男なのに…   作:ハエ缶

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群雲 燕
適性検査の際に叢雲の適性が出てしまう。その結果強制的に横須賀の鎮守府に連れてこられた。
中性的な顔立ちをしてるせいか女子とも間違われることが良くある。


プロローグ

群雲(むらくも)(つばめ)

誕生日は8月1日。A型。─────────」

 

たんたんと俺の個人情報が、知らないおっさんにより読み上げられていく。

読み上げはまだ続いているようなので、内装を眺めてはいるが、何の説明も無しに学校(元いた場所)から連れてこられたこともあり脳内での処理が追い付いていない。

 

幼少期から妖精という存在を見ることが出来ていた為に、自分は将来海軍の司令官になるんだと思っていた。

蓋を開けてみれば艦娘になるらしい。

男なのに。男なのに(大切なので二度言いました。)。

 

「───と言うことで、君には“特型駆逐艦、5番艦の叢雲”の適性が認められ、これより当基地に籍を置いて貰う。」

 

ああ、本当に適性がでたのか…男なのに。

 

言うことを言いました。と言わんばかりに先ほどのおっさんは退出していき、それと入れ違いで眼鏡をかけた黒髪ロングヘアの女性から制服に着替え、司令室に来るよう言われ制服を渡すとそそくさと退出していった。

 

室内には俺と明らかに女性用の制服と思われる服だけが残されたままだった

 

 

このワンピース風の制服の着方は分かる。下着やタイツも分かりたく無いが姉や妹の影響で分かる。

が、この頭にセットするであろう装備はわからない!

な、なんだこれは…カチューシャでもなくヘッドギアでも無い。

取り敢えず、服だけでも着替えることにした

 

 

なぜサイズが丁度良いのかについては深く考えることはやめた。

着替えが終われば、司令室に来るよう言われたが如何せん初めて来た施設だ。何処に何があるのかすら分からない状況なのに、一人で司令室に来いと言うのは些か無理があるだろう…

 

 

着替えも終わったので、まずはこの部屋から出ようと思い、ドアを開け部屋から出る。

でた先に広がる景色は廊下。窓の奥には何処までも広がる青い海があった。

 

「綺麗…」

 

「ああ、そうだな」

 

俺の独り言に反応したのは軍服を纏い、軍帽を深くかぶり目元から鼻先までを隠し、とても重いプレッシャーを放つ一人の男性だった。

 

「誰だ、あんた」

 

「ほう。口が悪いなお前は…

上官に対する、態度や言葉遣いがなっていない。

全く……興奮するじゃないか!やはり君を初期艦に選んでよかったよ!叢雲!」

 

あ、この男性(変態)が俺の指揮官であり上司ということか…

 

「そういえば、まだ名乗っていなかったな。

私の名前は季藤(きどう)浩司(こうじ)だ。

これからは気軽に、幼馴染みで家が隣同士で、普段はツンっ気が強く殴られ蹴られは日常茶飯事。しかし幽霊が苦手で本怖を見た日には一人でお風呂に入ることも寝ることも出来ずに最終的に俺を頼ってくるという可愛さを持ち合わせたような家庭的で優しく子供好きという面を持ち合わせた活発的な幼馴染みポジションで話しかけてきてくれて構わないぞ!」

 

 

「もう長すぎて“そういえば”のところしか聞いていませんでした。」

 

 

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