それぞれが目指していく終着点   作:卯月七日

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年末&平成最後というイベントによって思い切って書いたお話。

ぶっちゃけシンフォギアファンの皆さんは見ない方が良いです!!

それでも構わない、平気!という方だけ…どうぞ!!










<< Are you Ready? >>



IF もし戦姫の世界に来たのがカイじゃ無かったら?(注:BAD END)

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ!ハァ!ハァ!!」

 

「みんな頑張って!あともう少しよ!!」

 

果て無く続く螺旋階段を駆け上っていく六人が走るペースを遅らせる事無くひたすら駆け上っていく。

 

息が上がり足ももう上がらない程動かしても彼女達は足を止める事は無い。時間が掛かればかかる程、大勢の命が暗闇の渦に呑み込まれてしまうからだ。

 

「見えたぞ!出口だ!!」

 

「やっとかこんチキショウめ!!」

 

階段を抜けて出て来たのは辺りが崖に囲まれた平野。

 

彼女達、シンフォギア奏者達は此処、災厄の塔・パンドラタワーの頂上へ到達した。

 

 

「ハァー、ハァー…や、やっと終わりデスか?」

 

「つ…疲れた…。」

 

「皆、良く頑張ってここまで誰一人欠ける事無く来てくれた。だが、まだ気を緩めてはいけない。私達にはまだ倒すべき強敵が残っている!」

 

「アイツさえ…アイツさえ倒せばこのクソッタレなゲームもお終いだ!」

 

彼女達は頂上へ辿り着くまでに用意されてきた試練を乗り越えて来た為に疲労とダメージが合わさってかなり消耗しきっているが、これから来るであろう最大の敵を前に誰もがその瞳に一層の闘士を宿していた。

 

「………。」

 

唯一人、未だ振りきれない思いを宿した少女が居るなか…。

 

 

 

 

 

 

「よぉ!」

 

「「「「「「ッ!」」」」」」

 

張り詰めた空気の中、場違いとも言える気さくな雰囲気で、あたかも親しげに呼び掛ける男が彼女の前に姿を現した。

 

何時も帽子とサングラスという格好に合うようなオシャレな格好では無く黒いスーツという平穏とはかけ離れている服装を着こなし柔らかな笑みを浮かべる青年。彼女達の行きつけの喫茶店でいつも迎え入れてくれたその気さく笑み向けながら青年、石動 エルこと地球外生命体・エボルトは彼女等ら六人を待ち構えていた。

 

「ほぉ、ちゃんと全員揃って来たかぁ。

流石だね~!伊達に何度も世界を救ってきただけはある。

…そうでなくちゃあオレが用意した駒を倒せないだろうしな。」

 

エルの放った言葉に彼女等の顔が嫌悪の表情に歪む。

 

ココに辿り着くまでにエルが差し向けて来た障害は彼女等を肉体的に消耗させるだけでなく、精神的に大きな弊害を伴わせる大きな壁だった。

 

 

エボルトの作った響の同学年である学友たち三人の偽物がハードスマッシュとなって。

 

体を機械化しエルに忠誠を誓ったDr、ウェルこと仮面ライダーマッドローグが。

 

恩人であり仲間であるサンジェルマンをエルから救うべくカリオストロとプレラーティの変身したエンジン・リモコンブロスの偽物が。

 

そして一番精神的に傷つけられたのが、分断させられて偽物でありながら嘗ての相棒である天羽 奏と亡き妹であるセレナ・カデンツァヴナ・イヴと一対一で戦わせられた翼とマリア。

 

どう考えても作為的に差し向けた刺客達に彼女達は苦戦しながらも撃ち破りここまで来れた。あんな事を平気で仕出かして今も陽気に笑っているこの男の野望を止める一心で。

 

「ともあれここまで来れた事について改めて賞賛を送ろう!オレが作った偽物とは言え誰一人欠ける事無く全員がオレの元まで辿り着いた。

お前等はオレを散々イラつかせてくれたあの四人を上回ったよ。」

 

拍手をするエル、エボルトの脳裏に浮かび上がるのは傷つきながらも諦めずに自身に立ち向かっていく四人の男達の姿。

頂上に辿り着くまでに一人、目の前で一人無残に消えていった二人だったが、今にして思えばあの二人も居たからこそ自身はこうして此処に居るのであると改めて思わせる男達だった事を思い出す。

 

「……どうしてですか…。」

 

「ん?」

 

「どうして…どうしてこんな酷い事平気で出来るんですか!!

