Kroneなヤツらのソード・ワールド 作:霧子のエビの天ぷら
塩見周子(以下、周子):ふい~、疲れたーん
プロデューサー(以下、P):今日のレッスンはこれで終わりか、お疲れ様。
周子:志希ちゃんとフレちゃんはまだもう少し時間かかりそうよ。お風呂入ってるから。
P:そうか。それはそれとして、確か今週、全員予定空いてたな?
周子:せやな。全員ってことは、シナリオできたん?
P:ああ。今度のオフの日、全員開けておいてくれ。久しぶりにセッションをやろう。
周子:そろそろ、PCたちの設定とかも出そろう頃ちゃうん? その辺どうなん?
P:裏設定とかはちょっとずつ拾っていくつもりだ。周子も、何か思いついたらメールでくれ。拾えるものは拾っていくから。
周子:おっけー。あ、せや。今日はーなんだかー。ちらっ。おなかがーすいちゃったーなー。ちらっちらっ。
P:……何が食いたい?
周子:寿司。
P:今日だけな。
周子:わーい。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
P:おはよう諸君。各キャラクターの成長は無事にできたかな? どんなもんになったのか、ぜひ聞かせてほしい。志希から頼む。
一ノ瀬志希(以下、志希):スンスン……なんかプロデューサーから周子ちゃんの匂いがする。あと……お酢の匂い。さては昨日2人っきりで寿司屋にデートに行ったな?
宮本フレデリカ(以下、フレデリカ):えっナニソレ~うらやま~。
周子:さて、なんのことやらさっぱり。
城ヶ崎美嘉(以下、美嘉):えっうそマジで? お寿司屋さんか、いいなぁ。プロデューサー、今度連れてってよ。
速水奏(以下、奏):あら、デートのお誘い? それじゃあ、頑張って期待に応えてあげないとね。でも、わたしともたまには、ね。
P:そのうちだそのうち。オフの日が合えばどこなりとも連れてってやんよ。というかキャラ紹介は?
志希:おぉっと、忘れてた。みんなの頼れる魔法使い、シキ=アーキテクスちゃんはー、その才能をめきめき伸ばして―、ソーサラーLv5のセージLv4になりましたーパチパチパチー。
P:Lv5か。Lv6にはしなかったのか?
志希:うーん、経験点が少しだけ足りなかったかな。できたとしてもセージのレベル2のまんまじゃねぇ……。戦略立てるのにも苦労するし、HPの管理もやりにくいしね。能力値の成長は知力で、戦闘特技は《魔法制御》を獲得。これで範囲魔法を好きに撃てるようになったよ。あとは魔法拡大がいくつか欲しいかな。言語の習得は、なんとなくで神紀文明語の読文と、ドレイク語の読文。
P:神紀文明語か。会話が存在しないから物語的にはいろいろとやりやすい言語だな。使ってるのはあまり見ないが。ソーサラーLv5か……制御もあるし、【ライトニング】もあるし、前回セッションほどヤキモキすることはないだろ。
志希:ダメージを与える魔法で増えたのが【ライトニング】と【ブラスト】だけだからねえ。Lv8になれば【エネルギージャベリン】が2.0の時は降ってきてたけど、どうなるかなぁ。
P:そればっかりは9月頃発売予定のルールブックⅡを見てみないことにはわからんな。たぶんほとんど変わらんと思うが。次は、フレデリカ!
フレデリカ:それじゃあささっとやっちゃおう。みんなの最後の砦、ダメージ受けたことがないような気がしないでもない、頼れる神官のリリィさんでーっす。成長はまたしても知力。成長方針は志希ちゃんと同じでプリーストLv5のアルケミストLv4。技能は《MP軽減/プリースト》を取ってさらに持久力を高めたよ~。賦術は新しく【ミラージュデイズ】と【クリティカルレイ】でさらに支援を幅広くできるようにして、聖印を専用化。これでMPが2点増加。追加の消耗品として緑のマテリアルカードを少し追加して、魔香草を5個追加で購入。これでMPが枯渇してやばいなんて状態にはならないはず!
P:成長でまた6を引けなかったか。
フレデリカ:そうなんだよね。その分聖印の専用化でMPを増やしたからいいんだけど。おかげでシキちゃんよりもMPは多くなったし。
P:軽減も持ってるから持久力はかなり向上してるな。とはいえ数拡大を頻発できるほどの余裕はないからある程度考えないとだめだぞ?
フレデリカ:そうなったときはぁ、プロデューサーがぁ、癒してほしいなぁ。お、ね、が、い♡
P:なんで俺なんだよ草使え草。……そんなかわいい顔してもダメなもんはダメ! 美嘉、よろしく。
美嘉:不本意ながら! なぜか! ファンブル数が多い気がするミカです!
