Kroneなヤツらのソード・ワールド   作:霧子のエビの天ぷら

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第1章 新天地、アルフレイム大陸
Lesson1-1 初めてのお仕事


GM:ではセッションを開始する。

 

LiPPS:どんどんぱふぱふ~。

 

GM:君たちの冒険の舞台はハーヴェス王国、蛮族との戦乱の傷がまだ完全に癒えていないころに人族が決死の思いで作り上げた都市同盟を前身とする国だ。位置関係的には……アメリカ大陸の西側、サンフランシスコあたりかな?地形的にはミシシッピ州のほうが近いとは思うが。そんなところにある冒険者ギルド、《曙の黒槍亭》だ。もうすでに店の中に入っているもよし、これからはいるもよしだが……どうする?

 

周子:アタシはすでにいるかな。……というかいないのおかしくない?接客担当が買い出しの使いっ走り?

 

奏:私もいようかしら。ただ何となくだけど。

 

美嘉:アタシは……後で入ろうかな。

 

志希:あたしは先に入っていようかな。

 

フレデリカ:シキちゃんがそうするならアタシもー。

 

GM:ふむ……なるほど。ならシキ、フレディ、カナデが先にPTを組んでいるということにしたい。いいか?

 

三人:了解(です)。

 

GM:「フム……三人のパーティーは組めたようだが、お前ら後衛ばっかだな……。さすがに今の状況じゃ依頼を任せることはできないな。」と店主が言います。

 

リリィ・フレディ(以下、リリィ):えぇーそこ何とかならないの~?

 

 

奏:というか、店主さんって何者?どんな人?

 

GM:NPCだな。《曙の黒槍亭》の店主、ローヘリオン・グラードスピアだ。リカントの男性で、年齢は30代後半といったところか。技能的にはファイターだろう。データは作ってない。

 

ローヘリオン(GM):そうは言われてもなぁ……ウチだって信用商売なんだ、明らかに前衛がいない冒険者PTに仕事をあっせんして全滅させました、じゃこっちとしても被害がバカにならなくてなぁ……。

 

美嘉:じゃあ、この辺でアタシのキャラが入ってこようかな。なんかこう、乱暴に開けて入ってくるって感じで。

 

GM:OK、許可しよう。では、ミカの乱入とともに少し賑やかだった店は静かになる。

 

 

ミカ・キャストルテイン・フルーレ(以下、ミカ):……店主、いる?

 

ローヘリオン:……俺がそうだが。随分な入店だな?

 

ミカ:……あ、ごめんなさい。実は、仕事を紹介してほしくて……。

 

ローヘリオン:仕事、なるほどな。冒険者か。

 

ミカ:まだエンブレムはもらってないけどね。

 

ローヘリオン:いいだろう、うちの扉をぶっ壊すほどの胆力のあるやつだ、その度胸に敬意を表して仕事を1件やる。ただし、そこにいる後衛だけっていう珍妙なやつらと一緒だがな。それと……シューコ!

 

シューコ・ソルティウス(以下、シューコ):なに?

 

ローヘリオン:こいつらとPTを組んで冒険者として依頼を受けてほしい。

 

シューコ:それはかまんのやけど、接客のほうは大丈夫なん?

 

ローヘリオン:大丈夫だ、俺と紗枝とでやっていける。足りなくなったら求人でも出すさ。

 

 

周子:……GM。

 

GM:なんだ?

 

周子:これってさ……体のいい厄介払いってことなんじゃ……。

 

GM:……さあ続きをしよう。

 

周子:えぇ……。

 

 

ローヘリオン:さて、これで晴れて5人PTの結成というわけだな。自己紹介は済ませておいてくれ、適当な依頼を見繕ってくる。

 

シキ=アーキテクス(以下、シキ):じゃああたしから~。あたしはシキ。シキ=アーキテクス。一応魔術師ギルドを飛び級で卒業してるから優秀ってことになるのかな?ま、あたしはキョ―ミないけど。よろしくね。

 

リリィ:はいはーい、次はアタシね!セッシャはリリィ・フレディ。清く正しいイガ=コーガの忍者にござるよ~ニンニン。

 

 

美嘉:……へっ? 忍者?

