STRIKEWITCHES 01 RELOADED   作:アレクサンデル・G・ゴリアス上級大将

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解説

ジャブロー


扶桑皇国海軍第七艦隊の司令部であり、基地施設だけでなくMSや艦艇の工場、艦隊クラスが停泊できる程の数を誇るドック、そしてクルーゼが引っ張ってきた新進気鋭の参謀・技術者達が集う扶桑皇国(というよりクルーゼが持つ技術)の叡智の結晶である。尚、軍令部と海軍省はジャブローに鎮守府の名を与えようとしたが、機密保持の点からこれを取り止めている。そのため、第七艦隊の書類上の拠点は浦塩鎮守府になっている。アマゾナス(読者視点のブラジルに相当)は元々ヒスパニア王国の領土であったが、将来の資源獲得・環境保護とジャブローを作る為に扶桑皇国が1933年に買い取り、扶桑皇国の唯一のリベリオン大陸領となっている経緯がある。勿論裏でクルーゼが暗躍していた事は言うまでもない。





ファントムペイン


正式名称『扶桑皇国海軍第七艦隊第八十一独立機動軍』。隠密機動戦艦『影(ガーティ・ルー及びナナバルクを同一名称で代わる代わる運用)』を母艦として暗躍するエリートエージェント集団。クルーから戦闘員に至るまで(艦長以外)全員ウィッチで構成されている。情報収集やクルーゼの願いの障害を排除するのが設立された主目的だが、次いでマフィアや麻薬密売人等犯罪者をボコりその懐の汚れた金を強奪してクルーゼの懐に入れる為にも動く(尚、その金はクルーゼの私腹を肥やす為に使われてはいないことをここで明言しておく)。陸軍の影佐中将の下で諜報員教育を受けた(一部は兵学校で士官教育も受けた)ウィッチがクルーゼの為に日々暗躍する。始まりはクルーゼ家が代々経営してきた孤児院の、魔法力を発現した娘達がクルーゼに志願し、それを見た影佐中将が彼女らをエージェントにしてみては?とクルーゼに提案したのがきっかけ。尚、ファントムペインのメンバーはクルーゼの事を敬意を込めて「親父」と呼ぶ。ティターンズメンバーと違いクルーゼの魔眼の支配下には置かれていないものの、その忠誠心はティターンズメンバーと同じか上回る。一部の将兵には(当然本人の合意の上で)強化人間化処理がなされている。部隊指揮官兼艦長は草加拓海少佐(上記の孤児院出身ではない。男である上に魔法力は無いが高い指揮能力を持っていたため、『ジパング』の読者であったクルーゼに兵学校卒業後直ぐに引き込まれた)。



蹂躙する下準備

扶桑領アマゾナス 扶桑皇国海軍第七艦隊司令部 ジャブロー

 

 

「宮藤技術大佐、攻撃衛星並びにGPS衛星の発射準備完了しました。」

 

「では予定通り発射を。」

 

「はっ。」敬礼して退室する

 

「・・・しかし総帥の技術力は凄い。私の見立てでは一世紀は先の技術力だと思える位だ。こんなに心踊る職場を与えてくださった総帥には感謝しかない。」

 

 

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 発射!」 ドドドドドドド

 

数えきれない程のロケットが大気圏を脱出せんと空へ昇っていく。願わくばこれらの衛星達が我が愛娘芳佳と総帥に平和をもたらしてくれる事を祈る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マロニー大将、例の兵器についてですが・・・進捗はありましたか?」

 

「はい。現在暴走するまでの時間をなるべく長くする為に安全装置を何重にも徹底して敷く段階にまで来ています。もう少しで実戦投入が可能になります。問題は投入する時期・・・ですが・・・。」

 

「それについては私から指示を出します。できれば7月までに仕上げて下さい。そうしないと投入する時期を逸する可能性がでてきますので。」

 

「わかりました。」

 

「毒には同じ毒を以て制するべきであり、未来ある若者を死地へ送るような真似を、大人としてしたくはない・・・というマロニー大将の考えは共感できます。ですが焦らずに開発を進めて下さい。焦って失敗して若者が死んだら意味がありません。」

 

「勿論です。しかしその点を申し上げるなら総帥も気を付けて下さい。総帥も私からすれば若者です。」

 

「・・・耳が痛いお言葉です(精神年齢は前世と合わせてもう87だけどな)。それではまた連絡致します。そちらの開発スタッフの皆さんに宜しくお伝え下さい。」

 

「了解しました。それでは。」ブチッ 電話が切れる

 

「おいクルーゼ大将、今の話の相手ってあのマロニーか?っていうか“例の兵器”って何なんだ?」

 

「イェーガー君、これについては後で説明するから口を挟むのはやめなさい。大人しく隣にいるルッキーニ君とお菓子でも食べていたまえ。扶桑茶かな?それともコーヒーが良いかね?」

 

「コーヒー。」

 

「オレンジジュース!」

 

「ルッキーニ君、話を聞いていたかね?オレンジジュースは無いよ。ジュースの在庫は君の大嫌いな100パーセントレモンジュースしかない。」

 

「え~。あんなのジュースとは言えないよクルーゼ大将?ただ酸っぱいだけじゃん。」

 

コンコンコン 扉を叩く音

 

「入りたまえ。」

 

「失礼します。」

 

「ヴィルケ君、今イェーガー君にコーヒーをいれているところだが、君も飲むかね?」

 