P:……大丈夫か? 熱でもあるのか?
美嘉:え、ちょ、ひどくない? これでも結構落ち込んでるんだけど……?
P:先制判定に加えて毎ラウンド2回攻撃だもんな、ダイスを振る回数が多くなれば必然的にファンブルの数も多くなる。要するにだ、そんなに気にするな、かわいい顔が台無しだぞ? 続き頼む。
美嘉:はぁい。フェンサーがLv6、スカウトがLv4になったよ。能力値成長は器用度、技能は《二刀流》を取って、両手利きの命中ペナルティをなくしたよ。これでもっと当たりやすくなったね。名誉点を払ってスカウト用ツールを専用化、これで器用度が29まで上昇。ついでにお金も少し溜まったから武器をレイピアからサーベルにアップデート。威力は2しか変わってないけど……仕方ないよね。筋力的に持てるのこれが限界だし。アイテムは救命草5つを新しく仕入れたぐらいかな。
P:ついにLv6突入か。予測していたこととはいえ、ルールブックⅠでカバーできる範囲の限界まで早々に来てしまったな。高い命中も相まってかなり安定したダメージソースになれるだろうし、リリィ、というかアルケミストによるバフがもっと輝くのか。なんかこえーな。
美嘉:とりあえず《二刀流》まで取れたから技能面は、今後は《マルチアクション》取って自分でもバフをかけられるようにするか、《変幻自在Ⅰ》とか《全力攻撃Ⅰ》とか《必殺攻撃Ⅰ》とかを取っていこうか迷ってるんだよね。
P:習熟とかは入れていかないのか?
美嘉:それも含めてまだ迷い中……。主動作の宣言特技枠は余ってるから何かしら欲しいんだけどどれもなんだかしっくりこなくて。それに今回の場合は《二刀流》のほうが優先度的に上だったし。
P:そりゃそうだな。命中2点の差は大きいからな。次は周子、頼む。
周子:はいはーい。かばう役ってやっぱり大事なんやなって前回のセッションでちょっと思ったシューコちゃんですよー。能力値の成長はまたしても生命力。これでさらにタフになったわ。技能は新しく《ガーディアン》を取得。これで複数回守れるようになった。ちょっとやそっとの攻撃は通さんよーになるな。技能レベルはファイターをLv6まで上げて、そこまで急務じゃなさそうなレンジャーはLv3に留めて、先に冒険者レベルを上げてHPの確保を優先。次はどうしよっかなぁ。タフネス取ってHP増やすか、それとも防具習熟取るか。悩みどころ。
P:前回ミカが死にかけてたもんなぁ。生死判定までこそいかなかったものの。しかしそうなると今度はシューコのHPの危機。大丈夫か?
周子:本音を言うとA級金属鎧だったら必筋も小さいし、回避のペナも小さくて済むんやけどいかんせん高いんよなぁ。もうちょっとお金くれたら購入しようかも考えれるけど。そしたら多少の攻撃じゃあびくともしなくなるし。HPのほうはもうどうしようもないやん? 冒険者レベルを上げていかないことにはさ。いい感じに専用化したいものもないし。あ、アイテムは魔香草10本に救命草10本でさらに生存力を高めたで。
P:またたくさん買ったなぁ。そのうち救命草が全部魔香草になるんだろうなぁ。最後に奏、よろしく。
奏:今日のセッション終わりにはどんなところに連れて行ってくれるのかしら……? 楽しみね。前回ダメージロールで2回もファンブルしてしまったカナデよ。成長は筋力。技能はシューターLv6でスカウトLv4。技能は《鷹の眼》を新しくとったわ。これで前線で乱戦エリアが形成されても問題なく後衛の魔法使いを撃てるようになったわ。
P:《鷹の眼》か。確かに必要になる可能性はあるだろうが……習熟じゃないのか?
奏:そっちにしようかなって思ったけど、そろそろ魔法を使うやつが出てくるんじゃないかなって思って。
P:確かに今のところはそういうやつは出てないし、そろそろ出そうかとは思うころ合いではあるが。
奏:あら、図星?
P:さて、どうだか。それで、アイテムとかは?
奏:前回使った分の矢の補充をして、スカウト用ツールを専用化。さらに器用度が上がる腕輪も買って、これで器用度は27まで上がったから、あと少しでボーナスが5まで上がるわね。それ以外には特になし。わたしはマジックアイテムで面白そうなの見つけたからそれが欲しいかな。
P:面白そうなの?
