「よーし……午前の訓練はここまでだな。もうすぐ昼休憩だ。各自着替えて午後に備えとけ」
「「はい!」」
グラーフアイゼンを肩に乗せてヴィータが皆に視線を向けて言葉をかけると、スターズとライトニングの皆は元気良く返事をする。その訓練服には訓練の壮絶さを物語るように汚れが付着しており、装着している各々の装備にも砂埃が被っている。
訓練場のシステムがオフになり、廃ビルの街中から景色の良い海辺へと景色を変える。当たる潮風をその身で感じつつ、スバルはふうと息を吐いて皆と一緒に海岸から階段を上って敷地の道路へと上がる。
訓練も次の段階へと上がったことにより、今までの訓練内容から一変して、より実戦に近いシチュエーションでの模擬戦なども混じっていき、求められる技量も多くなった。だがそれも実戦に確実に役立つ事である為、新人としてはむしろありがたい。まあ、その内容がスパルタなので身体にかかる負担は大きいが、それは今までの訓練で慣れてしまったので問題はない。
隊舎へと戻る道を歩いていく。三人の少し後ろを歩いていると背中が見える。皆疲労はしているが以前に比べ肩で息をしたり、猫背で歩いたりする様子はなかった。厳しい訓練を重ねて実戦も何回か経験したので身体が慣れてきた様子だ。段階が上がった訓練は確実に厳しさを増していったが、それで身体がダウンを起こすことはもう無い。最初の頃のヴィータの言った慣れという言葉がこうして身体で実感できる。人間慣れって怖いなと思いつつ、早足でティアナの隣へと並び、歩を進める。隣を歩くティアナに話しかけ、
「そういえば、はやて部隊長たちは聖王教会に行ったんだっけ? あの時保護した娘の様子を看に」
「そうみたいね。まあ、特に心配する事は無いだろうけど」
此方に視線を向けずにクロスミラージュを手にして不調が無いかチェックしながら言葉を口にする。すると同じく隣を歩くエリオがその話題に入ってきて、
「でも、あの娘って確か……その……普通の娘じゃないんですよね? その……」
その言葉の続きである確信的な言葉が言い辛いのか、口ごもるエリオに、ティアナが答える。
「そうね。調べた結果だと、あの娘は人工生命体だっていうし、色々と問題があるのは確かね。今後どう保護されるか分からないし」
「そう……ですよね」
ティアナの言葉に、複雑そうに表情を歪めるエリオ。以前聞いた話で皆は知っているが、エリオも色々問題があってフェイトに保護された身である。故に思うことも多々あるだろう。だから本人の心境も複雑だ。その隣を歩くキャロも複雑そうにしてエリオの顔を窺う。
しばし気まずそうに無言になってしまうも、依然としてクロスミラージュのチェックをしていたティアナがそれを終わらせ、デバイスを待機状態に戻す。まあ、と声を上げて、
「その辺の事は隊長たちで考えてはいるでしょ。検査して万が一って事はあるかもだけど、今のところそんな複雑な事は聞いてないし、あっても報告が上がる筈だからその可能性も低い。だとしたら暫くは保護観察って形になるんじゃない?」
「そ、そうですよね!」
はっきりと言葉を吐くティアナに、エリオも少しは気が晴れたのか、表情を明るくして声を上げる。それと同時にキャロも笑みを浮かべた。
あの娘がどうなるのか、それを考えるのはティアナの言うようにスバルたちがどうこうする問題ではないのだ。それこそこの機動六課が、はやてやフェイトが上手く対処するだろう。
喋っているうちに隊舎へと到着し、その扉を通ってから更衣室へと向かう。そこで一旦着替えを持ってからシャワー室へと向かって行く。キャロは一旦フリードの様子を見るため、後から来るとの事。なので先に二人で済ませる事にする。シャワー室に着いて服を脱ぎつつ、後ろの着替え入れの前で脱いでいるティアナに話しかけた。
「部隊長たち、もう戻って来ているのかな? せっかくだし、昼休み辺りその辺の話も訊いてみようよ?」
