ドンナ・ボンゴレの憂鬱   作:あきた百瀬

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妊娠、流産の描写
ドロドロしてる上に分かりにくくなってます


誰も頼んでいない

 

 

忠臣と入れ替わりでやってきた来訪者に新奈は顔を顰めた

騒がしい暗殺者は乱暴に開けると目の前に踏ん反り返って座った

 

「一体誰が入っていいなんて言ったの?」

 

「ゔおおおおぃ゛随分言い方だなぁ!!!!」

 

乱暴に茶を出してやり、今にも斬りかからんばかりの部下を下げると苛立った様子を隠さないまま問いかける

 

「本部にもあまりにも来ねえから顔を見にきてやったってのに!!!」

 

「一々叫ばないで、それにわざわざイタリアまで帰ったんだから十分でしょ」

 

「1日でいいから本部にも顔を出せジジイどもがうるせえ」

 

「知らないわ、行ったところで不毛な争いが起きるだけよ賭けたっていい!それに血統書付いてるだけの小娘はいらないって言ったのはあっちよ」

 

ボンゴレの血の掟

最早、呪いと呼びたくなるような掟の所為で新奈の将来は容易く変えられた

 

血統書付きの女という言葉が現実味を帯びたのは目の前の男の上司と戦ってからだった

異国の地でまざまざと思い知らされるのは自分は繋ぐための飾りに過ぎないということだ

彼らは新奈に興味はない、むしろ人と思っているのかも怪しい

彼らの興味は新奈の胎にある、21世紀になってまさか古典の中で聞いたような話をされると思わなかった

 

毎晩出席するように言われたパーティ、一々確認される健康状態、競うように自分の目の前に現れる男たち

選択権を与えられただけマシなのかもしれないが無言の意図は新奈の自尊心を大きく傷つけた

 

「んな子供染みた言い訳してみろ、立場が「笑わせないで!!これ以上どう悪くなるの?三年よ三年も経ってるの!!私は何回妊娠したと思う?!4回よ!!4回妊娠して4回とも何も無いままいなくなってしまった!」

 

美しかったピンクブランドはパサつき、薔薇色に染まっていた丸い頬は痩せこけて見る影もない

この若い娘が4度目の流産を経験したのは数ヶ月前のことだった

 

 

平和ボケした国で平凡に暮らしていた頃は垢抜けないが幸せそうに笑えた可愛らしい子供は今や大ボンゴレのボスとして若いながら風格をもった美人に育った

 

異国の地で凛と立つ姿は彼女の故郷の桜の木を思わせた

 

しかし、三年前

最愛の恋人を殺されたところから悲劇は始まった

恐らく、恋人が権力の中枢に近づくのを止めるために内部の者が殺したのだろう

脳天を撃ち抜かれた恋人だった男は即死だった

その晩、最初の子供は彼女の胎からいなくなった

 

嘆く姿は血も涙もないと思っていた同僚が思わず同情してしまうほどであった

 

その後、女は三度も子供を妊娠した

 

しかし、体質かストレスかその両方か

三人の子供は誰も産声を上げることはなかった

 

桜が散るように娘は痩せこけ窶れていく、花びらが川を流れるようにひっそりと若い娘が逃避したのに気がついたものは少なかった

 

「無理に連れ戻されるぞ」

 

「私は死ぬわよ!お爺さん達にはそう伝えて」

 

「伝えておく」

 

年寄りどもと若い娘を天秤にかけた男は即座に娘をとった

ボランティアは御免だ、うっかり死なれたら大変なことになる

 

娘はしばらくの自由を確保するとカソック姿の男に車の用意を支持した

 

「慌ただしいな」

 

「ええ、家畜に成り下がるのは辞めたの!伝言しっかりとお願いね先生」

 

暫くぶりの笑顔を見せると背伸びをして頬にキスをした新奈は念押しするように元担任の教師を見た

 

「ゔおおおおぃ任せとけ」

 

世界一の剣士を伝書鳩にして、娘は旅立った

 

 

 

 




最高に気持ち悪いものができてしまった
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