アズールレーン ―炎ノ翼―   作:キリュー

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瑞鶴「今回は特別に、私達があらすじを紹介しちゃいますよー♪」

プリンツ「私達がやると、ややこしくなってわからないんじゃないの?」

瑞鶴「ダイジョーブ、ダイジョーブ♪それでは早速…」

マーク「はるか未来の世界、地球上の海は謎の人型深海生物『セイレーン』により支配されていた。しかし、セイレーンとメンタルキューブの力をめぐってアズールレーンとレッドアクシズの二つに分裂し、混沌の世界になりつつあった。」

瑞鶴「なんで指揮官が出てるのよ…」

プリンツ「茶々を入れてるんじゃないわよ瑞鶴。黙って聴きなさい」

マーク「正規空母瑞鶴は、アズールレーン唯一の重桜空母。しかし上層の者と対立し、遂にはアズールレーンを追放されてしまう 」

ティルピッツ「そんな中、鉄血の重巡プリンツ・オイゲンと出会い二人は鉄血へ。そしてビスマルクの依頼で瑞鶴達は重桜へ向かった」

マーク「重桜に到着した瑞鶴達はそれぞれで行動し、要塞に潜入するのだった」

瑞鶴「しれっとティルまで出てるんじゃないよ!」

プリンツ「さぁ、どうなる?第13話♪」

瑞鶴「なにこれぇ…。全部言われちゃったよ…。主人公なのにぃぃ!!」


Episode 13 ―希望―

―幻覚でも見ているのか―

 

 

最初はそう思った。だが、私の勘が告げていた。幻覚なんかじゃない、間違いなく本物の瑞鶴だと。

 

そして気づいた時には、体が勝手に動いていた。

 

 

敵の数の多さに一度撤退して体制を立て直すべきと判断した矢先に、瑞鶴を見た瞬間に私は彼女を追いかけていた。

 

あぁ、やっぱり私は彼女(瑞鶴)が居ないとダメなんだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてさて、侵入したの良いけど…。まず皆が捕らえられている所は何処か…。こんだけデカイ要塞なんだ、こりゃ骨が折れるわね」

 

ダクトを伝い、要塞に侵入した瑞鶴。しかし、いかんせん規模が規模だけに一体何処に幽閉されているのか分からない。

止まっていても仕方がない無いのでとりあえず、奥へと進む。

 

その時だった。突如音が聞こえた。砲撃音等といった戦っている音が聞こえたのだ。

音の正体を探る為、瑞鶴はその方向へと進む。

 

 

 

 

 

 

時は遡り、重桜大本営基地要塞地下…。

 

 

 

そこには何人もの艦船達が奴隷のように働かされていた。

そう、この艦船達こそ瑞鶴率いる反レッドアクシズ派レジスタンス『鶴部隊』なのだ。

 

 

「…ゲホッ!ゲホッ!」

そんな中、一人の艦船が突然咳き込みながら血を吐いた。

「…!?ミカサ!大丈夫か」

 

「…あぁ、大丈夫だ…グラーフ…」

 

ミカサと呼ばれる艦船、彼女こそ重桜の艦船にて軍神の異名を持つ戦艦三笠なのだ。

そして、そんな彼女に駆け寄ったのが鉄血の空母、グラーフ・ツェッペリン。

 

「…なに、大したことは無い。我は大丈夫だ…。」

 

 

 

 

 

荷物を台車に乗せ、引いて運んでいる艦船。重桜の駆逐艦、綾波。

彼女は懐から一枚の写真を取り出し、眺め始めた。

そこに写っていたのは、ジャベリン、ラフィー、Z23、そして綾波本人。

「(ジャベリン、ラフィー、……皆にまた逢いたい、です……)」

この四人は各陣営に関係なくまるで幼なじみの如く仲良しで、いつも四人で過ごしていた。そう、あの時までは…。

「(ニーミ…。なんで……)」

 

 

 

Z23が裏切った。

 

 

一年前、自分達のリーダーである瑞鶴を先に行かし、綾波達は偽の奇襲部隊と交戦した。その時に、綾波はZ23と戦った。

 

そして、負けた。

 

その後瑞鶴以外の重桜の仲間達は全員捕らえられ、この地下に閉じ込められてしまった。(鉄血は少数)

人間の海兵たちは全員が拷問にかけられ、殺された。

 

 

