Kroneなヤツらのソード・ワールド   作:霧子のエビの天ぷら

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 疑念を乗せ、馬車は動き出した。長い旅路に何が待つのだろうか。


Lesson7-2 いざ行かん、隠れ里

GM:さ、今回は道中表を用意している。1日に1回振るから全部で7回だな。

 

志希:ふーん……ダイスは?

 

GM:1D6。

 

志希:オッケー、[運命変転]とか【ホーリーブレッシング】とかも切って問題なさそうだね。

 

Day 1/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→6 魔香草1D6本見つけた。

 

 

シキ:お、ラッキー。魔香草発見……3本ぐらいかな。

 

シューコ:お、いいねえ。それじゃ、その草はこっちの管理でいいかな?

 

シキ:いいんじゃないかな。こっちも一応レンジャー技能持ってるけど器用度低いしね。

 

バース:そろそろ移動しますぞ、戻ってきていただけますかな?

 

 

 Day 2/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→3 正体不明の魔物が2体現れた!

 

リリィ:やせい の まもの が とびだしてきた!▼

 

バース:想定していたことです。頼みますぞ、皆様!

 

戦闘開始!

 

戦闘準備

リリィ:ミカにA級バークメイル

シューコ:自身にA級バークメイル

 

魔物知識判定

シキ:(1,6)+17→24 データ/弱点看破

リリィ:(3,5)+16→24 データ/弱点看破 ペラドンナLv12だとわかった。

シキ:(5,5)+17→27 データ/弱点看破

リリィ:(2,5)+16→23 データ/弱点看破 リビングツリーLv10だとわかった。

 

 

シキ:ペラドンナにリビングツリー……郊外のあたりにはいないって聞いてたけど、もうそんなに来たんだ?

 

カナデ:あら、ようやく戦闘? もうしばらくはゆっくりできると思ってたのだけれど。

 

ミカ:そういっちゃって。ほんとは早く戦いたくてウヅウヅしてたくせに。

 

カナデ:どっちでもいいじゃない。早く片付けて、移動するわよ。先は長いんだから。

 

シキ:今回からはこっちもできるようになってるから頑張るよー。

 

 

先制判定 目標値16

シキ:(1,3)+16→20 成功

リリィ:(1,4)+16→21 成功

ミカ:(4,4)+17→25 成功

カナデ:(1,5)+17→23 成功

PL側の先行!

 

 

シキ:先制判定成功。FAチェックも問題なし。

 

リリィ:それじゃ手筈通りに。炎属性ダメージが一貫してるね。

 

シキ:部位数は4。固定値が最低でも18点。《ダブルキャスト》を2回行使したとして《ファストアクション》込みで魔力分が52点。弱点込みで76点。【バトルソング】が入れば84点。要求最大打点は128点だから、固定値計算後の残り要求打点は44点。ファイアーボールの威力表は20。素のままだと少し足りないかな。

 

リリィ:じゃあ、SS級【リーンフォース】を使えば24点上昇して残り要求量が20点。

 

シキ:【ヘイスト】が回ってくれればチャンスはあるけど、1/3にかけるのは少々分が悪い。安全策で行こう。前衛職の消耗を抑えたいから削れればそれでよし。削れなかったらあとはカナデちゃんに任せるってことで。

 

リリィ:いやぁ、作戦に何の迷いもなくSS級マテリアルカードを組み込めるのはいいねぇ。じゃ、手筈通りに、少しアレンジも加えて……【怒涛の攻陣Ⅱ:烈火】アタシとシキちゃんにSS級【リーンフォース】。GM、敵対まで何メートルある?

 

GM:ん、だいたい20mあるぞ。道中表は一律で敵までの距離が20mになる。それと言って無かったけど道中表での戦闘中にバース氏は出てこない。馬車の中に引きこもってる。《かばう》での護衛対象に含める必要性はない。

 

リリィ:わかった♪ それなら一気に決めるよ! 《ダブルキャスト》【ファイアーボール】2連打して《ファストアクション》の権利で【バトルソング】!

