STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説


アンブレラ・コーポレーション(株)

ニューヨークに拠点を構える1940年代から台頭してきた巨大製薬企業。ジーン・コリニー大佐が社長、ウィリアム・メラン大佐が副社長を務める。設立から5年足らずで世界各国に供給しているスポーツドリンク(粉末含む)や整腸剤・解熱剤・対インフルエンザ薬シェア世界一を誇る多国籍企業に躍り出た。クルーゼ・エレクトロニクス社が設立資金を全額出した上に、発行株式の95%を押さえており事実上クルーゼの傀儡企業。西アフリカ某所で発見された特殊なRNAウイルスが持つ宿主を変異→自らに都合良く強化する性質を利用して人為的・後天的にウィッチ(勿論MSパイロットレベルへの昇華を最終目標とする)を誕生させるウイルスの研究を裏で行っている。クルーゼもこれを黙認しているが主体的に支援している訳ではなく研究員達の独断専行である。主体的に支援するとニュータイプ達や若本徹子大尉との約束(一方的な約束だったので『約束』というよりは『宣言』に近い)を自ら破り世界に戦争の火種を蒔くことになりかねないからだ。
(『約束』の内容がわからない場合は本作『01』の前作『ZERO』のEP7『正義の在り拠』を参照して欲しい)




ツヴァイ・ノイシュヴァンシュタイン

バイエルン王国のノイシュヴァンシュタイン城を参考に東京都大田区の海沿いに建てられた皇都におけるクルーゼの拠点。クルーゼ伯爵家初代当主の偉大な遺産の一つ。大陸戦争が始まって以降は事実上陛下しか利用者がいない。公務にお疲れになった陛下が現実逃避の為に一時避難する避難所である。宮内庁関係者からは皇居・京都御所に続くという意味で『第三御所』と呼ばれている。




謎の疾患

クルーゼは前世、心臓あたりがたまに痛む謎の神経痛(?)らしいものにずっと悩まされていた。『肋間神経痛』と推測されたものの結局クルーゼも致命的ではないなら原因追求はしなくて良いと放置してきた疾患。何故かこの世界に転生してからも治っていない。





クルーゼの指揮能力問題

艦隊とは言うものの、艦やMS、AWACSの戦力としての価値はともかく単純な頭数では一個旅団(2000)程度しか在籍していない第七艦隊。故に扶桑皇国軍内外からクルーゼの軍政能力はともかく指揮能力に疑問を持つ声が少なからずあった。大将 或いは 元帥ともなれば大規模な手持ち部隊を指揮し外国軍との連携もちゃんとできてなければならないがクルーゼの業務の殆どが軍政で前線では専らMSパイロットとしての指揮が殆ど。大規模な戦術指揮経験の不足が指摘され始めており、防衛省は統合幕僚長付補佐官の片割れであり第三艦隊参謀長を勤めた経験のある河野つばさ中佐を大佐に昇任させ補助させると同時にカールスラント国防軍最高司令部に大将・元帥クラスで暇をもて余している人物にクルーゼの大規模戦術指揮の顧問を派遣するようお願いした。これを受けカールスラント国防軍は主席顧問としてパウラ・フォン・“パンツァー”・クライスト元帥、次席顧問にクルーゼと面識のあるヴィルヘルミーナ・フォン・トーマ中将を据えた顧問団派遣を以て応えた。


コジマ中佐(偽)襲来

「フランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領生誕180周年記念式典?私にそんなもんに出ろって?

