STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説









第七艦隊 第70飛行隊 第5小隊 “ゴルト”

MSN-001A1-2 防空特化デルタプラス8機で構成される中隊規模の飛行隊。まんま『エースコンバットZERO』のゴルト隊のスキンである。クルーゼが大陸戦争初期に拾った東欧系孤児の中からウィッチの力を持つ志願者に教育を施し編成された。隊長はアンナ・カプチェンコ中尉。“ゴルトの巣”と呼ばれる数を活かした半包囲飽和攻撃を基本戦術とする。管轄空域は北欧一帯。だが最近クルーゼから『葵(絢瀬絵里中佐指揮のクラップ級)』勤務辞令を下されたらしい。


MSN-001A1-2 防空特化デルタプラス

MSN-001A1デルタプラスをベースに開発、8機のみ生産された機体。1945年4月2日実施のソフトウェアアップデートによりゼータプラス同様高い対地攻撃能力を獲得したデルタプラスだが、本機はアップデートの適用外である。ウェイブライダー形態時に備えSu-47 ベールクトと同様の前進翼機構を備えたためにソフトウェアをアップデートしてもミサイル等を搭載する余裕が無い。F-22A ラプター同様誘導爆弾しか対地攻撃装備は使用できないしオリジナルデルタプラスを超える整備性の悪さを誇る。だが地上限定ではあるものの旋回性・運動性共に本来のデルタプラスを凌ぐ傑作機である。



コールサイン 及び TACネーム

この両者がIFF表示を含め正式にシステム化されたのは1945年1月1日からだが、TACネームは大陸戦争勃発当初から第七艦隊で使われていた。小泉花陽のTACネームはトリガーである。


扶桑皇国海軍〇〇〇飛行隊

扶桑皇国海軍には数多の飛行隊が存在する。〇〇〇に入るナンバーが三桁台なら、遣欧艦隊に所属する飛行隊である。




扶桑皇国海軍第124戦術戦闘飛行隊“ストライダー”

小泉花陽中尉(当時)率いる部隊。二機編隊。




PJ

扶桑皇国海軍少尉。トリガーの相棒。乗機はRGM-89D ジェガンD型。よくくっちゃべるお調子者。






アリコーン

扶桑皇国海軍に属する艦艇で唯一和名ではない艦名を与えられている原子力潜水艦。1942年進水。
モデルはエースコンバット7 DLCエピソードで登場する潜水航空巡洋艦 アリコーン。
単独行動特権を与えられており、聯合艦隊司令長官以外の命令を受け付ける義務を持たない。
艦長はマティアス・トーレス中佐。
第六艦隊(潜水艦隊)に属してはいないが建造には第六艦隊司令長官 矢澤にこ 中将が絡んでいる。
その矢澤中将をして『パワープロジェクション能力は一個機動艦隊に匹敵する』と言わしめる程。
ただし維持費がかさんでおり、建造計画から進水までの間に主計科将校を中隊単位で病院送りにした程の凶悪な金食い虫でもある。
武装はパルスレーザーCIWS×6、200ミリレールガン×2、600ミリレールガン×1、VLS×160、艦載機は零式統合戦闘機(F/A-18F)×22、各種UAV×30 を搭載。
魚雷は搭載していないが、レールガンをアークエンジェルのバリアントMk.8 のように運用することで代替攻撃手段とする。母港は佐世保。





マティアス・トーレス(偽)

扶桑皇国海軍中佐(→からバンカーショット作戦直後に大佐に昇進)。アリコーンの艦長。転生者でありクルーゼの大学時代の仲間の一人。故郷である奄美への愛に溢れている。頭の悪い大火力投射による派手な戦闘を好む。かなりの酒好き。最近のマイブームは海ブドウのポン酢漬けで焼酎を飲むこと。


三本線

遣欧艦隊司令長官より第124戦術戦闘飛行隊に命令

 

