにしなければならない。最初はこそこの苛烈さに対して躊躇いがあったけど、もう迷わない。ネウロイという名の“悪” も、『少なくとも善ではない輩』という名の“悪”も、ことごとく根絶やしにしなければならない。それが私のニュータイプとしての使命であり、“正義”なのだ。

 

「てやぁーーーーーッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

502の面々は驚愕し、戦慄した。雁淵ひかりというルーキーの圧倒的な強さと苛烈な思想に。

 

「あの赤い物体は何なんだい隊長?」

 

「・・・あれはマグマだクルピンスキー。」

 

「マグマ!?山から出るあの赤くて熱いアレなのかい?怖い固有魔法だねえ。掲げる正義もトゥルーデとは別ベクトルで恐いし、能力もヤバいし、凄い子がウチに入ったね~隊長。」

 

「あぁ。」

 

とんでもない奴が入ってきたものだ。とても私より4歳も下の新人とは思えない。“正義”に対する妄執とも言えるこだわり。圧倒的な強さ。

 

「これは・・・世界が、荒れるな。」

 

叶わぬ願いと知りながらも、世界が雁淵妹によって荒れる事が無いよう私は祈らずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おめでとうひかりちゃん。これで君は私、アンジェラ、醇子さん、ヨハンナちゃん、芳佳に続く6人目の“一秒で達成されたエース”の仲間入りだ。君の門出を、私は祝福するよ。」

 

「ありがとうございます!絶対的正義の名の下に、もっと頑張ります!」

 

「あぁ。頑張ってくれ。この戦争と混迷の時代において、世界が欲するのは“希望”すなわち君の名前たる“光”だ。君が道を作り、正義と力を示す事で、世界は“悪”に立ち向かう勇気を持ち、前に進むのだ。これからも存分に“徹底的な正義”を貫きたまえ。」

 

「はい!!」

 

「後はこれに君が署名すれば契約は完了だ、君は正式に私のパートナーの一人になる。」結婚届を渡す。

 

「まあ、君のお姉さんが認めてくれるか微妙な所だが。」

 

「ありがとうございます。お姉ちゃんは私が何とか説得してみますからそこは心配しなくて大丈夫ですクルーゼさん。」

 

「ああ 頼むよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

このやり取りから数日後、一隻のクラップ級がペテルブルグに到着した。降りてくる二人のウィッチ。一人はサングラスをかけ、ザフト黒服を真似た第七艦隊の制服を着ており、もう一人は赤服を着ている。黒服の方は白いコートを羽織っており、その背中には『正義』の文字。

 

 

 

 

「ん~寒いわねェ~。」

 

「当然だヨハンナ。オラーシャというだけで寒い。あったかいもんが食いたい。が、鍋はヨハンナのでもう飽きたしなぁ・・・クルーゼ長官にシチューでも作らせるか?」

 

「ん~それも良いわねェ~。芳佳ちゃんとアンジェラさんばっかりズルいと私も思ってたからねェ~。作らないなら光速キックするって脅せば済む話だしィ~。」

 

「長官だからわかるが、くれぐれも他の奴に光速キックを浴びせてくれるなよ?お前案外短気だからな。補佐する私の身にもなれ。」

 

「ん~こればっかりはしょうがないわよォ~私の生まれつきの問題だからァ~。」

 

「このクソ遅い口調で光速で動ける“扶桑皇国最高戦力”なんだから皮肉だわ全く。」

 

「ん~お出迎えみたいよォ~。」

 

ヨハンナの言葉と視線に反応して振り返ってみると、そこには長官がいた。しかし、最後に会った時に比べて少し痩せ細っているように見えた。

 

「久しぶりだな長官。しっかし・・・痩せたな。」

 

「ポポワ君、再会して開口一番に言う台詞ではないよそれは。」

 

「事実だろ?ちゃんと飯食ってんのかおめえ?それとも過労か?」

 

それともその両方か・・・

 

「どっちもだね。」

 

「こいつァ~駄目ねェ~なんとかしないとォ~。」

 

