STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説



高坂穂乃果(17)

扶桑皇国海軍大尉。機動駆逐艦『花』副長 兼 航海長。園田海未艦長の幼馴染でアーノルド・ノイマン並の卓越した操艦技術の持ち主。まんま『ラブライブ!』の高坂穂乃果。ONの時は非常に優秀だがOFFの時はめちゃくちゃだらける。パンが大好き。モットーは『ゆったりした正義』。乗機はRGZ-95C リゼル指揮官機。オレンジで塗装されている。撃破数は40。コールサインはソル1。クルーゼとも面識がある。


南ことり(17)

扶桑皇国海軍大尉。機動駆逐艦『花』航空隊隊長(とは言っても所属しているのは彼女と高坂雪穂のみ)。園田艦長、高坂副長の幼馴染。まんま『ラブライブ!』の南ことり。優秀だがたまにやらかす。モットーは『4人で正義』。乗機はスタークジェガン(基本ハイパー・バズーカではなくビーム・ライフルとシールド装備。)。撃破数は70。コールサインはガルーダ1。クルーゼとも面識があるがクルーゼからの覚えは悪い。初対面でクルーゼをいきなり襲っておやつ(意味深)にしようとするから・・・。


高坂雪穂(13)

扶桑皇国海軍中尉。機動駆逐艦『花』航空隊所属。大抵の者は戦果をあげてからでないと召集されない第七艦隊の人事だが、兵学校を短期教育で卒業、直ちに第七艦隊人員に選出された程の秀才。まんま『ラブライブ!』の高坂雪穂。姉の高坂穂乃果はじめ幼い時から良く知る上司3人をとても尊敬しているが、姉にそれを態度に出すと調子に乗るため姉にはおくびにも出さない。コールサインはソル2。乗機は腕部、肩部がオレンジに塗装されたジェガンD型。撃破数は26。





西木野真姫(17)

扶桑皇国海軍軍医大尉。芳佳の姉弟子。舞鶴最大の私立病院の次期医院長。7歳で芳佳の母であり治癒魔法の名手である宮藤清佳予備役軍医中佐(当時軍医少佐)に師事、その後兵学校で将校教育、医療教育を受けた。まんま『ラブライブ!』の西木野真姫。最近 相模(ゼネラル・レビル)勤務の辞令が下った。ウィッチでありオールドタイプ最高峰の治癒魔法の使い手だが、同時に軍功無しでここまで登り詰めた秀才である。一応乗機としてMS-07X グフX(THE ORIGIN編から登場しているオリジナルMS)が与えられている。クルーゼとも面識があり、「マッキー先生」と呼ばれている。



ジーン・コリニー (偽)

扶桑皇国海軍中佐。ブライトと同期。山口多聞の中将昇進・異動(第七艦隊 第四戦隊司令官専任になる)に伴い間もなく第七艦隊旗艦 相模(ゼネラル・レビル)副長に就任する。転生者でクルーゼの前世での恩人の一人であり、クルーゼを薬(違法薬物ではない)、精神面で支えた。薬剤師のスキルを持つ。現職に就く前はクルーゼに頼まれ扶桑海でイージス艦の防空迎撃試験を行っていた。軽度の熟女スキー。淫夢ネタもたまに出す変態。クルーゼと会うと必ず毎回最初の発言が「ぶっ飛ばすゾ!」であるという癖がある。




児島俊平

扶桑皇国海軍中佐。ブライト、コリニー、メランと同期。メランの前世での双子の兄。まんま『第08MS小隊』のコジマ中佐。転生者でありクルーゼの前世での恩人の一人。クルーゼが前世で死亡した後、クルーゼの遺産相続を任された弁護士は彼である。転生してきてから間もなく司法試験に挑戦し、あっさり合格している。クルーゼの恩人達の中で最も頭の回転が速かったのでもっぱらクルーゼの参謀であった。何故か彼とクルーゼが人狼ゲームで共に人狼サイドで戦うとほぼ間違いなく勝利する。現在 統合軍政省 法務部 勤務。前線に立つタイプの軍人ではないが、少しは皆と戦いたいと思っている。ツンデレである(←男のツンデレなんぞ誰得ww)。最近『超大型怪異との近距離戦闘における艦隊の脆弱性について』と言う論文を発表、全世界の海軍関係者から注目を集めている。前世においてクルーゼから“ネズミ”と呼ばれていた。今も呼ばれている。