冗談じゃない。あんたや大多数の合衆国国民からすれば確かに偉大な大統領だろうさ。

だが私からすれば?日本国民からすれば後任のトルーマン諸共日本人を差別し強制収容所に閉じ込め隔離し公然と迫害したゲス野郎だ。

我が国と貴国が既に仲直りしたことは間違いないしこれからも仲良くやってきたいと私は日本国民の大多数は間違いなくそう思ってはいるが線引きはきちっとすべきだ。」

 

〇〇(←クルーゼの前世での名前) 首相時代 2061年某日 アメリカ人の政治家友達から連絡を受けた際の回答

 

 

 

「兄が逝ってから5年。総理を引き継ぎ実直な政治を目指してきましたが、敵は増えるばかりで老いた古い友人達は次々と俺の下を去っていく。最早兄が最後まで信じた貴方がたしか残っていない。兄を見捨てなかったように俺のこともお見捨てなきようお願いします。」

 

ジャミトフ・ハイマン(偽) 前世 2070年代後半 内閣総理大臣時代 まだ生きていたブライト、メラン、コリニー、シナプス、コジマ 等 兄の“家族”達に対する発言

 

 

一応皆さんに概略的ながら説明しますが、このシリーズの主人公(ラウ・ル・クルーゼの皮被った転生者)の中身は

『ストライクウィッチーズファンであり、ガンダムファンであり、エースコンバットファンであり、バイオハザードファンであり、ラブライバーの端くれでもある改憲までした内閣総理大臣経験者(つまりはいい年した爺)の一度“家族”と見なした者にはとことん甘いミリオタ』

です。故に他の大抵の(前世含めた)年齢の若い異世界転生系の転生者と比較して総合的に優れています。その辺よろしくお願いします。

 

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皇国元帥 兼 統合幕僚副長 兼 第七艦隊司令長官 ラウ・ル・クルーゼ(偽)侯爵の朝は早い。それは休暇中の今も変わらない。

 

 

0530 今週のお守り係の佐々木原正子少佐のおっぱい枕から抜け出し、隻腕故に苦労しながらエプロンを着ける。冷蔵庫から麦茶を取り出し一杯飲んで喉を潤す。年寄り特有の早起きをここで発揮する爺ぶりである

 

0540 昨日仕込んだ鯖の切身を冷蔵庫から取り出して背の骨を切り落としピンセットで血合い骨を取り除く

 

0600 料理を手伝う為に副官・統合幕僚副長付補佐官、そして第七艦隊教育総監が起きてくる。シフトは決まっている。佐々木原正子少佐は主菜・副菜、小泉花陽少佐は主食(どこかのオレンジ色のパン好きバカの為に食パンも用意する)、高坂雪穂大尉は汁物、園田海未中佐はお皿・お椀・お箸等のセットである。

 

0630 朝食の匂いに連れて皆が起きてくる。おい ことり少佐、頭が爆発(笑)してるぞ。

 

0640 皆でいただきますをする

 

0720 朝食が終わり皆で軽い運動の時間を楽しむ。筋トレや剣で身体が鈍らないよう努めるのだ。

 

0830 情報本部から定時報告を受ける。これだけは誰の目にも触れさせない。高度に政治的な話ばかりで心が穢れるからだ。彼女達にはまだ見せられない。汚れ仕事の統括はまだ彼の仕事だ。

 

0900 皇国軍八長官会議(テレビ会議)を行う。統合幕僚長(現在療養中。クルーゼが代行)・統合幕僚副長・陸上幕僚長・海上幕僚長・陸上総隊司令官・聯合艦隊司令長官・教育訓練研究本部長(=陸軍教育総監)・情報本部長ら軍どころか国家レベルの要人の大会議である。情報共有→問題発見→軍の垣根を超えて合議→迅速に解決 の為にはリアルタイムでの会議が必須とクルーゼが提案したことにより防衛省で採用された会議である。当然この会議には副官・統合幕僚副長付補佐官・統合幕僚長付補佐官が彼の後ろで事務を執っている。

 

0935 八長官会議終了後、副官と補佐官を下がらせ聯合艦隊司令長官アンジェラ・サラス・ララサーバル中将と二人っきりでたわいない会話をする。前世で伴侶どころか彼女すらいなかったにもかかわらずちゃんとアンジェラを心配する様は正に身体がデリケートな妻を労る夫そのものである。

 

 

 

 

「アンジェラ、大丈夫か?」

 

「問題無い。お前が聯合艦隊の伝統を改めて陸(おか)勤務にしてくれたのがここで効いてきたな。」

 

