STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説

ハイデマリー・ヴァルプルガ・シュナウファー

カールスラント空軍少佐。乗機はMSZ-010 ZZガンダムの余剰部品で組み上げられ、夜間用レーダーを追加搭載した機体MSZ-010A1ダブルゼータプラス。黒く塗装されているため夜間では視認しにくい。性格は原作通り。


クルーゼ宣言

「・・・親父、今回のギャングから金を巻き上げる任務は無事終わったぞ。次の任務は何だ?」

 

「うん、次の任務はリベリオン内部に巣食う反扶桑派や黄禍論思想を持つ政治家及び有力者の排除だ。奴らを排除しなければこの大戦の後我が扶桑をリベリオンが潰そうと謀ってくるだろう。それに奴らは地球連邦の設立の邪魔にしかならない。隠密に完全に事件性無く始末してくれたまえ。然る後影の政府へ接触を図り、私に使者を寄越すよう言うのだ。オラーシャの方はエージェント達がやってくれているから安心して任務に励むように。」

 

「了解した。任務を遂行する。」 敬礼 ブチッ

 

「こんな胸糞悪くなる謀略しかできない私を転生させても神様の娯楽には到底ならないと思うんだが・・・。神の思惑などまさしく神のみぞ知ると言ったところか。」

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

「総帥、全機器配置につきました。マイク、映像共に感度良好。」

 

「放送開始まで10秒・・・・・・・3、2、1、どうぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第504統合戦闘航空団旗艦 機動戦艦 薩摩 艦橋 テレビ前

 

「タケイ、いきなり皆を集めてどうしたの?」

 

「ドッリオ司令、事前に言っておいたじゃないですか!私が所属する扶桑皇国海軍第七艦隊から全世界に向けて放送があるって。」

 

「ドッリオ隊長早く!」

 

「マルチナ、あなたがプロパガンダの放送をちゃんと聞くなんてね・・・明日は槍でも降るのかしら?」

 

「確かに普通は聞かないよ眠くなるだけだし。でも第七艦隊には私も救われてるし。それにあの“英雄クルーゼ”の演説なら真面目に聞かないとタケイがヤバいから。」

 

「・・・マルチナさん、後でお話があります。イイデスネ?(暗黒の微笑み)」

 

「・・・ア ハイ。」青ざめる

 

「あ 放送が始まったぞ!」 クルーゼの顔が映る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全てのネウロイに怯える者達、ネウロイに立ち向かう勇気ある者達、そして人類の敵に告ぐ。我々は扶桑皇国海軍第七艦隊クルーゼ・フリート!」

 

「クルーゼ・・・フリート・・・。」

 

「第一次ネウロイ大戦と呼ばれる戦いから20年あまり。1936年のヒスパニア怪異事件。1937年の扶桑海事変。そして今次大戦。進化した敵は我々人類をかつてない程に追い詰めつつある。有史以来、敵がなんたるか、何故人類を攻撃するのか、それはわからない。だが、間違いなく確信できる事実がある。」

 

「確信できる事実?」

 

「ネウロイと言う名の恐怖からの解放を信じ、戦いの業火に焼かれていった我らが先輩達の熱き思いが故に我らは生きている事、そして今また先輩達に続き敢えて火中に飛び入らんとする若者達がいる事である。」

 

「熱き・・・思い。」

 

「我々人類の心からの希求である恐怖からの解放に対し、強大な軍事力を以てその思いを踏みにじる輩に対し、真の若人の熱き血潮を我が血として、我々クルーゼ・フリートは改めてネウロイ共に対し宣戦を布告するものであり、貴様らを1947年8月6日・・・私の18歳の誕生日までに殲滅することを宣言する。繰り返し心に聞こえてくる先輩達の名誉の為に。ジーク・ムート(勇気万歳!)!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総帥、お疲れ様です。見事な演説でした!」

 

「それよりも戦力の配備状況を図面で出して下さい山口さん。」

 