奏:スポッタードール。《狙撃》の効果を受ける攻撃の命中判定で+2のボーナスが付く素敵なアイテムよ。
P:さらに命中を上げるのか。奏は狙撃の効果を適用しないとダメージはかなりへこむから当然といえば当然だが……これ敵のほうどうしようかねぇ。報告ありがとう。前回いろいろあって、なんだか意味深な代物を手に入れたわけだが、それから特に連絡が来ることもなく1週間が過ぎた。そこから始めよう。今回もよろしく!
LiPPS:よろしくお願いしまーす。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
志希:GM、開始する前に先に【ファミリア】使っておきたいんだけど。
P(GM):オッケー、なにを使い魔にするんだ?
志希:《暗視供与》っていうのが便利だしかわいいから猫で。
GM:了解した。これでシキのMPが7点増えたのと同じになるな。次に生活費の徴収だ。いつも通り150Gか75Gか選んでくれ。
志希:ぶーぶー。
フレデリカ:ぶーぶー☆
GM:文句言うな。お抱えの冒険者を野垂れ死にさせるわけにはいかんし、こっちとしても商売なんだ。
結果として、シューコが75G、他4名が150Gを支払うことになった。
ミカ・キャストルテイン・フルーレ(以下、ミカ):……おはよ。
リリィ・フレディ(以下、リリィ):あ、ミカちゃん。おはよー。
シキ=アーキテクス(以下、シキ):……クンクン……うん、今日もいい匂いだな~。
ミカ:……シキは一体何やってるの? ていうか何あれ。猫?
リリィ:ん~、なんかシキちゃんの使い魔らしいよ? シキちゃーん、その子名前とかあるの?
シキ:あるよー。るなって名付けた。
リリィ:なんか生理の周期とか教えてくれそうな名前だね! それかVt〇berやってそう。
ミカ:いや輝〇月でもなければル〇ルナでもないしていうかこの世界ルナ〇ナあるの!?
シューコ・ソルティウス(以下、シューコ):おはよう。みんな朝早いなぁ。
ミカ:アタシは起きたところなんだけどね。まだちょっと眠いや。
シューコ:そっか。朝ごはんいる?
ミカ:いる……でもそんなに量は要らないかな。
シューコ:はいはーい。そういやカナデちゃんは?
シキ:まだ起きてきてないみたい。起こしに行く?
シキ:行こ行こ! 確か2階の個室だったっけ?
シューコ:そうやなぁ、朝ごはんの準備もあるし起こしに行こか。ミカちゃんは行く?
ミカ:アタシはいいや。ちょっと朝日浴びて目を覚ましておくよ。
シューコ:りょーかい。朝ごはんできるまでしばらくお待ちな。
ミカ:はぁい。……うーん、寝違えたのかなぁ、首が痛い。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
3人はカナデの部屋に向かって階段を登っていく。ほどなくして、カナデが宿泊している部屋の前についた。
シューコ:カナデちゃーん、起きてる~?
GM:返事はないな。
シキ:聞き耳。
GM:目標値7で。
シキ:(6,6)→自動成功
リリィ:(2,2)→4 失敗
シューコ:(2,5)→7 成功
志希:なーんでこういうところでしか6ゾロ出せないかなぁ。
奏:肝心なところでファンブルするよりマシじゃない?
志希:ま、そうなんだけどね。大事なところで出てほしいよ……とほほ。
GM:成功したのはシキとシューコか。それでは、2人は中からうめき声みたいな声が聞こえるな。
志希:うめき声?
GM:悪夢にうなされたらこうなるんじゃないかなって感じの声。
シキ:うめき声が聞こえるね。
リリィ:う~ん? アタシには何にも聞こえないなぁ。
シューコ:カナデちゃん? 入るで。
シューコたちが中に入ると、中にはカナデがいた。彼女は寝巻のままで、布団の中で苦悶の表情を浮かベていた。
シューコ:カナデちゃーん、どうしたん? お腹痛いん? ぽんぽんぺいん?
カナデ:……あ、おはよう。えっと……どうしたの?
シキ:もうみんな起きてきてるのに、珍しくカナデちゃんがネボスケさんだったみたいだから、様子を見にね。
カナデ:あぁ、そういうこと。ごめんなさい、すぐ着替えるから、下で待っててくれる?
シューコ:アタシは朝食いるかどうかを聞きに来たんやけど、いる?
カナデ:……ごめんなさい、今朝は食欲があまりないの。だから、朝食は要らないわ。
シューコ:そっか。それじゃあ朝ごはんの準備があるからあたしは先に降りるよ。2人とも、あとはよろしゅーこ。ネボスケさんの着替え手伝ったてな。
シキ:はいはーい、任されたー。
カナデ:いやあの、着替えたいから出てくれると……。
リリィ:うーん、でもさっき着替え手伝うように言われちゃったし? 逃げ場無し? 観念する以外道はなし?