彼は海軍の面々を説得し聯合艦隊司令部機能をアンジェラの安芸(アークエンジェル)から陸(おか)に一時的に上げたのだ。軍の福利厚生の質向上の為の政策の一環で海上自衛隊の自衛艦隊と同様横須賀の船越に司令部を移した。彼自身何もしてやれない分は本国の皆さんがフォローしてくれる。滋養面においても犯罪鳥のお母さん 南 情報本部長が直々に魚捌いて高栄養価且つヘルシーな魚料理を作ってくれるので安心である。

 

「アンジェラ、次の誕生日には正式に式を挙げよう。結婚指輪も用意した。僕が直接鍛えたガンダニウム合金でできた指輪だ。楽しみにしていてくれ。」

 

「わかった。」

 

 

 

 

 

1000 昼食の準備を始める。今日の献立はブリのムニエルの甘だれかけと松茸のお吸い物、ほうれん草のお浸しである。

 

1130 昼食

 

1230 高坂穂乃果・南ことり 両少佐に育児訓練と称し弄ばれる。

 

1400 今自分と一緒に住んでいる“家族”達と軽く会話を楽しむ

 

「昨日かなり興味深い予知夢を見ました。」

 

「どういう内容だったのだ?」

 

「つばささんの息子さんが今から20年後に宇宙艦隊で活躍してる夢。」

 

「つばさに息子だと!?つばさの男は誰なんだ?」

 

「さあ?そこまではわかりませんよマスター英玲奈。それよりパンさん。」

 

「な~に長官?」

 

「明日雪ちゃんを借りるよ。ニューヨークで会わせたい人物がいるんだ。」

 

「いいよ~。」

 

 

1500 おやつを作る 今日はホットケーキだ。

 

1700 夕食の準備 魚の取り扱いに長けた高坂雪穂大尉だけが手伝う

 

「長官、情報本部長から届きました今日の夕食分です。」クーラーボックスを差し出す

 

「中身は何だったの雪ちゃん?」

 

「黒くて大きかったです。」

 

雪ちゃんがわかんねえのか・・・

 

「はいオープン・・・うわーふざけんなよマジでこんなの捌きたくないよー!」

 

ツチホゼリとかやだよ・・・しかも10kgはある。美味しいけど捌きたくねえな・・・

 

「長官、代わりに私がやりますか?」

 

「いいや。僕にも意地がある。サボる訳にはいかない。だがすきびきだけは雪ちゃんがやってくれ。この魚はすきびきがとても気持ちいい。だがすきびきの途中でヒレが刺さりかねんからハサミで切り落とす。」

 

ヒレ固えんだよ畜生!だからツチホゼリは嫌なんだ・・・

 

「やっと切れた・・・んじゃ雪ちゃんすきびきやってみて。」

 

ソリソリソリ

 

「すっきりいきますね。何だったらブリよりやり易いかもしれません。」

 

ツチホゼリの良い所は養殖ブリよりすきびきがし易い点だ。

 

 

 

「んじゃすきびき終わったから頭を落とす。で内臓を取る。雪ちゃん頭落とす前に軍手を。クエ系統はエラあたりが鋭いからね。」

 

「はっ。」

 

そして一人鍋を人数分棚から出して昆布出汁+砕いた岩塩+扶桑酒のみのシンプルな汁を用意。切った長ネギと白菜を投入しストーブにかけ亜里沙ちゃんに見張って貰う。

 

 

 

 

「で捌いたら腹身を刺身用に薄く切っていく。これとは別に背は一人鍋用に少し分厚く切る。」

 

「長官、鍋の汁が完成しました。」

 

「亜里沙ちゃんありがとう。じゃあこっちの背の身を一杯5切れ入れて5分程弱火で煮込んで。」

 

「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃ食べていこう。いただきます。」

 

「「「いただきます!」」」

 

ツチホゼリはかなり久し振りだ。刺身はシンプルに生姜醤油でいただく。

 

「情報本部長も相変わらず凄い目利きですね・・・鯛並に脂がのってるのにくどくないです。」

 