 

【ファイアーボール】リリィ→ペラドンナ(上半身) (1,4)+16→21 vs (3,6)+14→23 抵抗成功 (1,2)+16÷2+12→21ダメージ 残りHP95

             →ペラドンナ(下半身)  (1,4)+16→21 vs (3,6)+14→23 抵抗成功 (1,5)+16÷2+12→22ダメージ 残りHP106

             →リビングツリー(幹A)  (1,4)+16→21 vs (1,6)+14→21 抵抗成功 (3,6)+16÷2+12→21ダメージ 残りHP84

             →リビングツリー(幹B)  (1,4)+16→21 vs (1,6)+14→21 抵抗成功 (2,4)+16÷2+12→22ダメージ 残りHP83

《ダブルキャスト》【ファイアーボール】リリィ→ペラドンナ(上半身) (5,6)+6→17 vs (1,2)+14→17 抵抗成功 (1,3)+6÷2+12→16ダメージ 残りHP79

                      →ペラドンナ(下半身)  (5,6)+6→17 vs (1,2)+14→17 抵抗成功 (2,5)+6÷2+12→18ダメージ 残りHP84

                      →リビングツリー(幹A)  (5,6)+6→17 vs (2,6)+13→21 抵抗成功 (3,4)+6÷2+12→18ダメージ 残りHP66

                      →リビングツリー(幹B)  (5,6)+6→17 vs (2,6)+13→21 抵抗成功 (1,5)+6÷2+12→17ダメージ 残りHP66

《ファストアクション》【バトルソング】リリィ (3,4)+17→21 成功 命中+2、ダメージ+2

 

 

シキ:リリィ、お疲れ様。それじゃ、あとはこっちに任せてね。A級【クリティカルレイ】をカナデに、《ダブルキャスト》【ファイアーボール】【ファイアーボール】《ファストアクション》《ルーンマスター》《ダブルキャスト》【ファイアーボール】【ファイアーボール】。

 

 

【ファイアーボール】シキ→ペラドンナ(上半身) (1,5)+17→23 vs (1,3)+14→18 抵抗失敗 (1,6)+17+14→36ダメージ 残りHP43

             →ペラドンナ(下半身) (1,5)+17→23 vs (1,3)+14→18 抵抗失敗 (4,6)(1,6)+17+14→44ダメージ 残りHP40

             →リビングツリー(幹A) (1,5)+17→23 vs (1,3)+13→17 抵抗失敗 (4,4)+17+14→37ダメージ 残りHP29

             →リビングツリー(幹B)  (1,5)+17→23 vs (1,3)+13→17 抵抗失敗 (3,4)+17+14→36ダメージ 残りHP30

《ダブルキャスト》【ファイアーボール】シキ→ペラドンナ(上半身) [運命変転](6,6)+7→24 vs (1,3)+14→17 抵抗失敗 (5,6)(5,5)(1,4)+7+14→41ダメージ 残りHP2

             →ペラドンナ(下半身) [運命変転](6,6)+7→24 vs (1,3)+14→17 抵抗失敗 (3,6)+7+14→28ダメージ 残りHP12

             →リビングツリー(幹A) [運命変転](6,6)+7→24 vs (3,4)+13→20 抵抗失敗 (2,6)+7+14→27ダメージ 残りHP2

             →リビングツリー(幹B)  [運命変転](6,6)+7→24 vs (3,4)+13→20 抵抗失敗 (5,6)(1,3)+7+14→32ダメージ 残りHP0

《ファストアクション》【ファイアーボール】シキ→ペラドンナ(上半身) (3,6)+17→26 vs (2,6)+14→22 抵抗失敗 (4,4)+17+14→37ダメージ 残りHP0

                      →ペラドンナ(下半身) (3,6)+17→26 vs (2,6)+14→22 抵抗失敗 (5,6)(3,6)+17+14→44ダメージ 残りHP0

                      →リビングツリー(幹A) (3,6)+17→26 vs (6,6)+13→自動成功 抵抗成功 (2,3)+17÷2+14→37ダメージ 残りHP0

 

全ての木を焼き払った。

戦闘終了。

《マナの円環》リリィ→SS級マテリアルカード(赤×2、金×1)を手に入れた。

エントの葉×2、不思議な苗木×2、ペラドンナの葉×1、毒々しい花×1を手に入れた。(内エントの葉とペラドンナの葉は緑のマテリアルカードに変換)

 

アイテム受け渡し

リリィ→シキ SS級マテリアルカード金

リリィ→シューコA級マテリアルカード(緑×3)

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

カナデ:やっぱりやることなかったじゃない。

 

シキ:まあこの程度じゃもう相手にならないよね。前潜った塔の半分ぐらいのHPしかなかったし。

 

バース:お、どうやら終わったようですな。その、皆様が潜った塔というのは?

