家出少年ギルガメスと謎の美女エステル、そして気むずかしい深紅の竜ブレイカーの共同生活はこうしてはじまった。
とりあえず彼らは小休止したこの丘の上にキャンプを構えることにした。ここなら見晴らしも良く、さまざまな敵の襲撃にも対応できるだろう(敵と言える存在はあの得体の知れない「水の軍団」以外にも、例えば野生ゾイドの群れや盗賊・テロリストなど、色々考えられる)。
二人と一匹はひとまずここで英気を養いつつ、近場で開催されるだろうトライアウトに向けて準備することとなった。
エステルは述べた。どこかの集落に滞在する手もあるのかもしれないが、練習に集中できる環境の方が良い。そもそも水の軍団の追っ手が再びやってくる可能性が高いのだから、他人を巻き込む可能性は極力排除すべきだろうと。ギルガメスは同意した。
そうと決まれば話しは早い。エステルはギルガメスに滞在用のテントを張るように指示すると、早々にビークルを駆って買い出しに向かった。
ギルガメスは苦闘してテントを張ることとなった。幸い、ブレイカーが要所要所で助けてくれた。……驚いたことに、このゾイドは長い爪を意外なほど器用に動かす。簡単なロープ張り程度なら主婦が裁縫でもこなすように楽々と仕上げてくれるのだ。ギルガメスはこのゾイドの本当の気性を見た思いがした。
相棒の助けを頼りに少年がテントふた張りを張り終えた頃には、ビークルは沢山の荷物を積んで引き返してきた。手際の良さに彼は舌を巻いたが、その中には食料や水以外に仮設トイレやキッチン、それに風呂まである。これらの大きな荷物はいずれもレンタル品だ。……では予算や身分証明はどうしたのだろうか。
エステルはクレジットカードもパスポートも「出発時に作った」と言う。「作った」という言葉の意味を考えるうちに、ギルガメスは顔が引きつった。だがエステルは何とも涼しい顔だ。やむを得ないと少年はため息をつくしかない。事の善悪など言える立場にないが、それくらいのことはしないと彼らの旅など成り立ちそうにないのである。
その日は風呂に入ってからエステルの手料理を味わいつつ(簡単なシチューだったが予想以上に美味しかった。ギルガメスが年頃の少年らしく勢い良く食べると、エステルもホッと胸をなで下ろした)、トライアウトに向けての準備を二人で相談した。
リゼリア民族自治区でのトライアウトはほぼ一ヶ月ごとに一回のペースで実施されている。ゾイドバトルは有力な観光資源だが、選手はどこも慢性的に不足しているからだ。またトライアウトがそもそも高額の受験費を必要とするため、これ自体が地域の有力な収入源になっているという側面もある。
エステルはギルガメスの家族を安心させるためにも、直近で来月のトライアウトに受験することを勧め、彼も了解した。そしてそれまでに、とにかく相棒となったブレイカーの操縦に慣れることと、体力・知力を今一度鍛え上げるためさまざまなトレーニングや勉強を行なうことを確認した。
あとはじゃれてくるブレイカーをかまってやりつつ、早めの夕食・就寝と相成ったのである。
それからしばらくの間、ギルガメスの起床は非常に早くなった。ふた張りのテントの片割れから出てきたとき、まだ雲のうねりを朝焼けが照らしているところだ。膝下丈の半ズボンはそのままだが、上半身は寒さをしのぐためにTシャツの上に灰色のパーカーを着用している。
コーヒーの匂いがただよってくる。それで少し、目が覚めてきた。
かたわらのテーブルにはステンレスのマグカップが二つ。そして、エステルが片手で頬杖している。黒のコートにジーンズのスカートという出で立ち。眠たげだが、黒の短髪は既にくしでとかしたのか寝癖も見られない。