エイパー・シナプス(偽)

扶桑皇国海軍中佐。第七艦隊 第二独立部隊 機動巡洋艦『酒匂(アーガマ級)』艦長。ブライト・ノア(偽)の同期で彼の部下である。転生者でありクルーゼの前世での恩人の一人。クルーゼのボケに対するツッコミ能力と外国語に優れる。前世では低身長かつ体型がガリガリで覇気が無かったというコンプレックスがあったが、シナプスの高身長と大塚周夫ボイスを手に入れた事により払拭された。若いので顔はそのままだがオリジナルのシナプス大佐と異なりまだ髪の毛が黒い姿を想像してもらいたい。




“円卓の鬼神”と“紅翼”(後編)

第502統合戦闘航空団司令部 近辺

 

「参謀長、もう敵地上軍は艦隊の有効射程圏内に入っています。攻撃許可を。」

 

「待てペデルセン司令官。私を信じろ。」

 

「しかし・・・」

 

「敵地上軍、ペテルブルグに侵入しました。」

 

「よし。全軍、私より後ろに後退しろ。」

 

「?・・・まさか!?全艦直ちに緊急後退!参謀長のレジェンドからなるべく離れろ!」

 

良し、では始めようか。

 

「ペデルセン司令官、一体何を?」

 

「参謀長はペテルブルグの瓦礫を自分の固有魔法『重力操作』で持ち上げ、敵地上軍にぶつける気だ。急げ、小回りが利くし的が小さいウィッチ達はいざ知らず我々は下手すると巻き込まれるぞ!」

 

「り 了解!緊急回避!取舵一杯、下げ舵一杯!」

 

ペデルセンの艦隊が下がった。よし、まずはペテルブルグの瓦礫を全部持ち上げる。

 

「・・・。」 カタガタガタ 瓦礫が宙に浮く

 

「・・・沈めぇ!!」 ドンガラガッシャーン

 

「うひょー。」

 

「流石は“扶桑皇国最高戦力”・・・。」

 

「一個軍団はいた敵地上軍が一瞬で・・・。」

 

「・・・HQ(司令部)、ペテルブルグは仕事を完了した。そちらはどうか?」

 

「・・・こちらも任務完了(ミッションコンプリート)。RTB(基地へ帰還する)。」

 

「了解。」 通信を切る

 

「そういや・・・。」

 

「どうしたペデルセン司令官?」

 

「我々は何かを忘れてませんかね参謀長?」

 

「そうねェ~。私達皆が勝利に喜んでる間、ラウさんは一体どこで何をしてるんだろうねェ~?」

 

「「「あっ!!」」」

 

こんの馬鹿共長官のこと忘れてやがった。後で長官にチクってやろう。

 

「電探員、メビウス1(クルーゼ)の位置は?」

 

「ペテルブルグの南南西10km、現在帰投中。既に戦闘を終えたと思われます。ですが通信に反応しません。飛行も不安定です。」

 

「・・・ヨハンナ、待機させている医療班を滑走路に出しておけ。」

 

「ん~了解ですよォ~。」

 

「私はラウの迎えに行く。ひかりはついてこい。他は一旦待機だ。」

 

「「「了解!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラウ!」

 

「あぁ・・・アンジェラ・・・ひかりちゃん・・・すまないが僕を502司令部まで運んでくれんかね?」

 

「ひかり、右肩を支えてやれ。私は左を支える。」

 

「わかりました。」

 

あぁ、大分楽になった。もうストライクフリーダムのスラスターは切って大丈夫だろう。

 

「大分無茶したようだな。」

 

「あぁ・・・その気になれば光速になれるヨハンナちゃんが倒すまでそこそこ時間を要した敵だ。強化系固有魔法をありったけ使ったさ・・・そうでもしないと勝てんしね・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「到着だ。ラウ、聞こえてるか?」

 

「あぁ、なんとかね。アンジェラ、医療班は滑走路に待機してるかね?僕の目はもう霞んでいて見えるものも見えん・・・。」

 

意識が混濁してきた。そろそろ限界だぞ・・・

 

「着いたぞ。」

 

「・・・ありがとう二人とも。では僕から少し離れたまえ。僕の血なんぞで君達を汚したくない。」 ストライクフリーダムを解除する

 

ズシャッ バタン 体組織が崩壊、滑走路が血だらけになる

 

