『もけい』のあとがきと設定です。設定(この話の下半分くらい)は、必要以上に説明しているうえに、本編を読めばわかる内容が多いので、読まないで、自由に想像していただいた方がいいかもしれません。裏設定的なものを知りたい方向けです。本編では使わなかった設定もあります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
反省点と言い訳ばっかりの、あとがきです。
『もけい』は『ばすの』というキャラクターが先にあり、そこから膨らませていって書いたおはなしです。『ばすののための物語』とも言えます。その割にはばすのの扱いがひどいですが……。
物語や文章が固(硬)すぎて、面白くなくなってしまうのは、私の悪い癖です。あと、終盤の展開がかなり雑です。選択肢の話が出たあたりで、引いてしまう(読む気がなくなってしまう)人もいるかもしれません。より良い作品にできるアイデアを思いついたら、直したいです。
『もけい』は、何かにそっくりです。あれのパクリじゃないか? と言われれば、返す言葉もありません。ただ、言い訳すると、このおはなしの芯は、王道パターンなのです。
その流れは、
主人公の前に、常識から外れた、特殊な存在(キャラクター)が現れる。
↓
特殊な存在が、居候状態になったり、主人公と共に旅するなどし、いっしょにいる状態になる。
↓
(最初はお互いに戸惑ったり、ぶつかったりする。)
↓
主人公と特殊な存在が、 絶対に離れられないほど仲良くなる。
↓
避けられない別れが来る。特殊な存在がいなくなる。
↓
?
という感じです。
こんな物語はたくさんあります。あらすじを読んだだけで、どうなるのか分かってしまう方もいると思います。でも、いいですよね王道パターン。
この王道パターンの結末は、大まかにいって3パターンあり、
(A) 別れを回避できた。あるいは、戻ってくる、復活する、偶然に再会 など。
(B) 二度と再会できなかった、戻ってこない、死別 など。
(C) (A)(B)のどちらかは明言しない。受け手の解釈、想像に委ねる。
となります。
『もけい』の結末を、上の3パターンのどれにするのか、迷いました。その結果、(B)にしたのですが、(C)ともとれます。ハッピーエンドではないので、不満を覚える方もいらっしゃるかもしれません。ごめんなさい。私自身も、ばすのに思い入れができていたので、バスの模型が壊れてしまったのはショックでした。
実は、(A)も、粗で書いたのですが、ボツにしました。
選択肢を設けて、リンクをはり、結末を複数用意する案もあったのですが、やめました。その理由は、結末をぼかしたくなかったことと、三人称だったためです。第5話に選択肢が書かれているのは、その名残です。
こうなった理由は、私の好みです。私は、きれいなおとぎ話みたいなものに、悲劇的な要素が入っているのが、大好きなんです。同じ悲劇でも、どろどろしたやつは苦手です。悲劇が好き、というのは、ちょっと悪趣味な気もします。
第2話のラストで、はかせに「このようなものがたりは、悲しい終わりかたをすることが多いのです」と言わせたかったのですが、やめました。
文中に、BGM指示(BGM:『○○』)を入れようかと思ったのですが……。
・ 私は選曲のセンスがない。
・ このおはなしの内容だと、暗い曲ばっかりになる。『けもの達の哀しみ』『不安な瞬間』『ようこそジャパリパークへ、オルゴールVer.』『凪』あたりを多用しそう。
・ アニメのサントラの曲だけだと足りない。場面に合わない。(サントラ未収録の曲も多い)
・ 指示が複雑になると、読み手が文章に集中できなくなる。
・ 書き手も文章に集中できなくなる。
など、問題だらけなので、やめました。
[13日目]だけは、例外です。迷った末、やってしまいました。
BGMによって場面の印象が大きく変わるので、なんとかしてみたい気持ちもあります。でも、SSにBGMを付ける、というのは無理があります。ノベル系のゲームみたいなものや、動画ならBGMを流せますが、私にはハードルが高すぎます。
