Fate/staynight~最強の筋肉、襲来~ 作:筋肉脳
いや~テストって大事ですね(悟りきった眼で、明後日の方向を見ながら)
あの後、雷夜こと俺はあの赤毛の青年(歳は俺と同じか、少し下かな?)を見張っていた。あの少年は少しだけ驚いて錯乱するかと思っていたが、存外図太い神経の持ち主のようだ。平然と帰っている。
流石の俺も一般人があそこまで平然としているのは変だと思ったので、最高位の解析魔術をかけて調べてみた。すると、驚いたことに赤毛は魔術師らしい。魔力が流れてはいたが微弱だったのと、体がそれなりに鍛えてあったのでその線は薄いと思っていた。てことは俺と同じで凛はこいつが魔術師だって気づいてないってことか?
「じゃあ、凛は遅かれ早かれこっちに来るな」
と、そんなことを考えていたら赤毛の少年を見失った。
「ま、気配を探ればすぐ見つかるんだけどね」
まだ離れてはいないようだ。近くに気配がある。
すぐについたんだが、つくと同時に窓が割れる音がした。俺もすぐにでも戦いたかったが、本能が告げていた。ここで出ていくべきではない…………と。そんなこんなであの少年が土蔵に飛ばされるまでその場でじっとしていた。飛ばされたところでもう我慢できなくなった。
「もう無理!俺も戦いたい!いや、戦うぞ!」
「ん?なんだてめえは?」
「御託はいい、さっさとかかってこい!」
「上等だ!俺を楽しませて見せろ!」
ここで青の鎗兵と灰色の格闘家が火花を散らす!!
SIDE ランサー
あれはヤバい。戦っているときにそう感じたのは初めてかもしれない。ランサー内心恐怖した。英雄でもなんでもないただの魔術師程度その程度のはずなのに、
(底が見えねえ)
最初に違和感を感じたのは初めて対峙する前の奇襲ともいえるあの突撃ランサーのレベルにもなると、人間の攻撃など意味をなさないはずなのだ。そして、反応ができるはずなのだ。しかし、何もできなかった。
(最初はアサシンかとも思ったがあの魔力量、身体能力ともにアサシンなんかじゃねえ。それに英霊特有の気配がないだと………?)
それはそうだ。雷夜は英霊なんかではない。しかしそう思いたくなるほどのものを雷夜は持っている。
(じゃあ、こいつは英霊じゃねえのか?いや、そんなわけねえ、こいつのあれは英霊としか思えねえ。こいつはいったい何者なんだ………?)
SIDE out
俺は思った。こいつ程度じゃ相手にならないと、しかしこいつの戦い方には興味がある。この槍のセンス、実戦のみで鍛えられた戦闘技能、人を優に超える身体能力どれをとっても英雄と名乗るだけのことはある。それでも俺には到底届かない。ただの英雄程度、人間の延長線上にいる程度では俺は倒せない。俺を倒すには人の道ぐらい余裕で越えてもらはなくちゃ困る。
「オラァ!」
「フッ、お返しだこの野郎!」
「足りねえってそんなんじゃ俺には何発撃っても通じないぞ!」
ボゴッ!
「カッハ、ゲホ」
どうやら今の一発でダウンしたようだ。
すると、土蔵のほうから光がさしてきた。
そちらのほうに意識を割いていると、いつの間にやらランサーが消えていた。
「最速も伊達じゃないな。と、それよりも今はあの土蔵か………?」
そうするといきなり入口から青いのが飛び出して向かってきた。
ランサー、逃げた。
ただし、体が弱りすぎて戻れない。