Kroneなヤツらのソード・ワールド 作:霧子のエビの天ぷら
P:これでよし、と。
美嘉:プロデューサー、準備できた?
P:ああ。それじゃ、第8回目のセッションを始めるとしよう。
フレデリカ:やったー。
志希:随分とかかったねぇ。
P:エイプリルフールに総選挙。346だけじゃなく業界全体が大きく動く案件が続いてたからな。準備に時間がかかったことは謝罪しよう。その分今日は久しぶりのオフとして楽しんでもらえれば幸いだ。
奏:……あれ、これってレッスンだったはずよね……。
P:ンン~? 何のことかな?
周子:うわぁついに隠さなくなった。悪いオトナや~。
P:まあいいじゃないか細かいことはあとでさ。とりあえず、最初に言っておくことがある。フレデリカ。
フレデリカ:え、なに?
P:今後割り込みをするときは宣言だけでいいぞ。補助動作と同じ扱いにする。毎度毎度振ってたんじゃテンポが悪いからな。
フレデリカ:補助動作と同じってことは、効果時間は1Rだけ?
P:そうなるな。まあ1Rだけでも十分といえるが。それじゃ、いつもの如くキャラ紹介を。今回は、気分を変えて奏から順番にやってもらおうか。
奏:それじゃあ私からね。まずは能力値から。器用度が4、敏捷度が8、筋力が2、生命力が2、精神力が2伸びて42-38-20-18-13-20。能力値ボーナスも順当に伸びて行ってはいるけど……生命力がようやくボーナス3なのは、武器の制約上辛いものがあるわね。今はLvのおかげで何とかなってるところはあるけれど。次は技能ね。変更点はシューターのレベルを上げて15まで伸ばして、スカウトを14まで引き上げて……っていうぐらいかしら。今持ってる技能はシューター15、スカウト14、マギテック11、コンジャラー2、エンハンサー10、ミスティック2、ソーサラー11、レンジャー11ってところかしら。戦闘特技は新しく《命中強化Ⅱ》と《武器習熟S/ボウ》を取得、変更点は特にないわね。HPが63点、MPが92点とファミリアの分で20点、先制判定は20スタート、装備面の更新は武器をイグニタイト加工したっていうぐらいかしら。
P:強みを順当に伸ばす、といったところに落ち着いたか。
奏:まあ、そうね。それが私の、というかこのキャラの道だと思ったの。正直これ以上は技能を伸ばそうっていう気はあまり起きないわね。
P:冒険者レベルも種族上限に達したしなぁ。はやいうちに何かしらの策は考えるよ。次頼む。
周子:順番的には次はあたしかな。能力値は器用度が5、敏捷度と筋力が4、生命力が3、精神力が2伸びて、30-22-32-39-13-14。技能はファイターをLv15に、レンジャーをLv14にして新しくライダーをLv2で取得。騎芸は【以心伝心】と【高所攻撃】を新しく取得。だけどまだライダーのほうのレベルが低いからもう少し伸ばしてからバイクにするかドラゴンにするかは考えよっかな。戦闘特技は《防具習熟S/金属鎧》と《防具の達人》を取って、装備は新しくインペリアルを購入。これで前回のお金だいたい飛んだみたいやけど、その分強くなったし問題はない。HPは武器修正込みで163点、MPが80点で蛇のファミリア分が15点。命中の基準が20で、追加ダメージは67。ブラックベルトも買っちゃったし装飾品枠はどうしようかは迷ってるけどあまりいいのがなさそうなのが実情やなぁ。
P:タフだなぁ……ダメージ通るか怪しくなってきたぞ。
周子:やとええんやけどねぇ。プロデューサーの戦闘バランスってもうめちゃくちゃだから……。
P:そんなに変かなぁ……。次、美嘉。
美嘉:こっちはあまり変更はないから巻きめで行こうかな。能力値成長のほうは器用度が5、筋力が3、生命力が4、知力が6伸びて38-30-36-24-15-18。ようやく知力ボーナス1から脱出できた……。技能を伸ばしたのはフェンサーを15まで、スカウトを14までかな。HPが合計で99、MPは54とファミリア分が15点、先制力は19スタート。新しく取った戦闘特技は《武器習熟S/ソード》と《練技の達人》で長期戦にも耐えられるようにしたよ。仮にフォルトゥナコードの特技が使えるならC値を下げるやつが欲しいなぁ。武器、鎧、装飾品の更新は特にないよ。
P:そっちもLv15到達か。今後の展望とか考えてるか?