シナリオを書いて、絵(背景画)を描いて、曲のアレンジや作曲をして、プログラム(スクリプト)を書いて……無理です。フリー素材でなんとかする、という手もありますが、それでもかなりの手間がかかります。
『文章だけで勝負する』、『文章だけで伝わるように』、というのが理想ですが……結局、問題は、私の力不足です。
『もけい』は、フルルの『やくそくのうた』(ペパプ・イン・ザ・スカイ!)の歌詞に似ている所があります。偶然ですが、私が無意識に似せてしまったのかもしれません。
今回は、『はかせ』と『じょしゅ』と『われわれ』をひらがなにしました。過去に書いたものでは漢字で書いていましたが、ひらがなの方が合っているかな、と思ったのでひらがなにしました。『じょしゅ』は、漢字のほうがいい気もしますが……。
『ばすの』は、読みやすさを考えて、カタカナにしようか、とも思いましたが、私の好みで、ひらがなにしました。
フレンズのセリフでは、ひらがなを増やしたいのですが、やりすぎると読みづらくなるので、適度に漢字を混ぜています。
私が書いたものに共通する問題として、キャラクターが別人になってしまうことと、原作のキャラクターの特徴を使っていない、ということがあります。
そうなってしまう原因は、アイデアやシナリオが先行しており、それを、キャラクターに演じてもらう形で書いているからです。以前書いた、『ひこうじょう』シリーズがまさにそれです。このやり方では、二次創作としては中途半端なものになってしまいます。原作に寄せたいのですが、失敗しています。今後の課題です。
SSを書き始めた頃よりも、読み手にやさしい文章を目指して、工夫しています。でも失敗している気もします。
それ以前の問題として、日本語がおかしくないか? とか、これで言いたいことが伝わるのか? とか、説明しすぎじゃないか? など、いろいろ不安な所があります。自分の書いたものを客観的に見られないのです。これも、今後の課題です。
そもそも『今後』があるのか? という疑問もあります。
私は、書きたい時に、書きたいものを、書きたいように書きます。
『SS』は、『好きなものを、好きなように』の略ですから(違います)。
『もけい』 オリジナル設定
*は、本編で使用しなかった設定や、裏設定的なものです。
バスの模型(もの)
アメリカビーバーの作った、ジャパリバスの木製模型。ログハウスを作った際に余った木材を、十分に乾燥させたものから作られた。 *もともとは、ビーバーが、バスの改造(水陸両用化)を行う際の設計用として作ったもので、それにさらに手を加えて、ディテールアップした。オグロプレーリードッグも制作に協力した。
全長は500mmほど(大体1/12スケール)無塗装。かなり精巧なつくりで、手すりなどの細い部分は、木の枝や針葉樹の葉を加工して作られている。車内も再現されているが、実車よりも狭い(壁や天井が肉厚)ため、車内で再現できているのは大きい形状まで。トラクターと客車が分離できるが、連結部は実車よりも大振り。繊細なつくりのため強度は低く、部品が外れやすい。ホイールが回転するが、動きは固く、あまり回すと壊れる。ホイールの直径は60mmほど。サンルーフや窓の開閉はできない。松やにや樹液を加工した、接着剤が使われている。
バスの模型(キャラクター) 愛称(略称):ばすの(ひらがな)
アメリカビーバーの作った木製模型が、水に濡れて、サンドスターが当たって、ヒト化した存在。フレンズでもセルリアンでもなく『フレンズの模型』または、『セルリアンの模型』。不完全で不安定な存在。多分女の子。
『ばすの』という愛称は、オグロプレーリードッグによって命名された。
『ばすの』の発音アクセントは、元と違い、平板か尻上がり。『まこと』みたいな感じ。
