Fate/staynight~最強の筋肉、襲来~ 作:筋肉脳
すいません。
さて、前回の雷夜の最後を覚えているだろうか?
簡単に落ちた、というと目が覚めたら次の世界なんてところだろう。
しかし、FATEの世界では違う。
落ちると言ったら、あれなのである。
そして、雷夜は今、空だ。
そう、あの赤い弓兵と一緒に…。
「おお、今度の世界は俺の世界と大差なさそうだな!」
「ん!?なんで君はこんなところにいるのかね!?」
「いやー。ちょっとした成り行きで?」
「フム。そうなのか。ってそんなわけあるか!
成り行きで一般人がこんなところにいるわけがないだろう!?」
「まあ、気にしない、気にしない。そろそろ屋根にぶつかるけど、
受け身、取らなくてもいいの?白髪のお兄さん?」
「いや、受け身で何とかなるものではないだろう……?」
まあ実際、そうなんだけどね。
すると、やけに豪華そうな家の屋根に激突した。
ガっシャーーーーン!!バキッ!バコバコバコ!
俺は当たる瞬間に、空気をけって回避したが、
どうやらあのお兄さんはこんなことはできなかったようで、
屋根にそのままぶつかっていった。大丈夫だろうか?
俺は、遅れて着地した。どうやら無事のようだ。
見た目よりも、頑丈な体のようだ。
「なんで君は、無傷なのかね?」
「空気をけって屋根にぶつかる前に、もう一度跳んだ」
「跳んだ!?いやいやおかしいだろう。
サーヴァントでもないのにそんな芸当できるなんてホントに人間か?」
「ああ、正真正銘ただの人間だよ。それで、サーヴァントって?」
「む……。本来こんなことを一般人に話すのはだめなのだが、君には話してもいいのかな?」
すると、この家の地下室らしき場所から、階段を駆け上がるような音がした。
そしてドアを何度か叩くと、少し間をおいてから、
「ーーーーああもう!邪魔だこのーー!」
と、とても外見に似つかわしくない、綺麗な喧嘩キックを放って扉をぶっ壊して、一人の少女が入ってきた。
すると、少し呆然としながら、
「……、またやっちゃった」
「それで、あんたら、何?」
「開口一番それか。これはまたとんでもないマスターに引き当てられたようだ」
「俺は、まあ、成り行きで落ちてきた。ただの人間だよ」
「待って、ごめん前者の発言はイラッとくるだけなんだけど、空から落ちてくる一般人ってなに?どういうこと?どんな成り行きがあったらそうなるの?」
「それは私も気になるな」
「いや、実はさ。起きたらこうなってたから俺もなんでかは、わかんないんだよね!」
「「いや、おかしいだろ!?」」
そんなことを言われても、それ以上の説明がないから仕方ないだろ。
「まあ、それはいいから。俺のことは気にせず話を続けて」
「気にせず話せってほうが無理でしょ!?」
「うるさいなー。俺は今とても眠たいんだよ。だから、俺には話しかけないでください まる」
「自由すぎるでしょ!?第一、ここは私の家よ!?」
「うるさい。静かにしないとぶっ殺すぞ」
「理不尽!!」
あ!あそこにベッドがある!もう眠いからあれでいいや、おやすみ~。ぐ~ぐ~……。
SIDE 凛
なんなのこの男!言動もめちゃくちゃで、行動もめちゃくちゃ。
しかも、魔術も使えないようなのに私でも勝てないような気がする。それもおそらく、このサーヴァントでさえ勝てないような力量があると思う。なんとなくだけど。いったいこの男はなんなんだろうか?
「君も苦労しているようだな。君の名前は?」
「遠坂 凛よ。なんで、いきなりそんなことを?」
「それでは、凛と。ああこの響きは実に君に合っている。
いや、さきほどのやり取りを見ていて、なんとなく私が味方にいないと、
君が暴走してしまいそうだったからな。……私も何か身に覚えがあるからな……。私は君をマスターと認めよう」
「なんか、その言われ方にも皮肉を感じるけど、まあいいわ。
言うことは聞いてくれるようだし。よろしくね……、ええと?」
「私のクラスはアーチャーだ」
「ええ、よろしくね。アーチャー」
「ああ、命に代えても君を守ろう。凛」
今ここにおかしな絆を持った主従が誕生した!