こうして俺は週末の予定を入れるという内容によっては学生泣かせの任を果たし、翌日。
今日は各バンドが集まり、ライブハウスの使用に関しての会議をする日だ。会議とはかけはなれてるけどね。毎週やって飽きないのか?俺は3週目には飽きてた。しかし、それでも俺がほぼ外のカフェ要員からライブハウスの本職(バイト)をするためには彼女たちがいなくては始まらない。
………よくよく考えたら俺どうしようもない奴だな
「ガキども~。なんか注文ある?」
このいつも通りの注文の受け取りには真っ先にAfterglowが反応する。まぁどんな奴かはわかるでしょ(思考破棄)
ひまり「はいはい!じゃあパンケーキセット!あっ、紅茶でね!」
「りょーかいりょーかい。ええっと、200kcに紅茶ね。はいはい」
ひまり「ッく…酷い…そんな風に痛いとこまで刺すからいまだに独り身なんだよ!」
「へーへー。これでもモテてます~。教授から依怙贔屓されてます~」
ひまり「それ前に推薦留学で指名されただけじゃないですか!優秀な学生なのとモテる気遣いのできる男性は違うんです~!」
「んだと、これでも今度の交流試合は副将だぞこちとら」
ひまり「いよいよ何の話!?」
やはりひまりは弄りたい放題でおもしろい。剣道、弓道と色々やってるが、基本何事もそこまで長くは続いてない
蘭「じゃあ、コーヒー」
友希那「私も」
「はいはい、背伸びしても伸びないよ?」
蘭・友希那「……」
逃げよう
「他は?俺、命乞いは安いプライドが邪魔してできんから逃げ道をくれんか?」
あこ「じゃあ、あこはイチゴクレープ!りんりんはチョコケーキとコーヒーで!」
「かしこまりました。イチゴクレープ、ケーキセットのチョコとコーヒーをそれぞれおひとつずつですね。」
彩「この対応の差…あはは。私は紅茶で」
「おっけ。子供には礼節を教えるのが年上の責任だと思うんだよ。というわけで彩、ボストン茶会事件は何年?」
彩「え?ボストン茶会…事件?」
「ご注文どうぞー。」
彩「え?無視?!」
千聖「私と花音、麻耶ちゃん、イヴちゃんは紅茶でお願いします」
「紅茶4杯ですね、ありがとうございます」
たえ「わたしは「昆布茶ですね」うん、そう。凄いね、お兄さんやっぱりわかっちゃうんだ」
「お前毎回昆布茶じゃん。えーりみりんはチョココロネとして」
りみ「ええ!?なんでわかるんですか?」
「素で言ってるならお前も大概だな」
モカ「モカちゃんは~、「お前は後でな」とりあえず「後だっつってんだろ」ぶ~。こんな美少女の言葉を遮るなんて…」
巴「まあまあ、アタシとつぐはアイスコーヒーで」
「おっけおっけ」
紗夜「わたしはアイスカフェラテで」
「えーと、紗夜と日菜はアイスカフェラテね」
日菜「さっすがタカさん!やっぱりるんっ!ってくるよ~!」
「日本語でいいぞ」
紗夜「……鷹住さんもよくわからないわ」
「ハロハピの奴らはケーキセットね」
こころ「あら!凄いわね!言いたいことがわかるなんて、どんな魔法使ったの?」
「えーとだな、慣れだよ慣れ。花音は紅茶、市ヶ谷と美咲は緑茶な」
花音「ふぇ?」
有咲「なんで私だけ下の名前じゃないんだ…」
「……知らね、まあ細かいことばっか気にしてると人生損だぞ有咲」
有咲「きゅ、急に名前呼びすんな!」
美咲「なんか色々注文多いですけどメモしないんですか?」
「めんどい」
美咲「覚える方が面倒じゃ…」
「短絡的なんだよ俺は~。沙綾はこの日はここで昼食べるからサンドイッチランチ、香澄はアイスだな。」
沙綾「ええ、いつもすみません」
「いーのいーの菓子ばっか作ってたら脳が融ける」
香澄「そうそう!こないだの新作!」
「さーて、リサちー、なんにする?」
リサ「たまにその呼び方するよね、好きなの?」
