ヘラクレスが現代日本倫理をインストールしたようです   作:飴玉鉛

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真名・アルケイデス(ヘラクレス)
身長・223cm
体重・130Kg
属性・混沌.中庸
(釈迦に説法かもだが、これは精神的な傾向。秩序・中立・混沌からなる重んじる方針と、善・中庸・悪からなる性格の要素によって決定される。混沌の精神傾向は、世の中の善と悪を指針とせず自身の価値観で動く。性格は中庸ぐらい。今後変動する可能性も)

スキル
・神性C
 主神ゼウスの子であり、半神ペルセウスの子孫との間に生まれたため最高ランクの神性を誇るが、本人が神を忌み嫌っているため大幅にランクダウンしている。その影響で本来ほど身長が規格外になっていない。ただしステータスに影響はないものとする。
 なお元々神に対しては無関心で信仰心が皆無だったことが影響し、成人しても原作ほどの身長にはなっていなかったが、何事もなければ三十代半ばの頃に原作の姿になっていた。が、二十七歳時点で修復不能なほど神への嫌悪が染み付いたので、身長の数値が変動することはなくなった。

・心眼(偽)B
・勇猛A+
・戦闘続行A





0.9 抑止力となるか盟友となるか

 

 

 ペーリオン山を登る。懐かしい道だ。思えば青春の時代はここでの日々だった。

 ひたすらに師と打ち合った修行の月日。鮮明に思い出せるそれは、『あの日』までなら素直に懐かしみ振り返れただろう。

 しかし今は違う。疎み、厭うことはない。だがそれだけだった。師への敬意と恩義は変わらないが、過去を思い出そうとすると幸せだった頃を想起してしまい、どうしても辛くなってしまう。ともすれば膝を折ってしまいそうになるほどに。故に、アルケイデスは極力過去については想わないようにしていた。

 あらゆる恩讐の果てを見るまで、無為な想念に囚われる訳にはいかない。立ち止まる気のない路だ。どんな困難があろうと必ずやり遂げる。所詮はこの身も野蛮なるギリシア世界のもの、ならば蛮族らしく振る舞うまでのこと。

 

「十年……いえ、十一年でしたね。貴方も変わりましたか」

 

 先導するケイローンは蹄の音を鳴らし、振り返ることなく出し抜けに言う。

 アルケイデスは黙殺しようと口を噤んだが、それは礼を失するとかぶりを振る。

 

「師よ、それは愚問というもの。善きにしろ悪しきにしろ、人は変わるものだ。私も例外ではなかった、それだけのことだろう」

「そうですね。月日は残酷だ……あれだけ可愛らしかった貴方が、今や堂々たる偉丈夫と成ったのですからね……」

「………」

 

 的の外れた返答に、思わず閉口する。何を言っているのだと反駁しかけ、

 

「しかし、今は今で趣があります。もしやいつぞや私が言ったように、愛の道を見失ったから此処へ来たのですか? ならば私にも応じる準備がありますが」

「……悪ふざけには拳で応える用意があるぞ、ケイローン」

 

 懐かしくも嫌過ぎる感覚が背筋を伝う。殺気すら込めて警告すると大賢者は笑った。冗談ですよと。

 絶対に本気だという確信があるが、それはいい。今となってはもうこちらの方が強い(・・・・・・・・)のだ。実力行使で来られても問題ない。そうなったら遠慮なく撃退する覚悟があった。

 

 これにはケイローンも苦笑いをする。それは諦観からのもの。ケイローンは本当に冗談で言ったのに、それが通じないほど精神的に余裕がないのを読み取ったのだ。

 これほどまでにアルケイデスが追い詰められているのは、やはり噂に伝え聞いた事件が原因だとしか思えない。

 噂が流れるのは早いものだ。特に英雄の名声を持つ者ほど、あっという間に広がって醜聞はあちらこちらで囁かれる。アルケイデスが己の妻子と妹の子供を狂って殺した、なんて。悪い冗談でしかなかった。彼ほどの精神力の持ち主を狂わせられるのは、オリンポスの神々ぐらいなもので、これまでアルケイデスと関わりを持った神がいないとなれば、必然的にこれまでの所業からある女神しか容疑者はいなくなる。

 またか、とケイローンは思う。そしてよりにもよって彼にすら牙を剥くとは、なんと嫉妬深いのか。彼の女神の凶行の原因は夫にあるとはいえ、相手が悪すぎる。彼を狂わせて破滅させてしまえば、それは神々の黄昏となるのが分からないのか。

 

 あらゆるモノの母、ガイア。それに疎まれているオリンポス。オリンポスを滅ぼすためにガイアが何をしようとしているのか、それは神々の間で周知の事実だろう。きたる決戦の切り札なのだ、アルケイデスは。

