お父さんになったら部屋にサーヴァントが来るようになったんだが   作:きりがる

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 約一ヶ月ぶり。書いてたさ。ただ、保存してなかっただけ(絶望)
 先の展開どうしようか迷ってました。  諦めていつものように頭空っぽで書いた。
                 完璧(に駄文)

 1評価別に構いませんが直せるような駄目な所の理由をちょっとでもいいので下さいな。

 アストルフォきゅんの対応が思い浮かばなかったのでこっちも諦めました。ゲーム情報過多にでもさせてやる。



06 美少女(のよう)な男友達

 このアストルフォ、理性が蒸発しているとかいうわけのわからない状態らしいが、そのせいなのか俺が喋っていなくても勝手に自分のことをペラペラと喋ってくれる。この間召喚されたばかりだとか、俺のこの間のことをみて興味を持ち、調べてみればもしかして毒触れてる?みたいなことで更に興味を持って、勘を頼りに探して特徴とあっていたからついていってみたとか。

 

 勘とか言いながら嫌らしくも天然チックに確信持って聞いてくるあたり、アレは完全に見られていただろう。ダメダッタ……。

 

 随分と人懐っこいが、それでもまだ初対面なので壁は感じる。結構グイグイと来るタイプだろうが、ある程度の一線からこちらに踏み入れてくることはない。それ以降は親しくなった相手だけだろう。

 

 その彼女…ではなく、彼は大量の書類を嫌そうな顔をせずに拾い集めてくれる。助かるけど、四つ這いになってこっちにお尻向けないでくれない? なんか危ないから。そう言えばスカートの下はどうなってるんだろうか。男なのに女性物の下着なのだろうか。男の娘だから許されるという罪深き装備なのだろうか。ぼっんん……はみでげふんっ……謎の風吹かないかなー。

 

「ふーん、じゃあアルンは本当に毒が効かないんだー。それって凄いね! 毒殺とかされないんだから何を食べても安全だ!」

 

「カルデア内で毒殺事件とか洒落にならんぞ…俺はマスターじゃないからレイシフトすることもないし、毒盛られるようなことないわ」

 

「いざというときに毒蜘蛛や毒蛇食べても平気だね」

 

「お前何食べさせようとしてんの? タランチュラは美味いらしいが……」

 

「まあまあ、それ抜きにしても凄いじゃないか。毒を完全に無効化する人なんて探してもそう居ないよ? それに、他にもなんかありそうだね。何かないの?」

 

「ない。ないからさっさとマスターちゃんのところやサーヴァントのところに行って仲良くなってくることだ。俺はあれだから。これを寂しくゆっくり拾ってサボってるから気にしないでくれ」

 

「いや、気になるから、それ…」

 

 一枚一枚ゆっくりと拾い始めたのが逆に気になるのか、アストルフォは未だにここに残って紙を拾ってくれる。ダンボールごとに書類が違うので分けなければいけないのだが、これがまた面倒くさいのだ。正直、好意は嬉しいが去ってくれたほうが俺一人になるのでスキル使って速攻終わらせられる。

 

 はぁ…何が悲しくて延々とアストルフォの話を聞きながら隣り合って地味で辛い作業をせねばならんのだ。驚異の2時間も経過すれば最初は距離を感じていたのにそこそこ気を許したのか、スキンシップが激しい。自分の興味があることに一直線なんだな。

 

 ただな、本当に怖いのが……先程ステータスナビことナビさんがポツリと怖いことを言ったのだ。

 

『理性が蒸発しているため、嘘をつけず隠し事も出来ないのでマスターのことが晒される危険性が高いかと』

 

 なぜ、それを先に言わなかった…? 

