スーパーヒーローのヒーローアカデミア   作:リューイ

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 雄英体育祭編 3話目です。
 
 やっと体育祭に入ったけど全然話進んでない(;´д`)トホホ

 読んでいただけると嬉しいです。


12話

 木椰区のショッピングモールの爆弾事件が解決しないまま一週間経過し、雄英体育祭が開催される日となった。

 

 バリーは警備の為、朝から体操服に着替え、クラスメイトと別れ、チームを組むデステゴロたちと合流していた。デステゴロたちはまだ警備につく時間ではないので校門のところで3人で集まっていた。やはりヒーローコスチューム姿の3人は目立つ。

 

 「おはよう。」

 

 「おう、バリーか、こっちは前日の警備の連中からの引継ぎは終わらしといたぞ。」

 

 バリーの力は認めていても、やはり心のどこかで学園の生徒と言う侮りが残っているのかデステゴロはバリー抜きで引継ぎを終わらせてしまっていた。

 

 「それで何か異常はありました?」

 

 「いや、何もない、平和そのものだったてよ。」

 

 それはそうだろうなとバリーは思う。今はまだ一般の観客が入っていないので比較的警備がしやすいのだ。それでも屋台などを営業する部外者が少なからず入っているのだから警戒を怠っていいわけではないのだが。

 

 「それでどうします。」

 

 「俺らの担当は一般客が入って来てからの巡回が主だ。まだ時間があるからバリーはクラスメイトの激励にでも行ってきたらどうだ。」

 

 バリーが予定を聞くとデステゴロは応援に行ってきたらどうだと言うが如何したものかとシンリンカムイやMt.レディに視線を送ると彼らも

 

 「我も構わない。」

 

 「まぁ、高1の体育祭は一回しかないしね。」

 

 と二人も賛成な様なのでバリーはクラスメイトのいる控室まで応援に行くことにした。

 

 

 

 1-Aの控室に向かう途中、手ぶらで激励と言うのも、如何なものかとバリーは、すでに開店準備を終えていた屋台のたこ焼き屋でお土産のたこ焼きをクラスメイト分買っていくことにした。

 

 「まいどあり。」

 

 屋台のおじさんが威勢のよく感謝を述べるがバリーは屋台のたこ焼きの値段の高さに高さにびっくりだ。全員分買ったら諭吉が一枚消えていった。

 

 両手にいい匂いのするたこ焼きの入ったビニール袋を下げ控室までの道のりを歩く、そうすると匂いにつられてか、振り返る人が良くいる。この調子ならクラスメイト達も喜ぶだろう。これなら一万円使った甲斐があるだろうとバリーの気分も良くなった。

 

 控室の前まで来ると部屋の中が何か騒がしい。バリーが扉を開けると

 

 「お前には勝つぞ。」

 

 と轟が緑谷に宣戦布告している所だった。

 

 クラスメイトたちは「おっ!クラス最強格が宣戦布告か!?」とはやし立てる上鳴や「おい喧嘩腰は止めろって」と止めようとする切島など様々だ。

 

 一方バリーはというと、折角お土産まで買ってきたのに場の主役をかっさらわれた見たいで除け者にされているみたいに感じていた。だがそこでへこたれるような軟な男じゃないバリーは主役の座を取り戻すために行動に出る。

 

 「そうだぜ、喧嘩しなくても全員分のたこ焼き買って来たよ。」

 

 皆に聞こえる様に大声で、そう言ったバリーは、たこ焼きの入ったビニール袋を掲げて見せる。そうして轟の宣戦布告をうやむやにしようとした。

 

 「おお、バリーか!? いや、別にたこ焼きの事で喧嘩しているわけじゃねぇから。」

 

 切島から冷静にそう突っ込まれる。バリーは内心空気の読めない奴めと心の中では毒づきながらも、それ噯にも出さずに

 

 「まぁなんだっていいだろ、お腹いっぱいに成ればイライラしないで済むさ。」

 

 と言って切島に片方のビニール袋をわたして皆に配るように言う。

 

 そして自身もたこ焼きを配る。そんなことをしているとデステゴロから戻るように連絡が来る。たこ焼きを買うのに時間を使いすぎたようだ。

 