 

(分かっていても嫉妬を抑えきれないのですね、ヘラ……)

 

 擁護しておくと、貞節と結婚を司る神々の女王ヘラは、夫ゼウスが浮気をせず、人間の女が美しさを競おうとせず、ヘラの容色を認めさえしていれば、大概のことに関しては寛容で慈悲深い存在だ。

 その本質を覆い隠してしまうほど嫉妬深く、それが原因で数多の悲劇を生んでしまっているが、元を辿れば諸悪の根源はゼウスの好色さにあるのだ。姉弟であるにも関わらず、姉の美しさに惚れて求婚したというのに、ゼウスは一向に一途にならない。ヘラのプライドの高さと、嫉妬深さを誰よりも思い知っているにも関わらずだ。

 

(………申し訳ありませんが、この件に関して弁護の余地はありませんよ、ゼウス)

 

 ケイローンはゼウスの父クロノスの子だ。すなわち異母兄弟ということになる。故に面識があり、多少の情はあるが、今回ばかりはケイローンはアルケイデスの肩を持つ。

 

「アルケイデス、私に聞きたいことがあるのではないですか?」

 

 道すがら、ケイローンは前ふりもなく唐突に本題に入った。戸惑うことなくアルケイデスは一瞬思案し、彼に倣って淡々と応じる。

 

「ああ。ケイローン、偉大なるケンタウロスの賢者よ。私が貴方に問いたいのはただ一つだ。――我が血縁上の父ゼウスは私の前に現れ、こう言った。私に死なれるのは困ると。それが何を意味するのかを教えてもらいたい」

 

 ゼウスは口を滑らせたのか。全知全能でありながら、そう在れないのは彼の神の最も至らないところだ。

 死なれたら困る。それはそうだ。ケイローンはそれを知っている。その光景を視て(・・)いるから知っているのだ。

 

 しかし意外だった。てっきりアルケイデスを狂わせた張本人が誰かを聞きたいのだと思っていたからだ。

 

「下手人が誰か、訊かないのですね」

「問うまでもない。女神ヘラだろう」

 

 あっけらかんと、アルケイデスは断じた。

 思い返してみれば、彼は明晰な頭脳も持ち合わせていた。ただの猪武者ではない。狩人としても傑出した技能を持つ彼は、己に絡んだ因縁を読み解いていたのである。

 ゼウスとヘラのことを知っていれば、自身がゼウスの子であることからして、仇はヘラであると容易に結び付けられる。そこを読み違うアルケイデスではなかった。

 なのに、わざわざケイローンの許へ来た。それはつまり、今の問いに真意が隠れているということ。

 

「私は己の父を知り、女神ヘラのことを知った時、真っ先に自身の身の安全を守るべく常に気を張っていた。しかし私がヘラのことを知ってから十年以上が経っても何もされずにいたから油断をしてしまった。私は愚かだ。ゼウスの落とし胤であること以外になんの関わり合いもなく生きていた私に、嫌がらせ以上のことはするまいなどと――」

 

 ギシリ、と周囲一帯が軋む。ケイローンの体にも物理的な圧力が伝わった。

 ただアルケイデスが、自責の念から渾身の力で握り拳を作っただけだ。それだけで、ケイローンが圧迫感を感じるほどの圧力。

 桁外れだ。無理に彼を止めようとしても、自分では叩き潰されるだけだろう。技量ではそう劣っていない自負があるが、腕力の差が激しすぎる。

 

 ケイローンはアルケイデスの怨みの深さを察した。それに比する哀しみと気の狂わんばかりの赫怒を。彼は悲哀しながら憤怒し、同時に憎しみと虚無感を同居させていた。

 これは、駄目だ。遥か先まで人類史が記されたとして、その中でも確実に十指に入るだろう賢者ケイローンをして、もはや後戻りはできぬのだと確信せざるを得ない。何を言って聞かせても無駄だ、彼は止まらない。他の者ならば――アルケイデス以外ならばどれほどの大英雄でも非業の死を遂げるだろう難路を、彼は硬い決意を握り締めて踏破しようとしている。

 

「確かに……」

「……?」

「私は確かに、貴方の知りたいことを知っています」

「……知っているが、教えられないか?」

「いいえ。交換条件があります。それを呑んでくださるのなら、お教えしましょう」

「聞こう」

 

 知っていると言うと、微かに剣呑な目をケイローンの背中に向けてくるアルケイデスに、ケイローンは条件を提示する。内容を聞きもせずに即答する最強の存在に、彼の師を自負する賢者は重苦しい表情で言った。

 

「今、私が養育している幼い英雄に会ってください。そしてその鼻っ柱をへし折り、彼にとって超え難い壁であると示してくれたなら、貴方の求める答えを与えましょう」

「分かった。名は?」

 