「はっ。まず我が第七艦隊は4つの戦隊の内3つを各方面に分散展開し、第一戦隊を507に、第二戦隊を504に、第三戦隊を502への援軍として配置しております。第四戦隊は我が相模の副長と兼任で私が指揮しており、予備兵力扱いで現在ここ501基地で待機中です。新藤少佐の第一独立部隊は508に展開中。第二独立部隊の矢矧・酒匂はアフリカで各国のアフリカ方面軍に火力支援を行っております。」

 

「そして今回私は宣言した。『18歳の誕生日までにネウロイを殲滅する。』と。反攻作戦に備え、503と505支援の為に我が第七艦隊の新造艦を送り込む。」

 

「新造艦ですと!」

 

「UC計画第二段階の『B計画』に基づき建造されたコードネーム《アレキサンドリア級》、正式名称『秋月型機動駆逐艦』を二隻ずつ両統合戦闘航空団に送る。503に送る第四独立部隊の指揮は最近暇すぎて死にそうだとぼやいてた井上中将にやらせましょう。505に送る第三独立部隊の指揮は、昨年中型ネウロイ4体を駆逐隊一つで損害無しで仕留めた第六駆逐隊司令のガディ・キンゼー少佐に任せる。」

 

「あの二人なら問題無さそうですな。」

 

「(つーか505のゴロプ少佐、なんかジャマイカン少佐そっくりなんだよなぁ。原作がどうだったか忘れたけど。予知夢でそれを事前に知ることができたからアレキサンドリア級を作ろうなんて考えた訳だが。)これで全方面に我が第七艦隊の兵力を送って強化できた訳だが、山口さんは何か意見でもおありなのですか?顔に書いてありますよ。」

 

「あ 失礼しました。確かに戦力の増強は何とかなりました。ですが、物足りないなと思いまして。」

 

「物足りない?」

 

「はい。確かに総帥が各方面に配備した戦力ならいかなるネウロイも撃破が叶うでしょうが、ネウロイの巣を攻略できる程の圧倒的な火力があるかと言うとそうでもないなと愚考した次第です。それにノルマンディーへ橋頭堡を築こうと躍起になっている貴族部隊(第506統合戦闘航空団)の者共へ戦力を振り分けていない総帥の意図を私はまだ理解できておりませんので。」

 

「圧倒的火力については問題ないでしょう。501には前線指揮に出てきた私自身と芳佳がいます。502にはクルピンスキー君のガンダム3号機に追加装備(オーキス)持たせてダメ押しに最後のニュータイプをインパルスと共に送り込むから大丈夫です。503、505はそもそも防衛的動機から結成させた部隊です。さっき言った独立部隊だけでも十分やっていけるはずです。504は我が“扶桑皇国最高戦力”の一人である醇子さんがいます。念のため最近組上がった∞ジャスティスを送っておきます。506はそもそも自由ガリア政府から『祖国の裏切り者から支援は受けん!』と拒絶されてますから無視です。今の自由ガリア政府は王党派(右翼・中道右派)が強いらしいですし。ド=ゴールさんとは仲良くやってますが、他の要人と私は仲悪いですからね。最悪ヤバい事態になった時に備えてノルマンディー沖にアンジェラと機動戦艦安芸が潜航待機しています。私から命令あり次第救援する手はずになっています。それにプリン姫とカール大尉には以前最新鋭のストライクEを与えたのです。そしてヴィスコンティ君にはプロト・スタークジェガンを与えてあります。簡単には負けませんよ。507には地上の王者YMT-05ヒルドルブを二台とリゼル指揮官機(ディフェンサーbユニット)を集中配備して対応しています。地の利と相まってオラーシャのようにはならないでしょう。508は新型機RAS-96 アンクシャを配備しています。新藤君はデルタプラスに乗り換えましたので戦力的にはナチュラル・量産可変機部隊最強の編成になっていますので大丈夫でしょう。」

 