私達を…皆を騙しただけじゃなくて、傷つけて……翼さんとマリアさんに対してもあんな酷い事を…!」

 

響は唯一人、エルに問うた。それは未だに彼女の中でエボルト、ブラッドスタークとして知る前の彼の一面が残っていたから。

 

自分や他の五人に料理を振る舞う姿や、落ち込んでいる時も笑わそうとギャグをかますも笑えなくて何とも言えない空気を作ってしまった時や、何時も悩みを聞いて励ましてくれたりした時だってあった。

 

これまでエルの行った非道を見ても響はまだそれらを全て受け入れずにいたのだ。だからこそ聞き出した。ここまでの事を仕出かすのに何か深い訳でもあるのではないか?

 

だがそんな響の思いすらも、エルは嘲笑うかのように打ち明けた。

 

「お前達の成長の為さ!お前達が強くなる事は、オレにとって大きな意味を持つ!…てのが目的なんだが、個人的には…そうした方が面白いモノが見れると思ってやっただけだ。」

 

 

「ッ!…。」

 

「ッ……エボルトォォオッ!!!」

 

「許せないッ……そんな事の為に、セレナを!…あの子を辱める様な真似を…!」

 

「人の命を簡単に弄んで…!」

 

「絶対の絶対に許さないデス!」

 

「死んだ人間すらテメエのオモチャ扱いにするなんざ、神様閻魔様が許しても、アタシ等がゼッテェ許さねえ!!」

 

 

「なら掛かって来い。オレを倒さなきゃ、この地球はオレの手によって壊される。」

 

怒りを向けられるエルの手に赤と青、金の装飾が入ったレバーの着いたドライバーが握られていた。エルはそれを腹部に着けると、ベルトとなって装着される。

 

<< EVOL DRIVER! >>

 

「お前達の活躍を長く見て来たが…それも今日で終わりだ。

地球最後の幕間劇として、オレがこの手でお前達を消してやろう。」

 

両手に持った二本の赤と黒のボトル。それらの蓋を親指で回して開けると腹部に装着したベルト、エボルドライバーへ挿し込んだ。

 

 

<< COBRA!/RIDER SYSTEM! >>

 

<< EVOLUTION! >>

 

二本のボトルを挿し込むとドライバーサイドにあるレバーを回す。ドライバーから前後に環状のフレームが形成される。流れる音は交響曲第9番。まるでこれから起こる戦いと言う名の破壊活動に歓喜してるかのように。

 

両手を顔の前で交差し、不敵な笑みを浮かべた。

 

<< Are you Ready? >>

 

「変身──ッ!」

 

<< COBRA…COBRA!──EVOL COBRA! >>

 

<< フッハッハッハッハッハ! >>

 

フレームが前後から挟む様にエルを包むとその姿を現される。

 

頭部の目の部分が二匹の赤いコブラの中心の額に星座早見盤が埋め込まれ、胸部や肩にも天球儀を思わせる金の装飾が着けられたエボルトの真の姿。

 

仮面ライダーエボル・コブラフォーム。

 

『さぁ!地球の命運を賭けた決戦といこうか!』

 

 

「皆…心して行くぞ!」

 

「「「「 えぇ はい おう !!」」」」

 

「…立花。」

 

「…大丈夫です、いけます!」

 

 

『フン…開幕のベル代わりだ!』

 

エボルが尽き出した掌から放たれた高密度のエネルギーが響達の前で爆ぜた。

 

轟々しく燃える炎の中から、一本の槍と化した少女が出て来た。

 

「ハァアアーーッ!!」

 

『セェァアッ!!』

 

響とエボルの拳がぶつかり合い、激しい衝撃がタワー頂上から広がった。

 

「ァァアアアーーッ!!」

 

『疲弊した体でいきなりイグナイトか!ヤル気マシマシのぶっ飛びだねぇ!!』

 

「アタシのセリフパクってんじゃねえぞォ!!」

 

拮抗する響とエボルの横から尽かさずクリスがボウガンをエボル向けて連射する。

 

向かって来る矢を瞬時に身を捻って回避し、バックステップで響を距離を取る。そこへ狙ったかのように刀と短剣を手にした翼とマリアが肉薄してくる。

 