 

ミカ:あれ、知らないの? あのでっかい塔だよ。

 

バース:いえいえ、流石に存じてはおりますよ。ほかにあったのやもしれませんから、ただの確認です。……そうですな、移動中にでも、その話を聞くと致しましょう。

 

シューコ:ヒマなのはいいこと、なのかなぁ。

 

リリィ:平和ってことだよ、たぶん。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

Day 3/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

 

1D6→3 ペラドンナ×1、リビングツリー×1

 

志希:え、またやるの?

 

GM:さすがにやらんよ。ピンゾロチェックにしかならないし。経験値と報酬だけ受け取って次に行こう。どうせワンターンキルなんだろ?

 

周子:今回はだいぶ緩いなぁ。

 

GM:前回までがきつすぎたともいえる。

 

美嘉:サクサク行けるのはいいことだよ。どんどん行こう。

 

 

戦利品

エントの葉×6、不思議な苗木×2、ペラドンナの葉×6、毒々しい花×2を手に入れた。(内エントの葉とペラドンナの葉は緑のマテリアルカードに変換)

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

Day 4/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→6 魔香草3本手に入れた。

 

 

シューコ:これで魔香草のストックは83本。

 

ミカ:今日は襲撃はなし、かな。

 

リリィ:たまにはこういうたびも悪くないね。

 

カナデ:そうね。今まで、強くなろうと必死になりすぎてたのかもしれないわね。

 

ミカ:でも、まだ足りないでしょ。

 

カナデ:まあ、ね。引退するには、私たちには実績がないもの。もう少し積み上げてからでないと。

 

シキ:アタシはもう十分な名声は得たと思ってるんだけど。

 

カナデ:あら、それじゃあ辞めちゃう?

 

リリィ:え、やだなー。

 

シキ:にゃはは、まっさかー。店の主人になってひきこもるのはあまり性にあってないよ。どうするかは……まだ考え中かな。

 

シューコ:取らぬ狸のなんとやら?

 

シキ:シューコちゃんそれはひどいよ。

 

シューコ:冗談や。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

Day 5/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→5 謎の魔物が2体現れた。

 

戦闘準備

リリィ:ミカにA級【バークメイル】

ミカ:【ジィプロフェシー】

シューコ:自身にA級【バークメイル】

カナデ:【ケンタウロスレッグ】

 

魔物知識判定

シキ:(2,3)+17→22 データ看破

リリィ:[運命変転](6,6)+16→33 データ/弱点看破 クジャタLv12だとわかった。

 

先制判定 目標値:17

シキ:(3,5)+16→24 成功

リリィ:(3,5)+16→24 成功

ミカ:(3,3)+17→23 成功

カナデ:(3,5)+17→25 成功 PC側の先行!

 

戦闘開始。

 

 

シキ:20m……また20mかぁ。どうしようかな、弱点看破失敗しちゃったし。

 

リリィ:一応こっちは抜いてるけど風属性魔法、使う余裕あるかな? ……いやだめだ、矢を持ってないし最大火力が威力10はさすがにないかな。そうなると、賦術での支援が主な仕事になりそうだね。

 

カナデ:こっちは妖精の武器加工が早くも活躍できそうね。そうなると、《フルパワーショット》《ファストアクション》で胴体を素早く倒すために全力を出すことになりそうかしら。

 

リリィ:【パラライズミスト】も【アーマーラスト】もカードシューターのおかげでギリギリ届く。始めよっか。補助動作でSS級【パラライズミスト】を主動作でSS級【アーマーラスト】を両方ともクジャタのコア部位に。《ファストアクション》で【バトルソング】。

 

【アーマーラスト】リリィ→クジャタA(頭部) (2,4)+16→22 vs (1,4)+16→21 抵抗失敗 6Rの間防護点-10

            →クジャタB(頭部) (2,5)+16→23 vs (2,6)+16→24 抵抗成功 1Rの間防護点-10

《ファストアクション》【バトルソング】リリィ (1,5)+17→23 成功 命中+2、ダメージ+2

 

 

シキ:それじゃあ次はこっちが動こうかな。まだ【マナスプラウト】とかは持ってなかったよね?