「確かに。だが鍋も美味いよ雪ちゃん。身がとてもふわふわしている。流石情報本部長選りすぐりの魚だ。どうだねつばささん?」

 

「婿に来てお願い!」

 

「お気に召したようで何より。」

 

思いっきりスルーする。うるさい彼女のアクションに一々反応してたら身が持たん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「パンさんとマーサママにはもう知らせたけど、僕がいなくなったらアンジェラと醇子さんを中心に中央はここにいる第七艦隊の面々で、実戦部隊はニュータイプの面々+αが指揮する海軍から独立した宇宙軍が創設される。この中で一番偉くなるのは絵里ママだ。現在の陸海軍の陸上幕僚副長・海上幕僚副長に匹敵する航宙幕僚副長の地位が与えられる。事務方No.2だ。頑張って欲しい。アンジェラは航宙幕僚長、つまり宇宙軍最高位にして最先任士官、海兵66期・海大甲種36期となる。次の先任士官、海兵67期・海大甲種37期の醇子さんは宇宙艦隊司令長官・・・海軍の聯合艦隊司令長官に匹敵する地位に就く。次の先任士官はここにいる第七艦隊の面々とマッキー先生海兵68期・海大甲種38期となり必然的に68期一選抜たる絵里ママと海未お母様のどちらかにしか航宙幕僚副長を任せることはできないんだ。総合力が高くフォースユーザー(事態対処責任者)としての才能が高い絵里ママ以外の選択肢は僕には無い。海未お母様には幕僚副長に比べれば些か見劣りするポストではあるが、中将ポストであり将来の人類統一政権の宇宙軍創立に備え留学してきた外国の海・空軍軍人達を育成する責任者『宇宙軍参事官』に任ずることになるだろう。フォースユーザー(事態対処責任者)よりもフォースプロバイダー(練度管理責任者)向きである海未お母様お誂えの仕事だ。その他の人事詳細は配布した資料に書かれているから一読して欲しい。で今日からパンさんのことを『リーダー』って呼ぶんでよろしく。」

 

「何故です?」

 

「簡単だよ雪ちゃん。君のお姉さんは防衛部長、つまり全ての少将の最高位、防衛計画・部隊編成計画を一手に握る立場になる。そして宇宙軍の編成が変化或いは拡大した場合、新設される中将ポストに確実にパンさんが入る。偉大な“リーダー”になって貰う為に意識付けは大事だ。忘れっぽいパンさんでも皇軍の事実上の最高責任者たる僕に“リーダー”って呼ばれ続ければ嫌でもリーダー意識を身に付けるだろうしね。ここまでやってパンさんがリーダー意識に覚醒めなかったら雪ちゃん、物理的に〆て良いよ。海未お母様と絵里ママも雪ちゃんに協力してパンさんをブチのめすことを許可する。良いねパンさん?サボったり忘れたりしたら・・・わかっているな?」

 

「ヒィッ!・・・ハイ ガンバリマスぅ・・・」

 

「よろしい。」

 

 

 

 

こんな感じでクルーゼの1日は有意義且つ穏やかに過ぎていく。

 

2130 「ラウは先にベッドで休んでて。私は宮藤博士とレーザー通信についての打ち合わせが終わったら行くわ。」

 

「マーサママもう指揮通信情報部長の仕事してるの?止めはしないけど程々にね。」

 

「どっかの誰かさんみたいに4徹なんてしないから心配しないで。」

 

誰だよストライクフリーダムの最終調整+公務のせいで4徹して芳佳の膝枕の世話になった大馬鹿野郎は(棒読み)

 

 

 

 

 

 

 

「つばささん、何してるんです?」

 

寝室に入ろうとしたら扉の脇でつばささんが屯ってた。

 

「・・・入って良いかしら?」

 

「まあ良いけど・・・どうぞ。」

 

「ありがとう。」

 

「?」

 

何があったんだ?