「ではロンド・ベルの戦力強化はどうなるのですか?」

 

 

―――――――――――――――――――――――――

ロンド・ベル

 

管轄区域を持たない第500特殊遊撃統合戦闘航空団の事である。機動戦艦 相模艦内に司令部を置く。司令は当然クルーゼである。この統合戦闘航空団はクルーゼが活躍し始めた初期からの付き合いである池田大佐率いる戦車第十一連隊(乗機:D-50C ロト)とヴェーラ・メルダース大佐率いるカールスラント空軍第51戦闘航空団の精鋭ウィッチ5名(乗機:RGZ-95C リゼル指揮官機、メルダースはMSN-001A1 デルタプラス)、トーマス・B・マクガイア少佐率いるリベリオン陸軍第8航空軍第358戦闘飛行群の精鋭ウィッチ5名(乗機:AMS-119S ギラ・ドーガ改)で構成される部隊である。501より早く創設され、欧州各国の撤退戦の殿の大半を引き受け、なおかつ犠牲0で成功させているヤバい奴らである。尚、マクガイア少佐は俺ガイルの雪ノ下陽乃そっくりで、何度振られてもクルーゼにアプローチをかけ続けている様である。そして同少佐はリベリオン軍史上最年少の10歳で少佐になっており、間もなく中佐に昇進するらしい。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

 

「カールスラント空軍第2急降下爆撃航空団司令から手紙が来ましてね。」手紙を差し出す

 

「拝見します・・・あ~あの爆撃女王ですか?ロンド・ベルに志願するという申し出ですが、まさか承諾なさるおつもりですか?」

 

「もう既に彼女を我が相模に迎える為に乳牛・MSまで用意してあります。今更変更が利きませんよ。それにゲーリング国家元帥に頭下げられた身としては拒否し辛いですし。」

 

ルーデル大佐の為に私は既にFA-78 フルアーマーガンダム(サンダーボルト版)を宮藤博士に用意してもらっていた。副官のアーデルハイド少佐には護衛の為にジェスタをベースに腕の剛性・追従性を徹底的に上げ、その上で実体盾にもなるし魔法力が必要だが小型の陽電子リフレクターも展開可能な大型の盾を装備したRGM-96XA ジェスタ・アーデルハイドカスタムを与えるつもりだ。彼女の部下の人達には試験的に製造したRGM-89SX スタークジェガン爆装仕様(爆装仕様とは聞こえが良いが、スタークジェガンの脚部にグレネードをあらんかぎり詰め込んだだけのマイナーチェンジ版である)に乗せてみる事にしてある。

 

「一流の地上戦力・制空戦力・航空支援戦力全てがロンド・ベルに集います。これで全ての統合戦闘航空団の隙を無くしました。山口さん、他に憂える点はおありで?」

 

「いえ。私といたしましては総帥の軍政手腕にただ感服しております。もう申し上げる事はありません。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それにしても大胆な宣言だったわねタケイ?でも失敗したら扶桑の権威ガタ落ち間違い無しよこれは。」

 

「大丈夫です。私の夫は約束や宣言は守る男ですからドッリオ司令。」

 

「敵襲!」ウーーーッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「総員戦闘配置!」

 

「シャッター閉じろ!」

 

「戦闘ブリッジへ移動!」

 

「主砲・対空砲配置良し!」

 

「ミサイル発射管、対空榴散弾装填!」

 

「MS発進用カタパルト、一番二番用意良し!」

 

「一番カタパルト、進路クリア。X23S セイバー、発進、どうぞ!」

 

「竹井醇子、セイバー、発進する!」ヒューン ガチャン

 

「二番カタパルト、進路クリア。ガンダムMk-Ⅱフェルナンディア機、発進、どうぞ!」

 

「フェルナンディア・マルヴェッツィ、ガンダムMk-Ⅱ、行くわ!」ヒューン ガチャン

 

「続いてルチアナ機、発進、どうぞ!」

 

