[ARЭGO/海鳴超常事件子供相談所]   作:かたつむり

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ふふふ、ついに昨日の診察で、来週の月曜日には退院できると言われた。これで車椅子ともおさらばである。嬉しい。

ただ今日夢で、なぜかパッチマンに撲殺される四騎士になった夢を見たお。

しかも途中から、スカーレットがアリサに変わってパッチマンを炎殺したことには戦慄したよ。

何が言いたいのかと言うと、勢いで書いた。後悔はしてる、反省もしてる。

でも書いたからには書き切ろうと思う。

来週には他の二次作品も投稿出来たらいいな。



[ファイル:1/家の転生システムは0.001%の貴方の命と、99.999%の混沌で出来ています]

 

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気づくと俺れは、本の上にいた。

 

 

いやいや、違う間違えた。

 

 

気がつくと俺れは、崩れた本の山の上で寝ていた、だ。

 

 

いやいや、そう言うことでもないんだよ俺! 落ち着け、オッレ!! 

 

 

ここは何処だ、何でいきなり知らないとこへ・・・ いや待て! 俺は今まで何をしていた? 

 

ここで気がつくまで何処に居た、そもそも俺とは誰だ。

 

俺は僕で、私でおれは・・・オレはどんな人間だったんだ!?

 

俺と言う者が消されている。

 

だが。紙に書かれた俺が消しゴムで消される感覚や、修正液で塗りつぶされる感覚でもない。

 

今の俺は、俺と言う人間の皮の中にある、俺を構成している何かをくり抜かれた様な。

 

まるで本の表紙カバーだけの、中身の無い本ようだ。

 

タイトルだけ。人間だったというタイトルしかない。

 

もし第三者に、君は最初から白紙の紙だったよと言われれば、俺はそれを信じてしまいそうだ!! 

 

 

「誰か答えてくれ、俺は誰ですか。教えてください、俺は何だったんですか」

 

 

誰も答えてはくれない、それでも俺は叫んだ。

 

例え答えが返ってこなくても叫ばずにはいられなかった。

 

確かに俺は人だった筈だ。

 

だが人とはどんな形だ。俺のような形なのか、それとも違うのか。

 

俺はそれを示す事が出来ない。

 

俺の記憶に比較対象が存在しないのだ。

 

怖い、残った自分を、記憶を信用したいのにその記憶が信用できない。

 

今の現状に恐怖し絶望してる俺は、そのまま崩れた本の山で唯立ち尽くすしか出来なかった。

 

それから記憶に恐怖し、自分のあり方に怯え、歩けど本ばかりの世界で絶望すること幾数回。

 

俺は一つの疑問と、一つの答えにたどり着いた。

 

このまま何も考えないでいたら、俺は本になれるのだろうか? 

 

誰も俺を知らないのなら。誰も答えてくれないなら。俺は本になろうと思った。

 

俺は何かになりたい、がらんどうの人生なんて嫌だ。俺はこれが俺と言う何かがほしいんだ。

 

だからとりあえず俺は何も考えない本になろうとした。

 

それが唯の現実逃避だとしても・・・

 

 

『おや・・・へ~、ほ~、ミョ~、にょ~・・・アハ♪ 珍しいね』

 

 

だがこのとき聞こえた声が、俺を現実に引き戻した。

 

 

「貴方は・・・貴方は誰ですか」

 

『アハ♪ 僕が誰だって、どうだって良いじゃないか★ この人さんとでも呼びなよ。それよりもも気になることがあるんでしょ? ね、ね♪』

 

 

まさか、この人は俺が何者か知っているのか!? 

 

 

『もちろん知ってるよ♪ 君はねえ・・・』

 

 

そのあと、この人さんに教えられたことはとんでもない事だった。

 

俺は確かに人間だった。

 

ただ、既に俺は死んでいたのだ。

 

人生とは、それ自体が一つの物語らしい。

 

ここは一人一人の人生が書かれた本を管理する世界ノ図書館。

 

そして物語は人間だけではなく。動物や虫、草木から微生物まで、生きているものすべてに物語が存在する。

 

ただ、終わってしまった物語をそのまま取っておくことは出来ない。

 

今俺が居る崩れた本の山。ここは全ての世界から本が捨てられる場所。

 

でも世界で本の上限は決まっているので、この本自体が捨てられる事はない。

 

なら、捨てられた本はどうなるのか? 

