Fate/staynight~最強の筋肉、襲来~ 作:筋肉脳
さて、雷夜は今どこにいるでしょう?
こんな質問をいつかした記憶があったりなかったり。
と、言うわけで雷夜君。絶賛迷子中です。
「あれ?地図を読むとこの辺のはずなんだけどな?」
今、なぜか新都のほうにいる雷夜。
家は、衛宮邸からのほうが近い。覚えているだろうか?
最初の転生時は雷夜は頭が悪かったのを。格闘に最高に特化しているため、知識は本当に空っぽのようなものなのだ。今までは、特典『魔術の全て』で魔術関連のものには対処できたが、本当は地図を読み違えるなんてことまでするバカだった。(バカテスの世界では、7777点をとれる範囲で知識があった)
「お!ちょうどいいところに優しそうな女の人が!すいませーん。ちょっと道を尋ねたいのですけど」
「はい?道ですか?いいですよ」
「ありがとうございます」
「いえいえ。これぐらいって、ああ、ここなら通り道だし案内するわよ?」
「本当っすか?」
「じゃあ、ついてきてね~」
というわけで、道案内をしてくれるようだ。お言葉に甘えて連れて行ってもらおう。
話してるとなかなか、親しみやすい女の人だった。どうやら教師で、俺の家の近くに知り合いがいるということだ。つーか、どんどん見覚えがある風景になってるんだが…………。
「はい、着いた。ここよー」
「は!?士郎んちの横かよ!なんであんな所まで行ったんだよ俺!」
というわけでスタート地点がゴールだったというなんか拍子抜けな結果だった。
「え!?あなた士郎の知り合い?」
「そうですよ」
「へ~。士郎の友達か~。あ、そうだ私は士郎の親代わりの藤村 大河よ。これからも士郎をよろしくね。」
「はい。これからも何かと世話になるかもしれないから、こちらこそ」
と、この後藤村先生と別れ、俺は家の中へと足を踏み入れた。
一言でいうと、バカテスの時の家と大して変わらない、殺風景な家だった。ただ、一つだけ違うことがあって、この家は簡単に言うと絶対に壊れないように細工してあるそうだ。
詳細は、机の上の書置き。
「と、言うわけでこれが今回の君の家だよ。
正直言うと新しく作るのも嫌だから、コピーしたけどいいよね!
そして今回はなんと、この家に破壊不可というものをつけてみたよ。理由は言わなくてもわかるよね?
君がバンバン物を壊すからだよ!治すのがめんどくさいんだよ!というわけで付けてみた。
ま、異世界生活頑張って~。
P.S
実はミスして君の転生する場所を間違えちゃったんだよね~。ごめんね」 神様より
「ミスだったんかい!」
というのは雷夜のセリフ。
しかしこの家は、今後あまり使われない。なぜなら、雷夜が士郎の家で一日を過ごすことが多くなるためだ。
なんとも存在意義が疑われるものである。
そして、翌日。
衛宮邸に全員が集まっていた。
「それで?集まって何をするんだ?」
「ええ、これからの行動の指針を決めようと思ってね。とりあえず、情報の共有から始めましょう?」
「ああ、そうだな。俺も分からないことだらけだし、そうしてくれるとありがたい」
「まずは、私から。衛宮君には学校で話したけど、学校にある結界についてよ」
学校にはどうやら、危険な結界が張られているようだ。発動した場合、範囲内の人間を吸収して魔力に代える
という効果だ。始めて行った時から嫌な感じはしてたけど、気のせいだと思ってスルーしてたんだけどな。
「まぁ、その結界については、あと八日程度で使われるだろうからあたしと、衛宮君で何とかできると思うわ。一応そっちは待機して万が一の時に動けるようにしといてくれればいいわ」
「ああ、分かった。あ~、俺からは特にないな」
「あ!私からも情報出すわよ」
「イリヤも何かあるのか?」
「うん。士郎は気づいてないようだから、一応」
イリヤからは、最近多発しているというガス漏れ事故についてだ。あれは魔術によるもので、一般人から吸い取られた魔力が地脈に沿って龍洞寺へと向かっていってるそうだ。そして魔術の形式からして、龍洞寺にいるのはキャスターなんだと。そして、龍洞寺には特殊な結界のようなもの、霊的存在が表門以外からは入れないという、張っているワケが分からない物があり、迂闊には正面から飛び込めない状況だそうだ。
「そう、戦力的にはこいつさえいれば、十二分なんだからもう潰しちゃってもいいんだけど………」
「だけど?」
「いや、なんでもないわ」
「よし!じゃあ、明日からの予定は、私と士郎は学校の結界の妨害。イリヤと雷夜はキャスター拠点と思われる龍洞寺への対処という感じで動くわよ」
これが今後の方針で、俺は龍洞寺への対処にあてられた。