 仕方ないとバリーは「みんな体育祭頑張れよ。」と応援し控室を出た。

 

 控室から帰る途中、バリーは全身をアーマーで覆っているロボットみたいなやつに話しかけられた。そいつは赤と金の煌びやかな装甲で、形からして女性だろうがバリーは誰だかわからなかった。

 

 「おはよう、バリー君。」

 

 だが、そう言って上げられた手の装甲には見覚えがあった。

 

 「もしかして星琥?」

 

 「そうかこの姿では分からなかったか。」

 

 星琥はバリーが自分を認識していないことに気づくと顔面の装甲を開き顔を出して見せた。

 

 「凄いね、パワードスーツって奴かい?」

 

 「ああ、私の開発したパワードスーツ、アイアンガールだ。」

 

 バリーは下から上へとそのパワードスーツをじっくり見る。するとあることに気づく。

 

 「それちょっと盛りすぎじゃないか?」

 

 バリーの目線は胸のあたりでとどまっている。それは星琥のパワードスーツは胸部が彼女自身の体形よりかなり大きく作られていたからだ。

 

 「そこは一番の力を入れて開発したところさ、これさえあれば相手を倒せるって言ってしまえるほどの性能を目指して作ったからね。」

 

 「確かにそれぐらい大きければ、イチコロだろうね。」

 

 あまりかみ合わない二人の会話である。

 

 「それより聞いたか、まだあのショッピングモールの爆弾犯捕まっていないらしいな。」

 

 「そうらしいね。だけど星琥はそんなこと気にせず、今日は体育祭に集中した方が良いよ。大事なチャンスなんだろ。」

 

 「そうなんだけどね……」

 

 星琥は少し俯きがちにバリーから視線を外す。やはり爆弾事件が気がかりなのだろう。バリーとてそれは同じだ、爆弾犯らしき者を目にしながら逃がしてしまったのだから。しかしだからと言って折角のチャンスを不意にするのは余にももったいない。

 

 「だったら、こうしよう、今日、星琥は体育祭に集中する、それで体育祭が終わったら僕と一緒に爆弾犯について一緒に捜査しようよ。僕だって犯人を逃がしたことは悔しかったんだ。」

 

 「そうだな、そうしようか。」

 

 星琥の気持ちが変わったわけではない、だがそれでもバリーの気遣いは伝わったのだろう、星琥は顔を上げ少しだけ微笑んだ。

 

 それを見てバリーも嬉しくて笑顔になるがにデステゴロからの連絡が入りしまったと言う顔になる。星琥と話していて結構時間がたってしまったらしい。

 

 「ごめん、セイコ、警備に行かなきゃいけないんだ。応援してるから頑張ってね。」

 

 星琥の返事も聴かずに走り出す。

 

 「バリー君も警備気おつけてって、もういないか。 余り速すぎるのも考え物だな。」

 

 星琥はすでに見えないバリーの走っている背中を幻視し、苦笑する。

 

 

 

 

 

 「まったく、何やってんだバリーは応援に行っても時間は守らんといかんだろうが。」

 

 デステゴロは二回目の連絡をバリーに入れながらそう呟く。すると後ろから

 

 「すいません、他のクラスの女の子とも話してたんですよ。」

 

 とバリーの声がした。

 

 「うおっ‼ 脅かすんじゃねぇ。」

 

 デステゴロはよほど驚いたのだろう、大きく後ろに仰け反る。そのままこけるかもと思ったバリーはさらに高速でデステゴロの後ろに回り、彼を支える。

 

 「だから驚かすな!!」 

 

 デステゴロはバリーから離れ、説教をしようとするが横から、Mt.レディが「そろそろ警邏に行く時間ですよ。」と声をかけてきたことにより、お流れとなる。

 

 警邏に出るとMt.レディはデステゴロには見えない位置でバリーにウインクしててきた。どうやら意図的にバリーを助けたようだ。

 

 最初にそんな感じでごたついたがその後の4人での警邏は恙なく進んでいった。

 

