Kroneなヤツらのソード・ワールド   作:霧子のエビの天ぷら

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Lesson2-1 そうだ、遺跡へ行こう。

プロデューサー(以下、P):それでは、本日のセッションを開始する。

 

LiPPS:いえーい

 

P:みんな金も経験点も入ってそれぞれ思い思いの形で成長できたことだろう。まずは成長報告からよろしく頼む。順番はこの前のキャラ紹介と同じ、志希、フレデリカ、美嘉、周子、奏の順番で頼む。

 

 

一ノ瀬志希(以下、志希):はーい。みんなの頼れる魔法使い、シキ=アーキテクスちゃん。成長は精神、技能はソーサラーとセージそれぞれ1ずつアップ、ドレイク語の会話と《魔法収束》を新しく取得。装備品はソフトレザーを下取りに出してハードレザーを購入。ついでに奏が何か買いたいってことで300G貸して、魔香草ちょっと買い足して、これで残金507G。

 

P:なるほど、冒険者レベルは今回3に揃えてきたか。4に行くこともできただろうが、セージ技能を優先した感じか?

 

志希:そだよ。さすがに敵の情報がわからないっていうのはつらいかなって。これで一応、【エネルギーボルト】から【リープスラッシュ】にメインのダメージソースが変わってダメージもちょっと伸びたしね。ゆくゆくは魔法制御をとって範囲攻撃を遠慮なく使えるようになりたいなーと。

 

P:Lv6を見据えての特技習得か。それまでに何とか知力をあと最低2点は伸ばしたいところだな。

 

志希:オリジナル武器何かくれるなら、やっぱあたしは新しい魔法がいいかな。ダメージ出るやつ。

 

P:わかった、考えておくよ。次はフレデリカだ。

 

 

宮本フレデリカ(以下、フレデリカ):はいはーい。みんなの希望、最後の砦ことリリィ・フレディちゃん。能力成長は知力、報酬金で知力の腕輪を買って知力ボーナスが4に突入! 技能はプリーストLv3にアルケミストLv2にして、戦闘特技は《ターゲッティング》を新しく取得して、賦術は【ヴォーパルウェポン】を選択。これによってさらに支援が充実したよ~。アタシ自身も【フォース】を取得したことでダメージ出せるようになったし、今後の神官リリィの活躍にご期待ください?

 

志希:ご愛読ありがとうございました?

 

P:打ち切りENDやめろ。しかし、知力ボーナスが4か……今回はそれなりに敵を強くしたからそれなりな脅威になってくれると信じたいな。ちゃんとマテリアルカードも買ったんだろうな?

 

フレデリカ:もちのろんだよ。B級の緑と赤がそれぞれ4枚、A級の赤と緑がそれぞれ2枚。あとは道中で補給できるかなって。そろそろS急にも手を出していきたいけど、さすがにまだ高いから断念。

 

P:まだ2セッション目だ。高レベルスタートではないんだし、そう焦る必要もないだろう。A級までなら安いが、S級になると一気に値段が跳ね上がるし、敵が強くなるから必然的に装備方面も充実させていく必要もある。

 

フレデリカ:オリジナルアイテムとかに関してはまだいまいち決まってないかなぁ……。

 

P:フレデリカの場合だと、他のPCと違って武器を持っていないというのがミソになりそうだな。臨死体験をしたことがあるっていう経歴とうまくかみ合えばいいんだが……まあ焦らなくてもいいか。思いついたら教えてくれ。次はミカだ。

 

 

城ヶ崎美嘉(以下、美嘉):はーい。前回はなんだかいまいち出目が肝心なところで振るわなかった軽戦士のミカだよ。冒険者レベルの変更はなし、技能としてはスカウト技能のレベルを3にしただけっていう地味な成長かな。能力値自身の成長は筋力、腕輪を買ったことで器用度のボーナスが4に。筋力は19になったけど武器も防具もこれといっていいもの持てなかったから今回は特に変更なしかな。アタシとしては、早く軽くていい武器が欲しいよ……。