「語呂がいい」
リサ「そっかー。できれば別の理由が良かったなー。」
「?よくわからんからスルーするわ。」
リサ「せっこーい。もう、クリームソーダでお願いね♪」
モカ「ふっふっふっ~。これでモカちゃんの番なのだ~。というわけ「チョココロネ10個な」え~少ないよ~」
とりあえず注文を切り上げ、今更感の凄い営業スマイルで注文を復唱する
「それでは、ご注文の方を確認させていただきます。
パンケーキセットに紅茶、クリームソーダ、サンドイッチランチ、ミントアイス、昆布茶、イチゴクレープをそれぞれおひとつずつ、ケーキセット4つ、おひとつはチョコとコーヒー、アイスコーヒー、アイスカフェラテ、緑茶、コーヒーをおふたつずつ、チョココロネを11個でよろしいでしょうか?」
美咲「ホントに覚えてるよ…」
リサ「えっと、はい」
そこまで言い終えると俺は今日一番に明るく、演技に見せかけない自然な笑顔を浮かべて口を開く。
「かしこまりました。しばらくお待ちくださいませ」
モカ「おおー。いい笑顔~」
沙綾「これが営業スマイルかぁ」
日菜「すごくるるるんっ!って来たなぁ!」
リサ「ホントに男の子なのかな…」
嫌味な奴らだ
ひまり「やっぱりおいしいね!これだけお菓子作りも上手な人を彼氏にしたいなぁ」
「生涯独身宣言とかマジで言ってる?」
ひまり「ひっどーい!もしかしたら自分が釣り合うかもーって思ったりしないんですか?!」
「自意識過剰な奴は老若男女関係なしで嫌いなんだ」
巴「中々ハードな言い返しだな」
「ふっかけたの俺だけどね」
巴「ハハハ。鷹住サン、やっぱりあんた、おもしろいな」
「そりゃどーも」
こんな風に会議でもなんでもないな…茶会だ茶会。
会話に混ざりながらクレープを焼こうとすると、店のそばに三人組の客が入ってきた
客「失礼、こちら、空いてますかね?」
おっ、珍しい客だな。お堅い格好しちゃってさ
「ええ、こちらの席にどうぞ」
とりあえず客を別の席に移動させ、メニューを渡す。
「お決まりになりましたら、お呼びください」
客「ああ、ありがとう」
「いえ、では」
ど真ん中のおっちゃんしか喋ってねぇや。しかも外人…うちのカフェもこんな人気かぁ…俺暇すぎね?
あこ「タカ兄!あこのクレープはやく~」
「わーってるわーってる。あっ、そうだひまり、沙綾」
ひまり・沙綾「はい?」
「いやさ、ケーキの新作作ってみたからひまりに感想お願いしたいなーってのと、うちでも少しパン焼こうと思ってるからさ、アドバイス頼める?」
ひまり「おっけー、任せて!ひまりちゃん採点は厳しいよー!でも、ダイエット…」
沙綾「あはは。まぁ、わかりました。できることならやってみます」
「さっすが!そう言ってもらえると思ってた!愛してるぞお前ら!」
ひまり「えぇっ!?……ど、どうも…///」
沙綾「ま、まぁ…そこまで言われたら…頑張ります…///」
顔あっか…俺やらかしたな…今の発言はやりすぎたかな…貞操観念の低い奴に見られたか…?
客「注文、大丈夫かね?」
「えっ、ああはい!今行きます!あこよ、許せ!」
あこ「えっ?えぇ!?えぇ~~!!」
下を向きっぱなしの二人と嘆くあこを置いて注文を受けに向かう。ここのカフェテリア俺だけだもんなー。もっとバイトが…足りん…
「お待たせいたしました。ご注文をどうぞ」
客「元気そうだな…」
「あはは。まぁ、それなりの付き合いですので…」
客「孫を連想するよ…あの子達のことを言えばな…もっとも、今の言葉は君に言ったのだよ」
「は、はぁ…と、言いますと?」
客「元気にしてたかね、スコット君」
ちなみに彼はエドワード・バーダーですが、伏せる形で名前はエドワード・S・バーダーだったりします