 やはり、迷いがない。なさ過ぎる。危険なほどに。

 彼の前途に漂う暗雲に、思いを馳せてしまいながら、ケイローンは運命を口にした。

 

「英雄ペレウスと女神テティスの子、アキレウスと云います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その男児は、生まれながらにして英雄となることを決定づけられていた。

 

 名のある英雄ペレウスの子であり、父親以上の力を持った子供を生む運命を持った女神テティスに産み落とされ、ペレウス以上の才覚を誇るのは生まれる前から決まっていた。

 ペレウスは友人のケイローンに息子の養育を頼み、英雄の英才教育を受けることになる。そうしてアキレウスは、ケイローンを師として、同時に兄であり親でもある存在として敬服していくこととなる。

 ケイローンの課す修練は過酷だった。アキレウスは歯を噛み締めてそれに堪え、順調に成長していっていたが、次第に彼の中にある種の『驕り』が生まれてしまう。

 

 ――俺より強ぇ奴なんて、先生ぐらいしかいねぇんじゃねぇのか?

 

 子供故の狭い世界での増長と侮れない。井の中の蛙大海を知らずと言うが、井戸の中にいるのは幼竜である。事実として、この時点でアキレウスは武勇を誇る英雄に匹敵、あるいは凌駕する傑物だった。

 この傲慢は折れることはあるまい。それはケイローンにすら除けない、環境が作った悪しき思想である。そして悪質なことに、そんな傲慢さがあってすら、アキレウスはどんな死地も笑って駆け抜けられることだ。そして英雄として華々しく、怨嗟と栄光とに彩られた人生の果てに死ぬ。数多くの悲劇と英雄潭を残して。

 人類史上に冠たる偉才が、飛躍する好機を得られぬまま果てる結末を、ケイローンは憂いていた。ただ、それだけのこと。

 故にアキレウスは、出会う。数奇な運命に導かれるようにして。

 

 客が来ると言って、山を降りていた『先生』は、ある一人の巨雄を伴っていた。

 

 見上げんばかりの偉丈夫である。健康的に日焼けした、精悍な面構えをしていた。アキレウスはその漢を視た瞬間、笑顔で先生に駆け寄ろうとしていた足を止め、意識の全てを占拠されてしまう。

 圧倒、されていた。

 その分厚く、重厚で、重苦しい――まるで一つの世界が人型となって目の前に立ちはだかっているかのような存在の厚みに、ひたすらに圧倒されてしまっていた。

 アキレウスは、我に返る。圧倒されていた自分に気づき、愕然とすると共に好戦的な笑みをその漢へ向けた。

 

 分かることがある。

 

 この漢は強い。強すぎるほどに強い。おそらくは――先生よりも。アキレウスは笑った。笑って先生に訊ねた。先生、コイツは誰だよ? と。

 その瞬間だ。アキレウスの意識を縫うようにして、いつの間にか目の前に立っていた漢に驚愕した。咄嗟に飛び退こうとしたが間に合わず、アキレウスは脳天に拳骨を落とされていた。

 

 悲鳴を上げた、と思う。確かなのは地面に倒れ、頭を抱え、のたうち回ったこと。痛くて痛くて、声すら出たか記憶にない。神性を持たぬ者に対して不死身のはずが、頭を殴打されただけでそれである。すなわちこの漢もまた神性を持つ証だ。

 だがそんなことはどうでもいい。頭に血を昇らせて立ち上がったアキレウスは、敵愾心も顕に叫んだ。

 

「いきなり何をしやがるッ!」

「阿呆。目上の者に対し、肩越しに他者に名を教えろとは何事か。まずは己から名乗り礼節を示せ。それすらできぬなら、貴様は度し難い愚物と成り果てよう」

「――テメェ……。ああ、いいぜ。なら教えてやる。俺は英雄ペレウスの子、アキレウスだァッ!」

 

 幼くとも未来の大英雄、駿足のアキレウスである。その敏捷性、初速から最大速度は全盛期ほどではないにしろ、目に映る範囲全てを間合いとしている。

 全力で地面を蹴り、アキレウスは目の前の漢へ殴りかかった。自身に手を上げた落とし前を、自分でつけるつもりだったのだ。

 果たして――アキレウスの小さな拳は、漢の大きすぎる手の中に収まった。

 

「なッ!?」

 

 平然と。いとも容易く。漢はアキレウスの拳を初見で受け止めてみせたのだ。その場から微動だにせず。再び驚愕したアキレウスが、掴まれた手を振りほどかんと暴れるも小揺るぎもしない。

 