 

P:一番ダイス神に振り回されてたからな、美嘉は。オリジナルアイテムに関してはフェンサーの弱点が早くも露呈し始めてたから早急に手を打ってるよ。若干のネタバレになるが、今回のシナリオはミカの強化のための布石みたいなものだ。

 

美嘉:サンキュー、P。助かるよ。でも布石かぁ。そのフラグが回収されるのいつになるのかな。

 

P:それはまだ決めてない。が、そう遠くないうちに何とかはしたいと思ってはいる。次は周子、よろしく。

 

 

塩見周子(以下、周子):はいはーい。前回なんだかんだいって回避できてたからあんまりダメージ受けてなかったシューコちゃんやで~。能力値の成長は生命力。これで生命力ボーナスが4に上がって生命抵抗判定の値がちょっとだけ強くなったんよ。技能のほうはファイターとレンジャーの両方を1上げて、ファイター3のレンジャー2になって、戦闘特技は《防具習熟A/金属鎧》を新しく。

 

P:ほう、習熟を取ったか。

 

周子:《ガーディアン》とか《頑強》とか欲しかったけど両方前提がLv5やし、フレちゃんがいるからあたしが《囮攻撃》を持つ必要もあんまり感じてないんよな。アイテムの購入は特にせず。お金貯めて新しい鎧が欲しい。

 

P:結局鎧は店売り品で何とかするのか? それとも何か用意したほうがいいか?

 

周子:ん~……やっぱもらえるならもらえたほうがいいかな? ただ、防具習熟を取った以上、防具よりもなにか耐久力が上がる効果のある武器のほうがいいような気がするんよ。装飾品でちょっと上等なもんねだってもええような気もするし……すっごく迷ってる。

 

P:渡す状況はなんとなくで思いついたが、渡すものが決まらないことには何ともな……。ま、そんなに急ぐこともないだろ。最後、奏。

 

 

速水奏(以下、奏):はいはい。前回のように言い出目が今回も出てくれればいいわね……。能力値の成長は筋力。これで少しだけ重い弓が持てるようになったわ。敏捷とか器用とか引けなかったっていうだけなんだけどね。矢を36本に増やして、シキから300Gの借金をして、前の報酬も含めて敏捷の腕輪を買うことができたから、これで敏捷度ボーナスが4に上がったわ。先制判定はミカ以上に安定すると思うわよ。

 

美嘉:あれぇ……パーティー内でのメインスカウトとサブスカウトが逆転してる……。

 

奏:ままあることでしょ。それに、2人とも種族は人間じゃないからより安定して先行が取れると考えると、スカウト2枚っていうのも悪くはないわよ。あとは経験点に余裕ができたらフレちゃんにもセージを始めてほしいわね。

 

フレデリカ:ん~まぁいつかね。今はアルケミストのほうで忙しいし。現状アルケミストのレベルは7まで上げれば十分かなって思ってるからそれが終わったらかな?

 

P:随分と気の長い話だな……

 

奏:武器や防具の更新は特になし。というか、筋力が低すぎて更新したくても選べないのよね……習熟Aを取っても筋力の問題が付きまとうし。

 

P:やはり奏は武器か。

 

奏:そうじゃないとキャンペーン終了までずっとノーマルボウで旅することになるわ。唐突に筋力が3倍になったりしない限りは。

 

P:なんだそのライ〇ップこっわ。ま、いいか。ではこれよりセッションを開始する。

 

LiPPS:よろしくー。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 ハーヴェス王国に存在する、《曙の黒槍亭》。前回、冒険者たちは初めての依頼を無事に成し遂げて、勝利の余韻とつかの間の休息に浸っていた。

 

 

P(GM):まずは生活料金の徴収からだ。シューコ以外は宿泊と食費込みで150G、シューコは従業員割で75G。それ以外も適当な理由付けて寄付とかしててもいい。

 

志希:おぉっと、そうだった。それがあった。

 

奏:え、ちょっと待って。私お金ないんだけど。

 

周子:……なんかかわいそうやしあたしが貸しといてあげようか?

