幕末の義賊   作:アルマジロ

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 なんか短いです。
 後日談を書くと言ったので、この作品を完全に閉じるためにも後日談を書きました。


おまけ

 カルデアでの、私室。普通サーヴァントには必要のないものだ。サーヴァントにも至れり尽くせりなのだから、本当にマスターには頭が上がらない。

 もともと俺がここに呼ばれたのは、カルデアのマスターと縁が生まれたから。その縁が生まれた理由というのが、俺が何かしらのやらかしをしたからだと聞いているのだが、そんな相手に分け隔てなく接してくれるのはマスターの人徳なのだろうか。

 

 迷惑かけた相手にも優しくできるその精神性を讃え、感謝するべきだろうか。

 あるいは、「みんな大体やらかしているようなものだから」と言った言葉を憐れむべきだろうか。

 

「……で、なんで俺の部屋がたまり場になってんの?」

 

 

 ベッドの上で寝そべりながら何やら本を読んでいる沖田。

 その近くに座りながら煎餅を食べる織田信長公。

 その他新撰組の見たことがある連中やら、何処の誰か知らないけれど神秘的な雰囲気の女性とか、武将っぽい人とか、なんか色々集まってる。

 

 正直な感想を述べれば、彼らは突然読めない行動をとるので、一緒にいると疲れる。

 

 沖田自身、元気で突然訳の分からない行動する――確かテンションが高いというのだったか――人ではあったので、慣れてはいるが。

 

 もともと彼らは沖田が俺の部屋にやってくることが多いから、という理由で集まっている。それならば沖田をどこかへ、茶室が落ち着くと言ってたのだからそこらにでも一緒に連れていけばいいものを、いつしか当たり前のように俺の部屋に集まるようになった。

 

「特に、あんたがいるのが一番落ち着かないんだけどな」

 

 我が物顔で俺の部屋を占領する彼ら。俺とほとんど面識がなかった連中も、最初から当たり前のように遠慮なく接してくるので困ったが、中でも一番受け入れがたい男がいる。

 

「あ?」

 

 新撰組副長、土方歳三。

 

「まあ、今さら過去の事を言ってもどうしようもないとは思っているんだけどさ」

「…………」

「…………」

 

 

 いや、会話しようというつもりはなかったが、無視か。無視された方が良かったのかもしれないけれど。

 

 

 そんな風に俺と土方歳三との間に殺気にならない程度の張り詰めた空気が流れていると、ふと信長公が俺に対して手を振っていることに気が付いた。どうやら俺を呼んでいるらしい。

 

「御用ですか? 信長公」

「相変わらず微妙に硬いのう……まあ良いか。おぬしと沖田の話じゃ。沖田が読み物を借りて来ての」

 

 そう言いながら示す先。沖田が本を読んでいた。

 

「…………何それ、『幕末の義賊』? ………………俺じゃん」

「それが林太郎さん! これ、なんか私の知ってるのと全然違うんですよ!」

「はあ、まあ、だってねぇ」

 

 言いながら俺は信長公を見た。歴史が正しく伝わらない事は、ここに極まれりだ。

 信長公ほどの人間の話が正しく伝わっていないのだから、俺みたいな、精々一時期世間を騒がせただけの人間の話なんて、全く違ってくるだろうに。

 

「いちいちそんなことで文句言ってたらキリがないだろう。ほら、俺もよくわからないけれど、ここで過ごしていたらそんなのばかりなんだろ?」

「それはそうなんでしょうけれど……」

 

 

 まだ不満げな沖田に呆れながら、ふと辺りをさりげなく探る。なぜだか周りの眼が生易しい。ちょっと不快なくらいに。

 

 どうやら、俺の知らない俺――つまりはカルデアのマスターと縁を作ったやらかした俺――が何かをしたらしい。

 

 

 自分の知らない自分って言うのも、おかしなものだし、ここにきて聞いた話だが、可能性の世界というものものあるらしい。例えば、俺があの村に生まれなかった世界もあるだろうし、あの村に生まれても環境が違った世界もあるだろう。そういった可能性が、こことは別の世界として存在しているというのだ。

 

「もしあるのなら……なんて、意味のない話か」

 

 こうしてまた沖田と出会えたのだから。

 別の可能性なんて考える暇があったら、今を楽しむことにしよう。




 みんな元気? 数年ぶりですね。まあ、普通にその数年間活動しているんで、その間に筆者の別作品読んでくれた方もいるでしょうが。

 冗談はこのくらいにして、本題ですが、なんか前から言ってましたがリメイクします。理由としては、単純に出来が悪いと思っているからです。
 筆者は三十作投稿してその内完結作がこれを入れて三作という、エタエタの実の能力者ですが、これは完結させたい一心で、もうとにかく最終回にたどり着くことだけを目標に書いてました。

 もっと良くできるのではないか、この展開を入れたいけれど実力がない。そう言ったものを全て妥協して、無理やり書いています。読み返した時、筆者はこれに合格点を付らけれないレベルだと思っています。

 匿名設定に戻していますが、活動報告や感想等で、この作品を気に入ってくださっているのだなという方が多く、筆者は驚いています。勿論嬉しいのですが、それ以上に、もっと良いものを書けていればという思いもあります。
 今言ったように、この『幕末の義賊』が好きという方もいて、その方にはリメイクで却ってがっかりされてしまうかもしれませんが、それでも、少なくとも自分が納得のいく形にしたいと思い、リメイクします。

 設定の変更や、展開の改編。あと新撰組も増えたし、口調の練習一杯しないと真似するの苦手だし。

 と言った感じなので、月姫待つくらいの気持ちでお待ちください。
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