 

リリィ:うん。【フレイムフィールド】とか【クレイフィールド】優先したけど……今度はそっち取るね。

 

シキ:それなら、こっちは《ファストアクション》のほうで【ヘイスト】をかけるとして……カナデが1ターンで落としきれるように少し支援入れておこうか。101点なら、SS級【クリティカルレイ】《魔法拡大/数》で2倍拡大《ルーンマスター》《ダブルキャスト》【サンダー・ボルト】【ファナティシズム】《ファストアクション》で【ヘイスト】。合計消費MPは62だね。技能取ってMP増やしてなければこれでカツカツだったかも。

 

 

【サンダー・ボルト】シキ→クジャタA(頭部) (1,5)+18→24 vs (1,3)+16→19 抵抗失敗

            →クジャタB(頭部) (1,5)+18→24 vs (1,6)+16→23 抵抗失敗

《マクスウェルネットワーク》【リーンフォース】リリィ→シキ (1,5)+16→22 成功 18Rの間魔法ダメージ+6

【サンダー・ボルト】シキ→クジャタA(頭部) (2,3)+18+8→34ダメージ 残りHP67

            →クジャタB(頭部)  (2,6)+18+8→38ダメージ 残りHP63

【ファナティシズム】シキ→カナデ、シューコ (1,5)+8→14 成功 命中+2、回避-2

《ファストアクション》【ヘイスト】シキ→シキ、カナデ (3,3)+18→24 成功 移動距離+12

【ヘイスト】シキ→5 追加主動作

 

 

シキ:回った!行くよ、【サンダー・ボルト】!

 

【サンダー・ボルト】シキ→クジャタA(頭部) (1,5)+18→24 vs (1,3)+16→19 抵抗失敗 (3,5)+18+8→38ダメージ 残りHP29

 

            →クジャタB(頭部) (1,5)+18→24 vs (1,5)+16→22 抵抗失敗 (2,4)+18+8→36ダメージ 残りHP27

 

 

カナデ:そこまで削らなくても行けるでしょうに。

 

シキ:まあ手番余ってたし、カナデちゃんの矢は有限だし。

 

シューコ:400本以上の矢を打ち切る状況はおかしいから。

 

カナデ:じゃ、こっちはこっちの仕事をしましょう。【ターゲットサイト】【キャッツアイ】【マッスルベアー】【ジャイアントアーム】【デーモンフィンガー】《フルパワーショット》。対象はまずはAからにしましょう。

 

 

《フルパワーショット》カナデ→クジャタA(頭部) (6,6)+28→45 vs (5,6)+15→26 命中

《マクスウェルネットワーク》【ヴォーパルウェポン】リリィ→カナデ (1,6)+16→23 18Rの間物理ダメージ+6

カナデ→クジャタA (6,6)(5,6)(3,4)+48×2-2→174ダメージ 残りHP-145 クジャタAは無残なミンチになった!

 

 

クジャタA:ブモーッ!?!?

 

クジャタB:ブ、ブモーッ!!

 

シキ:これはひどい。

 

ミカ:ちょっとかわいそうかも……。

 

シューコ:さすが“冷酷な狙撃手”。やることがえげつないわぁ。

 

カナデ:だからそこまで削らなくても行けるって言ったじゃない。すぐ終わらせるわよ。《ファストアクション》があるからもう一回攻撃。

 

 

《フルパワーショット》カナデ→クジャタA(頭部) (3,4)+28→35 vs (3,4)+15→22 命中 (1,5)+42×2-2→102ダメージ 残りHP-73 クジャタAは肉塊になった!

 

戦闘終了。

《マナの円環》SS級マテリアルカード(赤×2、緑×2、黒×2、金×1)を手に入れた。

戦利品として150G相当の宝石を18個、300G相当の宝石を9個、大きな宝石を2個、珍しい宝石を4個手に入れた。

 

 

Day 6/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→5 クジャタが2匹現れた!

 

戦闘結果省略。

戦利品として150G相当の宝石を7個、300GG相当の宝石を9個、大きな宝石を5個、珍しい宝石を1個手に入れた。

 

Day 7/7 (シキの妖精指定→火・水・土・光 リリィの妖精指定→火・水・風・闇)

1D6→6 魔香草を6本見つけた。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

バース:あと少しで里につきます。当初の予定よりずいぶんと楽ができました、ありがとうございます。

 

カナデ:いえ、お気になさらず。それが仕事ですので。しかし、こう言っては何ですが、我々でなくともよかったのでは?

