学戦都市アスタリスク 六花の巨砲   作:大極光

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こんにちは皆様、大極光です。

遅くなりました。


第2話 模擬戦と公式序列戦

戦夜side

 

入学から数日後…

 

星導館学園中等部1年3組

 

やあどうも、艦原戦夜だ。

入学から数日経った、この環境にも少し慣れてきた。

で、今からHR、教壇には我らがサッサ先生。

 

順一郎「はい、ではHRを始めます、まず最初に明日行われる模擬戦と今月末の公式序列戦の話ですね。

明日の模擬戦はクラス内でペアを作って行います、ペアは当日発表します、皆さんはこの紙に自分の使いたい皇式武装を書いて帰りまでに提出してくださいね、よろしいか?

次に公式序列戦ですが、これは文字通り皆さんの序列を決める戦いです、普通の決闘とは違い、指名した相手は断れません。

皆さんは今は序列外ですので負けたとしても序列は下がったりしないので、皆さん是非挑戦してみてください。

連絡は以上です、何か質問はありますか? 」

 

終わったか…

あ、そう言えば…

 

戦夜「じゃあ、はい! 」

 

順一郎「はい、えーと艦原君」

 

戦夜「模擬戦では純星煌式武装(オーガルクス)の使用は認めらるのでしょうか? 」

 

て、僕が言ったらクラス内がざわめいた。

あ、そっか、一般生の僕がこの時期に純星煌式武装(オーガルクス)持ってるのはそこそこ異例か。

 

順一郎「ああ、艦原君はもう武器があるのですか…

公式序列戦は当然認められますが模擬戦は使用を控えてください、よろしいか? 」

 

流石に模擬戦は認められないか。

 

戦夜「分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

その日の昼

 

大生「なあ、艦原、模擬戦どうする? 」

 

食堂のテーブルの1つを丸々占拠しているのはおなじみ例のグル。

そこで昼食を摂っている最中、大生が戦夜にそう言う。

 

戦夜「どうするとは? 」

 

戦夜が本日の昼食、ナポリタンを食べながら聞き返す。

 

大生「ちょっと練習とかしなくて良いのかなってさ」

 

一輝「要らなくない? 自分の実力を測るための模擬戦なんだし」

 

一輝は自転車に乗る時間が減るため、反対の意見を出す。

 

里司「三隈はどう思う? 」

 

悠「ワシの皇式武装のコレクションを使えば練習出来んことは無いだろうが…

艦原、やるか? 」

 

戦夜「そうだな、軽くやるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

翌日

 

星導館学園 アリーナ

 

やあ、僕だよ。

昨日の練習で、剣術をやっている僕と旗ちゃんはともかく、他のみんなも一応武器は使える様になったよ。(三隈は相変わず飲み込みが早い)

で、早速佐々木先生からペアが発表された。

メンツの当たり方をあげると…

 

悠VS大生

 

里司VS一輝

 

僕対藻坂君

 

僕の対戦相手は藻坂(もさか)(まなぶ)君、通称モブ君。

多分今回以降は出番がないよ。

じゃあ試合開始だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁぁぁぁぁぁ!」

 

藻坂君がブレード型の皇式武装を持って突っ込んでくる。

とりあえず…

 

戦夜「索敵『フェーズドアレイレーダー』!」

 

レーダーで藻坂君をロックオンする。

この技は地元で喧嘩した時に多対一で敵に対抗するため、現代のイージス艦のレーダーを参考に作った。

ついでに色々組み込んだから…

 

戦夜「そらっ!」

 

僕は藻坂君の皇式武装を弾きあげるように迎撃する。

 

「うわぁ!? 」

 

藻坂君のスピードじゃ止まって見えるんだよね。

そして弾きあげたから藻坂君はいま隙だらけだ。

これを見逃す訳ない、これで止めだ。

僕は持っていた同じくブレード型の皇式武装を振り下ろす。

 

スパーン!

 

試合終了(エンドオブバトル) 藻坂学 校章破壊(バッジブロークン) 勝者(ウィナー)艦原戦夜』

 

勝った、まあ当然か。

ちなみに僕の試合はメンツの中では最後だ。

三隈対蒼龍の試合は蒼龍が序盤、数にものを言わせて善戦していたが、あっという間に三隈に能力をコピーされ、分身が使い物にならなくなった所をアサルトライフルで校章を撃ち抜かれてた。

…調子に乗って100体分身とかするからだよ…

 

全試合の中で1番見てて面白かったのは旗ちゃん対なかずきの試合だろう。

旗ちゃんは僕と同じくブレード型の皇式武装、対してなかずきは槍形、旗ちゃんが機動力で勝り、なかずきは火力とリーチで勝っていた。

旗ちゃんは持ち前のスピードと剣技で攻めるが、なかずきも巧みに防ぐ、旗ちゃんはあまり攻めすぎるとカウンターを貰うため攻めきれず、なかずきも下手に反撃すると旗ちゃんに校章を持っていかれるため、攻めあぐねていた。

だが、普段は自転車に乗り、騎兵の様に戦うなかずきは今回自転車に乗れていないため、ハンデを背負っていた。

そのため、徐々に旗ちゃんに押され、最後は旗ちゃんの連鶴に絡め取られて校章を破壊された、実に20分に及ぶ試合で、終わった瞬間に佐々木先生を筆頭に拍手が巻き起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の昼

 

いつもの様に食堂のテーブルを占拠したよ。

ちなみに今日の昼食はカレーだ、金曜日だからね、食べねば(謎の使命感)

で、食べながら反省会をしていた。

 

里司「蒼龍、とりあえず分身出しすぎ」

 

はたちゃんは てきかくなつっこみ をつかった。

こうかはばつぐんだ!