 

『申し訳ありません…』

 

 誰の声かはわからないが綺麗な女性の声なのだが、いつもの淡々とした感じではなく落ち込んだような声音で謝ってくる。確認しなかった俺も悪かったけどさ。

 

 そういうことで、この突如現れたダークホースをどうしてくれようか。案を募る。安価も辞さない。

 

「だからアルンも一緒に見に行かない? どっちが勝つか賭けて当たればなにか美味しいものが貰えるんだって! 何かなぁ…スイーツとかいいかもね! アルンは何が好きなの?」

 

「抹茶系統のもの……なぁ、俺のことは一切誰にも言わないと約束してくれ」

 

「ん? 別にいいけど」

 

「約束破ったら無視します。どれだけ俺に話しかけても初対面のフリします。痛い子決定させます」

 

「えー!? せっかく友達になれたのに!?」

 

「それでもだ。悪いな…俺もついうっかり言ってしまったのも悪かっただろうけど、それでも信頼のおけるやつ以外に知られると困るんだよ…俺の力は、守りたいものだけに使いたい」

 

 少し強めに、そして真剣に言ってみる。ああ、そうさ、間違っちゃいない。俺はこの力を守りたいもののために振るいたいのだ。

 

 俺は、俺の平穏と日常、なによりも趣味のために使いたい。アストルフォに言ったのは嘘じゃないだろう? まぁ、ジャックや静謐……ダ・ヴィンチちゃんも入れとくとして、この3人のためにも使うけど。

 

 きっと、マスターちゃんも全人類の為を思って戦ってるわけじゃないと思う。そうだったらどれだけ聖人なんだよって話だ。マスターちゃんにも憎い人物や、こいつ助からなくてもいいんじゃね?と思う人物はいるだろう。一回は絶対に他人に向かって死ねとか言ってるに違いない。思ってるよね、にんげんだもの。

 

 それはいいとして、アストルフォは俺の真剣な話をいい具合に勘違いしてくれたのか、同じように真剣な顔をして聞いていた。ラッキーである。

 

「それって人類のためにってわけじゃないってこと?」

 

「当たり前だろう? それは俺の…じゃなくて、俺は俺のために頑張るの。確かに誰にとっても頑張り時かもしれないけど、その中で仕事の合間に趣味全開に今を楽しんでるのが俺だ。寧ろ趣味のためと言ってもいいわ。あー、引き篭もってゲームしたい…」

 

 言ってることクズっぽいけどワーカーホリックってわけじゃないから、引き篭もってゲーム三昧を楽しみたい。だから引き込もれるように世界でも救ってくれ、マスターちゃん。頑張れ頑張れ。そのために君ら(大天才)の方から申請が来てた礼装改造案件、俺達の部署で頑張るから。禁術に手を出してやるって、ヤバイ上司が目を見開きながら呟いてたから。これだから研究職は。

 

「そっか。何かのために、誰かのためになんて人それぞれだもんね! アルンが今が楽しく出来てるならそれが一番だよ! ねぇ、それよりアルンの言ってるゲームってどんなの? それって楽しいのかな!?」

 

 アストルフォがキラキラした顔でゲームについて聞いてくる。ゲームがどういうものかという知識は入っているだろうが、詳細は知らないのだろう。ジャック達も知らなかったし。

 

「ああ、勿論だ。最高に楽しいに決まってる」

 

「へー、ねえねえ! ボクにもそれ教えてよ! やってみたい!」

 

 そう強請られ、自分の部屋に連れ込んだ時のデメリットを考えるが…コイツ相手には無駄だろうと予想する。ジャックや静謐はレイシフトかなにかで居ないし、ダ・ヴィンチちゃんもそれと同じだ。

 

 ふむ…三人が居ないのであれば別にいいか。

 

「やりたいならこれを速攻で片付けないと出来ないぞ」

 

「うおー! 本気でやるぞー!!」

 

「丁寧にやれよ!?」

 

 ぐちゃぐちゃにせんばかりの勢いで紙を拾い始めたので流石に注意しておく。それからアストルフォが集めた紙を俺が仕分けして入れていくようにして、実に一時間。頑張った甲斐もあって終えることが出来たが本当に無駄な時間だったと思う。

 

 アストルフォにはお仕置きとして俺に一勝もさせない。負けをとことん味わってもらって帰っていただこう。運では越えられない勝利というものがあるんだよ。負けた末に勝ったときの楽しさや嬉しさを教えてあげようかね。

 

「さあ、終わったからキミの部屋に行こう! 楽しみだなぁ~、絶対に勝ってやる!」

 