彼女の姿を目にしたとき、ギルガメスはにじみ出るたおやかさにはっと息を呑んだ。男装時の凛とした雰囲気が失せ、高嶺の花が路傍に咲いて今にも踏みにじられそうな危うささえ感じずにはいられなかったのだ。この日以降、それを毎日のように感じることとなる。
ボオッとしていた彼女は起きてきた少年に気付くとにっこり微笑む。
「おはよう」
「おはようございます」
挨拶して彼女の前に座ると、少年はぐいっとコーヒーを飲む。いつしかそれが二人の日課となっていた。
ちなみにブレイカーはテントのすぐ後ろで犬や猫のように丸くなり、すやすやと寝入っている(※大抵のゾイドはまぶたを持たない。このゾイドに関しては目が輝きを失っていれば大抵は寝ている)。このゾイドは夜中は大抵起きており、明け方から昼にかけて就寝する。夜行性というやつだ。闇夜の方が狩りに適しているし、昼間活動するZi人を守るのにも好都合である。
コーヒーを飲み干したら準備運動を済ませ、走り込みの開始だ。丘をくだり、外周を走ってくる。その間にエステルが朝食を作りつつ、これも借りてきた洗濯機で二人分の衣服を洗う段取りである。
走り込みを終えたら朝食をしっかりと摂る。そしてしばしの休息ののち、エステルの講義を受ける。ほとんどがトライアウトの筆記問題を確認したり、相棒ブレイカーの仕組みを学んだりとゾイド絡みの学習で占められている。講義を終えたらまたトレーニングの再開だ。
エステルがトレーナーの上下に着替え直して出てきた。こうなると今朝方のたおやかさはどこかに消えて、陽射しのようにまぶしい勝ち気な(且つ厳しい)いつもの雰囲気に戻る。着替えは厳しい練習の合図とも言えた。……かくして師弟はストレッチや簡単な筋トレをブレイカーが起きる昼頃までみっちりと行なうのである。
昼食を済ませ、ブレイカーが起きてきたら合同練習の開始である。二人と一匹は丘の下へと降りる。
前半はキャッチボールだ。スイカほどもあるボールをギルガメスとブレイカーとで投げ合うのである。もっとも少年は両手でつかみ投げるのだが、竜の方は口でくわえるのがほとんどでたまに両手を使う。
人とゾイドのキャッチボールは、人は主に体力作り、ゾイドは主人の性格やクセを理解するのに非常に有効である。……ただ、ギルガメスの相棒は何しろ大きい。腹ばいで首をもたげた状態でも二階建ての家くらいはある。それほど高い相手に向けて投げ続けるだけでも相当疲れるのは言うまでもあるまい。
ギルガメスがすっかりヘトヘトになったところで、ようやく操縦練習となる。陽射しもやや傾きかけた頃合いだ。
まずははじめてブレイカーに搭乗したときのように、刻印解放の儀式が待っている。
エステルはギルガメスよりも頭一つ分くらいは背が高い。そこでギルガメスの両肩に手の平を乗せると、ややかがんでまじまじと彼の円らな瞳を見つめる。見上げる少年は、切れ長の蒼き瞳に吸い込まれるようだ。
「……例え、その行く先が」
「いばらの道であっても、私は、戦う!」
エステルの詠唱にギルガメスが応えれば、彼の額にも青白い刻印が光を宿す。相棒ブレイカーの備えるオーガノイドシステムのシンクロ機能に対応した証だ(別に刻印を解放しなくとも簡単な操縦自体は可能だが、戦闘となると感覚を共有できないために相棒の常軌を逸した運動能力に振り回されてしまうのである)。
儀式を終えたら早速練習の開始だ。歩行、かみつく、前肢でつかむなど、基本的な動作の練習を繰り返すと、ようやく魔装竜ジェノブレイカーらしいバラエティに富んだアクションの練習に移り、これを陽が沈むまで続けるのである。
