「ーーだから戦うのはやめよ?って提案したのに。ばか。」
「いや、私は貴様に戦うなと言われても奴らを殺していたぞ?」
「命じた甲斐があったよ。殺すな、って。」
「それでも気を失う、座に帰るとは...キャスターは別として、盾の小娘は円卓の騎士としての自覚はあるのか?」
「円卓...盾...この盾ってもしかして白い盾の事?13番目の。」
「恐らくは。だが、奴の盾はもっと硬い。それは意志の強さだな。こいつ、王を守る自覚がないのか?」
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アーチャーを倒し、しっかりと休息を取り聖杯の元へ向かうカルデア。
「この先に奴はいる。いいか?初見で宝具ぶっ放してくる可能性がある奴だからな。気をつけろよ?」
「分かってる!そしてロマン!この先に妹がいる可能性があるのだな?」
「うん。生命反応がそこにはあるのを見つけた。従って、おそらく妹がいるかと」
「捕まって捕虜にされてる可能性は捨て切れないわね。」
「仲良くティーブレイクしてる可能性は?」
「「「ない(ですね)(だろ)。」」」
「知ってた!」
「よし、なら突入するぞ...」
と洞窟を抜け、景色が一変する。
道が一本に繋がっており、玉座と言える場所に
「できたよセイバー。ダブルチーズバーガー、ビーフジャーキーに肉を変えて。」
「頂くぞ。」
塩分が高く塩っ辛いハンバーガーの出来上がりに喜ぶ人間とそれを食べるサーヴァント。聖杯を前に食べてるからシュールである。
「.,.お茶してましたね。」
「お茶してるな。」
「お茶してるわね。」
「な?ティーブレイクしてただろ?」
「...?あ、ばか兄貴。」
「むっ、この飯時に。邪魔が入ったか。アーチャーは何してる。」
「な!テメェ喋れたのか!」
「情報を抜き取られるのは面倒だったのでな。案山子に徹していた。」
「あ、それにマシュ。どうしたの?その格好。」
「あ、えっとこれはですね...」
「えっと...何この状況。」
「大体の事情は分かった。ならあれじゃん。聖杯目的ならどっちかが負ければ良いんでしょ?」
「うむ!」
「じゃあ分かった。そっちのキャスター?」
「ん?」
「命令する。キャスター自害しろ。」
「酷くねぇか!?」
「あれ。令呪って命令ができる強力な道具だよね?ほら、キャスター自害しろ。」
「いや、俺お前のサーヴァントじゃねーし!」
「あ、そーなの?じゃ兄貴のか。じゃあ兄貴、よろしく。」
「しないぞ!?何言ってるのだみかん!?」
「え、だって目的は聖杯で同じじゃん。回収でしょ?で、こっちは回収どころか持ってるからじゃあそっちが消えればよくない?」
「よくねーよ!おいマスター、この女、本当にお前の妹か?性格ひん曲がってあいつに毒されてないか?」
「そ、そうよ!その可能性はあるわ!だからロマン!」
「わかりました。みかんちゃん。」
「ん?何ロマン?」
「えっと、まぁ、とりあえずは回収できれば良いんだけど、彼女が聖杯渡してくれると思うかい?」
「知らない。」
「だろ?だからこっちが。正確にはマシュが持ってたほうがいいって事。」
「はぁ、そーなの?」
「ぶっちゃけた話。」
「ん?」
「今カルデアではみかんちゃんを味方で見ることはできない。敵に洗脳されてる可能性があるからね。だから。」
「だから、戦って聖杯を奪う...とか?」
「そう。」
「え、戦うのはお断りします。」
「意外に淡白!」
「だって考えて下さいよ。単純計算一対二じゃないですか。しかも遠距離と盾。勝てませんよ。」
「そう。だからこっちは叩く。」
「戦術の基本よ。当たり前よ。」
「...どうなっても知りませんよ。兄貴もそれに乗るの?」
「嫌だがな!洗脳されてる風に見えないし!けどこっちも目的があって、どうやらなんか擦れ違ってるらしい!ならやるしかなくないか!?」
「...分かった。セイバー。」
「?」
「令呪をもって命令する。キャスター以外は五体満足、殺すな。魔力が欲しければ言え。」
「「「「「!?」」」」」
「了解した。...いくぞ。」
「やばい!みかんが切れた!」
「ど、どうするんですか!?」
「やるしかねーだろ!」
「わ、私は逃げとくわ!」
「こ、この子すっごく怖い!やばい!」
「しかもこの魔力の高まりは宝具!嬢ちゃん!」
「はい!」