1942年5月1付を以てエリアB7R制空任務を解き、カールスラント避難民護衛任務に就け。次の異動命令まで避難民輸送船団の護衛艦隊旗艦『USS ガンビア・ベイ』に活動拠点を移すべし。

 

 

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「諸君、新年おめでとう。ひとまずはこの私の顔を今見ている第七艦隊所属将兵の頭数が去年から増えこそすえ減っていないことに、とても安堵している。また今年もこの言葉を送ろう。『私より先に死ぬな。生きてこそ掴める栄光をその手に入れる努力を。』以上だ。」

 

ラウ・ル・クルーゼ(偽)1945年 元旦 第七艦隊所属将兵への新年ライブ放送にて

 

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第七艦隊 三原則

 

一、 戦場に憎しみを持ち込まないこと

 

一、 自分のルールを作り守り通すこと

 

一、 生き残ること

 

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1943年6月中旬 アフリカ ダカール

 

 

「本日付で当艦に異動して参りました扶桑皇国海軍第124戦術戦闘飛行隊です。着任の許可を。」敬礼

 

「許可します。ようこそ護衛空母ガンビア・ベイへ。艦長のヒューグです。」答礼

 

「隊長の小泉です。よろしくお願いします。」握手

 

「よろしく小泉隊長。」握手し返す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隊長、どうやらガンビア・ベイには私ら以外に航空戦力がいないみたいだぜ。」

 

「そうみたいだね。」

 

「どこを見ても避難民ばっかだ。難民は増えても兵士は足りないってか。勘弁してくれよ。」

 

戦況は悪化するばかり。如何に“扶桑皇国最高戦力”が強くても広すぎる戦線を維持できる訳がない。それに第七艦隊司令長官は戦傷を受けてリベリオンの大使館駐在武官の体裁で後方に下げられてしまったみたいだし。私も“凶鳥フッケバイン”なんて渾名がつく程のエースパイロットではあるけれど、たかだか80機墜とした位では戦況好転に貢献できる筈もない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンビア・ベイ CIC

 

「ネウロイ接近!方位0- 4-0。距離60000!数はおよそ200!」

 

「総員戦闘配置!」

 

「ニコラス、テイラー、本艦の前に出ます。」

 

「フレッチャー級の真価を発揮する機会がやっと来たな。」

 

「艦長、ストライダー隊が出ます!」

 

「彼女達に繋いで!」

 

「了解!」

 

「こちらガンビア・ベイ。ストライダー隊応答を。」

 

「こちらストライダー。」

 

「君達はカールスラント避難民船団の直掩についてくれ。ネウロイ共は我々で何とかする。」

 

「ですが!」

 

「心配は無用だ。君達の国からライセンス生産された新型レーダーと対空兵装で迎え撃つ。確実に避難民船団を逃がさねばならん。良いかね?」

 

「・・・了解。御武運を。」

 

「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「艦長、上が騒がしいです。ネウロイの残骸が降ってきます。」

 

「死体・・・いや、デブリの雨が止んだら伝えろ。」

 

「リベリオンの艦隊を援護しなくてよろしいので?」

 

「本艦は現在空間制圧弾頭を装備していない。僅かに余った対地榴弾だけだ。艦載機も無い。役に立たん。我々の存在は大陸戦争終盤までは秘匿されなければならん。それに武人の花道を邪魔する趣味は俺にはない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・隊長、ガンビア・ベイからの通信が途絶したぞ。」

 

「・・・。」ビーム・サーベルを取り出す

 

「何してんだ隊長?」

 

「・・・。」右肩に三本切り込みをいれる

 

「何が“凶鳥フッケバイン”・・・何がエースパイロットよ・・・何の為に私は凜ちゃんや真姫ちゃんと一緒にパイロットになったの・・・。」

 