「よろしいのですかクルーゼ大将?」

 

「良いとも。そこに座っていたまえ・・・で要件は何だね?」

 

「“ゲイ・ボルグ”作戦について詳細を詰めたいと思いまして参りました。」

 

「14:00に大会議室に全員召集したまえ。その際説明して細かい所を討論する。」

 

「了解しました。」

 

「オレンジジュース~!!」

 

「ではこうしようルッキーニ君。今から始まる会議が終わったら一緒にオレンジジュースを買いに行くんだ。それまで我慢したまえ。できるね?」

 

「わかった~。我慢する。」

 

「良い子だ。」 頭を撫でる

 

「にしし~。久しぶりに褒めてもらえた~♪」

 

あー。ルッキーニ君は癒しだな。幼いというのもあるだろうが、この貞操観念逆転世界で私にグイグイ迫ってこない数少ない知り合いだからな。願わくばこのままでいて欲しいが・・・つうか最近知ったがイェーガー君彼氏いたんだ。っていうか都合が良すぎる。その彼氏ももしかしたら土方君みたいな転生者の可能性が否めない。前世で話を聞いてても、イェーガー君の母性とヤバい体つきに食い付く男は多かったからな。まぁめんどくさいから転生者かどうか等の調査などしないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでは全員揃ったのでガリア解放作戦、コードネーム“ゲイ・ボルグ”について説明する。参加戦力はここにいる全員・・・ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ大佐指揮下の501部隊12名、私が直接指揮を取る500部隊の航空兵力10名・・・とカールスラントから“爆撃女王”ハンナ・ウルリーケ・ルーデル大佐率いる第2急降下爆撃航空団の精鋭5名が来週までに我が500に合流するため計15名になるが・・・それと私が出撃する。参加戦力は各国の精鋭ウィッチ28名と私の扶桑皇国海軍第七艦隊第四戦隊5隻と坂本君の機動戦艦 紀伊(アルビオン)と私の座乗艦 相模(ゼネラル・レビル)でネウロイの巣“グリプス”を破壊する。攻撃プランは2つある。まずはプランA。今言った戦力で単純にゴリ押しして破壊。プランB・・・これはブリタニア空軍の最重要軍事機密になるので諸君には守秘義務が課せられるからそのつもりでいたまえ。よろしいか?」

 

「「「「了解!」」」」

 

「ではプランBについて説明する。ブリタニア空軍ではマロニー大将の指揮の下でネウロイについて前々から研究を行っており、一定の成果をあげた。」

 

ウォーロック(計画段階時)の写真をモニターに出す。

 

「これは私の会社たるクルーゼ・エレクトロニクスとブリタニア空軍が協力しあって製作したネウロイの核を動力源とした兵器、コードネーム“ウォーロック”だ。」

 

「ネウロイの核ですと!?」

 

「危険過ぎます!」

 

「静かにしたまえ。まだ全てを説明し終えていないよ諸君?」

 

「・・・。」皆黙る

 

「説明を再開する。マロニー大将は独自の理念の下でこの研究を続けてきた。『ネウロイはネウロイを以て制するべきであり未来ある若者を死地へ送るような真似は大人としてしたくない。』としてブリタニア空軍最高幹部のキャリアもプライドもかなぐり捨てて私に頭を下げて技術支援を仰ぎ、ウォーロックを製作した。彼女を悪く思っていた者は作戦終了後本人に謝るように・・・機会があるかどうかわからないがね。そして本格的に説明に入るが・・・プランBは非常に単純だ。完成したウォーロックを巣“グリプス”に突入させ、“グリプス”をコントロールさせ、ネウロイの生産を停止させる。その上で我々がウォーロックを総力をあげて破壊、ついでに“グリプス”を内部から風穴を大量にあけて破壊する。マロニー大将は時間稼ぎの為にウォーロックに何重にも安全装置を掛けているが、腐ってもネウロイだ。いつかはこちらのコントロールを受け付けなくなる。そうなれば我々の出番だ。ウォーロックに集中砲火を浴びせて作戦終了・・・というわけだ。何か質問は?」

 

「いや・・・清清しい程にさっぱりした作戦だなプランB。聞く事なんてねぇよ。なあメルダース大佐?」

 

「そうねマクガイア少佐。」

 

「作戦発動は早くて2ヵ月後だ。プランAで作戦を遂行するかプランBでやるかはその際決定する。それまで練度と士気の向上に努めるように。以上、解散だ。後リトヴャク君、ユーティライネン君、芳佳は残ってくれたまえ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャブロー

 

 

「相模(ゼネラル・レビル)から入電!」

 

「何と言ってきたんだい?」

 

「『時は来た。例の機体を例の者へ。宮藤技術大佐はかの者とミネルバを率いて502基地へ赴くべし。』です。」

 

「ミネルバ・・・出雲の出番が来たか。」

 

宮藤博士の見る先には新鋭機動戦艦 出雲・・・平たく言えば惑星強襲揚陸艦 ミネルバがそこにあった。彼女が空へ羽ばたく日は近い。

 

 

 




解説



機動戦艦 出雲


ミネルバをベースに再設計されて建造された艦。オリジナルとの相違は、M10 イゾルデ副砲がクルーゼが設計した連装46センチリニアガン(直上に射撃可能)になり、潜水ができ、ノンオプションで大気圏離脱が可能(他の艦も同様だが)となり、デュートリオン・ビーム送電システムが外された点である。










次話は夜間哨戒の話になると思います。
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