 

GM:メイド服を着る覚悟があるなら従業員割で75Gになるが。

 

奏:じゃあそうするわ。従業員割のほうでお願い。

 

GM:了解した。(奏のメイド服か……ミニスカとクラシックスタイルだと……うん。奏はクラシックのほうが合いそうだな。今度その仕事持ってくるか)

 

 

 結果、カナデとシューコを除く全員が150G、カナデとシューコが75Gの支払いになった。

 

 

フレデリカ:よくよく見るとアタシお金足りなかったからシューコちゃんに借りた!

 

周子:しゃーないなぁ、今回だけやで?

 

フレデリカ:その分働くから許してよ~ママ~。

 

周子:誰がママや。

 

 

シキ=アーキテクス(以下、シキ):んー……白切りでリーチ。

 

リリィ・フレディ(以下、リリィ):ポン。むっふー……イーピン出して、次どうぞ~。

 

シキ:あ、それロン。リーチ七対子の……裏2で8000点。

 

リリィ:がびーん!

 

ミカ・キャストルテイン・フルーレ(以下、ミカ):……何やってんの?

 

シキ:え? 麻雀。

 

ミカ:いやそれぐらいわかるわよ。なんで麻雀してるの?

 

リリィ:いや、ヒマだし?

 

ミカ:その気持ちもわかるけどさぁ……ローヘリオンさん、何か仕事ないの? あたしそろそろお金なくなっちゃいそうなんだけど。

 

ローヘリオン:まぁここ1週間特に何もしてなかったからなぁ……まあ次いこうぜ次。次は俺が親だしな。

 

ミカ:なんで店主まで遊んでるの!?

 

 

 麻雀が始まり、手番が何巡かしたところで、ある人影が店の中に入ってきた。

 

 

???:ローヘリオンさんはいるかい?

 

ローヘリオン:ん? ……なんだあんたか。今日は何の依頼だ?

 

???:聞いたよ、君のところに新人が入ったそうじゃないか。ちょうどよく新しい遺跡を発見したからね、その子らに探検を行ってもらおうかってね。

 

ローヘリオン:嗅覚は、なまってねえんだろうな?

 

???:当然さ。ボクを誰だと思っているんだ。それで、新人くんたちはどこかな?

 

ローヘリオン:俺と卓を囲んでいるやつらが新人だよ。といっても、2人が今買い物に出てるがな。

 

リリィ:へろへろー

 

シキ:新しい仕事かぁ……どんなのだろ? あ、店主さんそれロン。清一色ドラ3の倍満だね。

 

ローヘリオン:うおっ。やるなぁ。

 

???:麻雀にいそしむのもいいんだけどさ……ボクの依頼を受けてくれないかな……?

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

ローヘリオン:……というわけで、こいつらが今回の依頼主だ。

 

???:初めまして、ボクはアスカ。アスカ・リフェンディクス。いわゆる“探し屋”だ。

 

リリィ:探し屋?

 

カナデ・バルティック=ウィンダー(以下、カナデ):遺跡を探す人のことよ。魔動機文明の遺跡とか、神紀文明時代の遺跡とかを探してそこの状態を確認したり、蛮族が住処にしていないか確認したりするの。

 

アスカ:そしてその情報を冒険者に売ったり、盗賊ギルドに売ったりして金を稼いでいるのさ。外れもあれば、大当たりもある。なかなか楽しい仕事だよ。

 

シューコ・ソルティウス(以下、シューコ):んで、その“探し屋”さんが何か用?

 

アスカ:いやなに、ちょうど新しく遺跡を見つけたところでね。それに、知り合いの店に新人の冒険者君が来たとなれば、これはチャンスだと思ったわけだ。君たちにこの遺跡の探索を依頼したい。

 

 

Mission2 遺跡探索なんていかがかな?

