蜂蜜と餡子   作:Анна

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初めてのオリジナル作品
出てくる人達は私のリア友達が元ネタ
でも殺人とかはフィクション


夏の風は不穏な香り

拝啓

日が昇るのが早くなり、非常に暑くなってきた今日この頃、どうお過ごしでしょうか。

さて、これを読んでいるということは私は死んでいるのでしょう。もし死んでいなければ戻してなかったことにしてください。

君が天に帰ってからこれを書いてる時にはもう2年が経ちました。ご飯も一人分多く作ってしまいます。朝起きたら必ず君を探します。夜寝る時には君に甘えたくて君の布団を抱きしめます。

いつも君がまた目を覚まさないか、冗談だよただいまっていって私の元に来てくれないか。いつもみたいに

「冗談だよ〜ほんと可愛いなぁw」

とか、そうやってふざけて私を困らせて楽しんで、私を笑わせてくれないかって、いつも願ってました。

でももう無理みたいです。ろくに呼吸も出来ない。苦しい、血を吐きました。生きてるのが辛い。

もうそちらに行くのもそうはやくないみたいで

 

その手紙は、それ以上読むことが出来なかった。所々シワになっていたが、かろうじて読めた。しかしそれ以上手紙を読むのは躊躇わられた。ちょうどよくイチゴジャムを倒してしまったみたいで、紅く汚れていた。

まったく、この人は肝心なところでおっちょこちょいだなぁ。と笑ってはいたが、みんな薄々気づいてた。イチゴジャムにしては、あまりにも、紅すぎた。

 

この人の胸ポケットには必ず私たちの集合写真のロケットが入っていた。この日に限ってつけ忘れていた。それほどまで苦しかったのか?それに気づくことが出来なかった私達も私たちだと…

 

 

あれは今日のように暑く、けたましく蝉がないている日だったことをぼんやりと覚えている。

正しさなど私たちにはなかった。確かに人とは違うことをしているという自覚もあった。

 

だけど認めてくれる人がいた。私達を支えてくれる人がいた。

 

その人はいつも隣にいていつでも助けてくれた。

安らかな顔で眠るその人を見ていると、そんなことが胸の中を巡る。

 

涙を堪え目頭を押さえるのは、どの子も一緒だった。姉であり母であり友人であったその人の死は、あまりにもでかいものであった。

顔を覗き込んでいた私の汗がこの人の頬に垂れる。この日は風通しの良い部屋にいても汗が垂れるほど暑かった。

 

「あぁ、ごめんね…汗かかっちゃったね…」

そう誰にでもなくつぶやき、頬を拭ってあげた。

 

目が少し開く。頬を下げるように拭ったから動いたのだろう。そこにはあの人のトレードマークとでも言おうか、チャームポイントの翠色の瞳が……

 

「…あ…れ…????」

隙間から見える目は黒だった。

 

間違いない。携帯の写真を確認したがあの人は緑眼だった、でもコレはどうだ?黒瞳…

 

「あの人…じゃ…ない…」

え?という周りの疑問符付きの声が耳に聞こえた時にはもう部屋から出ていた。

 

あの人は死んでいない。死んでるのは…

 

「誰…?」

 

 

 

 




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