「そうね」
応え、脱ぎ終わる。スバルも脱ぎ終わったので、そのままシャワーの個室へと入ろうとした。が、それはティアナの声で止められる。
「そういえばあんた、身体の調子はどうなの? ここん所訓練と実戦続きだから、何かあれば検査してたほうがいいんじゃない?」
「ああ、大丈夫。この間も言ったけど、一応簡単な検査はいつもシャーリーさんに診て貰ってるし、今度ギン姉と一緒にマリエルさんの所に行って全体を診て貰う予定だから」
腕を動かして元気に振る舞いつつ、自分は大丈夫だとティアナに見せて言葉をかける。しばらく訝しげに見て来たが、はあとため息を吐いた。いつものティアナの様子に戻ったことが分かる。視線を外し、個室へと入って行きながら、
「あんまり無茶しないでよ。いざという時にあんたに異常が出たら皆の迷惑になるんだからね」
「うん、分かってるよ、ティア」
言って個室へと入り、ティアナはシャワー浴び始めた。勿論、今の言葉だけの意味ではない事もスバルには良く分かっている。それをティアナも察しての事だ。だからこそ、その言葉の意味を重々胸にしつつ、スバルもシャワーを浴びた。
数分後にはキャロもシャワーを済ませて三人で室外へと出る。すると廊下の壁に寄りかかって此方を待っていたエリオがいた。エリオもシャワーを浴びたとの事だが、さすが男の子というべきか、速攻で済ませられるなと思いつつ、一緒に廊下を歩いて行く。
まだ昼休憩まで時間がある為、午後の書類作成の準備を済ませておこうと思い、事務室へと向かう。その途中、丁度はやてとフェイトが居たので挨拶すると、二人も此方に気付いていたので返してくれる。
「ご苦労さんや皆」
「お疲れ様。皆は今から事務室?」
「はい。午後の書類作成の準備だけしようかと」
言うとはやては時間を確認した。現時刻は昼の三○分前であり、準備程度で丁度いい時間になるだろう。そうやねと一言を口にしつつ、はやては周囲を見た。丁度廊下が交差している為、それぞれの方向を確認している。何かを探しているのだろうかと疑問に思ったところで、スバルはここにいない人物の事を思い出した。
「あの、なのはさんはどちらへ?」
なのはの姿が無かったので、それを訊ねるとはやてが「ああ」と口を開き、
「なのはちゃんも今からこっちに来るよ。今戻ってきたばかりやから、一旦部屋に戻ってから来るはずやけど……」
そう言ってはやてがディスプレイを起動してなのはに通信しようとする。部屋に戻って来るだけなのでそう時間はかからない筈だが、それにしては時間がかかっていたのだ。
すると通信が繋がり、ウインドウに映像が映し出される。すると───。
『うわぁぁぁああああああああああああん! やだぁぁぁああああああああああああああああああ!! 行っちゃヤダぁぁぁぁあああああああああああああ!!』
突然泣き声が辺りに響き渡る。突然の事でその場に居た一同が驚く。ウインドウに映し出された映像には先ほど教会で会った娘、ヴィヴィオの姿があった。ヴィヴィオはあれから教会から引き取って六課に連れてくる事になったのだが、
「これは、また……」
はやてが苦笑いを浮かべて、
「なんや大変そうやね、なのはちゃん」
『えと、はやてちゃぁん……』
画面越しに困るなのはの姿があったので、一同はなのはの部屋に向かう事にした。スターズとライトニングの四人には先ほどの事を説明しつつ移動し、なのはの部屋を開けて室内に入ると、そこには未だに泣き叫ぶヴィヴィオと、そのヴィヴィオにしがみ付かれているなのは。そして寮母のアイナさんが傍で苦笑いを浮かべていた。
「なのはちゃんでも、流石に泣く子には敵わんようやねぇ」
「あ、はやてちゃん、皆ぁ……」
「すっかり懐かれちゃったみたいだね」