「そうか、なら俺はお前を狩ってやろう」

 

「え!?」

 

 下らないことを話しながらダンボールを倉庫まで運んで俺の部屋に向かう。音符でも出そうなほど機嫌良く鼻歌を歌いながら隣を歩くアストルフォだが、ぶっちゃけ不安なのだ。絶対に俺のことを喋りそうだが……毒云々のことを話せないように、ゲーム三昧で過ごさせて、ゲームのことしか話せなくすればいいんじゃないかとすら考え始めている。

 

 暗記系かパズル系か膨大な物語で構成されているものか…情報過多で俺の情報を潰してやろう。もしくは最終手段の監禁ルート。

 

 部屋のキーを解除し、扉を開ければ俺よりも先にアストルフォが入っていく。

 

「おっ邪魔しまーす!」

 

 部屋に飛び込んで既に俺の並べたゲームや漫画を眺め、直したプラモを色んな角度から眺めている。どうしてこうもテンションが高いのかわからない…思い返せば、俺がテンション高く叫んでいることなんてあっただろうか。

 

 恐らく、俺は思考が停止するかテンパるほどの状況が起きても表には出さないだろう。何度かあるが、スキル関係なく理性がどうしても抑えてしまうのだ。だから俺にドッキリは全く効かないし、ホラゲーでも態度や表情に出すほどの驚きもしない。驚いたとしても反応が薄いのだ。

 

 傍から見れば詰まらん人間だろうなぁ…仕方ない。それが俺だもの。

 

 冷蔵庫から紅茶の入った2本のペットボトルを取り出して、一本をアストルフォを座らせる場所に置き、俺は自分のソファに沈み込む。あぁ、これだよこれ…仕事終わりの脱力感が堪らなくいい。仕事終わりのビールみたいなものである。ビールはあんまり好きじゃないからわからんが。飲めても最初の一杯。

 

「始めるぞ。さっさと座れ」

 

「うん! あ、これってボクの?」

 

「おう。さて、最初は格ゲーから始めるかね」

 

「おお!? これがアルンの言ってたのか~」

 

 いつもジャック達が使っているコントローラーを投げ渡す。ボタンの説明と格ゲーの説明を簡単に行い、あとは慣れてもらうしかない。そこは静謐やジャックも同じだった。

 

「よし、完璧だ! アルンも大丈夫?」

 

「俺はもともと大丈夫だ」

 

「なら勝負しよう、勝負! 操作は完璧だから負けないよ!」

 

 十分な時間を操作に費やし、アストルフォは自信満々に俺に勝負を挑んでくる。確かに、見ていた限りでは操作は問題なく行えており、コマンドも覚えてはいた。だが、それだけだ。格ゲーの面白さを教えてやろう…。

 

 なぁ、アストルフォ。ハメ技って知ってるか? ちなみに次のゲームはアストラルヒートというものがあってだな。

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ 

 

 

 

 流石に疲れていたその日は一端終了してアストルフォを帰してから寝てしまい、翌日の早朝からやってきたアストルフォと再びゲームをしていた。その日から珍しく二連休であったため、勿論部屋から出ることはなかったのだが、それはアストルフォもだった。つまり、二日間、俺の部屋から出なかったわけだ。

 

 やー、ほんとうにおとこだったんだなー。

 

 ごほんっ。

 

 生前にはなかったゲームの楽しさに味を占めたのか、かなり気に入ったアストルフォ。隣で共に対戦したり、協力したりと楽しんだものだ。一人でプレイするのもいいけど、やはり誰かとするのも違った楽しさがある。

 

 ジャック達とは違い、これでも男だったので男同士のノリというのもあるのはわかるだろう? 気兼ねなく言い合い、手を叩き合い、喜び合う。男同士の遠慮無い関係というのもいいものだ。めっちゃ可愛いけど。風呂上がりに裸で出てきたり、レースゲームで身体が動いちゃって俺の方に倒れ込んでくるとか、不意打ちをやめて欲しい。死ねる。

 