「「ハァアアアッ!!」」

 

『ッ! ヌアァッ!!』

 

エボルはスチームブレードを手に振り下ろされる二つの刃を受け止める。二人が刃に込めた気迫と怒りが合わさった為か、受け止めたスチームブレードが押されていく。

 

堪らず片手から両手で抑えるエボルだが、二人の間から瞬発的に間合いを詰めて来た響の拳を腹部に受けてしまった。

 

「ォオオオッ!!」

 

『グゥァアッ!!』

 

翼とマリアに気を取られ過ぎて完全に入った拳はエボルを吹き飛ばした。

倒れたエボルはブレードの握る手を強くしながら立ち上がった時だった、自身の体をアンカーが巻き付かれ、身動きが取れなくなり、更に張られたロープが自身を挟む様に引かれている。

 

『調と切歌か!』

 

「もう──。」

 

「遅いデスよ!」

 

ギロチンの如き刃と丸鋸がロープに繋がれたままエボルを挟撃せんと迫って来る。エボルは全身から炎の様な赤いオーラを吹きだし、拘束ごと二人を吹き飛ばした。

 

「「ウワァアッ!!」」

 

『惜しかったなぁ?──ッ!!』

 

「ダアァァァッ!!」

 

埃を払う動作で余裕の態度見せるエボル。そんなエボルの前にガントレットを巨大化させた響が向かって来るのを見てドライバーのレバーを回した。

 

<< Ready GO! >>

 

<< EVOLTEX FINISH! >>

 

『デェァッ!』

 

ドライバーから送られてくるエネルギーを右足に集め、回し蹴りを見舞わすエボルであったが、エボルの必殺技より響の繰り出した一撃の方が勝りエボルは大きく吹っ飛ばされた。

 

『ッ!?──ヌァアァアッ!!』

 

吹き飛ばされて地面を転がるエボル。仰向けに倒れるエボルを前に奏者達は集まり、未だ動かないエボルに武器を向けていた。

 

「皆、分かってると思うけど決して油断しないで。相手はまだ初期形態よ!」

 

「余裕の表れか知らぬが、我らの強さを見くびるな!お前を倒し、叔父様に掛けた毒も消させて貰う!」

 

『…フハハハ、ここまで強くなったかぁ。ハハ…。

なぁ!今まで疑問に感じなかったか?オレがお前達に固執してるかのように接触してきたって事について…。』

 

上半身を起き上がらせ立てた片膝に腕を置きながらエボルは奏者達に問い掛けた。これまでの自分の行動についての。

 

「何を考えてる?時間稼ぎか?」

 

『まぁ聞けって、どうせ最後の会話になるんだしよ…。

オレはこの星に来た瞬間からいつでもこの地球を好き勝手に壊す事が出来た。お前達六人が揃うよりずっと前からな…。

 

なのにどうしてお前達の前に姿を出したか。

 

どうして石動 エルとしてお前達と日常を過ごしていたのか。

 

スマッシュやらブロス達をお前達に差し向けて来たのか…。

 

その答えは、ただ一つだ…。」

 

何時の間にか聞き入ってる奏者達の見えない所でスチームガンを手にするエボルは、もう片方の手に一本のフルボトルスチームガンに装填した。

 

<< FULL BOTTLE! >>

 

「ッ!しまった!!」

 

「クソッ、油断も隙もありゃしねえ!!」

 

『もう遅い!』

 

<< STEAM ATTCK! >>

 

奏者達が動き出す前にエボルはスチームガンの引き金を引き弾丸を発射。

放たれた弾丸は奏者達の前で弾け、眩い光を照らし目が焼ける程に光った。

 

「目ッ、目が…ッ!」

 

「眩しいデスッ!」

 

「しまった目晦ましか!」

 

 

『今だぁ!!』

 

奏者達のの目を塞ぎ好機と見たエボルは赤い残像を残す程の高速移動で間合いを一気に詰める。

 

そしてエボルは響の目の前まで近づくと、その手を突き出す。突き出した手は響の体に当たるのではなく、水面の様に沈み込んだ。

 

「ッ!?」

 

何かされたと気付いた時にはエボルは響の体から手を引き、今度は翼に手を入れていた。

そうやってクリス、マリア、調、切歌に体から何を抜き取ると素早く離れ、エボルは手の中にあるモノを見て、歓喜に震えあがった。

 