「医療班、至急無菌室に担ぎ込め!急げ!」

 

「り 了解!」

 

「参謀長・・・。」

 

「怯むな下原少尉。こうなる事は司令長官閣下も私も織り込み済みだ。」

 

「・・・。」

 

「「「・・・。」」」

 

戦勝ムードから一変、誰も何も喋らなくなった。まあ如何に古強者揃いの連中でもあんなグロテスクなものを見りゃそりゃそうなるよな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日後 機動戦艦 『相模(ゼネラル・レビル)』 無菌室

 

「・・・ん。良く寝た。」

 

3日ぶりに復活したは良いが、近くに設置されていた鏡を見て私は肩を落とさざるを得なかった。

 

「これじゃFateの子ギルと何も変わらんではないか。」

 

そこには碧眼の子ギルが映っていたのだ。身長もこの分だと130cmもあるまい。声も遠藤綾さんの子ギルボイスになっちゃってるし。

 

「下原君に見つかったら何されるかわからんなこれは。」

 

ひとまず端末でアンジェラを呼び出す。

 

「戻ってきたか・・・随分早かったな。」

 

「うん。でもこれじゃいつも付けてる仮面がファッション的に似合わないからしばらくはサングラスにするよ。アンジェラ、502司令部の食堂まで運んでくれる?身体がふらついて安定しないんだ。」

 

「わかった。ほら。」

 

そう言いアンジェラは私の前に両手を広げる。なんでそこでお姫様抱っこの構えを取る?

 

「ちょっと待ってアンジェラ。何その構え?」

 

「お前を抱える為だ。丁度良い訓練になるからな。」

 

「訓練?」

 

「遅かれ早かれ一年以内に生まれるお前の子供を抱く時の為の訓練だ。」

 

ん?今アンジェラなんか聞き捨てならない爆弾発言をしなかったか?

 

「僕の子?何今の発言?」

 

「この前私とした・・・というよりさせただろう?恐らくその時に当たったようだ。次のお前の誕生日には生まれるな。」

 

マジかよ。一回しかしてないにもかかわらず当たるのかよ・・・

 

「ごめんアンジェラ。」

 

「?・・・何がだ?」

 

「西沢君程ではないにしても戦いを好み、またニュータイプの中でも屈指の上昇志向を持つ君を一時的にとはいえ戦線を離脱させる事になるからね・・・申し訳ない。」

 

「いいや。これは無理やりさせた私の自己責任だ。それに・・・。」

 

「それに?」

 

「愛する人との愛の結晶を手にした喜びは私の戦闘欲と上昇志向を遥かに凌ぐものだ。ありがとうラウ。」

 

そう言いアンジェラはいつもの強面を解き、18歳に相応しい屈託ない笑顔を僕に浮かべる。は 反則だよその笑顔!

 

「・・・うん。前々から思ってはいたけど・・・僕なんかを愛してくれてありがとねアンジェラ。」

 

「ふん、何を今更。」

 

とは言いながらも笑ってくれたアンジェラ。いや、本当にありがとう。

 

「では食堂に行くか。久しぶりにお前の夕食が食べられる。今日の献立は?」クルーゼを抱き抱える

 

「そうだな・・・アンジェラの大好きなカツオのたたき、刻んだ薬味ネギとポン酢付きにしよう。後で菅野君に相模の水槽から3匹獲ってくるように言ってくれないか?」

 

「わかった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久しぶりにアンジェラの胸に顔を埋めたが・・・最高でした。気高さのある香りなんだけれども癒されるというかなんというか、まあそんな感じ。醇子さんのような誘ってくる香りではなく、また芳佳のような純粋な優しい香りでもない、そんな感じ。かなり痛かったが、身体は若返り、ショタになったからアンジェラに抱き抱えられるしで。502での仕事は我が第二の生涯最高の日々の一つになるだろう。ありがとうアンジェラ《バディ》。

 

 

 

 

 

 

次回 BRAVEWITCHES DEGENERATION 『天界の王』

少女は そして神話となる




補則解説

機動戦艦 相模(ゼネラル・レビル)には、オリジナルのゼネラル・レビルと異なり生鮮食品を生産、保存する施設が非常に充実している。野菜生産工場は勿論のこと、魚類の為の水槽まで完備されている。冷蔵庫・冷凍庫の備えも完璧である。

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