 そう言えばだが、ジャック達はレイシフトにより特異点に行っており、結構長いのか未だ帰ってきていないようだ。

 

 何かのために戦い、誰かを守るために動き、何かを成すために考えて、共に協力して絆を深める。

 まぁ、確かに聖杯戦争や今のような状況とかならマスターとサーヴァントの関係なら戦いを通して、自分の思いを伝えて絆を高めることが多いかも知れない。

 

 だけど、それだけじゃないはずだ。現代社会では遊んだり、気が合えば絆を深めるだろう。俺の場合はそうなのかもしれない。……いや、今回の状況でアストルフォとの友情が娯楽によるものだったということだろう。俺はマスターではないので、別の切っ掛けがこれだった。

 

 マスターでもない俺が、些細なきっかけからアストルフォという英霊とゲームやカラオケ、漫画で仲良くなったことは確かなのだ。

 

 きっと、アストルフォもそう思ってくれているに違いない。じゃなけりゃ友人の部屋に来たときのようなリラックス感は出さない。俺がソファに沈んで一人でゲームして、その後ろで俺の服を着てダメソファの盛り上がった部分に背をつけ、もはや結んでもいない良い香りのするピンクの髪をバサリと俺の胸元に垂らしながら、パソコンでエロゲをしているアストルフォ。

 

 なんだろう、この青春のような日常。

 

 ……………。

 

 ……………………。

 

 ………………………………。

 

 チョット待って? お前、なにしてんの? ねぇ、なんで俺のパソコンでエロゲしてんの? ちょ、それは好奇心から買ってしまった男の娘物のエロゲじゃねぇか!! なんで数あるエロゲの中からそれをチョイスしてんだテメェ!!

 

「おぉ~……こんなのもあるんだぁ……魔力供給のときにでも……覚えとこっと!」

 

「何を!? マスターちゃん女! いや、おま、お前! 何してんの!? 勝手に俺のパソコンでエロゲするなよ!」

 

「あぁ!? 途中なのに!」

 

「黙れ……黙れ!」

 

 パァンッとパソコンを閉じて確保する真っ赤な俺氏。親にエロゲバレた時並に恥ずかしい…いや、バレたこと無いけど。

 それよりもお前どこでパソコンとエロゲのことを覚えた。どうしてエロゲをやろうと思ったんだよこのやろう。

 

「漫画でちょっとねー」

 

「二度とパソコンは触らせん」

 

「うわぁ!?」

 

 アストルフォの首根っこを掴んでベッドに放り投げる。勢いよく壁に頭をぶつけて痛がっているのを傍目に、なんでPCのパスワードがバレたのか知らんが、確りとアイテムボックスの中にしまっておくことにした。

 

 ゲームでもあるようなアイテムボックスであれば何があろうとも俺以外が干渉することは出来ないので安全なのだ。

 

「アルンなにするのさ! 痛いじゃないか!!」

 

「うるせぇ、ムッツリ女男めが。いいか、男にとってパソコンやパスワードのかかっているものの中身は最重要機密事項なんだよ。他人が開けてはならないパンドラの箱なんだよ。開けたら最後、持ち主であるそいつの絶望が溢れ出す。希望はない」

 

「なにそれ怖い」

 

 それほどまでに怖いものだ。ついでに思春期のそいつの部屋も最重要機密領域であるので、おいそれと入り込んで掃除をしないようにな、そこの画面の向こうのお母さん! 友人がエロ本探しに精を出すのはOK。見つけようとカミングアウトして、それを止めに入るまでが茶番の流れだからな。王道である。

 

 今の時代はデータで見れるからエロ本なんて買ってる少年なんていないかも知れないけど。

 

「あ、立ったついでに冷蔵庫の中からM○nster取ってくれ」

 

「はーい」

 

 俺が創り出した緑色の爪痕がキュートなエナドリを取らせる。受け取って一口飲み、その炭酸と味を堪能してからテーブルに置けば、ソファに座ってきたアストルフォがM○nsterを飲む。もはや互いのものを勝手に飲んだり使ったりなんて、ぐーたらしてる俺達にとっては普通である。2日寝てないからね。仕方ないよね。

 

 アストルフォが座ったことにより俺の位置がズレてしまったので、良い所にセットしようとしたらアストルフォが沈み込んでくる。ま、俺が動けばそうなるわな。暖かくて柔らかいが、2日徹夜して思う存分にゲームをしていると反応も薄くなる。

 

 にしても、コイツは元気だなぁ…眠くなさそうだし。英霊って寝ないでもいいんだっけ? 

