グレーの冒険 〈PIPE DREAM〉   作:DOFO

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第四話「団欒」

 目を覚ますとそこにはいつもの光景が広がっていました。時計を見ると本を読み始めてから10分ほどしか経っていませんでした。夢から覚め、ぐったりとしてるとお腹に何か重い物が乗ってると感じました。

 

ニャーン

 

 お腹の上にはベイスが居ました。ベイス、あなたの仕業ね、とグレーはベイスを持ち上げ頬ずりをしました。ベイスは擽ったそうに身体をうねっています。グレーが癒されていると玄関の扉が開く音が聞こえました。

 

「ただいまー」

 

 グレーのお母さんが帰って来ました。ベイスはグレーから抜け出しお母さんの方へと向かいます。

 

「ただいまー、ベイス」

 

ニャーン

 

 お母さんはベイスを持ち上げリビングへと向かいました。手には夕飯の材料が入った袋を持っています。

 

「あら、グレーいたのね…ってこんなにおやつを食べて!お夕飯食べれなくなったらどうするの」

 

 お母さんに叱られ、びくっとするグレー。ごめんなさい、と謝る。するとお母さんは「ちゃんとお夕飯食べるのよ」と言ってキッチンへと荷物を運びに行きました。その時、グレーは少し泣きそうになりながらお母さんに向かって走り、ぎゅっと抱きしめ、頭を埋めました。

 

「どうしたの急に?…怖い夢でも見たの?」

 

 こくり、と首を縦に振りました。

 

「ママ、これからお夕飯作らないとダメだからちょっとの間、テレビでも見てて待っててくれる?」

 

 グレーは、首を横に振り、一層強く抱きしめました。

 

「うーん、これじゃあお夕飯作れなくなっちゃうなー…じゃあグレーはママのお手伝いしてくれる?」

 

 そう言うと、お母さんは落ち着かせるようにグレーをなでなでしはじめました。

 しばらくなでなですると少し落ちつきを取り戻し、グレーはお母さんの手伝いをすることにしました。

 

 

 

 時間は流れ、夕日が沈んできた頃、お父さんが帰ってきました。

 

「ただいまー」

 

 お父さんが家の中に入ると、家の中からとても美味しそうな匂いがしてきました。とても甘く、まろやかな。

 

「いい匂いだな」

 

「今日はシチューよ」

 

 今日は姉のセルイがいないのでお父さん、お母さん、猫のマロンとベイスで夕食を食べます。

 

「今日はグレーも手伝ってくれたのよ」

 

「ほう、そうか。それはとても美味しいだろうな」

 

「あら、いつもは美味しくないってこと?」

 

「言葉の綾だよ。いつも美味しいよ、ママ」

 

 

 

 食事を終え、お母さんとグレーは一緒にテレビを見てくつろいでいました。グレーは嫌そうにしてるマロンを抱いて。その間、お父さんは食器を洗いっていました。

 しばらくするとグレーはうとうとし始め、寝てしまいました。その隙にマロンはグレーから抜け出しました。

 

「あらあら寝ちゃったのね」

 

「もうこんな時間か」

 

 時間はもう夜の10時です。グレーはいつもならこの時間帯に寝ていました。

 

「そういえばこの子、また悪夢を見だしたの」

 

「本当か?また長く続かなければいいんだけどな」

 

「そういえばその頃から、あまりはしゃがなくもなったわね。髪も白く変色したし」

 

「長く続くようだったらまた医者にでも見てもらおう。グレーを部屋まで運んでおくよ」

 

 そうしてお父さんはグレーを抱き抱え、グレーの部屋のベッドまで運び、寝かせました。




やっぱ不定期です
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