型月設定を参考にしていますが
ちゃんと出来ているのか分からないので
その辺は注意してください
8月9日 11時頃
時間的には4時丁度に宿泊地に到着する
都合の良いことに経営者は午後6時以降になると帰宅するらしく
他に宿泊客もいなかった
お陰で何処か人目の付かない森林を探す手間が省けた
恐らくだが、これもあの神父の配慮だろう
感謝、感謝
パンパンのキャリーケースの封を解放し
円の書かれた布を部屋一面に敷く
そして円に魔術式を描いていく
魔術式は書くものだろうと
時計塔の友人は言っていたが
俺に言わせれば魔術とは芸術だ
一度だけ…才のある魔術士のソレを見た事がある
そう…赤い髪の人形師だった
あの人が作った人形の動きは今でもハッキリ覚えている
アレを美しいと言わずに何と言えば良いのか
まあ、俺の価値観の話は別にどうでも良い
とりあえず、魔法陣は描き終わった
降霊術の一種である召喚陣はここまですれば
一応準備は完了だが…
「これは最後の仕上げだ」
そう言ってケースから金貨を取り出した
ナポレオンにパンダ、ヘルヴィティカ女神
その他諸々の金貨を手に取り
陣の中央に手を伸ばした
コレの入手には結構苦労した
だがこれだけ有ればきっと引き当てられる…
「そうだ出来るさ…!」
そして俺は詠唱を唱え始めた
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「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、
王冠より出で、
王国に至る三叉路は循環せよ。」
手に持った金貨が水飴のようにドロドロと
溶け始め陣が金色に輝き始めた
以前、研究の一環として鉱石科の講師の元で学んだ事がある
鉱石は長い間地中で眠っているので
魔術を帯びやすい
つまり純度の高い金を使用した金貨でも同じ事が言えるのだろう
お陰で魔術が通しやすくなった
順調だコレなら行ける…!
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する。」
陣を中心に風が荒ぶ
レポート用紙が竜巻のように舞い陣を囲む
大いなる何かを感じる
だが焦ってはいけない
心を抑制し…
「――――告げる。
汝の身は我が下に、
我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、
この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―ー! 」
ーー光が部屋を覆う
思わず腕で顔を塞ぐ
同時に腕に何か熱いモノが刻み込まれる
コレは令呪だ
杖に蛇のようなが巻きつき下には翼の模様
なるほど、俺の一族の特徴がよく出ている
そして…
白髪に若干ショートが掛かった髪型の
黒いスーツを纏った男がそこいた
その男は片手を胸に跪きながら
俺の顔を見た
男は凛とした声で
実に丁寧な言葉使いで問いかける
「 召喚に応じ、参上した
ー問おう 君が私のマスター《プリンシバル》か? 」
その日、俺は運命に出会う
金を貨幣にした理由は、見栄えが良く加工しやすく錆びにくい
そして何より偽造がしずらい所にあります
それ故に金貨の価値は高く
本来貨幣が持つべき価値とは別の付加価値が存在します
価値っていうのは面白いモノですね
何か間違いがあれば指摘してくれると助かります