それでも、ここに囚われた艦船達は決して絶望しなかった。自分達にはまだ、希望の鶴がいてくれている。それを信じて。

 

 

「ゲホッ!ゲホッ!」

 

ふと横を見ると、かの軍神三笠が苦しんでいる。

 

「(……このまま何もしないのは、もう嫌です…)暁、相談がある、です」

 

綾波は隣で作業をしている駆逐艦の暁に話しかけた。

 

 

 

 

「綾波殿!正気でござるか?!」

「綾波は正気です。今の三笠さんを助けるには()()()使()()()を飲ませないとダメ、です。それを取りに行くです」

 

三笠を救う為に地下から脱走して薬を手に入れてくると進言する綾波。だが、それにはそれ相応のリスクがある。しかも彼女達の艤装は没収されており、いざ戦闘になると自分達が圧倒的不利になるのは火を見るより明らか。

そんな危険な事を綾波はやろうとしているのだ。当然ながらそんな事をさせる訳にはいかず、止めようとする暁。

「そんな危険な事、させる訳にはいかないでござる!」

もうこのまま何もしないのは嫌なんです!だから行くんです…。暁、わかって欲しいです…」

「綾波殿…」

綾波の固い決意を目の当たりにしてたじろく暁。リスクは承知の上、今の綾波にはそれほどの覚悟があった。

 

 

「……それに、瑞鶴さんならきっと諦めない、です」

 

「……ッ!瑞鶴さん…」

 

 

綾波は三笠の方に顔を向ける。今こうしている間にも三笠は苦しんでいる。

 

「……だからこそ…、綾波も何か行動を起こさないといけない…そんな、気がするのです」

「…でも、本当に一人で行くつもりでごさるか?」

 

その時だった。

 

「私も行くよ。アヤナミ」

 

鉄血の重巡、アドミラル・グラーフ・シュペーが手を挙げた。

「シュペー殿も行くでごさるか!?」

「二人ならきっと大丈夫。だからお願い…行かせて」

「シュペー…」

二人は必死に懇願する。その甲斐があってか、ついに暁が折れた。

「…わかった。ここまでお願いされて断ったら忍者の風上にも置けないでござる。三笠さんの事は、それがしに任せるでござる。だから…二人とも、無事に帰ってくるでごさる!」

綾波とシュペーは監視をしている海兵の目を盗んで駆逐艦1人分の大きさの通気孔から脱走する。

 

 

 

何処までも真っ暗で先が見えない通気孔、まるで今の自分達を表しているようだ…。

失敗すれば、何もかもが終わる。

それでも、必ずや三笠を助けるという想いを胸に…、二人は"決意"を抱いた。

 

 

 

 

通気孔を通じて、なんとか地上へと出れた二人。しかし、物事というものはそう上手くはいかないものだった。

「オマエ…こんなとこで、なにをやってるんだぁ!」

「ゆ、夕立…」

 

"ソロモンの悪夢"、夕立に見つかってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さっきあっちで爆発音が聞こえたけど…」

爆発がした方へとダクトの中を突き進む瑞鶴。今はそんなことをしている場合ではないのに、なぜか行かなくてはならないという自分の勘が訴えていた。

 

 

 

迫り来る砲撃から必死で逃げる綾波とシュペー。艤装は砲撃だけでなく、基本身体能力を大幅に向上されることができる。つまり、生身の二人が追い詰められるのは時間の問題だった。

夕立の他にも時雨に雪風までもが現れ、徐々に綾波達を追い詰めて行く。

「もう終わりだ!さっさと観念しろ!」

「ホンット、しぶといったらありゃしないわ!」

「……」

とうとう、逃げる事が不可能になった。最早ここまでか。夕立が綾波に飛び掛かった。

 

刹那、綾波は近くに落ちてあった鉄パイプで応戦した。しかし、ものの数秒で減し曲げられ使い物にならなくなった。

 

「悪あがきはやめろよなぁ!」

夕立は手を鳴らしながらゆっくり近づいていく。

 

「…あ……(やっぱり、綾波には無理だった、です…。三笠さん…ごめんなさい…)」

これが自分の最後になるのか。綾波とシュペーは目を瞑った。

「これで、終わりだぁぁ!

夕立は追い詰めた二人にトドメを刺そうと砲を向けた。

 

 

 

 

 

 

 

やめるのだぁぁぁ!!