「そうか。ではアキレウスよ、私も名乗ろう。私はアルケイデス。……ただの、アルケイデスだ」

 

 言うや否や、アルケイデスは軽く腕を振ってアキレウスを虚空に投げた。空中で身を翻し、樹木の面を蹴って軽やかに地面に降り立ったアキレウスは、信じられない思いで漢を見詰める。

 見切られた。たったの一回で。自慢の速さを。

 唇を噛む。屈辱だった。なんとしても恥を濯がんと、ここで挑まねば英雄にはなれないと、アキレウスは再度突貫する。今度は正面からではなく、背後に回り込んで首を狙った。鋭い蹴撃は、しかし半身になって身を躱し、掲げられた腕に阻まれる。アキレウスの脚を掴もうとした挙動が止まった。

 その反応速度、条件反射的な動きの速さから、その気なら捕まっていたと悟ったアキレウスは、今度こそ完全に激昂した。

 

「手加減、してやがるのか……? ……、……ふざっけんなクソがァッ!」

 

 開戦である。そしてそれはすぐに決着する。

 俊敏に漢の周りを駆け回り、機敏に仕掛けるアキレウスの猛攻は、既にして魔獣を嬲り殺しにするだけの力と技、機転の良さがあった。

 だが、相手が悪い。この漢はアキレウスの兄弟子であり、その技や呼吸を完全に、最初から見抜いていたのだ。同門故にその技は通じない。速さに物を言わせた攻撃も、彼の心眼を出し抜けない。そしてアルケイデスは一度見た攻撃は完全に見切る洞察力の持ち主だった。同じ技は通じないのである。

 アキレウスは悟る、何もかもで負けていると。認めがたいことだった。だが例外がある、速さだけなら誰にも負けない。勝機を掴むには唯一勝る速さで翻弄するしかない。

 

 そう方針転換して仕掛けようとした瞬間――アキレウスは信じられない思いから、今度こそ呆然としてしまった。

 

 駆けた。

 ――目の前にアルケイデスがいる。

 走った。

 ――目の前にアルケイデスがいる。

 怖気(おぞけ)に襲われ遮二無二に撒こうとした。

 

 それでも、目の前からアルケイデスがいなくならない。

 

 ぴたりと張り付かれた。引き離せない。手の届く範囲に常にアルケイデスがいる。それはつまり、漢はいつでもアキレウスを捉えられるという証明だ。

 

(俺より速ぇだとッ!?)

 

 そう錯覚する。そしてアキレウスはそう思い込んでしまった。

 だが事実は違う。恐ろしいことに、この幼い英雄の卵は、純粋な速さの一点に於いて現時点でアルケイデスに並んでいるか、僅かに速かったのだ。

 だから本気で駆け回るアキレウスに、脚で追いつける道理はない。純粋な速力なら、という注釈はつくが。

 

 最初、漢はわざと全速よりも一段遅く動いていた。そしてアキレウスが絶対の自信を持つ速さで翻弄しようとしたのに合わせ、全速を出したのだ。

 突然速く動いた漢に、アキレウスは「速い」と錯誤する。そして後は簡単だ。驚いた隙に漢はアキレウスの走る道を誘導(・・)し、常に一歩速く先回りしていただけのことなのだ。つまり、速力ではなく技術でアキレウスの速さを封じてのけたのである。

 

「小僧、貴様に驕り高ぶれるだけの力はあるのか? ――弱い(・・)。これで英雄に成ろうなどとは笑わせる」

 

 漢は一笑し、軽く、割れ物に触れるようにして、軽くアキレウスの額を小突いた。

 その場で三回転して吹き飛んで、ケイローンの腕に抱きとめられた少年は気絶していた。

 

 アルケイデスは嘆息する。嫌な役回りだ。

 弱いと言ったが、弱くて当然の年齢である。それに大上段に構えて厭味ったらしく指摘するなど英雄の名が聞いて呆れる。大人として情けなくも思った。

 が、約束は約束だ。アルケイデスは少年を抱きとめ、慈しむように微笑んでいるケイローンに確認する。

 

「これで満足か」

「ええ」

 

 満足だ。ケイローンは喜んでいる。

 アルケイデスが自分より強くなっていることの確認ができて。

 アキレウスが現時点では自身よりも格上の英雄を知ることができて。

 そして――もしもアルケイデスが道を踏み外した時、それを止めることができる英雄に、アキレウスが成れる可能性を作ることができて。

 満足の行く結果だ。故にこちらも約束を果たす。

 大賢者は言った。

 

「ギガントマキア――ゼウスは来たる巨人達との決戦に、貴方の……正確には神以外の力を借りねば勝てないと予言されているのです」

 

 その言葉に。

 

 大英雄は、嗤った。

 

 

 

 

 

 


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