 

「そろそろお腹空いたねー」

 

「確かにな…カップ麺はもうなかったはず」

 

「そっか…なら、ボクが食堂からご飯持ってきてあげるよ!」

 

「……いいのか?」

 

「勿論!」

 

「そうか…俺のこと喋んなよ。それと、気分的に……」

 

「アルンの気分的に今はお肉より麺でしょ? ガッツリ系じゃなくてあっさり系ね。うどん持ってくる!」

 

「おー」

 

 行ってくるねー!と俺の部屋を出ていくアストルフォだが、あいつ服を変えずに俺のシャツと短パンで行きやがった。まあいいか。でも、俺ってあんなに太腿出るような短い短パン持ってたっけ?

 

 たったの2日だが久しぶりに一人になった静かな部屋で、ゲームの電源を切って立ち上がり、体を伸ばす。ああ、ずっと動いてないせいで身体が鈍っていけないな。筋緊張が少しばかり亢進されて身体が硬い。

 

 仕事は時間でも止めて済ませ、どこかで身体でも動かすかな。

 

 バキバキとなる身体を解し、ボサボサの長い銀髪を一つに纏めて結びながらアストルフォの帰りを待っていると、部屋の扉が開く。

 

「赤いきつねと緑のたぬきはないってー。代わりに赤い紅茶と緑の緑茶が居たよ!」

 

「どっちも食えねえな。悪いな、俺の分まで」

 

「いいのいいの! なんでかわかんないけど、物凄く見られてたんだよね。なんでだろ」

 

 大方、私服姿のアストルフォが珍しかったからだろう。アストルフォの持ってきたうどんセットは片方は天ぷらがついており、もう片方は手巻き寿司がついているものだった。その2つのうちの手巻き寿司とうどんのセットを受け取り、テーブルに置く。アストルフォは俺の前に座った。

 

「いただきます」

 

「いただきまーす!」

 

 汁をひと啜りしてから麺を食べる。カップ麺とは圧倒的に違ったそれらは、きっと日本人でない人たちでも満足するだろう。俺は日本食問わず好きだが。これも英霊エミヤが作っているのだろう。

 

「カップ麺とぜんぜん違うね!」

 

「そりゃそうだ。まぁ、カップ麺にはカップ麺の良さがある。アレンジも豊富だし」

 

「あはは、確かにそうかも。あ、次はボクがペヤ○グだから忘れないでよ!」

 

「はいはい」

 

 アストルフォの大葉の天ぷらを貰い、俺は手巻き寿司を食わせながらと、つい3日前に出会ったとは思えない雰囲気で夕食を済ませる。やはり、ゲームや娯楽は人種身分問わず楽しめる素晴らしいものだ。

 

 さてと、腹も膨れたし、流石に三日目の徹夜は厳しいのでこのまま寝るとするかな。

 

「ごちそうさん。俺はもう寝るけど、好きにしてくれ。気が済んだら帰ってもいいし」

 

「うん。食器持っていったらボクも寝よっかな」

 

「そ。サンキュ」

 

 欠伸を1つして、アストルフォに礼を言ってからベッドに寝転がる。ここはアストルフォが寝転がりながら漫画を読んでいたからなのか、あいつの匂いがする。

 

 それにしても、久しぶりに全力でぐーたら出来て満足だ。明日は身体でも動かそうかね。

 

 

 




「このクモ…死んでるかな?」

「俺が見る限り……死んでるな」

――調理――

つ タランチュラの素揚げ

「……見た目クモ」

「うんうん」

「…ん……匂いカニ」

「ふんふん」

「いただきます……」カリカリ

「うわ、食べたッ」

「―ッ! 味カニ以上ッ」

「マジか!!」
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