・ 外見は、フレンズと同じくヒトベースで、背の高さは、平均的なフレンズの身長よりもやや低い。ジャパリバスのような『耳』と、先端が切り落とされた、木の枝のような『しっぽ』がある。
顔は、かばんとミライさんの中間みたいな感じだが、やや幼い。瞳は暗い緑色(針葉樹の葉の色)。髪は、暗い茶色の木目調で、セミロング。
・ 腕は、二の腕からひじを含む部分が肌色で、そこから先、前腕から手までが半透明の緑色(スライムっぽい感じ)。肌色と緑色の間はグラデーションになっている。緑色の部分は、暗闇でぼんやりと光って見えて、内部には細かい泡のようなものがあり、それは、キラキラ光りながら、ゆっくりと動いている。
・ 服などは、薄い茶色の木目調で、デザインはミライさんのようなパークガイド風。五個のホイール(一個が欠けている)、ランプ類、バッテリー、サンルーフなど、バスのパーツをイメージしたものがついている(服、靴、帽子、アクセサリーなど・詳細未定)。服よりも、髪のほうが色が暗い(濃い)
↑『バスの模型(ばすの)』の設定画(デザイン案)です。
描いてしまいました。これは一つの案であり、仮のものです。体のバランスとか、かなりいい加減な絵です。バスのパーツをどこに持っていくかは、もっといい案があると思います。ズボンの裾と、袖(右のみ)と、靴に、タイヤをイメージしたものがついていますが、ぼってりしてて格好悪いので、もうちょっとなんとかしたいところです。あと、フェンダー(泥除け)があった方がいいと思います。
・ 体内はヒトとは異なり、緑色の部分以外は木のような質になっている。* 一応、臓器のようなものは存在する。
・ 体から木のような香りがする。
・ 口数はとても少ない。純真無垢で優しい性格。
・ 口数の少なさや、シンプルな応答から、周囲には幼い印象を与える。だが、頭は良く、表に出さないだけで、結構いろんなことを考えている。
* 名前(愛称)を与えられたことで、知性や言語能力のスイッチが入り、心が急速に成長した。
* ヒト化した直後は、痛みが理解できていなかったが、心の成長に伴い、理解できるようになった。ただし、その痛みはヒトとは異なるものであり、精神的な面が大きい。
* 無知だが、植物や、ジャパリバスに関する知識は持っている。
・ 一人称は「ばすの」。二人称は、「あなた」または呼び捨て。例外として、アメリカビーバーのことを「おかあさん」、プレーリーのことを「おとうさん」と呼ぶ。
・ 木と、『対話』ができる。死んだ木とは対話できないが、状態や素性を調べることはできる。
・ 身体能力は全体的に低く、体がもろい。
・ ダメージを受けても、ある程度は自己修復できる。
・ 短時間だけ大きな力を出すことができる。だがこれは、体に負荷がかかり、サンドスターを大きく消耗して、寿命を縮める。*大きな力といっても、動きの速さは、ほんの少し早くなる程度。
・ 緑色の部分で光合成ができる。太陽の光をあびるのが好き。
・ 燃費が良いので、一般的なフレンズよりも小食。
・ 泳げるが、極端にスピードが遅く、 *潜水ができない(ほとんど浮いているだけ)。
・ 水や土と相性が良く、地質を見抜くことができる。
・ キスをすると、相手は、緑色の、葉っぱの味がする液体(青汁?)を飲まされる。この液体には、サンドスターが含まれている。
・ 自身の一部である、模型のホイールの一個が、脱落(分離)している。これは、トラクターの、フロントの左側のもの。模型の姿だった時に、プレーリーが壊した部分。 *アニメでは、12話で黄色になっていたもの。まんまる。
・ 模型のホイールを、テーブルの上で転がして、トリッキーな動きをさせて遊ぶ。基本的には、ホイールに逆回転をかけて、ヨーヨーのように手に戻る動きをさせる。
・ 腕(手)の、半透明の緑色の部分は、スライムのように、多少形を変えることができる。ここに、模型のホイールを取り込んで、『収納』することができる。
* 故障したバスを修理する能力がある(道具は使わず、手作業)。
* 火が苦手(弱点)。