 

その声に、二人は恐る恐る目を開けた。そこには、両腕を広げ自分達を庇う雪風の姿だった。

「雪…風……?」

 

「ちょっと!雪風どういうつもり!?」

「そうだ!敵を庇うのか!?」

夕立と時雨から責め立てられる雪風。その目は涙ぐみながらも相当な覚悟が宿っていた。

 

「もう、やめるのだ…。こんなの良くないのだ…。皆、仲良くするのだ…!」

怯えながらも必死に訴えかける雪風。そんな彼女を二人はさらに非難する。

 

「はぁ?何言ってんだ?オマエ」

「そうよ!あんたおかしいわよ!」

 

「綾波は…雪風様の大切な友達なのだ!敵同士になってしまっても…それは変わらないのだ!綾波を傷つける奴は例え夕立でも、許さないのだぁ!

 

「(雪風…ありがとう…です)」

 

 

「だったら、オマエから沈めてやるぅ!」

夕立と時雨から集中攻撃を受け始めた。それでも綾波達を守らんと決して倒れる事なく立ち続けた。

全身ボロボロの大破状態だった。

「いい加減、しつこいぞぉ!」

そして次の砲撃で、とうとう倒れてしまった。

 

「雪風…!」

綾波は倒れた雪風に声をかける。雪風は弱々しい声で応えた。

 

「綾波…。ごめん、なのだ…。本当は綾波と一緒に居たかった。けど、怖くて、逆らえなくて、雪風様と綾波は友達なのに…本当に、ごめんなのだ…」

「もういい…。もういいんです…。」

 

シュペーも雪風に応えた。

 

「ありがとう、ユキカゼ。私達を守ってくれて…」

 

そんな三人に向けて夕立はトドメを刺そうとしていた。

 

 

「これで終わりだ!ソロモンの藻屑になれぇぇ!

 

 

 

―SKILL ACTIVATION "ソロモンの悪夢"―

 

 

三人はお互いの手を繋ぎ、目を瞑った。今度こそ、駄目かもしれない。ここが自分達の最後…、それでも覚悟を決めた。三人一緒なら、怖くない…。

 

 

 

風を斬る、音がした…。

 

 

そして、"熱を感じた"。敵に戦慄を覚えさせる熱気を…。自分達を癒し、包み込んでくれる暖かさを…。

 

 

 

ゆっくりと目を開けた…。そこに居たのは…。

 

 

その人物を見た全員の顔は色んな表情で出来ていた。

 

夕立達は驚愕に染まった顔に―。

 

綾波達も同じく驚き、同時に安堵に包まれた顔に―。

 

 

「遅くなって、ごめんね。そして雪風、二人を守ってくれて、ありがとうね」

 

 

そこに、"希望(瑞鶴)"が舞い降りた瞬間だった。

 

 

 

 

 

周りには彼女が斬ったであろう、砲弾が転がっていた。

夕立の中は、突如として乱入してきた事への驚愕、トドメを邪魔された事による怒り、そして彼女から滲み出ている"威圧"から来る恐怖心等の色んな感情が渦巻いていた。

 

「ず、瑞…鶴……さん…」

時雨は完全に戦意を損失していた。瑞鶴から滲み出た"威圧"はあの一航戦すらも凌駕するかのような感覚だった。

 

 

「ち、ちょうど良い…!オ、オマエも…纏めてぶっ飛ばしてやる…!」

確実に恐怖を感じながらもなお虚勢を張る夕立。

 

そんな中、瑞鶴は刀を一度鞘に納めると、腰を低くし"構え"始めた。

 

「瑞鶴さん…!気をつけてくださいです…!」

 

綾波は瑞鶴の身を案じる。だがそれは杞憂に終わる。

 

瑞鶴は静かに目を瞑る。視覚からの情報を全て遮断し、その他の感覚を研ぎ澄ます。

そうしている間にも夕立は瑞鶴を倒さんと襲い掛かろうとしている。

 

「(まだ…。まだ、抜刀してはダメ…。ギリギリまで引き付ける…!)」

 

 

いよいよ夕立が瑞鶴の目の前まで迫っていたその時だった…。

 

「(今だ!)」

瞑っていた目を大きく見開いた。

"既に二回強化された刀"を抜いて、すれ違い様に一閃した。いわゆる居合いであった。

 

ハァァ!!