 

大生「いや、数の暴力でどうにかなるかなと…」

 

悠「肝心のお前にそれを統制できる能力が無ければただのカカシですな」

 

戦夜「あまりうちのなんでも屋を舐めるなよ、草龍? 」

 

やっぱ草しか生えない。

 

戦夜「それより、なかずきかなり善戦したね、自転車使えなかったのに」

 

あれは本当にびっくりした。

このグル最強はなかずき説。

 

一輝「まあ、昨日ちょっと練習したからね、旗ちゃんには流石に通用しなかったけども…」

 

そう言ってちょっと落ち込むなかずき。

まあ、旗ちゃんが今回1番ベストコンディションだったからな…

仕方ないよなかずき。

 

里司「しかし艦原、別にレーダー使わなくてもよかったんじゃない? 」

 

って旗ちゃんが聞いてきた。

 

戦夜「公式序列戦のこともあるしね、試運転だよ。

ついでに皆に折り入って頼みがある」

 

悠「珍しいな、どした? 」

 

戦夜「今回の公式序列戦でさ、僕序列入り果たしたいから特訓付き合ってくれない? 」

 

一輝「やる気だな、いいよ」

 

ありがとう一輝!

そして他のみんなも了承してくれた。

ちなみに三隈と旗ちゃん、なかずきも序列入りを目指すらしい。

蒼龍? あー、うん、入れると良いね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜

 

星導館学園 学生寮 戦夜と悠の部屋

 

食後、風呂とか済ませた僕らは三隈が持ってきた『星のカー○ィ Wii』をやっていた。

横のテーブルには僕と三隈の飲み物が置いてあった(ついでに三隈の氷砂糖も)

 

悠「そういや艦原、なんで序列入りしたいんだ? 」

 

あ、まだ言ってなかったか。

 

戦夜「実はさ、もうすぐ妹達の誕生日なんだよね。

で、序列入りしたら幾分か金が入ってくるらしいから…」

 

悠「それで何かプレゼントしたいと… 相変わずシスコンだな…」

 

シスコン言うな!

ちょっと妹思いなだけじゃないか!(人はそれをシスコンと呼ぶ)

 

悠「まあ、そういう事なら頑張るか、お互いにな」

 

そう言いつつ三隈はテーブルのグラスを持つ。

それに続いて僕も持つ。

 

戦夜「ああ、よろしく」

 

そう言って乾杯する。

ちなみにゲームは三隈無双で終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

数週間後…

 

星導館学園 アリーナ

 

公式序列戦の当日、アリーナには人がごった返していた。

無理もない、何せ入学してまだ1ヶ月も経たない新人がいきなり在名祭祀書(ネームドカルツ)の真ん中当たり、序列35位に挑むのだから。

これだけならばまだ、興味をそそるにはいささか足りないが、挑戦者が魔術師(ダンテ)純星煌式武装(オーガルクス)の使い手ならば話は別だ、観客の殆どは戦夜と戦夜の皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)の能力を調べに来たのだ。

ちなみに悠達はアリーナの観客席にいる。(アニメ1期の綾斗対綺凛の時のクローディアやオッサンがいた所をイメージしてください)

 

戦夜が制服のポケットに手を突っ込んで待っていると反対側のゲートから対戦相手が出てきた。

 

「やあ、君が今回の対戦相手か…」

 

戦夜「はい、艦原戦夜と申します、よろしくお願いします、先輩」

 

戦夜は礼儀正しく自己紹介してから一礼する。

 

「ふーん、見たところ1年の様だね、ちょっとは加減してあげるよ!」

 

そう言いつつメリケンサックの様な煌式武装を展開する。

戦夜は皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)の発動体を握ったままだった。

 

試合開始(バトルスタート)

 

機械音声が流れ、戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分前…

 

アリーナ 観客席

 

個室型のアリーナの観客席には戦夜を除くグルのメンツが、表情を険しくしてアリーナ内を見ていた。

 

大生「三隈、どう見る? 」

 

悠の隣に座っている大生が悠にそう聞く。

 

悠「分からないな… 対戦相手の先輩はスピードと手数が持ち味の人だ、対して艦原は近接も行けるが遠距離主体、相手に潜り込まれる前に仕留めれたら艦原の勝ちだな…」

 

一輝「加えて相手は拳、艦原は大型の剣だから入り込まれたら終わりだな」

 

そんな会話をしていると…

 

???「失礼しますね」

 

部屋の扉が開き、誰かが入ってくる。

 

里司「えーとあなたは…」

 

クローディア「クローディア・エンフィールドと言います、私もここで観戦してもよろしいでしょうか? 」

 

入って来たのはクローディアだった。

 

悠「ええ、どうぞ」

 

悠がそういうとクローディアは礼を言ってから、椅子に座る。

悠達は再びアリーナに視線を戻す。

すると…

 

クローディア「あなたはどちらが勝つと思いますか?