ばすのを誘拐しても……じゃなくて、ばすのを、ご自分の作品(SS・漫画・イラスト等)に使っていただいても構いません。ばすのの見た目は、はっきりしていません。その姿を見てみたい、という私のわがままです。ただ、誘拐しても、あんまりいじめないであげてください。
おかあさんの木
バスの模型のもとになった木の、親の木。
プレーリーが、この木を切り倒し、それをプレーリーとビーバーが加工して、丸太の輪切りにした。 *これは、アニメ7話で、アライさんが座っていたもの、という設定。
その後、ビーバーがテーブルの天板を設計して、プレーリーがそれを製作した。
ふたりは、丸太の輪切りに天板を乗せて、テーブルにした。
↑テーブルの設定画です。
二本の杖
ゲームアプリ(ネクソン版)などのイラストで、はかせとじょしゅが持っている、杖のようなもの。アニメ1期では、なぜか持っていない。
*これらの杖は、昔、セルリアンとの戦いで破損して、『フレンズの模型』になり、はかせたちと親しくなった。そのあと、もとの姿に戻った。はかせとじょしゅは、戻るのを必死で止めようとしたが、止められなかった。これらの杖は、長い時間、図書館の地下の書庫に、木箱に入れられて保管されていた。だから、アニメ1期では持っていなかった。
というのが、『もけい』での設定。
フレンズの模型(セルリアンの模型)の設定
・ 生まれる流れ
木を加工して、器物が作られる。ここで、作り手の思いが込められる。または、いのちのかけらが込められる。
↓
器物が、使われる。愛着を持った使用者(フレンズ)の思いが入る、または、いのちのかけらが入る。通常、これには長い時間がかかる。ばすのの場合は、初めから模型として作られたため、期間が短かった。 *これは、木彫りの像や、人形などでも同じで、これらもヒトの姿になるまでの期間が短い。
↓
器物が、破損する。
↓
器物が、水に濡れて、そこにサンドスターが当たる。
↓
器物が、ヒトの姿になる。
・ 五つの性質を持つ。
植物(木)。
器物そのもの。ばすのの場合は、模型。
器物のモデル(モチーフ、イメージ)。ばすのの場合は、バス。
フレンズ(の模型)。サンドスターに由来する。
セルリアン(の模型)。サンドスター(ロウ)に由来する。
・ もとが植物なので、運動は苦手。
・ いのちを持っておらず、代わりに、『いのちの模型』を持っている。これは、作り手や使用者の、思い入れにより形作られたもので、不完全で不安定なものであり、長続きしない。
・ ヒトの姿でいられる期間は、条件によってまちまち。多くは、ニ週間から三週間ほどで、もとの姿に戻る。体を動かすと、サンドスターや、『いのちの模型』の消耗が大きくなり、寿命を縮める。 *稀だが、一か月以上ヒトの姿を維持できた例もある。
・ 親(製作者・制作者・使用者)との接触を増やす、水や栄養分、サンドスターを与える、などの延命策があるが、うまくいくとは限らない。これは、自然な流れに逆らう行為なので、もとの姿とヒトの姿の要素が混在して、心や体に苦痛が生じることもある。
・ サンドスターといのちの模型を、ほとんど失った状態では、短時間だけもとの姿に戻り、再度ヒトの姿になることがある。 *これは、もとの姿に戻る前兆の一つである、『点滅』(蛍光灯のちらつきのようなもの)で、非常に不安定になっている状態である。
・ その他の前兆としては、声を出せなくなる、体が動かなくなる、感覚が鈍くなるなど、ヒトとしての機能が低下することがあげられる。
* 一度、完全にもとの姿に戻ったものは、壊れたり、朽ち果てたりするまで、その姿のまま。再びヒトの姿になることはない。
* 例外として、原型をとどめないほど壊れたものを材料にして、再び何かを作った場合は、非常に確率が低いものの、別人として、再びヒトの姿になる可能性がある。
こんなところまで読んでいただいて、ありがとうございました。
『もけい』はこれで完結ですが、あとで修正したり、話を追加(おまけ的なもの)するかもしれません。