 

GM:……フレちゃん、怒らないから最近やったTRPG言いなさい。

 

フレデリカ:えっ? シノ〇ガミ。

 

GM:やっぱりか。とりあえず忍者からは離れてくれ。……すまない、流れを切ってしまった。続きを頼む。

 

 

リリィ:あっはっは、ジョーダンだよジョーダン。マイケル・ジョーダン。ル=ロウドの神官だよ~。一応趣味が高じてアルケミストもやってるよ。シャキーン!みよ、この黄金の鉄の塊のデュ〇ルディスク!

 

カナデ・バルティック=ウィンダー(以下、カナデ):何回見ても普通の市販のアルケミーキットと大差ないんだけどね……。あ、私はカナデ。エルフの射手よ。一応斥候もかじってはいるんだけど……なんだかなれなくて。前線に立てるって程タフでもないから、ぜひ前衛役を期待したいわ。

 

シューコ:それじゃあ次は私が。シューコ・ソルティクスです。戦士としての一通りのノウハウはプログラムされてますので、前衛はお任せください。できる限り守って見せます。

 

ミカ:できる限りって……。

 

シューコ:さすがに遠いところまで守れは無理やん……? そんなんいわれたらシューコちゃんやんなるで。

 

ミカ:それもそうね。超機動で動いて全部守る方が怖いわ。あ、アタシはミカ。軽戦士。よろしく。

 

GM:さて、自己紹介も済んだところで、亭主が君たちのところに依頼書を持ってくるぞ。

 

ローヘリオン:これが今回お前たちに課す最初の依頼だ。緊急性はそれほど高くはないが、全くの安全であるとも限らん。まぁ、用心していくことだ。

 

 

Mission1 村に平和を

 依頼主:アルカ村村長

 依頼料:1000G/人+一週間分の食事

 依頼目標:洞窟内の魔物の掃討

 アルカ村はハーヴェス王国より鉄道沿いに東へ行った後少し南に行ったあたりにあるの農村だ。

 特産物は野菜類とチーズでハーヴェス王国に向けて鉄道経由で出荷している。農地以外に見るところがないといわれるレベルの我が村で目撃された蛮族はゴブリンだった。

 このままでは村人にも危害が及んでしまう。一刻も早くやつらを追い出してほしい。

 

 

ローヘリオン:アルカ村までは近くの駅から鉄道が出ている。とはいえアルカ村は物資運搬のためだけの無人駅しかなくて、客車は全部通過してしまうから、村へ向かうには鉄道を沿って歩くか、馬だな。

 

シキ:んじゃぁ、歩きかな? 馬借りるのもお金ないし、技能持ってないし。

 

リリィ:いやぁそれは助かるよ。アタシ馬苦手だし、マテリアルカードとか買ってもうカツカツ……。

 

GM:それじゃあそうしよう。道中にイベント表は用意していないが、何かしらシーンが欲しかったらその都度教えてくれ。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

奏:GM、昼と夜のシーンが欲しいのだけれど。

 

GM:お、早速動いたか。村までは丸2日かかる。移動中の食事は気にしなくていい。誰とのシーンが欲しいかはシーンプレイヤーである奏が決めてくれ。どちらからがいい?

 

奏:そうね……昼のシーンからがいいかしら。昼のシーンは周子、それ以外は……出たい人が出ていいんじゃないかしら?

 

志希:お、それじゃああたしも便乗しちゃお。確か登場判定ってなかったよね?

 

GM:このゲームではないな。F.E.A.R社のTRPGでは採用しているゲームもあるが、SWではそんなことはない。むしろ俺は個人的にはシーンプレイヤーがどちらでもいいといったシーンにはできる限り出たほうがいいと思っている。そっちの方が情報の受け渡しとかが少なくて済むからな。

 

周子:やーん、シューコちゃんご使命入っちゃった~ん。

 

GM:ふむ……どちらからがいい?

 

奏:一日目の昼かしら。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 一行はハーヴェス王国から南西、ファーベルト平原へ向けて向けての旅の途中。季節は夏本番、となる前の梅雨前。緑豊かな平原を、鉄道に沿って歩いていた。

 

 

カナデ:ねえシューコさん。

 

シューコ:どうかしたんカナデ様。それとあたしのことはさんをつけなくて結構やで。

 

カナデ:そう? それじゃあ私のことも呼び捨てでお願いするわ。なんだか自分が“様”をつけられて呼ばれるの慣れてないから。

 

シューコ:そうなん? それじゃあ……カナデ、何か用事? ひょっとしておなかすいたとか?

 

カナデ:いや、そうじゃないけど……あなたって、ルーンフォーク?

 

シューコ:そうだけど、なんで?