 

答えは簡単、書かれた物語を消せばいい。

 

捨てられるのは正しく中身なのだ。

 

ここに着た本はすべて、例外なく白紙に戻される。そして白紙戻された本はまた、誰かの物語に成る。

 

ここは、新しい物語の始まりの場所でもあるのだと。

 

新しく世界に生まれた誰かが、この本に新しい物語を書くのだ。

 

なら俺は誰か? 俺は何者なのか。

 

 

『この本の表紙の隅を見てみなよ』

 

 

この人さんは崩れた本の山から一冊の本を取りだすと僕に見るように言った。

 

そこには部類・人/性別・男とだけ、掠れてはいるが確かに書かれていた。

 

 

『これが君の本であり、人生の記録。消された筈の本に残った、奇跡の断片・・・それが今の・キ・ミ☆ アハ♪』

 

 

ホントに、とんでもない事だ。

 

 

『でも君の運命はここまでだよ♪ 僕も心苦しいが、それでも僕はこの本の消し忘れを消さなくてはいけない。それが仕事だからね☆ 』

 

 

このとき、この人さんが言っている言葉の意味が解らなかった。

 

そして理解したとき恐怖し、絶望した。

 

 

なんてことだ、僕はまた死ぬのか? やっと自分の事が分かったのに。何も残さぬまま、何も成し得ぬまま、唯消されると言うのか。そんなのはイヤダ!?

 

 

「い、嫌だ、いやだいやだイヤダ!!」

 

 

僕わ、私は、俺は、生きたい。死にたくないと、この人訴えた。力の限り大きな声で俺は吠えた。

 

 

『ふ~ん、いやなんだ。まぁ、普通そうだよね♪ だったらさ君・・・転生しちゃいなYo!! 』

 

 

「・・・え? 」

 

 

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【海鳴市内の孤児院】

 

 

「う~ん、あぁ・・・・あー、変な夢だったな」

 

 

海鳴市にある小さな孤児院で、

 

白く脱色した様な髪を掻きあげながら、大きな欠伸をして一人の少年が目を覚ます。

 

その髪の色を除いて、顔立ちも眼の色も純日本人だと言える。

 

この少年の名前は陽之輪 アラゴ。

 

三日前にこの孤児院に来たばかりの新顔である。

 

 

「お腹空いた、ご飯をたべよ」

 

 

お腹が空いたアラゴは勢いよく布団から飛び出し、まだ重い目蓋を擦りながら食堂へ向かう。

 

その途中で、同じように食堂へ向かう一人の女の子に会った。

 

 

「おはよう、ローウェルちゃん」

 

 

その子の名前はアリサ・ローウェル。この孤児院で唯一アラゴと同い年の子供だ。

 

 

「・・・おはよう」

 

 

ただアリサはアラゴを見ると、挨拶はするものの直ぐに顔を逸らして、そのまま食堂へ向かってしまった。

 

 

「あ、待ってよ。ねぇ食堂でしょ、一緒に行こうよて」

 

「触らないで!!」

 

「ご、ごめん」

 

 

アラゴは自分を残して先に進むアリサに声を掛け。

 

待ってくれる様、アリサの手を掴んだのだが。それがアリサの逆鱗に触れてしまった様だ。

 

 

「私に構わないで、私は独りが好きなの」

 

 

そう言って、まだ困惑しているアラゴの横を避けて。アリサはそのまま食堂に向かって行った。

 

 

「そっか、独りが好きなのか」

 

 

それからアラゴは何も言わず。その場で食堂に向かったアリサの背中を悲しげに見つめていた。

 

 

「だったら何んで君は、そんな悲しい光をしてるのさ」

 

 

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【この人さん】

 

 

『クセぇ~★ 「そんな悲しい光をしてるのさ」だって・・・プギィーm9(^Д^) 私見ちゃってますから、見ちゃってますから♪ 貴方、傍から見たらマジ中二です。 ぷッ(´◉◞౪◟◉) プヒヒヒヒィwwww やべ、想像したら笑いがッ! ブハハハハハwwwww ... あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!! ふぁぁあああんん っ、デュフフwww・・・アァーッAAAaa、AHAHAHAaaaaあああaAAAaaアァ…あぁ~!! 』

 

 

マジ滑稽ですよ。転生者なのに自分の力さえ覚えていないなんて、滑稽の極みです。

 

僕は床に転がって読んでいた彼の物語に、思はず爆笑しちゃった。

 

 

『アハ、でもあんなムチャな転生をして存在出来ただけ儲けものですから、仕方ないですね♪ オリ主じゃない彼では、神様転生が出来ませんからね』

 