「 『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め!『 約束された勝利の剣 』!」
「宝具、展開します!」
ビームが繰り出されるが、それを防ぐ盾の宝具。その硬さは一級品のものであるといえる。
「...ほう、その盾。見たときはまさかとは思ったが。」
「あの剣、あの宝具、エクスカリバー!」
「なら、相手はアーサー王...!」
「ほら、油断してると焼かれるぜ!」
「貴様に用はない。」
飛んでくる火球を剣で裁く。
「!」
その簡単で容易な動作に希望が失われてる。つまり、キャスターの攻撃は敵にとっては無力である可能性が高い。
「なら近接!マシュは攻撃、キャスターはサポート!」
「セイバー。魔力渡すよ。」
「あぁ。」
「...!ロマン、一つ聞きたい!」
「なんだい!」
「今みかんに渡ってる魔力はどのくらいだ?」
「...!?」
「どのくらいだ!」
「...渡ってない。0だ!つまり、彼女は自前の魔力で...」
「そーいう事だ!マシュ、短期で!」
「はい!」
「その盾...少し試すか。」
もらった魔力を筋力に上乗せして無言で斬りかかる。
「ぐぅぅ!...はぁぁぁ!!」
「...」
「せい!やぁ!」
「オラァ!」
「...?」
防いで、切り掛かり、押し倒し、焼きにかかる...しかし、どれも彼女には通じない。
「...!」
通じない攻撃、余裕の相手にだんだん焦りを覚える。
「ん。いいぞ。」
「分かった。」
さらに魔力が渡される、しかもこれは宝具。
「..!顕現せよ、ロード・カルデアス!」
「『卑王鉄槌』極光は反転する。光を呑め!『 約束された勝利の剣 』」
本日二度目の宝具のぶつかり合い。それは本来、必殺技ともいえるもの。それを二回もうつのだ。疲労は当然溜まる。
「先程は腹ごなしに一発撃ったが...今度は違うぞ。」
しかしその疲労を物ともせず、先程より更に火力を増した攻撃になっている。
「これは...ぁぁぁぁぁぁぁあああ!」
「嬢ちゃん、俺も力貸すぜ!我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社─── 焼き尽くせ木々の巨人。
相手に向かい宝具を撃つ。宝具を撃ってる最中に相手を倒す算段である。
「脆い、あまりに脆い。」
「なっ...嘘だろ!?」
だが、それすらも破壊し、更に押し潰すように盾を壊す。
「あっ」
「!!」
「...ふむ。これくらいで宝具が破れるか。ならもういいか。最後だマスター。」
「どうぞ。存分に使え。」
「...彼女、どんだけ魔力持ってんだ!?宝具2発撃って更に魔力渡してて。普通の魔術師なら魔力切れで死んでてもおかしくないぞ!」
「キャスター以外は五体満足でと言われたからな。キャスター以外は。」
マシュを裏に回って蹴り飛ばす。相手のマスターを殴り意識を飛ばす。
「マスター!...こんのぉぉ!」
「弱い。」
盾を押し付けて倒そうとしてるその盾を抑える。動かそうにもピクリとも動かない。
「...」
横に回り鳩尾を柄で殴り落とす。
「さて、後は貴様だけだな。キャスター。あの時は貴様を舐めてたが...今度は違うぞ。」
「くっ...そが!」
ルーンによって自分を強化し殴るキャスター。
「ルーン魔術か。それだけは厄介だな。」
多すぎる魔力を足に溜め、腕に溜め、剣に溜めーーー数十秒後には剣先はキャスターを捉えていた。
「終わりだ。キャスター。」
腹にエクスカリバーを刺し、横に斬る。
「くっ...無理か。」
「あぁ、無理だ。」
「ちっ...」
死ぬと同時に、座に帰るキャスター。
剣についた血を払い、マスターであるみかんに近づく。
「終わったぞ。」
「ん。...あぁ疲れた。魔力ってあんな感じなんだ。やる気がごっそり削られる感じ。」
「そうか。貴様は魔力を渡すのは今回が初だったな。見事な量だったぞ。誉めてつかわす。」
「というか普通に殺した事にびっくりだよ。生きる為にゾンビ殺してたけど...」
「それでも人を殺してるのに嘔吐や気持ち悪さを感じない貴様もだいぶ狂ってるぞ?」
「いや、多分後々夢に出て後悔するパターンだ。」
「そうか。」
「...な、なんだよあの魔力量。あんなの、彼女の部屋にいた時には感じなかったぞ!」
決めた、オリジナル設定ってタグ書くわ。
あ、魔力云々はカルデアに戻ったら。
というよりフォウ君の力に頼れないな。このみかんちゃん。