美嘉:正直、まだ何も。スカウトを伸ばして、エンハンサー伸ばして、ってしたら魔法使い系の技能を増やそうかなとは考えてる。《マルチアクション》型じゃないからそんなに伸ばしてもメリットないけど……。
P:あとめぼしいものといえばアルケミぐらいか。プリ伸ばすのもフレーバー的に面白いとは思うが……。よし、次はフレデリカ。
フレデリカ:わかったー。能力値成長は器用が2、敏捷が1、生命力が2、知力が8で精神が5上がって、15-12-22-22-42-37かな~。HPは69点、MPは147点。マモチキと先制が18で~、プリーストを15にまで上げるのを優先したからそれ以外はあまり変わってないかな。最大回復量は120点、多少は痛い攻撃が飛んできてもどうにかなるよ。戦闘特技は《魔力強化Ⅱ》と《賦術全遠隔化》で賦術の射程強化と魔力の強化でより回復を安定するようにね。一応これで《ファストアクション》を利用したカナデちゃんやミカちゃんの複数回攻撃にも全部【クリティカルレイ】が投げられるようになってようやく一安心? 今後のプランはね~、コンジャラーをまずLv11にして【ヘイスト】使えるようになって、あとはセージとウォーリーダーを順当に伸ばしていこうかなって。アルケミストも伸ばしたいけど……経験点が余ったら、かなぁ。あと新しくバードを取ってみたよ。いらないとは思うけど~。
P:さすがに魔法使い型のほうはまだまだ伸びしろがありそうな感じだな。マテリアルカードとかは補充しなくてよかったのか?
フレデリカ:シキちゃんから金SSもらったから別にいいかなって。あとカナデちゃんの武器を加工して、シューコちゃんの鎧買ったらほとんどなくなっちゃったし。
P:あ~。その二つ確かに高いもんなぁ。10万ぐらいじゃすぐに飛ぶか。よし、最後に志希。頼む。
志希:やー、みんな成長早いね~。能力値のほうの伸びは器用度2、敏捷3、生命力2、知力6の精神力5。合計で上から14-20-14-23-41-33かな。40超えたから魔法発動の時だけはボーナス7と同じになるから、結構ダメージ出せるんじゃない?HPは67、MPは161点とファミリア分、ソーサラーを14に伸ばして、コンジャラーを12にして、セージを12にまで伸ばして、経験点が余ったからデーモンルーラー技能も5まで伸ばしたよ。戦闘特技は《魔法拡大/すべて》、自動取得で《マナ耐性》で魔法ダメージが-5になったから結構硬くなったんじゃない? ちなみに今回の買い物が終わっての残高は6450G。これはシューコちゃんの乗り物代とミカちゃんの武器の強化代に充てる必要があるから貯えとして残しておく方向で。
P:なるほど。マモチキと先制判定はどうだ?
志希:マモチキが19、先制は17。ちょっと低いかな?
P:ま、そうだな。ちょっと低いな。エンハンサーも持ってないんだろ?
志希:そだねー。魔法系技能を一通り取り終わったらそっち取るのもいいかな。
P:ぜひとも検討してくれ。どうするかは任せる。さ、確認終わったし、セッションを開始するぞ。
LiPPS:よろしくお願いしまーす!
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
GM(P):さ、今回君たちはある依頼を受け、ハールーン魔術王国に来ている。すでに依頼を受け終わり、今は道中だ。魔動列車のグリーン車に相当する席で移動中だ。
ミカ(美嘉):ふーん、今日はハールーンまでか。随分と移動するんだね。
リリィ(フレデリカ):まーしょうがないね。いわゆるVIPたいぐーってやつだし?
シキ(志希):招待されるぐらいにえらくなったんだねぇあたしたち。
カナデ(奏):まあしょうがないわよ、あれだけハードな依頼をこなしてきてるんだもの。とはいえ、剣の欠片の納入個数だけでそこまで大きな実績って感じはしないけどね。
シューコ(周子):忙しくならないほうが幸せなんやない? ところで、今日の依頼ってどんなのか再確認しておかん?
カナデ:そうね、時間だけはあるものね。
GM:よし、ではこれが今回の依頼書だ。確認して欲しい。
Mission7 研究棟の大掃除
依頼主:ハールーン魔術王国立第一学校
依頼目標:研究棟に発生した魔物の掃討、およびアビスの破壊
報酬:60000G
ハールーン魔術王国立第一学校といえば敷地内に高くそびえる塔が観光スポットとなるほどに有名なのはご存知であると思います。そこでは奈落から出現する魔神に対する対策を編み出すために研究を続けていました。しかし、老朽化により耐久性が低下してしまったため、修繕工事を施すことになりました。修繕個所の確認中に塔内部に奈落が出現しました。小規模ではあるものの、そこから出てくる魔神には危険性が高く手が出せずにいます。塔内部に徘徊している魔物をすべて倒し、塔の平和を取り戻してください。
また、今回はシキ様にゲスト講演ということで学生を前に講演をしていただければと思います。お話する内容はそちらに一任します。何卒宜しくお願い致します。
シキ:講演ねぇ……めんどくさいな、帰っていい?
