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「宝具...展開します!」
その言霊と共にマシュの宝具が展開される。厳しい修行(スパルタ)の末、やっと手に入れた
「とはいえ、これで充分に戦えるな!凄いぞ!」
「はい!これで皆さんを守ることが出来ます!」
「でも、それでも真名は分からなかったか」
「あ...そうですね。」
「いいわよ。今は名前なんて分からなくても。とりあえず、これで戦力は充分。マシュ...おめでとう」
「所長...!」
「ところで所長。此方としても、そして其方としてもマシュの宝具に名前がないと不便なのでは?」
「ん...そうね。なら...
「はい!」
「...よし、なら俺らは今日休んで明日はアーチャーの討伐に入る。そしてその後にバーサーカーなんだが...もしかしたら二人同時に来る可能性がある。」
「そうなったらどうすればいい?」
「可能性は少ないが、その時はアーチャーだけ倒して逃げる。バーサーカーが守っているとは考えにくい。と言うより、セイバーでもあれを従えるのは明らかに面倒くさがってたしな。」
「となると?アーチャーだけ倒せばいいんだな?」
「要約するとまぁそうなる。雑魚はしょうがないものもあるが、なるべく消費は抑える。」
「了解した!」
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翌日、しっかりと寝て一番遠い薄暗くなっている洞窟に入るとキャスターの言う通りにアーチャーはいた。
「所長は逃げてマシュはキャスターの守りを重視!アーチャーは詠唱始め!」
「「了解!」」
「言われなくても!」
「いきなり戦闘か。野蛮なマスターもいたものだ...!」
あったら即退治。マシュが守り、キャスターが攻撃を仕掛ける戦法を最初はとる。
「そら燃えろ!」
「はぁ!」
火球を切る。
「ん?相手はアーチャーなはずだろ?何故剣を!?」
「そーいうアーチャーなんだよ。ほら、来るぞ!」
「貰ったぞ!」
連続攻撃を仕掛けるアーチャーの攻撃をすべて守るマシュ。相手の素早い立ち回りすら、しっかり見て反応するその運動神経や反射神経は流石の2文字である。
「チッ...その盾が厄介だな!」
「そうよ。てめーの宝具でも破れないぜ。それはよ。ほらほら、たんまりくらいな!」
「くっ!」
まともに食らうアーチャーだが、それほどダメージは食らってないように見える。
「...フゥ」
一呼吸置くアーチャー。
「もう一度攻めさせてもらうぞ!」
「嫌な予感する...マシュは攻めに転じキャスターが保護!」
「はい!」
守りつつ、攻めるマシュとそれをサポートするキャスター。しかし、攻撃がなかなか当たらない。
「やっぱりか!貴様、攻撃しつつも冷静を保ち、敵の攻撃を見切ることに特化したな!?」
「ほう、中々に明察だな。」
「当たった!けど、それは疲れるだけだから...キャスター!」
「おうよ!」
「ムッ」
サポートをやめ、詠唱に移るキャスター。
「なるほど、二人で攻めるつもりか。しかし、それはミスだぞ!」
「あっ!」
マシュの攻撃を回避し、キャスターの方へ向かうアーチャー。
「攻撃火力は貴様の方が上だからな。そちらから攻めさせてもらう!」
キャスターを斬りつけようとした時、その攻撃が回避される。
「矢避けの加護ってな。てめーの攻撃なんざ、避けられるんだよ。」
「!」
「そして近距離だな。そぉら焼き尽くすぜ!」
キャスターの攻撃をモロに食らうアーチャー。そのダメージは普通ならもうやられている。
「ちっ、しぶてぇな。」
「こちらも、そうやすやす倒れるわけにはいかないのでね...」
その時である。アーチャーの魔術回路が変化した。
「...!マシュ!キャスター!宝具展開!」
「えっ?」
「早く!」
「ちっ、そー言うことか!」
「I am the bone of my sword.---So as I pray, unlimited blade works.」
アーチャーの世界とも言える固有結界にアーチャー自身が持つ投影魔術。さらに鍛錬で鍛え上げた目を持ち、アーチャーの最高火力をこちらにぶつける。
「!宝具ーーー展開します!」
ギリギリのタイミングで発動できたが、アーチャーの世界により、それもないもの同然の扱いにされる。
(強い...このままじゃ...!)
「マシュ!」
固有結界には固有結界をーーしかし。
「ーー勝った!」
アーチャーの方が一枚上「いやまだだぜ。」
「嬢ちゃんが身を呈して守ってくれたからな。こっちもボロボロだが、やるっきゃねーよ!」
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社─── 焼き尽くせ木々の巨人。
「!」
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「...!こ、ここは!?」
「おぅ嬢ちゃん。ここは洞窟の中だ。アーチャーは死んだよ。」
「そ、そうですか...」
「嬢ちゃん、すげーな。あんた。」
「えっ?」
「知ってるか?固有結界ってのは、例えどんな硬い防具だろうと、それを全部無視して貫通するんだぜ?」
「そ、そうなのですか?」
「あぁ、だから、あいつの宝具は打たれたら最後って奴もいる。実際、防御に特化したランサーも宝具の前には勝てなかったしな。」
「その点。あんたの宝具はそれでも俺を、マスターを守れた。だから奴を倒せた。だからこそ誇れ。自分の盾は、どんな相手にすら破れないってな。」
「ーーーはい!」
あれなんですよね。確か本編でもバーサーカーは無視されてるんですよね。
だから無視する。なんや2000文字超えって。