 

彼とオリ主君の違いは何か。神様転生とは何か? そもそもなぜ神様転生は、チート能力を貰えるのか。

 

 

『彼とオリ主君の違いは、魂の損傷の有無だけだけど。神様転生で貰えるチートは完全な魂をチート能力に置き換えて、オリ主君の魂の格を落とすための処置。僕たちが、創った人間を好きに出来るように。人間が生みだした物語の世界では、人間こそ神。』

 

 

もし魂を加工しいないでオリ主君を転生すれば。転生した世界の誰もがオリ主の魂に魅かれてしまい。オリ主を、崇め、傅き、屈服し、隷属され、服従する。

 

その世界の中心である主人公さえも、オリ主の前では飼いならされ忠犬の様に服従してしまうのだ。

 

文字通り、その世界はオリ主君の物に成る。その世界にとって、人間は創世主にて全能の神なのだから。

 

だが、それは不味い。それでは物語が進まず世界は回らない、止まった世界は滅ぶが道理。

 

 

『それを防ぐための処置が特典』

 

 

だがしかし、もし不完全な魂を。それもスナック菓子の袋の底にこびり付いた、残りカスの様な魂に特典を与えて、転生させるとどうなるか? 

 

当然、残りカスの様な魂は特典に喰い尽くされ。その魂に納まりきらない力が溢れ出して、世界に広がる。

 

だが本来、世界は矛盾を嫌う。元々世界には存在しない力があれば、世界は抑止力を持って、その力の基を削除しようと動くだろう。

 

だが腐っても世界の神を転生させる神様転生。魂の格を落とすための特典は、溢れた時点で神と同等の力。

 

よって世界は、その力を削除する事は出来ない。世界ができる事は唯一つ、矛盾点の修正。

 

世界に、新しい力の枠を設ければいいのだ

 

世界がその力を消せないなら、世界がその力に合わせればいい。

 

歴史や伝承に係わる力なら、その力をすり替え、捏造すればいい。

 

 

『そう、たとえそれが過去や未来の、歴史の改変だとしてもこの力は認めなくてはいけない』

 

 

だが、世界が行う歴史の修正じたいは珍しくない。

 

俗に言う都合主義も、仕組みはこれと同じ。

 

オリ主君の考えが器から溢れ出た力に混ざり、それに世界が従ったにすぎないのだ。

 

 

物語の世界はけして、その書き手に逆らえないのだから。

 

 

『アハ、でもそれは完全な転生者の話し♪ 彼はオリ主の様に世界を動かせない。ただ少し変わった力を持っている、一般人にすぎない。でもそれだけじゃあない、確かに彼は世界を動かせない。でも彼は既に動かしてしまった。この世界は既に。君が生まれると決まった日から変わってしまったよ☆ 君の所為で歴史も、過去も、未来も。世界は、根本から替わってしまったのさ。ここは既に、リリカルなのはの物語から大きく離れてしまった世界。離れ過ぎて三百六十二度、一周して少し行き過ぎた様な世界さ♪ ・・・さて、実は彼の他に転生者はあと二人居る。人の世界からの転生者と、人に創られた物語からの転生者』

 

 

さて、彼はオリ主を楽しませる唯のピエロになるのかな?

 

それともオリ主を倒しハーレムを築くのかな?

 

はたまたオリキャラとぬるい友情ごっこで青春を潰すのかな?

 

もしかしてリリカルなのはと全く関係ない物語を始めるのかな?

 

 

『好きに生きたらいいよ、これは君の物語だ。君の欲した命だ。君が願った人生だ。君が勝ち取った世界だ。尤も、あの子には悪いことしたかな。アハ☆ 』

 

 

物語の彼女達を救うと息巻いていたけども。哀しいかな、既に物語は別物に替わっているんだよね。

 

 

『でも僕は悪くないのよねぇ~ん☆ 』

 

 

だってさ、僕は何時でも傍観者。僕は無類の乱読家。つまらなくてもいい、面白ければなおいいと思ってる、ただの読者。だから好き勝手言えるのさ。

 

 

『さて、彼の物語は今日はここまで。次は誰の物語を読もうかな♪ 』

 

 

僕はただその場で手を上げると、一冊の本が現れる。僕はその本を読むため目次を開く。新しく出来たサブタイトル確認するためだ。

 

 

『アハ♪ 次の物語は・・・』

 

 

サブタイトル。アリサの秘密。

 

 

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続く。

 

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