 

カナデ:店にいたときにプログラミングされたとか言ってたから、もしかしたらと思ってね。

 

リリィ:ほうほう、これがうわさに聞く魔動機文明の結晶ルーンフォークですか!

 

シキ:クンクン……ほうほう、このむせるような鉄とオイルのにおい。魔動機文明中期に第一プラントが起動した、現在この世界において最もメジャーなルーンフォークだと見た!どうかな、このホームズ・シキの推理は?

 

シューコ:いやそんなこと言われても知らんし……とゆーかそんなによって嗅がんといてーな。シューコちゃんは毎日お風呂に入って清潔にしとるよ?

 

シキ:クンクン……なるほど、シトラスの香り……

 

 

周子:志希ちゃん? リアルに嗅ぐのはちょーっと、勘弁してほしいかなぁ?

 

志希:にゃっはっは、ごめんごめん。いい香りがするからつい。

 

 

ミカ:……。

 

リリィ:ミカちゃん、どうしたの? なんだかトンビが油揚げをたらいまわしにされているみたいな顔してるよ。

 

ミカ:えっと……? どんな顔なの……?

 

リリィ:こんな顔だよ!

 

 

 そう陽気に言った彼女は、その美貌を崩しに崩した福笑いじみた変顔を披露した。

 

 

ミカ:ブフッ……ぷっ……くふふ……いやいや、ないない! いくらなんでもそんな変顔してないって!

 

リリィ:あれ、そうだっけ? でも……いい顔になった。せっかくかわいい顔立ちしてるんだから、そんなしかめっ面してちゃ、ティダン様も喜ばないと思うな。ま、アタシはル=ロウド神官だから、お空に浮かぶ太陽サマの機嫌なんて知らないけどね!

 

シキ:そういえばさ、ミカちゃんの種族聞いてないんだけど……なんだっけ?リルドラケン?

 

ミカ:いやどこをどう見たら龍人に見えるのよ。アタシは……ッ……!!

 

シキ:……?

 

ミカ:……。

 

カナデ:まぁいいじゃない。そんなことより、早くいきましょ。最近読んだ小説で言ってたんだけど、事件は会議室じゃなくて、現場で起きているらしいわよ? フフ……。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

GM:いいロールだな。さすがはLiPPSといったところか。こんなところでシーンを切ろう。それと……オリジナル要素として全員に“思い出”を1点獲得してほしい。

 

美嘉:思い出?

 

GM:日記のページ数のようなものだ。今回の様にイベントでいいロールプレイができたと思ったら思い出点をロールプレイに応じて適切にやろう。それがゆくゆくはお前たちを助けてくれるかもしれない。

 

奏:へぇ。ということは、今回のこれはキャンペーンってわけ?

 

GM:俺としてはそうしたいと思っているさ。せっかくのSW、長く遊んでその味をじっくりと楽しみたい。それに、こういう機会でもないと、お前らとじっくり遊ぶ機会なんていつ取れるか分かったものじゃないからな。

 

志希:なるほどね。これの増加条件は?

 

GM:さっき言ったがイベントシーンのクリア。それ以外には、セッション終了時に依頼に成功していたら+2、それ以外にもいろいろなところ……キャンペーンの佳境や、パーティーとして大事な決め事をした時には+1っていう具合かな。数値は今適当に考えたからその都度変わるかもしれん。

 

フレデリカ:なんというか、別ゲー感が……。

 

GM:言うな。それは俺も思ってる。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 冒険者たちがのんびり気ままに歩き続けること数時間。、気が付けばもうすでに日が落ち、あたりは真っ暗になっていた。これ以上の進軍は危険と判断し、ここでキャンプをとることにした。

 

 

GM:シーンプレイヤーは奏だが……食事フェイズ入れるか?

 

奏:いえ、いいわ。大したことできそうにないし。シーンに出てほしいのは美嘉ね。サシで話がしたいわ。

 

GM:了解した。ではその日の夜。さすがに全員が同時に寝るわけにもいかないんで、交代で番をすることになった。今は深夜、満月がよく輝いている。[暗視]を持っていなくとも付近は見えないこともないが、持っている奴がいたほうがいいだろうということで今はカナデとミカが見張りをしている。

 

 

ミカ:……。

 

カナデ:さすがに深夜は少し肌寒いわね。こっちに来たら? 焚火、温かいわよ。

 

ミカ:1つ、聞いてもいい?

