老練少年兵と氷川さん   作:ちりめ

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評価とか、お気に入りとか、まぁようやくページの見方が分かった私。なんかこんなクソみたいなのにありがとうございますね。更新遅いんで、期待はそれなりしてもいいかもしれないけどやっぱしすぎはよくないよ。自意識過剰だね。論外だね、コイツ


お集まり

死んだ老兵を今更だ。緊急事態時収集特別遊撃隊だなんて体裁の元に召集だと?信じきれない。

 

客「君には、兵士としても、人間としても価値がある。荒狩りの一隊、アルトリウス隊への編入を想定して計画は立っているのだ。相応の報酬や見返り、十分な保証もする」

 

「今時ワイルドハントを信じるガキがどれだけいやがると思ってる?」

 

客「驚いたよ、君は神話にでも興味があるのかね」

 

ワイルドハントは、ヨーロッパ各地にあった伝承の類いで、百鬼夜行のみたいなモノだ。それを率いているのがかのオーディン、アーサー王という説がある。ワイルドハントは夜な夜な空を飛び回り、災厄をバラ撒くって話だ。そしてアーサー王の元になった軍人の名こそがアルトリウスだ。

 

はたから見ればおかしいだろう。バイトが注文も受けず客への態度とは思えぬ口調と目付き、そんな俺を皆が放っておく訳もなく

 

たえ「ねぇ、お兄さん、この人たち知りあい?」

 

「…たえ、相変わらず素なのかは知らんが気配の薄い動きしやがるな」

 

たえ「え?そうかな?でも、なんにでも鋭いお兄さんがそう言うってことは、相当凄いってことだよね?なら今回のお代無料!?」

 

「……ただより高価なもんはないぞ。そして、お前は俺を店主かなにかと勘違いしてるな、たえ」

 

たえ「おたえ!だよ、お兄さん」

 

「…煩いぞ。そういうことにしといてやるから」

 

たえ「お兄さんがおたえと呼ばなきゃそういうことにならないよ?」

 

天然炸裂…この会話の中で…

まぁこんな風に平常運転に安心した他がぞろぞろと俺のところにやってくる

 

友希那「どうかしたの?いつもの変な態度をまたとってたのかしら?」

 

「お前らだけの特別サービスだ、ありゃな。喜べ」

 

友希那「あら?愛されてるのはあの二人だけじゃなかったのね。酷い人」

 

「へーへー」

 

客「おっと、それまでで頼むよ。惚気話を聞きに少尉に会いに来たわけではないのでね。まぁ、これを持ちたまえよ」

 

そういうとスカウトマン(文字通りかつ言葉通り)は、俺の目の前に一丁の拳銃をおく。かなりのカスタムタイプだ。ガバメントを改良しているようだ

 

「…入るとは言っていない」

 

客「では、君は彼女たちの身の安全と引き換えでなら受けてくれるのかね?だとすれば、今すぐ兵を出そう」

 

「Fuck you(死ね)。一応、その腐った交渉、飲んではやる。だが銃は握らん」

 

客「今の君が望む殺さない制圧のためであれば、プライドは捨てた方が良い。それと、君は隊の制服は着たくなかろう?君の自由作成で構わない。部隊用の制服を繕ってくれ。勿論どんなものでも結構だ。しかし、素材やある程度の戦闘における戦術的優位性は確保してもらうがね」

 

「お前らみたいなより良い子に頼むさ。あと、非殺傷とは思えんな」

 

客「君はレーザーサイトと思っているのかね?ここは電撃機構だ。相手に当て失神させるためのな。狙うなら首や急所だとさらに有効だ」

 

「ふ~ん。そういうこったなら。射程は?」

 

客「どんなに高い精度で撃とうとも20mを切る。基本は、あくまで死体を無理に減らす手段だよ」

 

「人様の命と政府存続の為に籍を持った部隊とは思えん扱いだな」

 

首元に的確な角度で刃物を置いてるな。交渉でもなんでもねぇよ、こんなの

 

「燐子、つぐ、というわけで、任せていい?」

 

なるほど…ここ、引き金のロックじゃなくて弾薬の切り替えかグリップも見た感じ、手の細胞呼吸のときにでる運動エネルギーで発電するみたいだ

 

つぐみ「ええっと、決して良い出来になる、とは言えませんが、できることはやってみます」

 

燐子「気に入る…かは、わかりま…せんけど、よ、よろしくお願いします」

 

「泥を被るよりマシだ。気軽にいこうぜ」

 

客「それと、これはスコット君の遺品だ。持っていてはどうかね?」

 

 

 

「よーやく帰った…」

 

面倒くさい。とてつもなく。仕事なんて、政府の機能が死んでからだ。奥の手の更に先だろ

基本的に生涯通して出番ねぇよ、絶対

 

「っと、あこ、ようやくクレープだ」

 

あこ「えっ、あ、うん…」

 

「メリハリねぇなぁ。シャキッとしろ」

 

今日は酷かった。皆の調子が狂う。明後日にはあのガキに会いに行くのに

 

 

 

 

 

 

 

客「しかし本当に成功していた個体がいるとは」

 

男「これは公表を?」

 

客「できんよ。仮にも彼は一人の人間だ。それでも、もうあの瞳の奥に本質的狂喜を孕んでいる。人殺しへの熱い渇望だよ。私にも、彼がああなった責任がある。例え英雄として凱旋した彼を継ぐなど、赦されざる行為ではなかったのだ。人は負けたよ」

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