IS インフィニット・ストラトス ~世界を変える一人の傭兵~   作:八神刹那

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第十七話 学年別タッグトーナメント②

「まったく、反則だな。お前の機体は」

 

司令室に入ってきたウルフに対して、千冬が言った。

 

「ほめ言葉として受けとっておくよ」

 

「でも、すごいですよ。2年生の2人を倒すなんて、しかも、専用機持ちの候補生を」

 

真耶がほめる。

 

「まあ、あの2機ならF91を使わなくてもよかったかな」

 

「‥‥‥そのF91は高機動戦特化の機体か」

 

千冬が先ほどの試合を見ながら言う。

 

「うん。器と同調させて、理論上における最大稼動。それがF91。質量のある残像を副次的な効果だし。それより、始まったよ。弟の試合」

 

ウルフがモニターに視線をやる。一夏とシャルル対箒とラウラの試合だ。

試合は一方的な展開にはならず、一夏がラウラと互角の勝負をしている。

 

「お前の入れ知恵か」

 

一夏の動きを見た千冬が言う。

 

「まあね」

 

一夏の動きは以前より格段によくなっている。

トーナメント戦まで訓練でウルフは一夏とシャルルにとある技を教えていた。

 

『変則瞬時加速だと!?』

 

一夏のデタラメな瞬時加速に加速にラウラは翻弄されている。

 

「変則瞬時加速か。確かにあいつには必要な技だ」

 

「瞬時加速を使えるなら、誰だってできるし。それにある意味、最強の業だ」

 

一夏が瞬時加速と変則瞬時加速を織り交ぜて、ラウラを翻弄しているとそこに箒を倒したシャルルが加わる。

 

『この武器ならいける!』

 

シャルルが新しい武装、ビームライフルショーティーで一定の距離からダメージを与えていく。

ウルフはシャルルに新しい武装を与えていたのだ。

 

「オレも使うけどあいつならオレよりうまく使うだろ」

 

ウルフの見立ては合っていた。シャルルをラピッドスイッチと織り交ぜながら、息のあったコンビネーションでラウラを圧倒している。

 

「すごいですね。あの2人」

 

「簡単な奴を教えたからな。シャルルが一夏に合わせるように」

 

試合が終盤さしかかった。その刹那、ラウラの機体、 シュヴァルツェ ア・レーゲンの形が変貌した。

 

「何!?」

 

「あれは」

 

ウルフは変貌した シュヴァルツェ ア・レーゲンの姿見覚えがあった。

 

「レギオン!?」

 

200年後の世界でとある施設を守っている番人達の最終形態に

 

「千冬!試合を中断しろ!オレが出る!」

 

ウルフが司令室を飛び出そうとすると、

 

 

キイィィィーーーーーーーーーーン!

 

アニマの器が共振した。

 

「こんな時に!」

 

ウルフはアシェルを纏いながらアリーナへ急いだ。

 

 

 

 

アリーナでは、一夏が雪片を構え、ラウラと向き合っていた。

 

『一夏。まさか、自分で何とかするとかいわねぇよな?』

 

そこにウルフからプライベート通信が入る。

 

「頼むウルフ。オレにやらせてくれ!」

 

『覚悟あるのか?』

 

「ある!」

 

一夏の言葉にウルフはため息をつき、

 

『わかった。オレが到着する前になんとなしろよ』

 

一夏が大きく頷く。

 

「いくぞ!」

 

そして、一夏がラウラをきった。変貌した シュヴァルツェ ア・レーゲンから開放されたラウラが倒れる。

 

「やった」

 

一夏が息をはくと

 

 

「ところがぎっちょん!」

 

 

謎の声とともにアリーナの外から紅い閃光がアリーナのバリアを破壊した。

 

「なんなんだ?」

 

驚く中、破壊された部分から1機のISが侵入する。赤く手足が異様に長い全身装甲のIS。

 

「さあ、おっぱじめようじゃねぇか!IS同士によるとんでもねぇ戦争ってやつをよぉ!」

 

そのISが大剣を振りかぶり一夏に襲いかかる。

 

「なんなんだよ!?」

 

困惑する一夏だが、大剣の一撃を防ぐ。が、圧倒的な出力不足で徐々に押され始める。

 

「おいおい。楽しませてくれよ!世界初のパイロットさんよぉ!」

 

男が大剣を振り切り、さらに追撃をかける。

 

「一夏!」

 

そこにシャルルがブレイドライフルで牽制しながら接近戦を仕掛けようとする。

 

「おおっと!」

 

だが、赤いISを一夏の方を向いたまま銃弾をかわす。

 

「なら!」

 

前後の挟み撃ち。状況は自分たちが圧倒的に有利。一夏はすぐさま、体勢をたてなお、赤いISに切りかかる。

 

「挟み撃ちで!」

 

シャルルもそれに応じるように切りかかる。だが、

 

「あめぇ!」

 

赤いISは機体を大きく回転させ、2人攻撃を防ぐと同時に弾き飛ばした。

 

「なあ!?」

 

「うそ!」

 

驚く2人だが、赤いISは

 

「いけよ!ファング!」

 

腰の部分のサイドアーマーから小さなビットを6つ射出。そのビットはそれぞれが意志を持っているかのように縦横無尽に駆け回る。

 

「これは!?」

 

ファング。ビームライフルとビームサーベル。双方の能力を持ったピットだ。

一夏とシャルルはそファングにシールドエネルギーを削られる。

 

「まとめてお陀仏!」

 

赤いISが大剣を振り上げた瞬間、桃色の閃光が赤いISの目の前を駆け抜けた。

 

「何!?」

 

「てめぇの相手はオレだ!リアクター!」

 

ピットの場所にいたのはアシェルのモードX1を纏い、ビームライフルと実体剣を兼ねたザンバスターを構えたウルフ姿であった。

 

 

 

 

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