 

―SKILL ACTIVATION "奮進の鶴"―

 

 

 

三回強化された状態での居合いは時雨をも巻き込んで繰り出された。

しばらく辺りに静寂が流れる…。

 

その時だった。夕立と時雨の艤装が一斉にバラバラに崩れ落ち、二人も糸が切れたかのように倒れた。

 

「ず、瑞鶴さん…」

「大丈夫よ、峰で気を失わさせただけだら」

その言葉を聞いて安心する綾波。いくらなんでも殺すのは良くないと考えたのだろう。

 

「ズイカクさん、どうしてここに…」

シュペーは瑞鶴に問う。危険を犯してまで敵の陣地に来たのか。

その問いに対し、瑞鶴が答える。

「決まってるでしょ?皆を助けに来たのよ」

 

瑞鶴は今の状況を綾波から聞いた。自分達は今地下に幽閉され、奴隷の様な扱いを受けている事。三笠の命が危ない事。三笠を救うために薬を手に入れるために二人だけで脱走した事。夕立達に見つかり襲われたが、雪風が自分達を庇ってくれた事。

「なるほど。よく頑張ったね"三人共"!後は私に任せて」

「でも…、三笠さんに薬を…」

「それならこれを大先輩に渡して」

瑞鶴が渡したのはいくつかの錠剤が入った小さなケースだった。

「ど、どうして瑞鶴さんが、薬を…?!」

「色々あるのよ、それともう地下に戻る必要は無いわ」

「なんでなの…?!」

瑞鶴に疑問をぶつける二人。すると瑞鶴が右耳に手を当てた。

「聞こえてたでしょ?プリンツ。地下の皆をよろしくね♪」

 

「『全く、アンタって艦は本当に人使い荒いわね。ちゃんと見返りはあるでしょうね?』」

「ごめん、ごめん。お酒で手を打ってくれる?」

「『……高いヤツじゃなきゃダメよ』」

 

「そ、その声って、オイゲンさん?!」

シュペーは驚いた。まさか自分の元同僚で今は敵のプリンツ・オイゲンの声が、瑞鶴の右耳に着けている極小さな無線機から聞こえたのだ。

 

「色々あってね。今は貴方の味方よ。もちろん、ビスマルクさんもね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、地下ねぇ…。そこでの強制労働って何かの漫画で見たことあるけど、本当にそんなのがあったなんてねぇ」

 

 

 

時は遡り…。

 

 

「ハァ…ハァ…。何で私がこんな事しなきゃいけないのよ…」

瑞鶴と別れた後、何とか敵を撒くことに成功したプリンツ・オイゲン。

そんな時、一機の艦載機がオイゲンの所へ飛んできた。何やら矢文宜しく手紙を括り着けていた。

彼女はその手紙を艦載機からほどいて読んでみた。

 

私が作った小型の無線機を渡しとくわ。タイミングを見計らってアンタも中に入ってね

 

ご丁寧にその無線機も艦載機に括り着けてあった。

「…はいはい。Okay, wie du sagst.(わかりましたよ、仰せのままに)

 

 

―現在―

 

瑞鶴の指示通りにオイゲンは要塞に侵入していた。今、彼女の目の前には地下へと繋がる大きな鉄の扉がある。周りには沢山の海兵達が倒れていた。

そして鉄の扉に向かって砲撃するオイゲン。扉は簡単に破壊され、序でに扉の内側で地下の艦船達を監視していた海兵も一緒に吹き飛ばされた。

突如扉が破壊された事から中に居た艦船達は皆、呆気にとらわれていた。

 

「そんなとこでボサッとしてないで、ほらさっさと逃げるわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(無意識だったとはいえ、皆には迷惑をかけてしまったな…)」

一方で、瑞鶴を追い掛け要塞に侵入したエンタープライズ。しかし、瑞鶴が要塞のどこにいるかは皆目検討がつかなかった。今にして思えば自分の行動はかなり浅はかだったと我ながら反省した。

 

「(しかし、ここまで来たからには瑞鶴を何としてでも見つけ出す…、今度こそ彼女を守る…!)」

エンタープライズは廊下で巡回している海兵に見つからないよう要塞の中を進んでいく。

 

 

 

 

 