えっと…」

 

悠「あ、三隈悠と言います、エンフィールド先輩」

 

クローディア「では三隈くん、あなたはどちらが勝つと思いますか? 」

 

悠「さっきまで分からなかったのですが、今確信をもてました。

恐らく艦原が勝ちます」

 

悠はクローディアに自己紹介した後、クローディアの質問に答える。

 

クローディア「その根拠は…? 」

 

悠「対戦相手の先輩は艦原を明らか舐めてます、恐らくトップスピードは出してきません、その程度のスピードでは艦原のレーダーに簡単に引っかかってしまいますから、あとは精密射撃が出来る艦原が射程外から一方的な攻撃をして終わりでしょうな」

 

そう悠が言い終わると同時に試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁ!」

 

対戦相手は戦夜からみて右側から突っ込んでくる、まだ最大ではないが、なかなかのスピードだ、だが…

 

戦夜「まだ遅い!」

 

戦夜は一瞬で皇龍の銃剣(ガンズ・バルムンク)を起動、そしてまるでそこに来ることが分かっていたかのように迷いのない反撃で対戦相手をぶっ飛ばす。

 

「……やるね、じゃあこっちも本気で行くよ!」

 

相手はついに本気を出したようだが…

 

戦夜「索敵『フェーズドアレイレーダー』!

主砲『オート・メラーラ127mm単装速射砲』!」

 

少し遅かった。

戦夜はレーダー(電子の眼)を使い、対戦相手を正確に照準する。

同時に4つの魔法陣が浮かび、そこから砲弾が発射される。

 

「うわぁ!? このスピードについてこれるのか!? 」

 

戦夜「ええ、直線機動で避けようと思うのでしたらせめて音速以上は出して頂かないと」

 

戦夜は受け答えをする間も砲撃を緩めない。

本来対空戦闘を考えて造られたこの砲、対戦相手は戦闘機より小回りが効くのでどうにか回避していたが徐々に逃げるところが少なくなってきていた。

そこに…

 

戦夜「王手です、先輩。

斉射『万発射撃』!」

 

速射砲の魔法陣が消え、代わりに大小様々な魔法陣が現れ、そこから多数の砲弾が一斉に放たれる。

逃げ道を失っていた対戦相手は躱す事など出来るはずもなく…

 

ドォーン!

 

試合終了 (エンドオブバトル)○○ ○○ 校章破壊(バッジブロークン) 勝者(ウィナー) 艦原戦夜』

 

機械音声が戦夜の勝利を告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦夜side

 

数分後…

 

観客席

 

やあ、僕だ、勝ったよ。

で、今は三隈達がいる観客席に来ていた、中に入ったらエンフィールド先輩がいてびっくりしたよ。

 

クローディア「おめでとうございます、艦原君」

 

戦夜「ありがとうございます、エンフィールド先輩」

 

うう… 変なこと口走らなければ良いけど…

 

クローディア「早速ですが、こちらを」

 

エンフィールド先輩が空間ウィンドウをいじって何かを僕に渡してきた。

中身を確認すると、序列入りを果たした事による学園からの支給金だった。

額が想像の倍だったが…

 

クローディア「これからも頑張ってくださいね、では」

 

そう言ってエンフィールド先輩は出ていった。

 

悠「やったな艦原、これで序列35位だぜ? 」

 

戦夜「ああ、このまま次も勝てると良いな、そういや次三隈だろ?

勝てよ」

 

悠「ああ、行ってくる」

 

すれ違いざまにハイタッチをして三隈は出ていった。




今回はここまでです、お疲れ様でした。

ちなみに戦夜達の学年はクローディア達の一つ下です。

誤字や脱字、アドバイス、質問、おかしな表現などがありましたらお知らせください、お待ちしております。

知らない人への説明(間違ってたらごめんなさい)

フェーズドアレイレーダー

見た目

【挿絵表示】


現代のイージス艦などに使われているレーダー、パラボラアンテナが何個も敷き詰められたようなもの。
パラボラアンテナとは違い、電波を出すタイミングを少しずらすことにより、電波の飛ぶ向きを調整する。
それにより、広範囲を一瞬で索敵出来る。


オート・メラーラ127mm単装速射砲

見た目

【挿絵表示】


イタリアはオート・メラーラ社が開発した速射砲。
従来のものに比べ軽く、種類によるが毎分35から45発の砲弾を発射できる。


万発射撃

アプリゲーム「戦艦帝国」に登場するスキル? のひとつ。
敵4体にに対し、通常攻撃の85.5パーセントのダメージを与える。
本ssでは広範囲に砲弾をばらまく技と言うことでお願いします。

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