 

バース:結局はいらぬ杞憂となってしまいましたが、今回通った道は強力な猛獣や植物たちがひしめいている、やや危険な地帯でしてな。腕に覚えのある皆様であれば問題はないかと思いまして。それと、皆様ほど優秀な冒険者の実力がどれほどのものか、ふと確認してみたくなりまして。

 

カナデ:そういうことでしたか……。

 

バース:納得、していただけましたかな?

 

カナデ:ええ。

 

バース:それは何より。ではこちらは里についたのちに商談に入ります。まとまるか、決裂するか……いずれにせよ、1週間ほどかかりますゆえ、その間この里でのんびり過ごしていただければと。

 

カナデ:了解しました。ガメル神の加護があらんことを。

 

 

GM:ではこれから個の隠れ里で行うことを説明する。と、その前にだな。周子に渡すものがあった。ほい。

 

周子:へ、あたし?

 

GM:そう。あたし。

 

周子:……さすがにキモいよ、プロデューサー。

 

メモ:この村は君が生まれ育った村であるということを君は覚えている。村から出て行った幼き日のころの君のことを、村の年長者たちはよくは思わないだろうが、おそらくは君の持つ名声の前にひれ伏すことになるだろう。あるいは、反逆的な態度を取る大人もいるかもしれない。

 

周子:なるほど。今回はあたしが主役ってこと?

 

GM:実のところそういう想定をしているわけではないが……まあ似たようなものだ。さて、本題に入ろう。この村でできることはいくつかある。1つ目が物の売買。戦利品の売却や消耗品の購入ができる。ただし、武器類の購入や加工はできない。2つ目には聞き込みだな。

 

美嘉:聞き込み?

 

GM:そう。《冒険者レベル+精神力B》を基準に20を目標値に村の人に聞き込みができる。パーティーで聞き込みを行った回数に応じて手に入る情報が異なる。聞き込みできる回数は売買も含めて全部で4回。もちろん戦利品の売却はセッション終了後にもできる。この判定はシューコだけ-2の修正を得るぞ。

 

志希:うーん、それってさ、マテリアルカードを購入する余裕ってある?

 

GM:そうだな、余裕をもって設計しているつもりではある。さ、1回目の行動を決めてもらおうか。

 

リリィ:アタシは黒のマテリアルカードが足りないから買い物かな。草とかは足りるでしょ?

 

シューコ:あたしは聞き込みかな。バークメイル用のA級マテリアルカードは足りてるし。

 

カナデ:こっちも問題はないわね。ヒーリングポーションも持ってるし。……いえ、念のためにトリートポーションを5本、魔香水を5本お願いしてもいいかしら。

 

リリィ:わかった。その分のはもう道中のドロップから出しちゃうよ。

 

シキ:いいんじゃない? 事故に対するリカバリーにお金を使うのってそこの二人ぐらいだし。

 

ミカ:それ以外の面々で聞き込みだね。

 

 

聞き込み判定

シキ:(5,5)+15→25 成功

リリィ:A級マテリアルカード(黒×20、赤×20)、魔香水×10、トリートポーション×10

ミカ:(4,6)+15→25 成功

シューコ:(1,1)+12→自動失敗

カナデ:(2,3)+15→20 成功

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

村人A:あ、あなたは……!

 

村人B:シ、シキ様!? あ、あの、《瑠璃色のチューリップ》のシキ=アーキテクス様ですよね!? 私月間ハーヴェス冒険野郎を取り寄せて読んでます! ずっとファンだったんです! こんなところでお会いできるなんて……!

 

シキ:ん? あれ、あたしたちのこと知ってるの?

 

村人A:知ってるも何も、《瑠璃色のチューリップ》と言えば今では子供でも知ってるほどの有名人ですよ!?

 

るな:随分と有名になったじゃないか、ご主人。

 

シキ:みたいだねえ。それはそれとして、何か最近この村のあたりで気になったこととか変わったこととかない?

 

村人A:変わったこと、ですか。

 

村人B:うーん、特にないんですけど、最近“悪魔の瞳”とかいう蛮族勢力の活動が活発になってきてるって知ってます?

 

シキ:なにそれ?

 

村人A:なんでも、蛮族と魔神が手を組んで太古の魔神を復活させて支配しようとしているんじゃないかっていう噂です。すでにいくつかの開拓村がやられて、そこが奈落の魔域になってるとか……。

 

村人B:シキ様ほどの実力者であれば心配は無用かと思いますが、気を付けておいてくださいね。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

ミカ:すみません、この村なんだか、すごく奥まったところにある割には賑やかなんですが、祭りか何かやってるんですか?