シキ:ということでー、ばんざーい。
カナデ:ちょ、ちょっと!?
カナデの着替えを手伝うつもりで寝巻を脱がせた2人の目の前に、カナデの白い肌が露出する。そして、その肌のところどころには、やや大きめの内出血が広がっていた。
シキ:……あれ、カナデちゃん、ここぶつけちゃったの?
リリィ:あれまー、ほんとだ。あざになっちゃってる。大丈夫、痛くない? 【キュア・ハート】かけてあげよっか?
カナデ:……そうよ。この前ここでバイトしてた時にちょっとぶつけちゃって。痛みはもうないからいいんだけど、なかなか消えてくれなくて困ってるのよね。
シキ:ふーん。
リリィ:それじゃあ、今度アタシが愛用してるファンデーション貸してあげよっか?
カナデ:いいわよ別に、誰かに見られるわけじゃないんだし。それより、早く着替えないとせっかくの朝ごはんが冷めてしまうわ。
シキ:そだね。それじゃさっさと着替えさせちゃお~。着せ替え人形カナデちゃんだ~。
リリィ:おフランスにしちゃおうかなぁ、それとも和式にしようかなぁ、それともロシアにしようかなぁ。
カナデ:マトリョシカだけはやめてね……?
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
ミカ:あ、やっと来たんだ、おはよ。
カナデ:今日は早いのね、ミカは。
ミカ:いやいや、今日はカナデが遅かっただけだって。……何かあった?
カナデ:いいえ、特に何も。少し寝起きが悪くてぼーっとしてただけよ。
シューコ:珍しいなぁ、いつも早起きのカナデちゃんがお寝坊さんなんて。はい、今日のモーニングはエッグトースト。
カナデ:ありがとう。……それで、ミカ。連絡はあった?
ミカ:連絡? あぁ、あれのことね。まだ何にも。そのうち来るでしょ。
シューコ:そういやあれから1週間か。ローヘリオンさーん、依頼何か来てないの?
ローヘリオン:うーん、お前らのレベルだと……。お、あったあった。ちょうどいいのがあった。ちょいと急ぎの案件だからできればもう少し実績のあるやつらに任せたかったんだが……お前らでも問題はないだろう。
依頼名:希少金属を求めて
依頼主:パウロウィニア・スカノッディ
依頼目標:オレンジメタリアの確保
前金:1000G
報酬:4000G
当スカノッディ工房では年に1度、ウィンダー家主催で行われる国一番の刀匠を決める大会、ブレードスミス・フェスティバルに参加し、その技術を内外に披露することでより多くの集客と弟子を募るのが慣例なのですが、刀を作るのに必要な金属が発注ミスにより予定より少なくなってしまいました。このままでは、大会規定に適さず、失格となってしまいます。そこで、皆さんに急ではありますが、材料であるオレンジメタリアと呼ばれる希少な金属を採集してきてほしいのです。詳細は中央通り、スカノッディ工房にてお話いたします。
リリィ:オレンジメタリア……? オレンジレンジ? 今度ケーキ作ってみようかな。
ミカ:詳細はスカノッディ工房っていうところで話してくれるみたいだし、行ってみる?
シキ:さんせー。なんだかんだ言って前金が入る依頼はこれが初めてだし、報酬もそれなりに多いしね。
カナデ:それじゃあ、この依頼書を持っていけばいいのかしら。
ローヘリオン:あぁ、それでもいいんだが……お前らに渡したいものがある。ちょっと待ってろ。
GM:そう言って店主は店の奥に引っ込むぞ。
シキ:え、なんだろー。なにくれるのかな。お金?
リリィ:金一封5万円とか? アメリカンドリームだね!
シューコ:いや額もちっさいし単位円でアメリカンドリームっておかしいやろ。たぶんあれやない? エンブレム。
カナデ:そういえばまだもらってなかったわね。
GM:ご明察。店主が店の、太陽と黒い槍をかたどった缶バッヂみたいなエンブレムを持ってくるぞ。
ローヘリオン:ほれ、うちのエンブレムだ。ところでお前さんたち、何か名乗るパーティー名とかないのか?
カナデ:あぁ、それなら……。
リリィ:もう考えてあるよ~。
シキ:《瑠璃色のチューリップ》。そう名乗ろうって決めた。
ローヘリオン:へえ……いい名前じゃないか。これからはうちの看板も背負ってもらうんだ、しっかり頑張ってくれよ?
シューコ:はーい、いってきまーす。