「食べられそうなものが結構あるのはわかったけど電気なんてないから腐ってそう。」
「すーぱーに着いて開口一番がそれか。」
「サーヴァントなら腐ってても食べれるかもしれないけど私は嫌だから...いや、カロリーメイトとか非常食ならワンチャン...」
「おい、目の前のが見えないのか?」
「なんなら材料に組み込む。出汁にする。貴女ならこのくらい、余裕で蹴散らすでしょ?」
「...まぁいい。探すぞ。」
「よろしく。」
骨だけの所謂ゾンビとかそこらへんの敵なんて、多分、数分で蹴散らす。
スーパーに入り、セイバーが蹴散らした後から入るみかん。保存がきかない青果や肉、魚と言った所謂生物はもう食べられそうにない。
「けど缶詰やら水やら調味料やらは問題ないでしょ。ジャガイモとかも問題なさそう。...あっ、おーい。我慢できなかったらお菓子くらいなら食べてもいいからー。」
多分、聞いてるはず。マスターになってからは火傷治したり(嫌がってたが無理やり)、話したり(やれやれ感満載で)とイベントをいくつかこなしてるし。
「さて何作ろうか。がっつり、かつそこまで材料を使わなくていいもの。野菜はジャガイモやニンジン玉ねぎ以外は使えなさそう。というか痛んでる。パンとご飯はいける。」
「肉や野菜はダメだけどコンビーフとか缶詰やらは問題ない。...きめた。ハンバーガーとポテトチップスでいいや。」
どっかのM企業のようなポテトやら作るの面倒だからポテチでいいや。て考えだけどまぁいいや。空腹さえ凌げればいいでしょ。
「決まったから早くケチらそー。そーすれば量が増えるぞー。...よしスピードが上がった。」
大体の扱い方がわかってきたところで、カゴに材料を入れる。パンズがないのが難点だったが、そこは食パンなりコッペパンなりで対応する。
盗品はコンビーフ、塩胡椒、玉ねぎ等。ハンバーガーで使われる材料だ。
「戻るか今食べたいか。選んで。」
「なら今ここで作れ。」
「分かった。」
手を洗い(水は盗品)ガスコンロとボンベを使い(盗品)、フライパンに火をかける(盗品)
「なんか申し訳ない気持ちでいっぱいになるけどまぁいいや。」
玉ねぎを刻み、フライパンに油を引く。そこに玉ねぎを入れ、甘色になるまで炒める。
玉ねぎが炒め終わったら小皿に移し、ボウルの中にコンビーフ、マヨネーズ、ナツメグ、パン粉、塩胡椒を入れる。
「卵がないから代わりにこれ。山芋。」
山芋の粘り気で所謂つなぎを。水分が少ないと感じたら水を少し入れる。
ある程度混ぜたらそこに炒めた玉ねぎを入れる。そこから混ぜ、形を整える。
形はコッペパンに合うように、膨らんだものではなく少し細長いもの形に。
「ソース今作るか。」
フライパンを再度用意し、今度はソースを作る。
ケチャップとソースは焦げやすい為、軽く火にかける程度にする。
それを小皿に移したら、そのフライパンを洗わずに肉を焼く。
「両面が軽く焼けたらレンジでチンが楽なんだけど...中に火が通るし。」
愚痴を言いながらもハンバーグをしっかり焼く。この間に、皿にコッペパンを半分にしたもの載せる。Sから始まるチェーン店のような形である。
焼き終わったらコッペパンの上に肉を2ー3(サーヴァントは二個分)枚のせ、ピクルス(きゅうり)の水分を飛ばし、肉の上に乗せソースをかけ閉じる。
「出来た。ポテトは面倒だからポテトチップスで代用して。」
「...これは?」
「ハンバーガー。正規の形ではないだろうけどまぁこの中で出来るものとしてはまぁまぁの出来だと自負してる。まぁ食べて見て。」
「...」
一口齧る。ジャンクフードと言われるものの中でもジャンクもの。しかも味は濃く、健康志向と言ったものとは程遠い。
「!これは...」
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聖杯の前に戻り、私が使えてるアーチャーから連絡が入った。どうやら侵入者だと。恐らくキャスターだと。そのキャスターが仲間を引き連れていると。
除外しろと命令し、自分の仕事に戻るアーチャー。
...しかし、あのジャンクフードのようなパンケーキ、存分に美味かった。また作らせるか。
お腹すきましたね。