 

 

美嘉:そう言ってカナデの反対側に座って燃え盛る焚火を見るよ。

 

 

カナデ:あら、なにかしら。私に答えられることであればいいのだけれど。

 

ミカ:……なんで、アタシを糾弾しなかったの。

 

カナデ:糾弾?

 

ミカ:あんた、自己紹介したときにすでに気が付いていたんでしょ?アタシが穢れてる存在、ナイトメアだって。

 

 

 そう言って彼女は帽子を脱ぎ捨てた。そこには、穢れの証である小さな角があった。

 

 

ミカ:アタシは、この角が憎い。この角があるから、アタシは妹との約束を未だ果たせないでいる……アタシが冒険に出たのはね、この穢れを消して、人間にしてもらうことが、始まりの剣なら……ルミエルならできるんじゃないかって。あんたは? なんで、冒険者になったの。その身なりを見るに、結構イイトコの育ちなんでしょ?

 

カナデ:……。

 

ミカ:……カナデ?

 

(ウィンダー家の恥さらしが、こんな初歩的なこともできんのか!)

(ねぇ聞いた? あのウィンダー家の子、また失敗したんですって)

(まぁまた? これで5回目……やっぱり才能がないのね)

(才能がない子に着られる服がカワイソウ……)

 

(出ていけ。お前はもう、私の娘ではない!二度と、ウィンダーの家名を名乗るな!)

 

カナデ:他に生き方を知っていたら……どうなっていたんでしょうね……? 母様……。

 

ミカ:……はい?

 

カナデ:……なんでもない。あなたのこと、まだ内緒にしておいてあげるから、私のことも、もし聞いても、聞かなかったことにして。あるいは、知らなかったことに。

 

 

志希:GM、聞き耳したいんだけど。

 

GM:いいぞ。スカウト技能とかは……持ってない、2人も警戒してないようだから目標値は8で。

 

志希:ん。……6か。[運命変転]使用で8。

 

GM:OK、ならシキはさっきの会話を聞いていたことにする。

 

 

シキ:(……ふぅん、ワケアリってわけね。しかし、1人がナイトメアにもう一人は名門ウィンダー家のお嬢様。こりゃ大変だな……)

 

リリィ:んぅ……どしたの、シキちゃん……?

 

シキ:ごめん、起こしちゃった? でもそろそろあたしたちと交代の時間だから、起きて。

 

リリィ:ふわぁ……まだ寝ていたいよ……。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

GM:ではここでシーンを切ろう。シーンに出て能動的に動いたシキ、ミカ、カナデには思い出を1点やる。ほかにシーンが欲しい人は……いないようだな。このまま村に入る。シーンはそこから続きとしよう。

 

 

 アルカ村は確かに聞いていた通りの辺鄙な村だった。見たところただの農村で、守りの剣の加護を受けているとはとてもいいにくい状況だった。そんな小さな村に、冒険者たちは仕事のためにやってきた。

 

シキ:やっとついたー。

 

リリィ:アタシももうへろへろ……お腹すいたし、汗かいちゃった……。

 

シューコ:同意やわ~。村長さんとこに行って話聞く前に、はよ宿屋に入ろ。

 

カナデ:異論はないわ。ミカは?

 

ミカ:それでいいよ。さすがにアタシもちょっと疲れたし……。

 

宿屋の主人(GM):いらっしゃい。おや、その身なりはもしかして……冒険者かな?

 

 

GM:そう言ってきたのは壮年の男性だな。ひげも生え、やや白髪交じりの人間だ。

 

 

カナデ:部屋をいくつか、貸してほしいのだけど。

 

宿屋の主人:はいよ。2人用が3部屋空いてるからそれでいいかい? あんたら、村長が出した依頼を受けに来てくれたんだろう? 部屋代はロハにしとくよ。

 

シューコ:いいのん?

 

宿屋の主人:いいってことよ。村の危機を救ってくれるっていうんならお安い御用だ。これも、依頼料のうちに入っているからな。村長の家は村の

奥、一番でかい屋敷がそうだ。

 

ミカ:ありがとね、おじさん。

 

宿屋の主人:礼を言うのはこっちのほうだっての。

 

 

GM:では村長宅だ。村長と、村長夫人が迎えてくれるな。

 

 

村長(GM):ようこそおいでくださいました冒険者の皆様、アルカ村へようこそ。何分辺鄙なところで来るのにも苦労なされたでしょう、どうぞおかけください。

 

LiPPS:座ります。

 

