IS インフィニット・ストラトス ~世界を変える一人の傭兵~   作:八神刹那

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第二話 実力

翌日。

第2アリーナのピット。ISスーツに着替えたウルフは準備体操を終え、千冬の話を聞いていた。

 

「今回の編入試験は貴様の機体の性能と貴様の実力を図るためのものだ。試験内容は単純。実戦で教師3人を相手にしてもらう。異存はないな?」

 

千冬が淡々というと真耶が

 

「ちょっと待ってください。確かにあの機体は未知の機体ですが、いきなりIS学園の教師3人を相手になんて」

 

「大丈夫です。やります。一対多には慣れっこですから」

 

ウルフはそういうと剣と天秤を模した愛機の待機状態のペンダントを握る。

 

「さて、アシェル。行くぞ!」

 

そういうとウルフの体に愛機がまとう。

ANI―type0アシェルだ。黒を基調に各部分には赤色のラインが混じっている。

 

「アースさん。武装は・・・?」

 

アシェルを身にまとったが武装がないことに気がついた真耶が尋ねる。

 

「大丈夫ですよ。今から展開します。モード“バスターオリジン”」

 

ウルフの声に反応するかのようにアシェルに武装が展開される。右手にはアサルトライフルであるEAGLEショット。左手には突撃盾シールドバンカー。そして、背中には実体剣であるバスターソードがマウントされている。

 

「それが全武装か?」

 

千冬が聞くがウルフは笑う。

 

「いや。これはスタンダードな武装ですよ。じゃあ行きますか」

 

ウルフはそう言ってカパタルトへ向かう。

 

カタパルトに固定され、ウルフは目の前に広がる青空を見る。そんなウルフの全身に出撃前の異様な緊張感が漂う。

 

『カタパルト接続完了。射出タイミングを譲渡します!』

 

オペレーターの真耶の声を聞き、ウルフは前傾姿勢になる。

 

「了解!ウルフ・アース!アシェル!出撃する!」

 

カパタルトから電磁音とともにアシェルがアリーナに飛び出す。アリーナにはすでに日本製の第二世代IS打鉄1機とフランス製の第二世代ラファール・リヴァイブ2機が臨戦態勢で待ち構えていた。

 

『では、編入試験を開始する!』

 

千冬の声が響き、最初に動いたのは2機のリヴァイブだった。

ウルフの両側に回り込むように旋回し、アサルトライフルを撃ってくる。

 

「やっぱり陽動で来るよな!」

 

ウルフは攻撃を軽やかに回避し、要所要所でアサルトライフルEAGLEでダメージを与える。その間に打鉄が近接用ブレードで斬りかかる。

 

「ちぃ!」

 

回避しきれないと判断し、左の盾シールドバンカーでブレードを受け流す。だが、2機のリヴァイブからの攻撃が止まることはない。教師とはいってももとは各国家の代表候補生。その実力は申し分ない。

 

「やっぱり強いな…!」

 

ウルフはアリーナ全体を使うように回避を続ける。

 

 

 

 

指令室でその光景を見ていた真耶はウルフの動きに驚いた。

 

「す、すごいですね。アースさん」

 

「ああ。アースは一対多に特化しているというより、慣れている」

 

「それってやっぱり、未来の世界から来た傭兵だから。ですか?」

 

「おそらくな。だから、あいつは教師3人を相手にしても致命傷を食らっていない」

 

千冬が解説するとアリーナで動きがあったのか真耶がモニターを凝視する。

 

「あ。アースさん。動き始めましたね」

 

「さて、実力を見せてみろ」

 

千冬はモニターを睨むようにウルフを見ていた。

 

 

 

 

 

ウルフはEAGLEで3機を牽制し、3機を同じ空間に追い込む。

 

「かかった!これからがとっておきのコンバットパターンだ!」

 

同じく空間に固まった3機にEAGLEの副砲にセットしたグレネードを撃ち込む。それと同時にシールドバンカーを撃つ出す。ワイヤーでつながっているバンカーは中央の打鉄に直撃したのを確認し、ウルフは円の動きで3機を絡み、追い込み始める。

 

「円の動きで追い込む・・・!」

 

そこさらにグレネードを打ち込み、3機は動かなくなったところで

 

「最後は中央突破!」

 

スラスターを吹かせ、EAGLEを撃ちながら突撃。これでリヴァイブはシールドエネルギーゼロで戦闘不能。だが、ウルフの攻撃は止まらない。

 

「一刀両断!」

 

最後にEAGLEを捨て、バスターソードを握り、打鉄のシールドエネルギーを切り裂く。

 

「まったく、呆れるほど有効な戦術だ」

 

『リヴァイブ、打鉄、エネルギーエンプティ!勝者 ウルフ・アース』

 

勝利を伝えるアナウンスが流れた。

 

 

 

 

 

勝利したウルフはピットで千冬と真耶にアシェルのことを話している。

 

「元来アシェルは単騎で多くの敵を倒すために作られた機体です。そのために開発されたのが瞬時換装システムなんです」

 

「瞬時換装システム?」

 

真耶が聞く。

 

「簡単に言うなら換装用のパッケージを元々、機体にインストールしてそれを武装を変えるようにするシステムなんです」

 

「そ、それってほぼ反則なんじゃ・・・」

 

真耶が驚愕すると

 

「では、あれが全武装ではないんだな」

 

「まあ、そうですけど。ほかの武装はまだ、秘密です」

 

ウルフはイタズラな笑みを浮かべた。

 

その後、ウルフはIS学園の寮に寝泊まりすることになった。

 

「部屋は1026号室」

 

部屋に入ると

 

「かなり良い部屋だな。少なくともエルザの狭い部屋よりましだ」

 

ウルフは自分が所属していた戦艦のことを思い出した。戦いの後、毎日のようにバカ騒ぎをしていた仲間のことを。もう会えない仲間のことを。

 

「あー、疲れてるからか?」

 

ウルフはそのままベッドに倒れ込む。そして、そのまま眠りについた。

 

 





ウルフのISは様々なガンダムやスーパーロボット大戦の主人公機体などの武装や能力を元にしています。
今回は第二次スーパーロボット大戦Zのブラスタをモチーフにしてます。

武装は
・突撃盾シールドバンカー
・アサルトライフル EAGLEショット。弾にはアサルトライフルの他にグレネード、特殊な武装を用いればスナイパーライフルにもなる。
・実体剣バスターソード


以上、機体紹介でした。残りの武装はしばしお待ちください。


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