IS インフィニット・ストラトス ~世界を変える一人の傭兵~ 作:八神刹那
ウルフがシャルルのことを女の子だと見破ってからしばらく経った。
朝食の時間。ウルフは一夏とシャルルと一緒に朝食を食べていた。
「じゃあ、ウルフは2年生のトーナメントに出場するのか?」
一夏がウルフの言葉を聞いて驚いた。
「ああ。織斑先生からそう言われた」
ウルフが以前、言われたことを思い出す。ウルフは今度の学年別トーナメントで、なぜか、2年生と同じブロックで参加することになったのだ。
「それより、今日はどんな訓練をするの?」
シャルルが聞く。
「今日もいつも通り、一夏を虐める」
ウルフがさらっと言うと
「またか」
一夏は肩をがっくりと落とした。彼にとってウルフという少女との訓練が地獄なのだ。
「当たり前だ。強くなりたいなら、まずは回避を覚えろ。攻撃をその次だ」
ウルフの言うことはもっともである。対人戦で最も重要なのは回避。それができなければ生き残ることはできない。これはウルフが男だった時に師から学んだことだ。
そんなことをしながら一行はアリーナへ向かう。
(・・・あのラウラってやつ、アースクレイドルの守護者のプロトタイプ?まさか、じゃあ、この時代にはすでにゾハルの存在を知っている奴がいるのか)
ウルフは200年後の戦争のさなか、とある仕事のことを思い出していた。人間を種として考え、その種を残すためのシステム。
だか、そのシステムが確立したのは200年後。
「考えてもしょうがないか」
1人呟いていると
「ねぇ、ウルフ。ぼくにも教えてほしいかな。戦闘について」
シャルルが遠慮がちに聞くと
「だったら、一夏をいじめてやれ、そこで新しい方法探せ」
ウルフはあっさりと言う。そんなこんなでアリーナに到着する。そのアリーナはあわただしい様相。
「何があったんだ?」
「こう言うときは大抵ろくなことが起きない」
3人が近づく。
「織斑くん!アースさん!大変なの!模擬戦みたいなんだけど」
そう言われ、3人がアリーナを見る。そこでは、
「この!」
「くっ!」
鈴とセシリアがラウラ・ボーデヴィッヒが戦っているがそれにしては様子がおかしい。
「終わりか?なら、こちらの番だ」
ラウラの駆る黒いIS、シュヴァルツェア・レーゲンの連続攻撃。ワイヤーが2人の体を捕まえる。そして。一方的な暴虐が始まった。
それを見た一夏が
「おおおおお!」
雄叫びとともに白式を纏い、アリーナのシールドを破壊し中へ突入。
「一夏!?」
「あのバカ!」
シャルルとウルフが唖然とする中、一夏は素早くセシリアと鈴の元へ向かおうとするが
「絵に描いたようなバカだな!」
それを待っていたかのようにラウラがレールガンを放つ。一夏はギリギリで回避し、2人を救出。
「逃がすか!」
ラウラがさらに追撃しようとすると
「シールドビット展開!」
アシェルのモードサバーニャをまとったウルフがシールドビットを射出。それを防いだのだ。
「邪魔立てする気か!?」
ラウラが吠える。
「少しだけ遊んでやるよ!」
ウルフがさらにビットを展開し始めた。