このすば×メダロット   作:あるい椋

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「爆裂魔法は強ぉぉい!」



第四話 カズマ注意報

「俺のメダロットは……こいつだ!」

 

【挿絵表示】

 

 

「「「は、反則だー!!!!」」」

 

 皆が一斉に、俺とそのパートナーであるメダロットを指差しながらぎゃいぎゃい叫んだ。

 

 ――俺のメダロット。

 ステルス機能を持つソニックスタッグの頭部パーツ『エクスレイ』。

 相手の行動を妨害するバグ症状を付与する、イエロークリックの右腕部パーツ『クッキンストーブ』。

 保険として付けた盾、アーマーチャリオの左腕部パーツ『レフトスクトゥム』。

 そしてバランスのいいソニックスタッグの脚部パーツ『アウトストリップ』。

 俺の隣に姿を現したのは、いろんなメダロットのパーツを組み合わせて作った、いわばキメラのメダロットだった。

 

「ああ? 俺のメダロットの何が反則なのか言ってみろ!」

「だ、だって! 普通キャラクターのイメージに合うメダロットって言ったら、型番を揃えたメダロット一式を持ってくるものでしょ!? そ、そんないろんなパーツを組み合わせたメダロットなんて反則よ!」

「そんなルール知らん。いつ、誰が決めたんだ」

「え、ええ? それは……」

 

 アクアがたじろいだ。

 そんなルール、決めた覚えはないと自分でもわかったのだろう。

 ……とはいえアクアが言うことにも一理はある。アニメや漫画などでキャラクターのパートナーとなるメダロットは、型番を揃えた純正メダロットであるイメージが強い。イッキならメタビー一式、コウジならスミロドナッド一式といった具合に。

 しかしそれはあくまでイメージであり、彼らも戦う相手によってパーツを変えるといったことは割と普通にやっているのだ。

 だから俺だって、躊躇する理由はどこにもない。

 

「メダロットってのは、パーツを組み替えて、いろんな地形や相手に対処できるような自分だけのメダロットを作り上げることができるというのが売りの作品だろ。自分達で勝手に縛りルールを設けて遊ぶくらいなら俺は何も言わないが……それをこちらにも押し付けて反則だのなんだの言われたんじゃたまらないな。そうだろ?」

「は、はい。そうです……」

「それにこのいろんなメダロットの特長を組み合わせたメダロットと、いろんな職業の長所を組み合わせたスキル構成である俺。イメージもぴったりじゃないか?」

「確かにそのとおりです。すみませんでした」

 

 言い負かされたアクアがすごすごと引き下がった。

 しかしそこで選手交代とばかりに、めぐみんが声を上げてくる。

 

「ちょ、ちょっと待ってください。それなら私達も、いろんなパーツを組み替えたメダロットを作り上げて、あなたのメダロットに対処するチームを作り上げてもいいってことですよね?」

「そりゃもちろんだ」

「わかりました……。アクア、ダクネス、そして我が使い魔達よ。作戦会議をしましょう。私達で今度こそカズマを打ち負かすのです」

「わ、わかったわ!」

「ああ。望むところだ」

 

 アクアとメダロット達が、再び肩を寄せ合って相談し始めた。

 

「ふ……これでようやく楽しめそうだ。なぁ?」

「ン」

「……」

「……」

 

 俺はパートナーに声をかけたが、聞いていたのかいなかったのかわからないような短い相槌しか返ってこなかった。

 ステルス機能を万全に発揮できるようにと思って無口の性格にしたのだが……いや、その選択は間違いではなかったと今でも思っているが……アクア達がメダロットと一緒になってああでもないこうでもないとワイワイ騒ぎながら戦略を練ってるのを見ると、ちょっと羨ましくなってきた……。

 

「カズマ。待たせてしまったな。すまない」

 

 作戦会議が終わったのか、ダクネスが声をかけてきた。

 

「おう、相談は終わったか」

「ああ。見てみるがいい。これが、私達の新しいチームだ――!」

 

【挿絵表示】

 

 

■続く■

 




【メダロットの小ネタ その4】
永遠に続くブームなんてない。
というわけでメダロットは作中世界でも、アニメやゲームの舞台となった時代が終わると「すぐ廃れる」という年表がちゃんと設定されている。
実際こちらの世界でもブームは終わっていると言っていいが、まだまだコアなファンはいるし、オンリーイベントだって毎年開かれていたりする。次は11月開催とのこと。
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