この間、エステルは途中で抜けて夕食作りと相成り、少年主従が丘の上に登ってくる頃には大体、仕度ができているという手際の良さだ。
ギルガメスは戻るとまず、相棒の全身に缶ジュースくらいの大きさのカートリッジを差し込んでいく。中身は油だ。……巨大すぎるゾイドは全身に体液として油を取り入れる「口」が存在する。これくらい大きな生物だと、そういう作りでもないと全身に行き渡らないからだ。ブレイカーほど人との生活に馴染んでいる場合は、主人がチューブなりカートリッジなりを突っ込んでやることになる。
腹ばいになった相棒の身体の節々にカートリッジを指してやると、情けないくらい気持ち良さそうな声を上げるのがおかしい。夜中、時々狩りに出かける以外は、ブレイカーの貴重な食事の時間である。
油を注すのが終わると風呂の時間だ。ちなみにギルガメスが必ず一番風呂に入る。
奇妙なことに、エステルという女性は非常に勝ち気で立ち居振る舞いこそ颯爽としているが、例えばギルガメスの身の回りの世話まで当たり前のようにこなすのである(そもそも自分の下着の洗濯なんて、少年は考えもしていなかった。袋入りながら脱いだ下着を妙齢の女性にはじめて手渡しした気恥ずかしさといったらなかった)。それに一番風呂に限らず例えば外出するときも、特に必要がなければ必ず少年より一歩あとからついてくる。いかにも勝ち気そうな見かけとは裏腹に、何とも奥ゆかしいのである。
それが一々、おもはゆい。
不意に、妙な言葉が浮かんだ。
(もしかして、お嫁さんができたらこんな感じなのかな……)
あらぬ妄想が脳裏を駆け巡ろうとしたから、仮設風呂の中で少年は首を振って浮かんだ映像をかき消した。嫁どころか、彼女どころか、とギルガメスは唇を噛む。家出した甲斐あって、ゾイドも手にしたし不思議な理解者もできた。だが……だが、それだけだ。自分自身には何の力もない。胸を張って凱旋できるようになるため、もっと頑張らなければいけない。少年は湯船をすくって自らの顔に浴びせた。
ギルガメスが風呂から出て、入れ替わりにエステルが風呂に入る。彼女が出てきてテーブルにつくと、ようやくの夕食だ。イブに祈りを捧げてから召し上がるのは惑星Ziの一般的な夕食の風景と何ら変わりがない。
焼き立てのパンをシチューにつけて頬張るギルガメス。エステルはその姿をじっと眺めてから追随するのである。
ある晩、エステルは食卓で二つの話題を切り出した。
「あなたをつかまえようとした連中のこと、少し調べたんだけど……」
ギルガメスの頬やあごの連動が一旦、止まった。口元にはとっさに手を被せる。
「水の軍団ですか? 何か、わかったことがあるんですか!?」
「まあまあ、あわてないで」
エステルは右手をかざしてなだめた。
惑星Zi全土を巻き込んだ「最後の大戦」はヘリック共和国による完全統一で終結した。しかし五十年以上経過した現在、そのタガが緩みはじめてきた。世界各地で武装蜂起が行なわれるようになったのである。
水の軍団は武装蜂起あるところ必ず現れると言われる謎の戦闘集団である。彼らが参戦すれば電撃的な作戦によって武装蜂起を鎮圧するのはまず間違いない。その神がかり的な強さから世界を浄化するという「神々の洪水」になぞらえ「水の軍団」と呼ばれているらしい。
ギルガメスの故郷アーミタは片田舎ながら比較的治安が良かったし、そもそもゾイドウォリアーになるという将来の選択肢が許される地域だった。だからテロに巻き込まれたこと自体が相当ショッキングな災難であったし、それが切っ掛けで水の軍団などという得体の知れない連中にまで目をつけられるとは思わなかった。
物思いにふけりながら咀嚼(そしゃく)するギルガメス。エステルは彼を一瞥すると言葉を続けた。
