Kroneなヤツらのソード・ワールド   作:霧子のエビの天ぷら

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 圧倒的破壊力で蛮族どもを叩き潰した冒険者たち。まだ未踏破の、洞窟の右側を探索するが……。


Lesson1-3 残される謎

カナデ:ふぅ……やれやれといったところね。

 

シキ:あとは右側の通路だけだね、早く調べちゃお。

 

GM:右側の通路に行くと、突き当りに大きな扉が見つかった。君たちの背丈の優に数倍はあろうかという大きな扉だ。

 

シューコ:……なにこれ。扉?

 

ミカ:すごい大きい……これも村長が言っていた祭事に使う扉なのかな。

 

 

志希:GM、【センス・マジック】。

 

GM:いいだろう。

 

 

 シキ→謎の扉 (1,1)+5→自動失敗。

 

 

志希:(´;ω;`)……もっかい。

 

GM:……お、おう。

 

志希:……よし、今度は問題なく成功。

 

GM:何か魔法がかかってるっていうのはわかった。それ以外にはわからん。ここでの情報はセージ技能かスカウト技能で判定してくれ。知力ボーナス込みで目標値は10だ。

 

 

 シキ:(1,5)+4→10 成功

 ミカ:(3,6)+2→11 成功

 カナデ:(1,3)+4→8 失敗

 

 

ミカ:この土……。

 

シューコ:どうかしたん?

 

ミカ:触ってみてよ。柔らかくて少し湿ってる。最近誰かがここのあたりの土を掘ったんだ。

 

 

リリィ:……シキちゃんは何見てるの?

 

シキ:ほら見てよ。ここの文字。この文字列は魔動機文明末期の大破局の最中に考案されたとされる文字の書き方なんだ。だけど……ヘンだなぁ。

 

カナデ:ヘンって、何が?

 

シキ:文字そのものだよ。文字の羅列方法、パターンは確かに魔動機文明のそれなんだけど、書かれてる文字一つ一つは魔動機文明のソレのとは大きく乖離している。シューコ、ちょっといい?

 

シューコ:なに?

 

シキ:これ、読める?

 

シューコ:……なにこれ? 魔動機文明語……っぽいんだけど、文の意味とかがめちゃくちゃ……というか文自体が成立してないものもあるし……。

 

シキ:これは、ちょっと面倒なことになりそうかも。村長のところに報告に行って、ちょっと聞いてこよう。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

カナデ:……以上が、今回のご依頼の報告になります。

 

村長:なるほど、そのようなことが……では早速ではありますが報酬を。多少ではありますが、色を付けております。

 

カナデ:ありがとうございます、村長さん。

 

シキ:ねえ村長さん。1つ質問があるんだけど。

 

村長:はて、いかがなされました?

 

シキ:あの洞窟の中に魔動機文明のような遺跡の入り口が見つかったんだけど、何か知らない?

 

村長:遺跡……ですかな? そのようなものがあるとは伝わっておりませんが……。もし興味がおありでしたら、多少こちらでも中を探ってみましょうか?

 

シキ:……いや、大丈夫だよ。ありがとね。

 

村長:いえいえ、大したこともできずに申し訳ない。皆様お疲れでしょう。いかがでしょうか、本日はこのアルカ村にご宿泊していただくというのは?

 

カナデ:……そうしたいのはやまやまですが、ほかに仕事があるかもしれませんし、冒険者の店に報告に戻らなければなりませんから。

 

村長:おぉ、それは申し訳ない。お気をつけておかえりくださいませ。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 その日の夜。冒険者たちは疲れた体を奮い立たせて帰路についていた。この日の番は、ミカとシキがやることになった。

 

 

シキ:ミカちゃんはさ。どう思う?

 

ミカ:……何が?

 

シキ:あの扉。

 

ミカ:扉には謎の言語で書かれた文字があって、その周辺の土は掘り起こされたような形跡があった。それに、アタシたちが今日やったゴブリンの指にちょっとだけだけど土がついてた。蛮族が掘り返してたんなら、絶対に何かあるとは思うよ。

 

シキ:だーよねー。それに、あいつら発掘調査団って言ってた。……早めに手を打っておかないとやばいかな。

 

ミカ:でも、アタシたちになにができるの?

 

シキ:にゃはは、できて報告ぐらいだよね。まだ新米だし……。

 

ミカ:……あの奥、何があると思う?

 

シキ:ん~、ダンジョンはあるだろうね。ただ、そこに何が残されているのかははわかんにゃいかな。戻ったら、少し調べてみるよ。

 

ミカ:あとさ。

 

シキ:?

 

ミカ:今日はありがとう。助かったよ。

 

シキ:水臭いなぁもう。あたしたち仲間でしょ? これから一緒に頑張るの。それに、助かったのはこっちも同じだしね。おかげで冒険者としての第一歩を踏み出せた。

 

ミカ:フフ、それじゃあ、これからもよろしくね。シキ。

 

シキ:稀代の天才、シキちゃんにお任せあれ、ってね。こちらこそよろしく。

 

 

 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

ローヘリオン:なるほど……わかった、この件は冒険者ギルドのネットワークに上げて情報を探ってみる。何かわかったら連絡を入れる。

 

カナデ:ありがとうございます。

 

ローヘリオン:いいってことよ。お前らの腕前も確認できたしな。それに……いい面構えになった。門出祝いだ、今日は俺がおごってやる、好きなだけ飲み食いしなぁ!