 

「まあ流石に寝る前にコーヒーは駄目だから・・・ココアでも。はいつばささん。」

 

「ありがとう。」

 

「つばささん、一体どうしたんです?さっきまでのテンションはどこに?」

 

「お願いに来たの。」

 

何の?

 

「私も子供が欲しいの。」

 

「・・・僕は愛が無ければ原則相手しないようにしているんです。つばささんもご存知でしょ?でも僕も思惑がありますからその原則を曲げましょう。その代わりに3つ条件を守って下さい。一つ、生まれた者に父親が僕と絶対に教えないこと。二つ、性別問わず・・・男が生まれてその子が軍に入ると言っても絶対止めないこと。三つ、今これを打ち込み僕がバラさない限り生涯誰にもそのことをバラさないこと。これらを守ってくださるならお相手しましょう。」

 

そう言い私はベッド脇の隠し棚を開きそこから注射器と小さな瓶に入った蒼色の液体を取り出した。

 

「何の薬?」

 

「アンブレラ社が作り出した『常人をウィッチに変異させ元々ウィッチである者には更なる能力強化を行おうとして作り出されたが失敗作だった』“構造体”です。」

 

そう。バイオハザードを少しでも知っている者にとってはお馴染みT-ウイルスだ。数少ない救いは『ウィッチは間違いなく完全適合者』であることとエイズよろしく空気感染は絶対無いことだ。常人の適合率はゴミ以下、大抵はゾンビ化するとの報告も受けている。ウィッチ(第七艦隊に属する孤児上がりの私に従順な子達)に対する臨床実験を何度かやっているT-ウイルスだが、圧倒的な力を持つエースパイロットに投与したことは一度も無いため、彼女に実験体となって貰う。万が一の事態に備え今開いた隠し棚の下の隠し棚にはちゃんとワクチンが配備されているので大丈夫だろう。MSパイロット不足に悩んでいる私としては彼女の実験次第でMSパイロットの『質』の向上とウィッチの因子を次の命に繋ぐことで『質の血統的且つ継続的輩出』を目指したい。後は低コスト化だな。小瓶一本(一人前)3000$は高過ぎる。もっと安くなって貰わんと困る。

 

「わかったわ。危険は無いんでしょこの薬?」

 

「ウィッチならばまず間違いなく大丈夫です。」

 

厳密には薬どころかウイルスなんだが。

 

「それと一応説明しておきますが、その構造体を打つと従来のそう言う類いの固有魔法を持つウィッチなど比較にならないほどの高い耐久力と肉体再生能力を得ることができます。ただし、小型ネウロイによる攻撃ならばともかく大型以上のネウロイによるダメージの大きい攻撃となると過度なダメージを体に浴びることになりそれに対する再生は過度に働くことになります。その結果肉体が肥大化・暴走する事態になりかねないのでその際は注意してほしいのです。」

 

「大丈夫。私が被弾したなんて話、聞いたことある?」

 

「・・・。」

 

考えてみれば・・・無いな。

 

「じゃあ投与するわよ。」注射する

 

「・・・。」

 

流石つばささんだ。銀英伝で出てくる黒猪提督並の即断速攻である。

 

「・・・リベリオンの小説にありそうな注射したら『力が漲ってきたぁ!』なんて訳では無いのね。」

 

「そんないきなりは強化されませんよ。完全適合者の場合完全に行き渡るまで4時間から長くて1日はかかります。」

 

さて。ここでつばささんにT-ウイルスを投与した訳だが、彼女の子供にT-ウイルスの性質がちゃんと遺伝するか確認せねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日 0525

 

ヤバい。つばささんとヤった後仕事を終え戻ってきたマーサママとつばささんに挟まれて寝たのだが、本当にヤバい。結局眠れなかった。つばささんのささやかながら最低限主張してるそれとマーサママの着痩せしてるだけで実際はAqoursの小原理事長にも引けをとらないそれに顔を挟まれて夢に見たWおっぱいを体験した私だったが、代償が寝不足では話にならん。仕事に支障が出たら事だ。あ そうだ!雪ちゃんか海未お母様にビンタして貰おう!(←寝不足で頭がおかしくなった)