「共和国の特殊部隊か何かで間違いないと思うわ。
でも、存在さえも公で認めていないのが、すごく引っ掛かるわね。
憶測で物事を語ってはいけないけれど、何か秘密があるのでしょう」
彼女は次いで、トライアウトの日程が決まったことを話してくれた。
「二週間後に、共和国軍の駐屯地跡で行なわれるわ。前日にキャンプをたたんで、乗り込みましょう」
いよいよか。ギルガメスは気持ちの高ぶりを少し感じた。少なくとも水の軍団に関するモヤモヤとした感情は一瞬で吹き飛んでいた。
だが続くエステルの言葉に少年は一瞬、声を失ったのである。
「条件が一つ、あるわ。実技試験では『刻印』を使わないこと」
実技試験は、要は試合である。……刻印など使わずに試験を通過できるくらいでないと、各地の強豪、それに水の軍団のように強大な敵には到底太刀打ちできないだろう、と彼女は言う。
「まあ、あなたなら大丈夫だと思うけれどね」
そういうとにっこり微笑んだ。細まる切れ長の蒼き瞳を目の当たりにして、ギルガメスは少しだけ、ズルいなと思ったのである。
かくして夜はふけていく。夕食後はエステルの講義を受け、それも終わるとかたわらで丸くなっている深紅の竜を少しかまってやり、ようやく就寝に至るのである。いつもヘトヘトで寝入るのだが、今日はひときわ安眠できそうだ。
トライアウト当日の朝は、相棒の胸部コクピット内で迎えた。
ギルガメスとエステルは床に寝袋を敷き、座席をはさんだ形で寝入った。……少年にとっては少々刺激的なイベントではあった。そもそもゾイドのコクピット内で寝るなどということははじめてだった上に、妙齢の女性と枕を並べることになったのだから無理もない。
大振りな座席が両者を隔てたのは少年にとって幸いだったが、寝返りを打つ振りをして様子をうかがったとき、彼は思わず息を呑んだ。
視界に飛び込んできた彼女の寝顔は、暗い室内にわずかに点灯する計器類に照らされ、白磁のような淡い光に包まれていた。
いつのまにやら、寝息が聞こえてきた。いつもは固く結んだ彼女の口元が、かすかに開いている。
ぼんやり、真珠色に輝く唇。その危うげな曲線に、少年の鼓動は否応なくかき立てられる。彼はあわてて寝返りを戻すと丸く縮こまって己を戒めたのである。
先に眠りについたのがエステルなら、先に起きたのもエステルだった。
「ギル、そろそろ起きて」
肩を揺さぶられ、重いまぶたを開けると白磁の美貌が視界の大半を占拠していた。びっくりして起き上がるギルガメス。寝巻き代わりにジャージを着用していた彼女は、何ら驚く様子も見せずおはようと挨拶した。
二人の起床に呼応するかのように、全方位スクリーンは明け方のリゼリア平野を映し出す。山脈の稜線からこぼれる朝陽の光量はまだそれほどでもない。
「ブレイカー、おはよう。お疲れさま」
ギルガメスのねぎらいの言葉に、ブレイカーは甲高く鳴いて応えてみせた。スケートで氷上を滑るように、軽快に荒野を進む。
ブレイカーは深夜から今朝までビークルを両手で抱えながらリゼリア平野を走ってきたのだ。もっともこのゾイドにしてみれば狩りの時間である夜中の走行だから、特別大変なイベントでもない。会場に着いたら実技試験の開催される昼までぐっすり眠るつもりである。
既に視界は、大量の土嚢や崩れかけたコンクリートの塀が無造作に並んでいる様子を捉えている。ヘリック共和国軍がかつてこの辺りに駐屯していたそうだ。リゼリアが民族自治区としての信頼を勝ち得ると、連中も大半が撤退していったため、残された施設はこのようなゾイド絡みの行事で活用しているのである。
これらの障害物を越えた先に、かつて大量のゾイド格納庫として利用されていたカマボコのようなハンガーが立ち並んでいるはずである。