要塞付近の海域にて、クリーブランド達はもう一度要塞に近づくタイミングを伺っていた。

「だいぶ敵の数が減ってきたけど、近づくにはまだだな…」

双眼鏡とレーダーを組み合わせて海上の様子を見ているクリーブランド。その顔には若干の焦りが出ていた。彼女だけじゃない、他の皆も同じ状態だった。それもそのはず、エンタープライズが突然居なくなったのだ。

最初は何処に行ってしまったのかわからなかったが、彼女がいつも連れているハクトウワシの『いーぐるちゃん』 が不安な顔つきで要塞を見つめていたことから、エンタープライズはあの要塞の中にいると推測した。

「姉ちゃんあの中にいるんだよね…?もしかして、ズイっちかな…?」

「瑞鶴様でございますか?」

ホーネットの呟きに反応するように問うベルファスト。

「うん、姉ちゃんはズイっちの事になると少し周りが見えなくなっちゃうんだ。だからもしかしたらあの時彼処にズイっちが居たのかもしれないね。ズイっちの事で姉ちゃんずっと元気無かったから…」

「左様でございますか…」

「エンタープライズさんは、ご無事でしょうか…」

彼女の身を案じるベルファストとイラストリアス。

 

しばらくして海上を見張っていたクリーブランドが結論を出した。

「…私達も、行くしかないか」

 

 

 

 

 

 

 

要塞の中、瑞鶴は綾波達を先に逃がした。逃げる際、綾波は自分達と一緒に逃げた方が良いと言うが、瑞鶴はやり残した事があるとの事で自分はここに残った。

「ローンは何処に…」

そう、ローンが未だに見つかっていないのだ。オイゲンからも地下には居なかったと聞き、一体何処にいるのか探さなければならなかった。

 

「『瑞鶴、そこに居るのはそろそろ限界よ。侵入したことが気づかれたみたい』」

「プリンツ…、先に皆を安全な所に連れていって。大丈夫、ローンを見つけたら私もすぐに脱出するから」

「『……ちゃんと帰ってきなさいよ…』」

 

 

 

 

 

 

プリンツ・オイゲンは地下に幽閉されていた艦船達を連れて要塞から脱出する。没収された彼女達の艤装は要塞の倉庫から奪還、全員で海に出た。

しかし、そこには大量の無人量産艦が群がっており、こちらに向かって砲撃を開始した。

「ちっ…、あくまで私達を逃がさないつもりね…!」

 

―SKILL ACTIVATION "破られぬ盾"―

 

オイゲンは前面にシールドを展開しながら皆を守っていた。

だが敵からの凄まじい砲撃によりシールドに罅が入り始め、いつ破られるかは最早時間の問題だった。

 

「くっ…!」

とうとう全てのシールドが破壊された。同時に戦艦型の強力な砲撃が彼女を襲った。

 

その時だった。

 

 

 

「聖なる光よ、私に力を…!」

 

 

オイゲン達の周りを光の結界が彼女達を包んで砲撃から守った。

「良かった、間に合いましたね♪」

 

―SKILL ACTIVATION "装甲空母"―

 

 

「イラストリアス…」

オイゲン達を守ったのは、クリーブランド率いるユニオンとロイヤルの艦船達だった。タイミングを見計らい、何とか要塞に近づく事に成功したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ローン、一体何処にいるのよ…」

瑞鶴はローンを探してひたすら要塞の中を探索していた。そんな時だった。

「…ここは?」

彼女は妙な空間に入ってしまった。霧が立ち込め、辺りに一体が水面になっており、中心に巨大な樹木の生えた小島がポツンとあった。樹木は天高く伸びており、その先を見ることはできなかった。余談ではあるがその巨大樹木こそが、要塞の頂上で長門が封印されている桜『重桜』である。

 

「大きい…」

 

 

 

「その木こそ、この国の御神木『重桜』よ」

突然、後ろから声を掛けられた。瑞鶴は声のした方へ振り向いた。そこに居たのは…。

 

 

 

 

 

「…!?翔鶴姉…」

 

 

瑞鶴の姉にて翔鶴型一番艦、翔鶴だった。

 

 

 

 

 




何気にベルファストさん初登場…。

そして何気に最長…。

あらすじ紹介お気に召しましたでしょうか?

それではまた次回♪

Twitterにて、Episode12.5を掲載!あらすじに置いてあるURLから見てね!

イメージ主題歌は何が良い?上2つはOP、下3つはED。

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  • 光の道標
  • サザエさん一家
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