「・・・“扶桑皇国最高戦力”ですら全てを護れた訳じゃねえ。ましてや他の部隊長にできる訳ねえよ。そんなに抱え込むなって。」

 

 

「こちらカールスラント国防軍 第3航空艦隊所属AWACS コールサイン“イーグルアイ”。扶桑皇国海軍第124飛行隊、応答せよ。」

 

「・・・こちら124戦術戦闘飛行隊。」

 

「ガンビア・ベイ轟沈に伴い、貴隊は本機の指揮下に入った。ガンビア・ベイを沈めたと思われるネウロイの親玉らしき巨大飛行物体を探知した。位置は11度22分サウス、19度46分ウェスト。最近の大西洋での通商破壊の元凶、コードネーム“グレイプニル”と推定される。貴隊にはこれの足止めを頼みたい。増援は300秒後。」

 

「そんな!? たった二機でやれってか。無茶言うな!撤退させてくれ。」

 

「撤退は許さん。5分位耐えられずに何がエース部隊か。」

 

「シュトゥムプフ大将?」

 

「一旦無線を貸せイーグルアイ・・・ストライダー、君達が頑張ってくれないとリベリオンの連中が命を賭して護ってくれた我が国の避難民に多数の犠牲者が出る可能性がある。頼む。持ち堪えてくれ。」

 

「・・・了解。」

 

「マジかよ。勘弁してくれよ隊長。」

 

「ごめんPJ。後でアイス奢るから勘弁を。」

 

「足りねえ。魚沼産こしひかり10キロだ。」

 

「うっ・・・。」

 

お財布が空になっちゃう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワシントンD.C. 扶桑大使館

 

「・・・ん。これはいかん。大使、少し出掛けます。」

 

「わかりました総帥。18時にフォレスタル国防長官と会食ですからそれまでには。」

 

「無論です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出航。急いで山口さん!最大戦速。」

 

「了解!相模(ゼネラル・レビル)出航!最大戦速!ミーティア リフトオフ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「結構墜としたはずだが減った気がしない。」

 

PJの言う通り。このままじゃ5分も持たない・・・って

 

「PJ、戻ってきて!私から離れすぎ!」

 

「あ すまねえ隊長・・・ってグァッ!」バゴーン

 

「PJ!!」

 

PJがやられた!私一人じゃ何もできないよ・・・

 

 

「ストライダー隊聞こえるかね?こちらメビウス1。」

 

メビウス?

 

「10秒後に支援砲撃を行う。高度30m以下に退避してくれ・・・5、4、3、2、1、今!」

 

ズガガガガ

 

凄い・・・あんなにいたネウロイがもう半分以下に・・・

 

「ミーティア パージ! 山口さん回収お願いします。大丈夫ですか?」

 

フリーダム!?ということはメビウス1って・・・

 

「は はい大丈夫です・・・でも2番機が・・・それにクルーゼ長官はお怪我が治ってないはずじゃn『私の我慢すればどうとでもなる傷より救える命を私は優先したい。』!?」

 

「ひとまず撤退だ。私についてきてくれ。」

 

「 りょ 了解。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まずははじめましてと言わせて貰おう小泉花陽中尉。噂はかねがね。“凶鳥フッケバイン”にお目にかかれて光栄です。」握手を求める

 

「はい。ありがとうございます。」握手

 

「そして私は貴女に謝罪せねばならない。僚機のPJ・・・天野少尉を救ってあげられなかった。」頭を下げる

 

「・・・。」

 

「彼女の仇をとる。協力して貰いたい小泉中尉。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回 STRIKEWITCHES SEED DESTINY

「三本線 1000万人救済計画」

 

現代の神話がまた一ページ

 




過去編はもう一話あります。ご了承下さい。

外伝作品(基本短編形式で書きたい)のネタで良さそうなのは?

  • 諜報員達(ファントムペイン)の戦い
  • 誰かとオリ主のデート編
  • 505編(特にガディ・キンゼー少佐)

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