ミカ:いやー、さすがにダメじゃないかな。あたしたちに回ってくるってことは相当強いやつらがいるってことだし。
カナデ:ま、そうね。魔術王国の第一学校といえば優秀な魔動使を多く輩出している学校として有名で、ハーヴェスの魔術協会会長もここのOBよね?
シューコ:そういえばシキってどこ卒業なの? それとも独学?
シキ:あたしはハールーン第三学校のハーヴェス分校の卒業だよ。そっか、もうそんなに経つんだ。
リリィ:何か思い入れあるの? ブルースプリングとか?
ミカ:それじゃマリッジブルーみたいじゃん……。
シキ:うーん、特にはないかなぁ。パパの研究室があったっていうだけで。
リリィ:へえ、それじゃひょっとしてこの依頼をくれたのってパパさんかも?
シキ:どうだろうね? ま、仕事をさっさとやって帰ろう。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
やがて列車は大陸を駆け抜け、ハールーン魔術王国へとたどり着いた。
車掌:ご乗車ありがとうございました、間もなく終点、ハールーン魔術王国、ハールーン魔術王国です。お忘れ物ございませんよう、ご注意願います。間もなく終点、ハールーン魔術王国……。
ミカ:あ、もう着いたみたい。
カナデ:ほら、駅弁食べてないで降りるわよ。
シキ:ふごっ……ゴクン、はいはーい。
リリィ:着いた着いた~。
シューコ:んで、ここからどうするんやっけ?
カナデ:駅から出たらすでに敷地内だからいいんじゃない? 適当に歩いても。
ミカ:駅丸ごと敷地内とはね……結構規模大きいんじゃん。
???:あの、失礼ですが、“瑠璃色のチューリップ”の皆さんですか?
GM:そう話しかけてきたのはエルフっぽい見た目の男性だな。
カイル:あ、申し遅れました。私、カイル・エイリーと申します。
カナデ:そうですが、なにか?
カイル:そろそろお着きになられる頃かと思ってお待ち申しておりました。ようこそ、王国立第一学校へ。敷地内をご案内させていただきます。
カイル:こちらが今回皆様に調査していただく塔になります。
ミカ:その、こういっては失礼ですけど……ずいぶんきれいですね?
カイル:まあ、そうですね。今は何とか中に抑え込むことができてはいますが、中は何とも言えない不気味なオーラが漂ってます。とはいえ、出ることはできるので脱出自体が比較的容易であったことには助かりましたが。
シューコ:うーん、そっちで何とか対処できるっていうあれじゃないの? こういっちゃなんだけどさ、なんでわざわざあたしたちに依頼してきたわけ?
カイル:簡単に申し上げますと、魔法のイロハを知っているというだけでは勝てない場合が多い、ということです。詳しい話は学長からということで。
シューコ:ふーん……?
カイル:こちらが、学生たちが学ぶ講堂になります。建築はハーヴェスの……。
シキ:あ、そういうのいいから早くいこ。ここにいるんでしょ?
カイル:……失礼しました。では、ご案内致します。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
トロイア:初めまして、私が学長のトロイアです。お会いできて光栄です、お噂はかねがね。
GM:そう言ってきたのは人間の恰幅のいいおっさんだな。50~60ぐらいの年齢に見える。
トロイア:早速ですが、仕事の話にとりかかってもよろしいですかな?
ミカ:……カナデ、応対お願い。
カナデ:わかったわ。ええ、そうしましょう。なんでも、学術塔の中に“奈落の魔域”が形成されたとか。
トロイア:はい。我が校は北に存在する“奈落”が近く、周辺にはマナが多く存在している森がありますゆえ、“奈落”の発生法則、および外部からの干渉による縮小方法などを実験・調査しているのですが……皮肉なことに、その塔内部に“奈落”が発生してしまったというわけです。
カナデ:もしかして、場所は既に把握できているのですか?
トロイア:ええ、うちには優秀なイーヴの神官がおりますからな。もっとも、そちらのル=ロウド神官殿ほどではありませんが。
カナデ:で、その場所は?
トロイア:えぇと確か……カイル君、どこだったかね?