「ルチアナ・マッツェイ、行きます!」 ヒューン ガチャン

 

「クレスピ機、発進、どうぞ!」

 

「マルチナ・クレスピ、ガンダム、行くよー!」ヒューン ガチャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

501へ着任した日の夜、宮藤芳佳は夢を見ていた。

 

「ハハハハハ!もう止める術はない!ジェネシスは撃たれる。初めから私を裏切りし世界が、やっと!滅ぶ!私の悲願が間もなく達成される!それが嫌なら魔法力供給源たる私を討たねば話にならんよ、芳佳ァー!」

 

私のユニコーンとクルーゼさんのフリーダムっぽいガンダムが戦ってる!?なんで?しかもここどこ?なんでビーム・サーベルで本気で殺し合ってるの?

 

「・・・。」 ザシュッ クルーゼの右腕を切り落とす

 

「ほう?NC-Dで会話すらできんか?無理もない。元々NC-Dは君に私を機が熟したら討たせるべく組んだシステム。正式名称『Neuroi and Coordinator-Destroyer system』、ネウロイ及びコーディネイター・・・つまりこの私とネウロイを操縦者の意思にかかわらず探知・抹殺する為に作ったシステムだ!さぁ芳佳!この世界に混乱をもたらす異分子たる私を討つのだ!そして私は罪を清算する!」

 

「・・・。」グサッ クルーゼの胸にビーム・サーベルを突き刺す

 

「グハッ・・・見事・・・ありが・・・と・・・う・・・芳・・・佳。これで私は地獄に行ける・・・。」 バーン フリーダム?が爆発する

 

 

 

 

 

「よ・・・芳佳。芳佳、もう朝だ。起きたまえ。」

 

「ふぇ?」

 

「急ごう。皆が待ってる・・・どうしたんだね?涙が出てるが・・・悪い夢でも見たのかね?」

 

「うわーん!クルーゼさぁん生きてるよ~!良かった~!」泣きながらクルーゼに抱きつく

 

「どうしたんだね?私の死んだ夢でも見たのかね?」

 

「・・・。」頷く

 

「大丈夫だ相棒、僕は死なないから。」 芳佳を撫でる

 

 

 

 

どこぞの海賊王のセリフそっくりな言葉を吐いてしまったが、あながち間違いでもないだろう。前世においても、戦友と養子が僕の遺志を継いでくれたし、この第二の生でも、例え僕が死のうとも、今いるニュータイプ達の次のニュータイプ達が人類統一政権をもり立てていってくれる・・・僕の意志を継いでくれるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

だが、当時の私は気付けなかった。芳佳がニュータイプの力で予知夢まで視れるようになっていたなどと。それを基に私の計画の完全瓦解を目論見、あまつさえNC-Dを手懐けようとし始めるなんて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、STRIKEWITCHES RELOADED 第4話 「最強」

 

少女は、そして神話となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




解説

「正義」

クルーゼは、影響下にあるウィッチ達にネウロイや他国のウィッチと向き合うにあたってモットーを持つよう呼び掛けている。




モットーを持つウィッチ達には派閥がある。



エーリカ・ハルトマン→『だらけきった正義』
フランチェスカ・ルッキーニ→『遊んでお菓子食べて寝たい正義』
ヴァルトルート・クルピンスキー→『楽しむ正義』

とかの自由系派閥



ゲルトルート・バルクホルン→『規律第一の正義』
雁淵ひかり→『徹底的な正義』
アンジェラ・サラス・ララサーバル→『威厳ある正義』

とかのキツキツ系派閥


ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、坂本美緒→『君臨する正義』
赤ズボン隊→『情熱的正義』
竹井醇子→『清らかなる正義』
ヨハンナ・ヴィーゼ→『どっちつかずの正義』


とかの中道・区別不能系にわかれている。ちなみにクルーゼの掲げる正義は『相対的正義』である。長年の経験から、絶対的正義など存在しないという考えからであろう。


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