はやてとフェイトが笑みを浮かべつつ歩み寄る。皆がなのはの方へと寄ると、なのはは困ったように苦笑いを浮かべた。ヴィヴィオはいきなり大人数が部屋に入って来た事により、不安そうになのはにしがみ付く腕に力を込める。
『仕事に戻ろうとして、とりあえずアイナさんに面倒看て貰おうかと思ったんだけど……』
『まあ、この様子じゃなぁ……』
ヴィヴィオの耳に聞こえないように、念話で話しかけるなのはにはやてもヴィヴィオの様子を見ながら答える。するとフェイトが一歩前に出てきて、
『大丈夫、私に任せて?』
『フェイトちゃん?』
念話で伝えた後、フェイトは床に落ちていたウサギのぬいぐるみを手に取る。教会の病室にあったものだが、すっかりヴィヴィオが気に入ってしまった為、特別に貰ってきたものだ。仕事に戻ろうとしたなのはを引き止めるために掴みかかった際に落ちてしまったのだろう。
フェイトはそのぬいぐるみを器用に持って、ぬいぐるみの腕を動かし、
「こんにちわ」
「……え」
視線をヴィヴィオに合わせしゃがみ、ぬいぐるみを動かしてその影からフェイトが声をかける。ヴィヴィオもその様子に興味が出たのか、不安な表情を一変させる。
「ヴィヴィオは、なのはさんが行ってしまうのが、嫌なんだよね?」
「……うん」
「でもね、なのはさんはこれから大事なお仕事があるから、行かなくちゃいけないの。それなのにヴィヴィオが離してくれないから、なのはさん困っているよ? うさぎさんも、ほら?」
「……うぅ……」
言って、ぬいぐるみの腕を動かして頭を抱えるポーズを取る。するとヴィヴィオもなのはが困っている事を理解しているのか、眉を八の字に曲げる。フェイトは困った表情から安心させるように笑みを浮かべ、
「ヴィヴィオはなのはさんを困らせたい訳じゃないんだよね?」
「……うん」
「なら、少しの間だけ我慢しよっか? なのはさんも直ぐに戻ってくるから、ね?」
「……うん」
次第になのはの足を掴むヴィヴィオの手の力が緩む。なのははしゃがんでヴィヴィオの頭を撫で、
「ありがとうヴィヴィオ。直ぐに戻って来るから、お留守番できる?」
「……うん」
「そう。良い子良い子」
笑みを浮かべて撫でるなのはに、ヴィヴィオもようやく落ち着いた。その様子を見てスターズとライトニングは内心驚いていた。
『何と言うか、フェイトさん子供のあやし方が上手いっていうか……達人じみているというか……』
スバルの疑問にエリオが、
『フェイトさん、甥っ子の世話とかもしてきましたから』
『それに、使い魔の世話も幼少の頃にしたと聞いてますし』
エリオとキャロの言葉に「ああ」とティアナが反応し、
『それに、あんた達がまだ小さい頃の世話もしているもんね、納得だわ』
ティアナの言葉、エリオとキャロが恥ずかしそうに頬を赤く染めたのは言うまでも無い。
◇
ヴィヴィオをアイナに預け、なのは達は予定よりも遅れてしまった為に先に昼食を摂ることにした。食堂での食事を済ませた際に、はやてに呼び出しを受けたので、フェイトと共に部隊長室へと向かう。
フェイトがインターホンを鳴らしてから室内へと入る。すると部屋の中央にある来客用のテーブルの席に既にはやてが座っていた。促されたので、フェイトと共に下手の席へと腰掛ける。はやては先に昼休憩中に呼び出してしまった事を軽く謝るが、フェイトはともかく、なのはにはこれといって用事があった訳では無いので別段それは構わない。
それよりも、はやてが呼び出したその理由の方が気になった。
「それで、要件って何?」
「ああ、そうやね。早速本題に移ろう」
はやては軽く咳払いをした後に、
「実はな、近日この機動六課に、地上本部から査察が入る事になったんよ。もとより色々無茶して作った部隊や。こうなる事は分かってたけど、まあグレーな部分とかは上手く誤魔化すつもりや」