 

村人C:ん? ああ、そうじゃないんだ。そうだったらよかったんだが……最近噂の蛮族勢力、知ってるかい?

 

ミカ:……いいえ。近いんですか?

 

村人C:いや別に近いというわけではないんだが、“悪魔の瞳”とかいう勢力が最近勢いづいてるらしくてね。その対策課は知らないが、ハルシカ商協国の活動が活発なんだ。いつもは1カ月に1回やる村との取引も、今ではだいたい2週間に1回のペースで来るようになってるんだ。なんでも、噂だとすでに国としての交戦が始まってるっていう話なんだ。“大破局”からまだそんなに経ってないっていうのに、平和にならないものだねぇ。

 

ミカ:まだこの大陸も復興の途中ですから。

 

村人:それもそうだ。お嬢ちゃんも気を付けてな。何かと大変だろう。

 

ミカ:ありがとうございます。でも、大丈夫ですよ。好きでやってることですので。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

シューコ:あの……。

 

村人D:なんだよ。お前に話すことは何もない。

 

シューコ:いや、あのなぁ。

 

村人D:“掟”を破った裏切り者に話すことなんてない! 早く出て行けよ!

 

シューコ:……しゃーないな、他の人当たろう。

 

 

周子:GM、ちっちゃい子はおる?

 

GM:いるぞ。規模の小さな村だからそんなに大人数ってわけでもないが。

 

 

シューコ:お、おったおった。おーいそこのちっこいの。

 

子どもA:お、なんだねーちゃん。

 

シューコ:この辺でな、最近なんか変なことなかったかなっていろんな人に聞いとるんよ。

 

子どもB:うーん、変なことって言われても……。

 

子どもC:あたしたち村からあまり出ないから……。ソンチョーなら何か知ってるかも。

 

村人E:こらっ、なにしてるの!

 

子どもA:げ、母ちゃん……!

 

村人E:あなたは……。あなたにお話することは何もありません。お引き取りください。ほら、あなたたちも帰るわよ。

 

子どもC:えぇ、なんで!?

 

村人E:なんで、じゃありません! いいから、帰りますよ!

 

シューコ:……。

 

 

 誰もいない……。

 

 

シューコ:……なんで……。なぁ、なんでなん……? あたし、頑張っとるやん……?

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

奏:(わたしこの後にやらなきゃいけないのね……空気がひたすらに重いわ)はぁ……。

 

GM:どうした? 疲れたなら、休憩を入れようか?

 

奏:いえ、大丈夫よ。

 

 

カナデ:ふぅ、規模が小さいとはいえ、村での聞き込み……疲れるわね。

 

村人F:……でよぉ……。

 

村人G:……そいつぁ恐ろしい……災いが……。

 

カナデ:(……何の話をしているのかしら。あまり趣味ではないのだけれど、聞き耳を立てさせてもらいましょう。)

 

村人F:おいきいてるか? この近くの開拓地がまたやられたらしいぞ。

 

村人G:ああ、話には聞いてるよ。おとといもけが人が担ぎ込まれてきたんだろう?

 

村人F:なんでも、その襲撃した蛮族のリーダーが、黒い魔剣を持っていたって噂だぞ。

 

村人G:黒い魔剣ってことはあれかい、ドレイクってやつかい? そりゃあ危険だ。

 

村人F:噂では、そいつがものすごい勢いで手柄を立てて今ではここら一帯の蛮族軍の指揮官らしいぞ。恐ろしいねえ。捕まったらその場で打首にされるって噂だぜ。

 

村人G:そんな奴がいるのなら、近いうちにこの村にも大きな災いが来るかもしれねえなぁ。

 

カナデ:(開拓村を潰してるドレイク、か。こっちから動かなくても、いずれ目を付けられそうね。)

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 村での1日が終わり、宿を取って一泊することにした。

 

 

カナデ:こっちは、さっき話した通りよ。この村自体に何かがある、っていうわけじゃなさそうね。

 

リリィ:こっちは無事にお買い物できたよ。はいこれ、カナデちゃんの分の魔香水とトリートポーション。剥ぎ取りで結構稼げてたみたいだから簡単に買えたよ。残りは29150G。

 

カナデ:少し、多いわね。

 

リリィ:備えあればうれしいなって言うじゃん?