 

リリィ:さっすがマスター、太っ腹!

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

GM(P):……ではこれでセッションを終了する。お疲れ様。

 

LiPPS:お疲れ様でしたー。

 

美嘉:いやぁ戦闘自体はかなり楽にできたけど、意外と時間かかったなぁ……。

 

P:こちら側の出目がよかったというのもあるが、ミカの2回攻撃が両方とも命中するっていうことがあまりなかったな。両手利きフェンサーの強みである爆発力もあったが、それと同時に弱みも出てたっていう感じか。これからの成長に期待だな。

 

 

奏:私としては安定してダメージ出せて満足かしら? 2枚目のスカウトとしても機能してたし。

 

P:そうだな。奏はとにかく出目がよかった。あれだけ振っててファンブルもなかったし、クリティカルの数も多かった。狙撃が適応されるとダメージが一気に上がるのは2.5のシューターの強みとして十分出るな。少なくとも初期作成では、だが。

 

奏:あら、含みのある言い方ね。

 

P:レベルが上がるにつれて敵の回避力の基準値も上がるからな、当たらないっていう場合も出てくるだろう。その点はフレデリカの【パラライズミスト】との相性がいい。問題があるとするならエルフ特有の筋力の低さだな。ほとんど防具や武器を新調できない。

 

奏:そこなのよね。まあ誰かさんが軽くて強い弓をくれたらいいんだけど?

 

P:そうだな、考えておくよ。

 

 

フレデリカ:アタシはあまりやることなかったな~。

 

P:そこは現状では攻撃方法が何もないのが問題だな。とはいえ今回の経験点でプリーストのLvが3になるし、今後はそういうこともなくなるだろ。強化方法はプリースト方面とアルケミスト方面の両方あるが……今はまだ思いつかん。設定とか思いついたらどんどん投げてくれ。

 

 

志希:あたしはおおむね満足かな~。やることは2.0の時とあまり変わらなかったけど。

 

P:特技で違うものをとってればまた違う形になっただろう。操霊魔法に手を出してみてもいいしな。

 

志希:ん~なにか深智魔法くれるっていうならそっち方面考えなくもないかな。ルールブックEXだけの段階ではそんなに欲しい魔法ないし。今後は魔法拡大とか魔法制御とか取らないといけないから、結構特技欄は厳しいかもね。

 

P:魔法使いには避けて通れない宿命だな。

 

 

周子:やっぱりこのゲームってカバーリンガーってあんまりいらないんじゃないかなって思うわけですよシューコちゃんは。

 

P:後衛を守るっていうことができるのがかなり先になるし、何より防護点の伸びが微妙なんだよな……ということは周子が欲しいのは鎧か?

 

周子:今のところはね。とはいえ、剣が欲しくないわけではないし。ルーンフォークを選んだからファイプリというわけにもいかないし。

 

P:悩ましいところだな……まあまだ時間はあるんだ、じっくり考えようじゃないか。

 

 

P:では次に経験点の配布を始めよう。ミッション成功で1000点。それと今回倒した敵の合計Lvが15なので150点。……やっぱり低いな。もう10倍しよう、1500点だ。それに加えてファンブル分の50点を計上すること。これで最低2500点の経験点だ。能力値の成長は1回、お金は各キャラクターにボーナス込みで1300G。名誉点は……ボーナス込みで26点だ。まだまだエンブレムには程遠いな。思い出は全員に2点追加しておいてくれ。志希と美嘉は最後の会話がよかったのでさらに1点追加で。

 

美嘉:いいの?こんなに経験点もらって。

 

P:もともとこのゲームが与える経験点が少なすぎるんだよ。シナリオのネタ数的にそんなのやってたらLv15までいつまでかかるか分かったもんじゃない。俺がジジイになってしまう。

 

奏:フフ、それじゃあありがたく。

 

 

P:おっと、もうこんな時間か……みんな、晩御飯はどうする?

 

フレデリカ:はいはーい!アタシ焼き肉がいい!

 

志希:お、いいねぇ。志希ちゃんもそれに賛成だよ~モチロン、Pのおごりで。

 

美嘉:ちょ、ちょっと二人とも……!

 

奏:みんなで焼き肉……悪くはないわね。

 

周子:両手に花ってことで、男らしい所見せてほしいわ~。

 

美嘉:……いいの?

 

P:わかった。そんなにいいところではないが、近所に食べ放題の焼き肉屋がある。今日はそこで食べよう。もちろん俺のおごりだ。

 

フレデリカ:やったー!

 

志希:さっすがP、お金持ってるんだねぇ。

 

P:可愛い担当アイドルのためだ。このぐらい安いもんさ。忘れ物しないようにな、先に1階で待ってるぞ!

 

LiPPS:はーい

 

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