 

 

 

 

「あぁ眠い・・・」大あくび

 

「長官大丈夫ですか?」

 

「大丈夫。でも雪ちゃん今日はニューヨークに出張だから鉄道に乗ったら寝させて。」

 

「わかりました。」

 

雪ちゃんとこんな会話をしながら真鯛と血鯛の下処理を淡々としていく。某通風予備軍の魚と銀色のヤツを愛するyoutuberさんリスペクトは伊達じゃない。

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ皆留守を頼むよ。」

 

「「「行ってらっしゃい!」」」

 

「お気を付けて。」

 

「雪穂、長官を頼むね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

列車に乗りニューヨークを目指す。4時間程で着けるだろう。

 

「長官。」

 

「どうしたの雪ちゃん?」

 

「長官が全幅の信頼を置く者以外の前でお休みにならないことは海未先輩からよく聞いております。私の前でお休みになるおつもりで?」

 

「何か問題があるのかね?」

 

「いえ。私の実務能力を信頼してくださったから補佐官に任用いただけたと認識しておりました。為人は信頼されてないと思っておりましたので。」

 

「雪ちゃんは海未お母様絵里ママパンさん犯罪鳥ニャーさん亜里沙ちゃんと共に僕の無茶振りに期待以上の戦果を以て応えてくれた。今はともかく4年前は陸海軍問わず日陰部署扱いされていた補給部隊を見事に指揮して見せた。その上海未お母様は同期を特に幼馴染のパンさんと犯罪鳥と同期ではないがよく知っている君を家族と見なしている。海未お母様は僕の“家族”。“家族”の家族は立派な僕の家族だ。信頼しない理由がない。」

 

「光栄です。」

 

「という訳で寝させてくれ雪ちゃん。年寄りに睡眠は必要不可欠なんだ・・・。」

 

 

 

 

雪穂side

 

「・・・。」

 

長官は不思議な方だ。なんと言えば良いか・・・普通のカリスマとは違う輝きを持つ私の上官であり、皇軍の最高位だ。鮮烈な輝きではなく、夜道を照らしてくれる月光のようなカリスマの持ち主。大抵の皇軍の将官が持つカリスマは鮮烈な輝きを以て皆を率いるタイプが多い。小泉先輩の母君 小泉大湊地方総監のような例外もごく稀にいらっしゃるが。しかし・・・

 

Zzzz~

 

可愛い。長官は“家族”と見なした者の前では無防備になる。この分だと長官は本当に私を信頼してくださっているようだ。しかし海未先輩からの相談を何とかしないと・・・

 

「なんで長官はここまで自己評価が低いのでしょうか・・・。」

 

以前よりかはましになったが、何とかこの並大抵ではない自己否定を改めていただかなければ・・・

 

「失礼。」

 

「?」

 

「どこも席が空いてなくて・・・相席させていただいてもよろしいですかな?」

 

「どうぞ。」

 

「私はアーレイ・アルベルタ・バークといいます。扶桑の方で?」

 

「はい。高坂雪穂といいます。ニューヨークに用がありまして。」

 

「高坂雪穂・・・貴女が扶桑海軍のエースパイロット“扶桑の猛禽〈フソウ・ラプター〉”?思ってたより若い子なのね君って。」

 

この人軍の人間か?

 

「改めて自己紹介。リベリオン合衆国海軍第23駆逐戦隊司令官、アーレイ・バーク大佐。よろしく高坂大尉。」敬礼

 

「扶桑皇国軍 統合幕僚本部 統合幕僚副長付補佐官 高坂雪穂大尉です。はじめましてバーク大佐。」答礼

 

「へえ。最近活躍話を聞かないから何があったかと思ってたのだけれど・・・扶桑の統合参謀本部勤務だったのね。大層な出世じゃない。」

 

「ありがとうございます。」

 

「で こちらの寝ている彼女は?」

 

「統合幕僚本部 監察官 フル・フロンタル中佐です。」

 

咄嗟に長官が身分を隠して動く際の偽名で長官を紹介する。長官だとこんなところでバレては事だ。

 