カナデ:それで村長殿、ご依頼の件に関してなのですが。

 

村長:フム。皆様は我が村を訪れたことは……無いようですな。いやいや、お気になさらず。もともと辺鄙なところにある村ですからな。我が村にはですな、様々な種族の若者が成人し、冒険や出稼ぎ、あるいは縁談などで旅立つ時に行う、出立の儀なるものがあります。その義を執り行っている祭壇は代々受け継いできた自然洞窟内の祭壇を利用してはいるのですが、どうにもそこに蛮族が住み着いてしまったようでしてな。このままでは次の祭事を執り行うことも困難になってしまう。ゆえに、皆様のお力をお借りしたい。報酬として一人につき1000G。素早く事をなしてくださればその分追加でお支払いすることも約束いたしましょう。それから、宿屋と食事代は全てこの村で負担させていただきますのでご安心くださいませ。

 

シキ:……期限は?

 

村長夫人(GM):次の祭事が10日後です。なので、遅くとも1週間以内に奴らを追い払っていただけると……。

 

カナデ:わかりました。その依頼、お引き受けしましょう。

 

村長:ありがとうございます。しかし、今からはさすがに厳しい。皆様もお疲れのことでしょう。明日の朝から、皆様には行動を始めていただくということでいかがですかな?

 

リリィ:いいよ。いいんだけどさ……。

 

村長:はて、いかがなされましたかな?神官殿。

 

リリィ:いやさ、今回の騒動で犠牲になった人とかいないのかなぁって。一応神官だし、腕が立つほうじゃないケド、そういった祈りぐらいできるよ?

 

村長:それはありがたい申し出ではありますが、お気になさらず。幸運にも、村人への被害は出ておりませぬ。お気持ちだけ、受け取っておきます。

 

リリィ:ん~そっか。それなら安心だね!

 

GM:このあたりでいいだろう、シーンを切ろう。何もなければ夕食と朝食のシーンは飛ばして、洞窟前に行こうと思うが……?

 

フレデリカ:あ、朝のシーン欲しい。

 

GM:わかった。では時刻は朝だ。相部屋は誰がいい? みんな同じ部屋でもいいが……。

 

フレデリカ:その辺は考えてあるから任せて!

 

GM:(不安しかねえ……)

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

ミカ:んぅ……すぅ……。

 

ミカ:(なんだろ、温かい……そよ風……それに背中になんだか……柔らかいもの……!?)

 

 ミカが飛び起きると、そこにはフレディの姿があった。ミカの記憶では、部屋の別れ先はカナデと自分が相部屋、残りの3人が隣の部屋だったはずだ。そして、フレディは……下着類を、なにも、つけていなかった。

 

ミカ:キャアアアアアアアアア!?!?

 

美嘉:慌ててシーツで頭を隠します! なんでフレちゃんのキャラ何も着てないの!?

 

フレデリカ:え? なんでってそりゃアタシも普段そうしてるからだけど?

 

P:(フレデリカは寝るとき何もつけないタイプなのか……この中だと志希だけかと思ってた)

 

美嘉:P! 今なんかヘンなこと考えてたでしょ!

 

P:ンン~? ヘンなことってなんだ?

 

美嘉:そ、その……ぇ、えっちな、こと、とか……

 

P:(かわいいなおい)……ほう、その根拠は?

 

美嘉:うっ……そ、それは……。

 

志希:(いやぁ、羞恥で赤くなる美嘉ちゃんカワユスだわ~いい趣味してるよ。最近は美嘉ちゃんよりも奏ちゃんのほうがいじっててかわいいとこあるんだケド……まあ黙っとこ)

 

リリィ:んふぅ……あれ? なんでミカちゃんこっちにいるの? なんでシーツ頭に巻いてるの? カレーでも作るの?

 

ミカ:なんでこっちにいるのってそれこっちのセリフ……! というか服着なさい服!!

 

リリィ:えぇ~なんで~? アタシいつもこうしてきたしこうじゃないと寝られない……てゆーか、シーツ返して……。

 

ミカ:シーツなら後で返すからまずは服を着てええええええええ!!

 

GM:まあよくあることだ。今回はPC全員が女性だったからそこまで大事には至らなかったが。美嘉は……その、なんだ。ご愁傷様。美嘉が復活したら次のシーンだ。ミカとリリィはそれぞれ思い出1追加だ。次のシーンは今回のダンジョンの入り口だ。

 

LiPPS(美嘉以外):はーい。

 

 

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