それを聞いてフェイトは心配そうに表情を顰めた。地上本部と聞いてなのはは指を顎に当てて以前教えて貰ったことを思い出す。地上本部は文字通り、各次元世界に駐留して治安維持を担う組織であり、その管理世界の中心であるこのミッドチルダを統制、管理している管理局の本部だ。
次元世界を航行を担当する管理局本局、通称【海】に比べて与えられる予算が格段に少ない上、配備されている人員も海より少ない。更には一定の能力に達した人材は海が引き抜きを行うらしく、それもあって満足な活動が行えていない。
その結果、首都クラナガンの外れにある廃棄都市問題や軽犯罪の対策が未だに片付いていないのだ。次元世界の住民からも信頼が低いとされ、政治的にも問題になっている。
万年人手不足である管理局故に、海も人員を得たいのは分かるが、それもあって陸からの印象は悪い。
そんな地上本部のトップに位置する人物───レジアス・ゲイズ。階級は中将。陸の状況がそんな状態である中、その屈強な姿勢と確かな統率で地上の犯罪を抑えている優秀な人物だ。一番の苦労人であるのは間違いない。
彼は現在、地上の人員不足、並びに戦力不足問題を解決すべく、戦力増強を図ろうとして各地上支部に働きかけており、政界に対してもその問題の事を演説して説明を行い、民衆に対する意識をこの問題に向き合わせようとしている。色々試行錯誤している様子は分かる為、なのはとしても考えさせられる人物であった。
そんな人物がこの突っ込み所満載の部隊に、とうとう査察を送り込むという話である。元より本局と地上では溝があり、それでいて本局の指揮下にあたるこの六課が気に入らないという点もあるのだとか。
レジアスはユーノから以前に聞いた話によれば、犯罪者には勿論、レアスキル持ちの人間を好まないらしい。レアスキル持ちの人間が気に入らないのは恐らく、自分達が努力で積み上げたものをいとも簡単に超えられてしまう事実に、全体の士気が下がってしまった問題があるのだろう。前の空港火災事件もその事実を体現してしまった故に、はやての事も陸に知れ渡ってしまっている。
故に、今回の査察だ。なのはからしてみれば、同じ組織内で馬鹿らしいという考えだが、そうもいかないのがこの現実だろう。
しかし、査察に関してははやては上手く対処すると言った。それだけの要件でなのはとフェイトを呼び出したとは考え辛いと思考する。その思考を察したのだろう。はやてが口を開いて、
「んで、これを機に二人に話そうと思ったんよ。───六課が設立された、本当の理由を」
その言葉、なのはは以前にティアナとスバルから聞いた話を思い出した。この機動六課の目的はロストロギアの回収任務であるが、それにしては集めている戦力が大きすぎるという点だ。
「機動六課が確かにロストロギアの回収の部隊として作られたのは本当や。でも、それとは別に目的がある。それが───カリムの予言や」
「予言?」
なのはが首を傾げる。カリムの予言というのは、カリムが持つ強力な能力だ。彼女はその名の通り先の未来を予言する事が出来るとの事。にわかには信じがたいが、今まで彼女のその能力が確かな情報を提供し、今の地位まで上り詰めたのだろう。
「カリムの予言を要約するとこうや───近い日に、地上本部に大いなる災いが振りかかる」
「地上本部に?」
「ああ、そうや。大いなる災いって言うのが恐らくスカリエッティの事を指している。彼の持つガジェットドローンや、その所有するロストロギアの力を使われれば十分に脅威や」
無論、それだけで収まればまだ良いが、その予想の範疇を超えることが起こらない事も考えられなくもない。その為に今回、機動六課は予防策として設立されたと次いで説明を受ける。
だが、予言の内容ではその対象は地上本部だ。本局所属の人間が対策を打つのでは無く、陸に対して警戒態勢を取らせて全体で問題に対処するのがむしろ定石だろう。あまりにも回りくどいやり方だと思ってしまう。