依頼主:《狩人》アスカ・リフェンディクス

依頼目標:フルーレ遺跡の調査

 

 

アスカ:この遺跡が生きているのか、それとも死んでいるのか。ボクはそこまで興味はないんでね。入り口のところを軽く見た限りでは警備はなく、中も単純そうな、魔動機文明時代によくある造りだったさ。

 

カナデ:これ、報酬は?

 

アスカ:あぁ、書きそびれていたね。すまない。1人当たり1500Gでいかがかな? この遺跡の情報量はロハ、この遺跡の中で拾ったものはすべて君の自由にして構わない。それと、少しではあるが顔見知りの盗賊ギルドに少し顔聞きをしてあげよう。君たちの今後の情報収集が、多少なりとも楽になるはずだ。

 

カナデ:なるほどね……どうする?

 

ミカ:アタシはこれを受けないっていう選択肢はないかな。お金ないし。

 

シューコ:あたしも受けたいね。いつまでもこうしてるっていうわけにはいかないし。

 

シキ:うんうん、新魔法を試すときかな?

 

リリィ:サポート体制もばっちりだし、何とかなるでしょ。

 

カナデ:……ということですので、その依頼、お受けいたします。

 

アスカ:ありがとう。そこまでの道案内はボクがしよう。買い物が終わったら北側の門で待っていてくれ。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

カナデ:(買い物はこれで十分ね……矢も買い足したし、マテリアルカードも必要数揃ってるし……あと必要な分は現地調達で行きましょうか)

 

 

 依頼を受けることを決め、次の冒険へ向けての準備をし終えたころ商店街を通ったカナデの耳に、いつもと違う喧騒が聞こえてきた。

 

 

???:なんですってぇ!? 金属がもうない!? ……一体いくらかかったと……。

 

カナデ:……鍛冶屋も大変なのねぇ。線路引くような金属を大量に要求する国で、金属がなくなるなんて。よっぽど希少なものでも使ってたのかしら? あ、油売ってないで早く行かなきゃ……。

 

 

???:……仕方ない、いつもの店に……えぇ、きっと……。………………。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

アスカ:やぁ待たせてすまないね。馬車を借りてたら遅くなってしまった。

 

ミカ:馬車?そんなに遠いの?

 

アスカ:歩いていけない距離でもないが、あれぐらいの距離だと馬車を借りたほうが楽だ。それに、中でどんなお宝が見つかるかわからないだろう?

 

カナデ:それもそうね。早くいきましょう。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

アスカ:して、くだらないことを聞くが。

 

リリィ:なぁに?

 

アスカ:君たちはパーティー名を考えてはいるのかな? 正直ボクはすでに君たちのことを何と呼べばいいか迷っている。

 

シキ:ん~パーティー名かぁ……あたしな~んにも思いつかないや。シューコちゃんはどう?

 

シューコ:あたしに聞かれてもなぁ……今までそんなこと考えたこともないし。

 

アスカ:なるほどね……すまない、くだらないことを聞いてしまった。そろそろ到着だ、探索を頼むよ、冒険者たち。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇

 

 

 冒険者たちが案内され到着した場所は、ハーヴェス王国からほど近い場所に存在している遺跡だった。とても、今まで見つからなかったというのが信じられないほどに。

 

 

アスカ:着いたよ。ここが……フルーレ遺跡だ。

 

シューコ:……ほんとにこんなところが未発見だったん?

 

アスカ:本当さ。先月までこんなところには遺跡どころか石すらもなかったんだ。“奈落の魔域(シャロウアビス)”の影響だとは考えられるが……。

 

 

フレデリカ:GM、“奈落の魔域(シャロウアビス)”って?

 

GM:SW2.5になって増えた新しいダンジョンの形態だ。なんでも魔法文明時代にやらかした失敗の影響がまだ残っているらしく、そこかしらにランダムに発生する。そこからはたくさんの魔神やらなんやらが出てきて、今は発生した最大のものは24時間360日監視体制で見張っているらしい。

 

フレデリカ:ふーん……。

 

 

アスカ:なんにせよ、用心するに越したことはない。気を付けて進んでくれ。ボクはここでみんなの帰りを待ってるよ。

 

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