 その途中、体育祭が始まり、一年の会場になっているスタジアムの外に設置された巨大スクリーンに爆豪が選手宣誓で盛大に周りに喧嘩を売っている姿が映っていたが、バリーはそれを一瞥するだけで警邏に戻っていった。

 

 

 

 

 一年の体育祭の会場では入場が終わり、開会式が行われていた。入場が終わり、爆豪が生徒の代表とは思えないふてぶてしい態度で選手宣誓をしている。しかしそれはもはや宣誓ではなく他の生徒たちに喧嘩を売っているに等しい内容だった。

 

 星琥はそんな爆豪を見ながらも、半ば無意識に他の事を考えていた。それはやはり爆弾事件の事だ。

 

 そのことに気づいた星琥は頭を振り雑念を払おうとする。バリーに言われた通り、体育祭は星琥にとって数少ないチャンスだ、のがすわけにはいかない。

 

 そうしているといつしか第一種目の発表が行われた。発表するのは1年の体育祭の主審、18禁ヒーローミッドナイト、彼女は素肌と変わらない様な極薄のタイツと黒い革のボンテージ姿で生徒の前に出ている。

 

 「第一種目はこれよ!」と手に持つ鞭で空中のスクリーンを刺し示す。そこには障害物競走と映し出されていた。

 

 ミッドナイトは競技の説明をさくっと済ませると「さあさあ、スタート位置につきまくりなさい。」と生徒たちを促す。

 

 スタート位置に点くとヒーロー科の生徒たちは俄然やる気になっている。その熱が伝播するように皆、盛り上がっていく。それに感化されるように星琥もだんだん集中して行っていった。

 

 (私はヒーローになる。)

 

 その思いを胸に、星琥はスタートの号令がかかるとパワードスーツの両手足に内蔵したリパルサーにより推進力を得て、一番にスタートを切り飛び出たのだった。

 

 

 

 

 

 第一種目が開始し、星琥が一番にスタートを切ったころ、一方、バリーはというとデステゴロたち3人のプロヒーローたちと警邏をしていた。

 

 「今年もスゲェな。」

 

 デステゴロが歩きながらスタジアム外の巨大スクリーンを見上げ、そう言うと、Mt.レディやシンリンカムイなどもつられてスクリーンに目をやった。

 

 そこには行く手を阻む巨大ロボットを躱し、トップを独走するパワードスーツを着た星琥の姿が映っていた。

 

 「あの赤と金の派手なアーマーの娘もヒーロー科なの?」

 

 「あの娘はサポート科の富井星琥、ヒーロー科に転科するために頑張ってるところなんだだ。とても頭のいい娘だよ。」

 

 Mt.レディの質問に、ここでプロヒーローに星琥を売り込んでおけばサポート科の彼女にもスカウトが来るかもしれない、そうなれば転科にも有利に働くのではないかと考え、バリーは星琥を持ち上げつつそう答える。

 

 「へぇ、随分あの娘の事、押すじゃない、あっ分かった、可愛いいんでしょう、その娘。」

 

 Mt.レディがバリーの頬をつつきながら、からかうが、バリーは動じず、その手を払いのけ、「そうですね、Mt.レディさんぐらいには美人ですよ。」と言う。

 

 するとMt.レディは「えっうそ、それじゃあ絶世の美女ってことじゃない。」と慄く。

 

 「どれだけ自己評価高いんだよ」と横でシンリンカムイが呆れ顔でツッコミを入れるがMt.レディはいたって本気そうだ。

 

 バリーが思わず吹き出すと、笑いはシンリンカムイやデステゴロに伝播して3人は大笑いする。

 

 そんな風に楽しみつつ、真剣に警邏をしていると、とんでもない一報がもたらされる。人が死んで居ると言うのだ。しかも殺人の疑いが強いらしい。この警備が厳しい雄英で殺人など、とんでもない事だがこの事件はまだこの先に起きる事件の序章でしかなかったのだった。

 




 
 読んでいただきありがとうございました。

 今回のオリキャラのパワードスーツはぶっちゃけオリキャラの名前もトニー・スタークから(トニー=富井、スター=星、ク=琥)とってますし、女性型のアイアンマンを思い描いて書いてます。
 
 
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