FA:Gとして暮らそう 《書き直します》 作:強襲装備斬雷
あれから何日たったのだろうか?
人が過ごす場所と神姫の楽園の間で充電をしながら思う。充電君がない俺がどうやって充電するの?と悩んでいたがクレイドルという神姫用の充電施設を代用することが出来たのでその心配も無駄になった。
神姫たちは直接ケーブルを使うことで充電可能らしいのだが俺はオミットされていた。
目的は決まった。原作と離れた理由を探し、それを見つけ出す。だがどうすれば実現できる?
神姫や俺を襲った神姫らしき敵、漸雷や俺の存在。原作との違いが多すぎる.......俺より前に例外の存在がいた?それとも神姫のいる世界と
....まぁ考えても仕方が無いか。充電は90%、十分だな。
クレイドルから出て神姫の楽園に向かうことにした。
相変わらず神姫たちが人間のように暮らしている楽園は何の警戒もなく俺を迎える。
見た目が神姫そっくりだから仕方ないと思うが無警戒過ぎないか?検査するとかなんかあるだろ?.....敵を心配しても仕方ないか。
因みに店にはパーツやクレイドル、武器やビデオなど売っている。だが一つ気になることがある。何で食べ物が売っているのかだ。神姫は多少飯を食べることが出来ると聞いているがそれにしては多すぎる。まるで____人間が食べるような。
....まぁ捨てられた神姫が集まる場所でそんなことがあるはずないが。
トンネルの場所も判明した。公園から入ることが出来る。だがファクトリーアドバンスに報告するつもりはない。そうしたらファクトリーアドバンスが強襲をし、この世界の真実を知ることが不可能になる。だからこれは俺がしないといけないことだ。
ヴァルと同じ装備を付け、俺は楽園に突入.....することは無かった。
足元に銃弾を一発撃たれた。周りを見ると街灯の上に一体の神姫が銃を構え俺の周りには大量の神姫が武器を構えていた。
何故バレた?先ほどまで警戒など全くしてなかった。変な行動など武器を展開した程度しかない。だが、それなら、ここまで早く来たことがおかしい。...元からバレていた?それしかありえないか.....クッソ、もう少ししっかり警戒していれば...
いくら倒しても減らない神姫たち、それに比べて俺はダメージを受け、エネルギーは切れ、体が動かなくなり始める。
だがそんなことは知らないと言わんばかりに、神姫たちはそれぞれの武器を持ち俺を狙う。だが俺はまだ諦めない。例えこの身が砕けようとも、戦って....戦って.......どうするんだ?
....俺は...何でこんなに頑張ってるんだ?俺の世界に帰りたいからか?違う、そんな事今までに思ったことがない。ならこの世界をもとに戻したいからか?いや、そもそも元の形が俺の知ってる形なのか?原作が始まる前にズレがあるなら、それはもはや正しい形なのではないか?
「はぁ....はぁ....」
考えれば考えるほど息が苦しくなっていく。
左胸に空いた穴もあり少しでも気を抜けば意識が無くなりそうだ。
考えてを放棄し、エネルギー切れの武器を構える。
戦えるなら戦い続けようと...
目を覚ますとクレイドルにいた。
だが場所は拠点ではなくテントの中で、どうやってここまで来たのか?と記憶を探ってみても何も思い出すことが出来ない。多分、意識を失ってしまったのだろう。
「かぐや起きてくれ」
[システム再起動.....再起動.....サポートAI:かぐや。起動しました
マスター、おはようございます。ダメージが減ってますが自分で修理でもしましたか?]
「そんな事してないが...」
視線を下げ、ボディを確認した。
「っ!体が....直ってる?」
完全ではないが穴の開いた部分はしっかり埋められ、今にも壊れそうだった体は補強されていた。
だが俺には自分を直す知識はない。なら俺をここまで運んできた奴が直したのだろう。
しかし、ここには敵しかいないはず、一体何のために俺を直したんだ?情報を聞き出すなら拘束するはずだし....交換条件?それとも...
「起きましたか?」
外から声が聞こえた。見えるそれは俺らと同じくらいの大きさで武装をつけていないことが分かる。
警戒をしながら起きたことを伝えるとそれは入ってきた。
それは水色っぽい髪に忍者のような装備を付けた神姫だった。
「起きているようですね。私は解放軍、忍者型フブキというものです。そちらの所属を教えてもらえませんでしょうか?」
俺を見た神姫...フブキは俺を見てすぐにそう聞いてきた。
しかし解放軍?そんなものは聞いたことがない....まぁ相手が嘘をついている可能性もあるが、嘘をついて何か徳があるか?....いや無い。なら一応味方と考えていいのか?
「アレサだ。所属はもうない」
「...そうですか」
嘘はついていない。今はもうどこにも所属してないんだ。
フブキを信用するかはまだ決まっていない。少しでも情報を聞き出してからでも遅くは無いだろう。
「解放軍と言ったがアンタは神姫だろう?一体何を開放するんだ?」
「....貴女は昔のここの状態を知っていますか?昔はこんな状態ではありませんでした。マスターたちが回収から逃がしてくれた神姫や捨てられた神姫が衝突することもありましたが、今みたいな状態ではなかった.....今のここは地獄です。」
「昔からここはあったのか?」
「えぇ、昔からありました」
フブキが何を思っているのかは分からない。だが嘘ではなさそうだ。信じよう。少なくとも今この瞬間だけは...
うちの主人公。色々考えすぎじゃないですかね?つい考えすぎるキャラが出来てしまうというか....まぁ原作から変わるのを恐れている子ですし仕方がない...かな?