カイル:最上階です。そこの天井に張り付くような形で出現、そこから無数の魔神が出現しました。
トロイア:あぁ、そうだったそうだった。皆様にはそこに入り、“奈落”の破壊および内部の魔神の掃討をお願いしたい。可能ですかな?
カナデ:……構いませんが、少し遅くなりますよ。“奈落”の出現となると早急に手を打たねばなりませんが、かといって慎重に事を進めねばならない状況でもあります。
トロイア:フム……わかりました。シキ殿には本件が解決し次第、講演をしていただく、ということで。
カナデ:承知しました。では、こちらの書類にサインをお願いします。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
カナデ:……では、失礼します。
シキ:カナデちゃん、お疲れ様。
リリィ:いやぁよくやるよねぇあの人の相手。
ミカ:あたしにはたぶんできないかな、ああいうの。
カナデ:まったく……冒険者になってまで実家の教えが役に立つなんて思ってもなかったわ。さ、早くいきましょう。さっさと終わらせるわよ。
シューコ:いやぁ、カナデちゃんもああいうタイプ嫌い?
カナデ:内心で人を小馬鹿にしてる感じが嫌いね。仕事じゃなければかかわりたくないタイプの人種だわ。
シキ:にゃは、相当だね。終わったらこっちでやっとく?
ミカ:さすがにダメだと思うな。蛮族とつながってるとかあれば話は別だけど。
シューコ:だとしても、そう簡単につかませてくれないタイプだと思うな。さ、今日もお仕事お仕事。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
カイル:皆様、お待ちしておりました。
ミカ:カイルさん、どうも。
カイル:準備はよろしいですか? これより、【テレポート】を用いて内部に皆様を転送します。私は入り口付近で待機しておりますので、用が住んだら御声掛けください。
シキ:それじゃ、よろしく~。
カイル:かしこまりました。では……真、十三階位の転。歪曲、超越……転移! 【テレポート】!
【テレポート】による移動を用いて彼らがたどり着いた先は、薄暗い、やや埃のつもった建物の中だった。
カイル:ヒィ、ヒィ……疲れました……。す、すみませんが、あとのことはよろしくお願いします。
シキ:はーい、それじゃ、君は外で待っててね。危ないから。……【ディメンジョン・ゲート】。
【ディメンジョン・ゲート】シキ (2,6)+23→31 成功 カイルはゲートに飲まれていった。
カイル:えっ、わああああああ……!
シキ:まったねー。
シューコ:草、焚いておくよ。
リリィ:シキちゃん笑顔でやることえげつないねぇ。
ミカ:MP、無駄遣いはしないようにね。
シキ:はーい。
【魔香草】シューコ→シキ 威力:5 (3,3)+19→21点回復 残りMP160
ミカ:問題はどこから行くか、だよね。
リリィ:こっちで地図作ってみるよ。
フレデリカ:GM、《地図作成判定》をしたいんだけど、いい?
GM:お、いいぞ。《セージ技能+知力ボーナス》を基準に、目標値は25だ。
リリィ (5,6)+18→29 成功 極めて精巧な地図が作成された。
リリィ:だいたいこんなところかな。そっちはどう?
シキ:ちょうど回復も終わったよ。あと1点だし大丈夫じゃないかな?
GM:よし、少し進んだところに扉が1つ。それ以外は道を曲がってみないとわからないが……まあいいだろ。左に曲がってすぐのところに左右に扉が、右に曲がって少し進んだところに右側に扉がある。右に曲がって突き当りを左に曲がることもできるが、ロッカーとかが置かれてるだけだな。どうやらまだこのあたりには手が入っていないようで、比較的きれいだ。
美嘉:階段があるのはどっち?
GM:左側だ。ただし今は閉まっている。この階のどこかに潜んでいる敵を倒せば解放される仕組みだ。
美嘉:となると、どこにいるかだけど。
GM:当然ながらヒントはないぞ。というかそのために部屋数を4部屋に抑えてある。
志希:じゃ、ローラー作戦開始~。
フレデリカ:どこからいこう? やっぱりちかいとこかな?
GM:残念そこはハズレだ。
周子:じゃあそこの隣とか?
GM:そこに入るのか?
周子:え、なに? 罠でもあるの?
GM:いや、罠はない。だが……部屋に入ると、君たちが見たこともない、鎖につながれた不定形の生命体と、その鎖を握る、2体の漆黒の合金で作られたゴーレムとがお出迎えだ。戦闘を開始する!
奏:……魔神とかじゃなくて?
GM:ああ、違うぞ。
奏:どういうことなのかしら……。
戦闘開始!