 

ミカ:それを言うなら憂いなし。こっちはハルシカ商協国の活動が活発化してるってことぐらいかな。表立った活動はまだないみたいだけど、すでに商人はガンガン来てるっぽい。

 

シキ:あと最近“悪魔の瞳”とかいう蛮族勢力が活発になってきてるらしいよ。たぶんミカちゃんが言ってた情報は正しいんだろうね。こっちで動いてるからあっちも動かざるを得ないと。対応としてはやや後手気味かな? それでも早いほうではあるのは、さすがは血の気の多いハルシカってところ?

 

カナデ:……現状はきな臭い、としか言いようがないわね。帰っても油断はできないかしら。シューコ、そっちはどうだった?

 

シューコ:……。

 

ミカ:シューコ?

 

シューコ:……え、あ、いや……ごめん、何の話しとったっけ。

 

シキ:大丈夫? 帰ってきてからずっとぼーっとしてるけど。

 

シューコ:……なんでもない。

 

リリィ:シューコちゃん、ごめんね。《魔法拡大/確実化》【クエスト】! アタシの聞いたことには、もういいよっていうまで正直に答えてね。

 

シューコ:ちょ……!

 

 

【クエスト】リリィ→シューコ (1,3)+17→21

               (6,6)+17→自動成功 vs (1,5)+14→21 抵抗失敗

 

 

シューコ:何もそこまでせんでも……。

 

リリィ:ダメだよ。……なんかヘンだもん、今日のシューコちゃん。

 

ミカ:リリィ……。

 

シキ:ミカちゃん。……今はリリィに任せよう。席外すよ。

 

カナデ:どうやら、そうした方がよさそうね。すこし涼んでくるわ。行くわよ、ミカ。

 

ミカ:え、ちょ、ちょっと!

 

 

シューコ:……。

 

リリィ:シューコちゃん……アタシが今珍しく怒ってるのって、わかる?

 

シューコ:いや、いつも通りに――痛っ!?

 

リリィ:【クエスト】の効果はちゃんと聞いてるみたいだね。シューコちゃん、なんで嘘つくの? そんなに、あたしたち、信用できない?

 

シューコ:そんなことない! ないよ……。

 

リリィ:じゃあ、教えてよ。……今日、何があったの?

 

シューコ:……聞き込みに失敗した。みんなが情報を集めてきてたのに、あたしだけ何もできなかった。

 

リリィ:本当に? 本当にそれだけ?

 

シューコ:え、そうだけ――痛っ。

 

リリィ:やっぱり……何かあったんだね。

 

シューコ:別に。みんなには関係ないよ。

 

リリィ:じゃあ、なんで……なんでそんな泣きそうな顔してるの?

 

シューコ:……ッ!

 

リリィ:アタシもね、みんなとパーティーを組んでからだいたい半年、自分なりにみんなのこと見てきたつもりだしみんなの支えになれるように頑張ってきたつもりだよ? シューコが、みんなのために頑張ってるのは知ってる。わかってる。ずっと背中を見てきたから。どれだけ願っても、その痛みを肩代わりすることはできない悔しさは、ずっと感じてきたから。だから……お願い。シューコの痛みを、辛さを、アタシにも背負わせて。

 

シューコ:……もう、勝手やなぁ……。

 

 

周子:ということで話す内容はかくかくしかじか。

 

美嘉:あ、そこ略すんだ。

 

周子:これ以上語ってもどうしようもないやん?

 

 

リリィ:……そっか。

 

シューコ:……あたしも、頑張ってきたのに。みんなに認めてもらおうって、必死になってきたのに。ここまで、やっと、やっときたのに……っ!

 

リリィ:もういいよ、シューコちゃん。ありがとう、話してくれて。

 

シューコ:ごめん、もうすこしだけ、こうしててもええかな……?

 

リリィ:……うん。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

ミカ:……大丈夫かな、2人。

 

カナデ:大丈夫よ、きっと。あの子たちは、私たちが思ってる以上に強いから。

 

ミカ:そうは言ってもね。

 

カナデ:そんなに心配なら、明日はリリィと一緒に行動してもらいましょう。

 

ミカ:それがいいかな。こっちはこっちで探りを入れよう。

 

シキ:寒いね……さすがに夜は冷えるよ。そろそろ戻る?

 

ミカ:そうしよっか。

 

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