男なのに…   作:ハエ缶

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核心

「な、何を仰られてるのか判りません、提督」

 

この人は気付いているのか?

もし、気付いているとするならばだ、この人はハーレムを築く為に提督になったと言っていた筈だ。

 

…!

提督(こいつ)は男もイケる口と言うことか!?

落ち着くんだ燕。そういう問題じゃないだろ

 

まだ、気付いたと決まっている訳じゃないんだ。

 

 

「ふむ、では叢雲くん改め 群雲 燕くんと呼んだ方が良いかな?」

 

気付いてる。この提督(男色趣味)は気付いてる。

 

「…気付いてるのですね、何時からですか?」

 

「最初から?

ずっとムラクモ“くん”って呼んでたろ?」

 

…そういえば、俺にだけ最初から“くん”付けだったな

ということは、やっぱり提督はホモだったのか…

 

「それで、どうなさるのですか?」

 

「別に?

今まで通りでも良いし、2人きりの時は口調も戻して群雲くんの時みたいに話してくれて構わない

それに、一緒に何かを成すのはこれが初めてじゃないからね」

 

初めてじゃない?

それは、前に一緒に行動してた時があると言う訳か。

 

 

「それより、1つ聞きたいことがあるんだ」

 

「何でもどうぞ」

 

「提督はホモなのか?」

 

「ブフッ!もっと他になかったのかい!?

初めてじゃないのはどういうことかとか!僕の名前とか!まだ名乗ってなかったでしょ?!」

 

勢いよく噎せた後だと言うのに、良くそんなに突っ込みを入れる事が出来るもんだ

 

「俺が男だと判ってる状態で俺を雇い、その上ハーレムを築くために軍に入ったと言ってたじゃねぇか」

 

「勘違いしないでくださいよ!?

先輩を雇ったのは行く宛のなかった先輩を思ってのことであって、男色に目覚めたと言うわけじゃありません!」

 

「先輩…?」

と言うことは、軍の学校かそれ以前の後輩ということか?

口調も変わってると言うことはこっちが素か

 

 

提督はしまったという顔を作り、軽く咳払いをした後元の顔に戻った

 

「話は終わりです。

叢雲も入渠し、その後休憩に入りなさい。」

 

「了解しました。

そういえば、秘書艦は誰が務めるのでしょうか?」

 

「……入渠の後戻ってきて貰えませんか?」

 

「ふふっ、美味しい緑茶とお茶請けを用意しておくなら、考えるよ」

 

状態は小破。入渠自体にはそんなに時間はかからないだろうし、ついでに補給と収集品の方も済ませよう。

 

収集品の方は妖精さんに頼めば良いし、妖精さんも嫌々ながらもしっかりこなしてくれるしね

 

『呼びましたかー!』

『叢雲の癖に呼びつけるとは良い度胸ですー!』

 

「はい、これ。収集品だから私が入渠から戻るまでに、建造しておいてね。よろしく~」

 

まだ後ろの方では、妖精さん達がブツブツ言ってるようだが最後まで構っていたら入渠が終わるのが遅くなってしまう、ここ数回からは最後まで構わないことにしている

 

「んじゃま、せいぜい頑張ってね」

 

 

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