───が、少し考えれば今のこの状況がなるべくしてなっているのが理解出来る。そもそも情報自体が【予言】によるものなのだ。レジアスはその性格から占いという類は信じない。当然海から警告はしたらしいのだが、不確かな情報に手をかけている余裕は無いとのこと。
その為、本局の指揮下で地上に部隊を設立したのだ。
「うーん……予言ねぇ……。正直に言うと、私も信じがたいっていうのが本音かな? それこそ傍からしたらレジアス中将の言う事がもっともだし」
隣で思慮するフェイトははやての言葉に深刻そうに表情を歪ませているが、なのはとしては予言は占いと何ら変わらない類としか認識していない。朝一番のニュースで自分の運勢が良いか悪いかなんて言われても、正直どうでも良いと思うのが本音である。
それが、カリムの力がその予言であり、それが信用できる情報だとしても、だ。はやてもフェイトもなのはがこういう反応するだろうとは思っていたので苦笑する。
「まあ、でも備えあれば憂い無しともいうし、地上本部で行われる公開意見陳述会ももうすぐや。スカリエッティたちが仕掛けてくるとしたらその日が濃厚やし、警戒は怠らんよう注意しよう」
はやてが口にした【公開意見陳述会】。文字通り、各世界の陸の管理局役員が集まって会議を行うものである。かねてよりの陸の状況と本局の対応、そしてレジアスが目指す人員確保と戦力増強の為、その意見を通す為のものだ。政界からも人が集まり、ここでの意見が認められれば彼の努力が報われるという事だ。
当然、お偉い方が集まる場である為、襲撃があってもおかしくない。当然陸でも厳重な警戒はするだろうが、そこに六課も加わって防衛を確固なものにしたい。
頷くフェイトとなのはに対し、一呼吸置いてからはやてが「それともう一つ」と口にしてから立体ディスプレイを表示させる。そこに映し出されたのは、先日の街中での戦闘データとその時の様子が映された写真の数枚だ。そこにはスカリエッティ一味と思われる女性の姿。
「先日現れたこの犯人達やけど、陸自とうちで調べた結果で分かったことがある。この人たちは魔法とは違う力を使っていた。そこから分析した結果、恐らくこの犯人たち───戦闘機人や」
「戦闘機人?」
聞きなれない単語になのはは首を傾げる。その説明をはやてに変わってフェイトが始めた。
「戦闘機人。魔力とは違う仕組みで戦闘を行う、半機械化された人造人間。前にこの存在と関わる事件が起こったんだ」
「半機械化ってことは、つまりサイボーグってこと?」
「まあ、そうだね。問題はこの存在が魔力を使わない戦闘能力を使い、さらに体力も消費せずに行動出来るということ」
フェイトの言葉にはやてが頷き、
「魔力を使わないって事は、ガジェットドローンとの相性も抜群や。戦闘指揮を戦闘機人に、ガジェットドローンによって襲撃されたら魔法技術しかもっていない管理局にとってひとたまりも無いのは明白や」
成る程、となのはは顎に指を当てて思考する。六課や陸自でこそガジェットドローンの戦闘経験はあるが、それ以外の管理局員にとってAMFに対処できるかといわれれば出来ないだろう。それに足してこの戦闘機人という存在だ。
「戦闘機人が出てきたという事やし、今後戦闘になる可能性も高い。少しでも情報を分析して報告すべきや。その為、査察後にはマリエルさんが六課に出航して貰う事になった。陸自からもギンガも」
マリエル・アテンザ。なのはたちにとって昔から世話になった人物だ。情報分析科としてこれ以上ない助っ人だろう。陸自からもギンガが六課に出向となる。元から過剰戦力であるが、公開意見陳述会の前である為の対策だろう。
「……まあ何にせよ、杞憂であればええんやけどなぁ」
何も無ければ良し。あったとしても対処して被害が抑えられれば良し。これ以上イレギュラーが起きない事をはやては願った。
因みにフェイトさんは原作のようにヴィヴィオの保護責任者にはなりません。