Fate/staynight~最強の筋肉、襲来~ 作:筋肉脳
「はぁっ!?」
そんな間抜けな凛の声。
「どうした?」
「『どうした?』じゃないわよ!どういうこと!?なんで………って衛宮君は疑問に思わないの!?目の前で一人少女が倒れてるのにそんな冷静なの!?」
「いや、雷夜さんから説明受けたし…………というか遠坂ってそっちが素なのか?」
「雷夜から説明受けたしって、それでも驚きなさいよ!あの子はサーヴァント。こいつは一応、人の筈よ!なのになんで平然としてるのよ!そして今の私はこいつのせいで少しおかしくなってるせいよ」
「えっ!?雷夜さんって、英霊じゃないのか?」
「俺のことは呼び捨てで構わないよ。そして、一応人だぞ。ただ………」
「「「ただ………?」」」
「ただ…………、すべての格闘技とこの世界でいう魔術のすべてが使えるだけだ。あとは特にないな」
「なにそのチート。そういえばここに来てからあなたの魔力が凄いことになってるんだけど。あなた、使えなかったんじゃないの?」
「いや、なんか神のお告げ的な何かで使えるようになった」
さすがの雷夜もここで本当のことを言うのはまずいと思ったのだろう。限りなく正解に近い冗談とも取れる回答をした。
「はぁ………。まぁ、話したくないならそれでいいわ。じゃ、あの子が起きたら教会に行くわよ」
「え?なんで教会に行くんだ遠坂?」
「ああ、それは新都の言峰教会の神父が、今回の聖杯戦争の監督役だからよ」
そのあと、結局青い鎧の少女セイバーのクラスらしい。が起きたため、士郎に説明しながら向かうのだった。
場所は変わって言峰教会。
務めている神父の名は言峰 綺礼。
なんともまあ、言動、雰囲気、姿勢、容姿、どれをとっても立派な悪役である。
そしておそらく中国武術の使い手だと思う。筋肉の付き方がそうだった。
そいつと士郎が、今言い争いをしている。内容は『聖杯戦争と正義について』みたいな感じだ。なかなか変なことを悩んでいるようだ。戦争は戦いたければ参加すればいい。正義は考えるだけ無駄だ。何せ一人ひとりが価値観が違うのに何を持って正義といえるのかがわからない。しいて言えば、何かを解決するのに一番簡単な手段は単純な力だと思っている。つーか、さっきから言峰が何か企んでいるように思える。この下に強い力がある気がする。
「喜べ少年、君の願いはようやく叶う」
と、どうやら話が終わったようだ。よし、帰るか。
ああ、その前に、
「言峰だったか?下にいる強い人によろしくね~~」
お、驚いてるな。てことは図星だな。こいつともいい戦いができそうだ。
楽しみだ。
SIDE 言峰
何なのだ、あの少年は私でも恐怖を抱くほどの威圧感はあの年齢で出せるようなものではないぞ。
それに…………、
「あの雑種、我の存在に気づいていたな」
「ああ、ギルガメッシュ。出てきたのか」
そうなのだ。あの少年は気づいていたのだ。こいつの存在に、下には魔力を閉じ込めているというのに。
「言峰、あれには警戒しておけ。我も負ける気は当然ないが、勝てるかも分らん」
「お前がそこまで言うほどか」
本当にあの少年はなんなのだ?
私の邪魔にならなければいいが……………………。
ギルさん、死亡フラグ??