駐屯地跡の横に長い鋼鉄の門にたどり着くと、付近では複数の子供が古めかしいインスタントカメラをたずさえ、通るゾイドを片っ端から撮影している。彼らは写真を観光客に売りつけるのだ。珍しいゾイドの写真はそれなりの値段で売れる。トライアウトのように各地からさまざまなゾイドが集まるところでは、こういう手合いが湧いてくるのである。
ギルガメスはコクピット内で何とも言えぬ表情を浮かべていた。日々の練習に明け暮れていた彼には同じような経験はない。あるいはゾイドウォリアーになる夢自体を諦めていたら、こういう小遣い稼ぎだってやっていたかもしれないだろう。
門をくぐると、人の倍ほどはある二足歩行の白いゾイドが、秩序だった動きで誘導灯を振って行き先を指示していた。ゴーレムという太古の帝国原産のゾイドで、ヘリック共和国の影響力が薄らぐ民族自治区では一般的に使われている種類である。
深紅の竜はビークルを抱えたまま、誘導灯に従いゆっくりと歩いていく。
ビークルの機上では既に紺の背広に着替えていたエステルが、腕組み・足組みしながら堂々たる態度で座っている。サングラスをかけており表情はうかがえないが、貫禄たるや犯罪組織の女ボスのようで、竜が彼女をうやうやしく運んでいるようにも見える。
実際には、サングラスの下で切れ長の蒼き瞳が左右にチラリチラリと視線を投げかけていた。……水の軍団があれで諦めるなどとは到底思えない。ただし民族自治区という事実上の敵地では、大規模な襲撃も考え辛い。あるとすれば単独で、物陰から不意打ちを仕掛けてくる類いだろう。いわゆる「刺客」という奴である。
ふと、彼女はわずかながら眉をひそめると、左方をじっと一瞥する。
「どうしたんですか?」
ギルガメスは不審に思いウインドウの向こうから尋ねてみたが、エステルは、
「うん、気のせいよ」
そう答えると再び正面を向き直した。音を立てぬように軽くため息をついたが、少年は察知できなかった。
深紅の竜が行ったあとも、子供たちはゾイドの写真を撮りまくる。あの銀色の奴はパン一斤は買える、あの青い奴ならリンゴ半ダースは買えると皮算用を弾きつつ、シャッターチャンスを待っている。
彼らの背後に、頭巾を被った者がひとり、現れた。目以外は布で覆い隠しているが、砂漠や荒野が広がり砂嵐も多いこの地域では別段不自然な格好ではない。
「今、通った赤い奴の写真を売ってくれないか」
しわがれた男の声に子供たちは一瞬、背筋が凍りついた。だが現金なもので、彼が無造作に差し出してみせた百ヘリックドル札数枚を目にすると、我先にと深紅の竜の映った写真を突き出した。
頭巾の男は写真の中でも特に鮮明に写ったものを数枚、手にするとあっさり手持ちの札を渡した。パン一斤どころではすまない相当な高額で写真が売れたのだから、彼らははしゃがずにはおれない。
「おじさん、ありがとう!」
口々に礼を言う。
頭巾の男はもっとも鮮明に全体が捉えられた一枚を掲げてつぶやいた。
「この赤い奴が、レヴニア山脈で眠っていた魔装竜ジェノブレイカーだと目下の噂だ」
子供たちは顔を見合わせた。大体、民族自治区などヘリック共和国支配の歴史が浅い地域では、かつて対抗していたゼネバス帝国・ガイロス帝国などの原産のゾイドが圧倒的に人気が高い。ゼネバスの守護神デスザウラーなどは信仰の対象ですらあり、かの魔装竜ジェノブレイカーもその中に含まれると言える。
子供たちにとっては得難い情報であった。……あのゾイドを写せば結構な小遣い稼ぎになる。
彼らの感謝の言葉を背にしつつ、頭巾の男は深紅の竜が通ったあとを追っていった。