「コーディネイターの体は伊達ではないよヨハンナちゃん。心配は無用だ・・・なんだねポポワ君、『おめえ正気か?』と顔に書いてあるが。」

 

「誰だってそう思うわアホが!心配したヨハンナがどんだけ悶々とした日々を過ごしてたと思ってんだ?そのとばっちりを食らうのは私だぞ。」

 

「すまなかったね。今回の戦いが終わったら有給休暇と皇都の高い寿司を奢ってあげるから勘弁してくれたまえポポワ君。」

 

「・・・わかった。勘弁してやる。」

 

「ありがとうポポワ君。」

 

「ん~なんだかんだ言ってやっぱりナージャは食べ物に弱いわねェ~。」

 

「やかましい。」

 

「ん~しっかしラウさん。一体どういうつもりなのォ~?」

 

「何がだね?」

 

「“扶桑皇国最高戦力”を醇子ちゃんと宮藤博士以外全員集結させて・・・国でも滅ぼすのォ~?」

 

「まあヨハンナだけでも十分国を滅ぼせるがな。」

 

「ん~それは言っちゃイケないお約束よォ~。」

 

「出来る限りの戦力を集めて被害を減らしたかったのだよ。それ以外に他意は無い。今回の戦闘ではその点に留意して欲しい。二人共よろしく頼むよ。」

 

「ん~了解ですよォ~。」

 

「微力を尽くす。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「進路クリア。夜間哨戒部隊、発進 どうぞ!」

 

「了解。下原定子、ゼータプラス、出ます!」 ヒューン ガシャン

 

「ジョゼ、ストライク、行きます!」 ヒューン ガシャン

 

 

 

 

 

「定ちゃん。」

 

「どうしたのジョゼ?」

 

「今週は凄かったね。」

 

「確かにそうね。クルーゼ長官がいらっしゃる事は『第七艦隊司令部通達』から聞いていたから知ってたけど・・・他の“最高戦力”が来るなんて聞いてなかったから驚いたわ。新人のひかりさんもある意味凄まじいし・・・。」

 

「ひかりちゃんって私以上に綺麗好きみたい。『やるなら全てを徹底的に。』って言ってた。色々お話してると私とひかりちゃんって結構似てるんだなって思っちゃった。。」

 

「そうねジョゼ。掃除を邪魔された時やソードストライカー使ってる時のジョゼって今のジョゼからは想像もできないし。」

 

「『徹底的な正義』。」

 

「?」

 

「ひかりちゃんが掲げてる正義がそれみたい。悪を許さず、妥協せず、容赦なく滅ぼす・・・って言ってた。」

 

「苛烈ね。固有魔法も考えるとネウロイがかわいそうになってくるわ。」

 

「でも私はひかりちゃんのこと好きになれそう。」

 

「どうして?」

 

「私達より年下で実戦もこの前が初めてのはずなのに私以上にMSの扱いに慣れてるし、強いし、掲げてる正義も私なんかよりよっぽどしっかりしてるから。」

 

「正義は相対的な物よ。人の立場や価値観でその形を変える。だからジョゼの『平和な正義』・・・故郷を取り戻して宿の経営をご両親と再開したいという願いも間違いじゃないわ。自分で言うのもどうかと思うけど、私の『君臨する正義』も、間違いじゃない。まあ・・・私の正義は坂本先生の請け売りだから偉そうな事は言えないけれど・・・。」

 

「定ちゃんも今度ひかりちゃんと深くお話してみると良いよ。ただ苛烈で冷酷なクルーゼ元帥の子飼いじゃない事がわかるから。」

 

 

 

夜間哨戒部隊の二人は任務中こんな話をしていたそうな。

 

 

 

 

 

次回 BRAVEWITCHES DEGENERATION 「ヴィープリへ行こう」 少女は そして神話となる

 

 

 

 

 

 




今までの自分の作品を振り返ってみて気付きました。『日常話や茶番が他の作品に比べて絶望的に少ないから面白くない。』と。次の話「ヴィープリへ行こう」は茶番系で頑張って書きたいと思っています。応援よろしくお願いします。
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