「この線に乗ってるってことはニューヨークで何かお仕事?」

 

「はい。最近になってリベリオンでも放送が始まった『数取団』の収録打ち合わせです。」

 

「数取団?私毎回見てるわ!私も上官のミッチャー中将や仲間と真似してゲームしてるんだけどミッチャー中将が扶桑語上手すぎて後ろの私が毎回『ブッ込まれる』の!そのせいで財布がスカスカになっちゃって・・・。」

 

うわ・・・それは・・・

 

「お疲れ様です・・・。」

 

「高坂大尉は『数取団』の関係者なんでしょ?何かしらコツを教えてくれると嬉しいわ。」

 

「そうですね・・・口外しないことを条件としますがよろしいですかバーク大佐?」

 

「もちろん。」

 

「コツというよりもう答えですが・・・どうぞ。9月から発売予定の数取団下敷きです。裏にお題と単位の答えが書いてあります。」

 

「貰って良いの?」

 

「はい。もう3枚ありますから。」

 

「ありがとう雪穂大尉。大切にするわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろ降りないと。じゃあありがとう雪穂大尉。リベリオンを楽しんで!」

 

「ありがとうございますバーク大佐。大佐も大陸戦争が終わったら是非扶桑にいらして下さい。歓迎します。」

 

「ありがとう!じゃあね!」

 

「さようならバーク大佐!またお会いしましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長官、起きて下さい。そろそろニューヨークです。」

 

「んぅ?もう着いたの?早いね。ありがとう雪ちゃん。で僕が寝てる間に誰か来ていたようだけど。」

 

寝る前より少しヤニ臭いからな。それに雪ちゃんはヤニカスじゃないしね。

 

「はい。リベリオン海軍のバーク大佐なる人物がいらっしゃいまして。」

 

「第23駆逐戦隊のアーレイ・バーク大佐?」

 

「はい。長官は彼女をご存知でしたか。」

 

「雪ちゃんと同じ後方支援のプロだよ。我が第七艦隊で言えば505に協力してるガディ・キンゼー少佐のようなポジションの人物だ。高速戦闘を得意とすることから『31ノット・バーク』なんて渾名がある位だよ。来ることがわかってたならサインをねだっていただろうね。彼女は将来リベリオン海軍作戦部長を本来の任期の1.5倍、6年務める、優秀な人材だ。どうだった雪ちゃん?彼女の為人は。」

 

「隙はありませんが気さくな人物のようでした。」

 

「そうか・・・。」

 

元ネタと違って真面目・実直な人物ではないようだな。それにルーズベルトのゲス野郎の反扶桑大衆操作は失敗してたようだな。ざまあ見やがれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやあ長旅だったね。腰が痛いよ。」

 

「・・・久しぶりだな。」

 

「ようコジマ。生きてたか。久しぶりだ。」手を差し出す

 

「・・・」握手

 

「雪ちゃん、紹介しよう。我が第七艦隊の主席法務官に就任する児島舜平大佐だ。」

 

 

 

To be continued・・・

 

 

 

 

 

 

 




補足解説

コジマ(偽)

『08MS小隊』から登場。和名:児島舜平。転生者。前世でのメラン(偽)の双子の兄であり早稲田大学法学部卒の弁護士であった。前世ではクルーゼのことを顧問弁護士として支えた。この世界に来てからは東京皇国大学(東京大学)法学部を5歳で尚且つ首席で卒業という快挙を遂げた。ついでとばかりに司法試験に合格、この男女逆転ストパン世界でも弁護士になった。海軍兵学校を70期で卒業、旧軍令部や旧海軍省で法務官としてのキャリアを積み、そして遂にクルーゼ率いる第七艦隊に主席法務官(大佐)として異動してきたのである。

外伝作品(基本短編形式で書きたい)のネタで良さそうなのは?

  • 諜報員達(ファントムペイン)の戦い
  • 誰かとオリ主のデート編
  • 505編(特にガディ・キンゼー少佐)
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