『ハハハハ…フハハハハハハ!!遂に、遂に手に入れたぞ!神代の兵器、シンフォギアをなぁ!!』

 

エボルの手に六本のボトル、橙、青、赤、白、ピンク、緑のカラフルなボトルの中から緑色のボトルを取り、更に懐から一本のボトルを取り出した。

 

「何だ?アタシ達は今、アイツに何をされたんだ!?」

 

「何か…何かを抜き取られた様な…。」

 

突然の事に困惑する奏者達を前に、エボルはドライバーから刺さっているボトルを抜くと両手に持ったボトルを振り、蓋を親指を回して開けた。

 

 

『さぁ、実験を始めようか?』

 

 

<< 忍者!/IGALIMA! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

レバーを回し音楽に近い待機音が鳴り響きながらドライバーから出た紫と緑のチューブがエボルを中心に天狗巣状に広がる。

 

だが奏者達の頭には別の事が気に掛かっていた。エボルがドライバーにボトルを指した時に聞こえたボトルの種類が。

 

「イ、イガリマ…?」

 

「まさか…まさか、ヤツは…!」

 

最悪の考えが頭を過るなか、エボルは両手を交差する。

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ!』

 

チューブが一斉にエボルの体に巻き付くと、白い蒸気を出しながらその姿を現した。

 

エボルが聖遺物、シンフォギアの力を得て新たなる進化の。

 

 

<< ニンニンガリマ! >>

 

<< ヌァハハハハハ! >>

 

新たな進化を遂げたエボルの姿。

両目と胸部が紫の十字の手裏剣になり、体には紫の緑の二色が入り混じったアーマーに包まれていた。

 

『フェーズ・エクストラ。完了。』

 

 

「嘘…エボルが、シンフォギアを…?」

 

「どこまで…どこまで進化し続けるのよアイツ!?」

 

「惑わされるな!!ヤツがシンフォギアを纏おうが無かろうが、所詮は紛い物の力だ!!」

 

「そ、そうデスよ!イガリマはちゃんとここにあるデス!!」

 

 

『なら試してみるか?』

 

エボルは両手首から片手サイズの鎌を両手に、高速移動で奏者達に肉薄していった。

 

鎌で斬りかかるエボルを躱し、六人全員でエボルを取り囲む。

 

「「「「「「ハァアアアァアッ!!」」」」」」

 

『フン!』

 

「「「「「「ッ!?!?」」」」」」

 

取り囲んで一斉に向かった奏者達だったが、エボルは瞬時に白い煙に包まれ姿を消した。

 

「これは…隠れ身の術!?」

 

「何処に行ったの!?」

 

『『『『『『コッチだ!』』』』』』

 

「ッ!?」

 

「デス!?」

 

「今度は分身かよォ!?」

 

六人の背後から、同じ六人になるまで分身したエボルが一人づつ相手に渡り合っていく。

 

分散させられ戦況が悪い方に向かって行くのを危惧する奏者達を前にエボルはこれまでの計画の経緯を話し始めた。

 

『オレは地球を破壊するのと同時に、ある力を手にする為に陰で動いて来た。神代の兵器、聖遺物の力を手に入れる為に!

だが調べていく内に、聖遺物を手に扱おうが、成分だけ取ってボトルを作ろうが、適合者では無いオレがその力を発揮させる事が出来ないと知った時から、計画を大きく変更せざる得なかった!』

 

「それがなんだって言うのよ!?──ッ!キャアァアッ!!」

 

「マリア!クッソッ!!」

 

エボルがマリアの体に鎌の一撃を喰らわせ怯ませると、投げられた鎌が爆発し、マリアはダメージを負う。

 

『そしてオレは一つの案を思いついた!聖遺物だけでなく、それを扱う適合者の成分を合わせてボトルを作れば、オレにも扱えるとな!

最初にお前達とじゃれ合った時に、仕込みとしてオレは密かにお前等の体内にオレの遺伝子を潜ませたのさ!』

 

「「ッ!?…ウワァアッ!!」」

 

「立花!月読!!」

 

二人のエボルが鎌から起こした風から竜巻を作り、それを響と調に向けて放った。竜巻は二人を簡単に呑み込み、吹き飛んでいった。

 

『仕込みが済んだら後はお前達のハザードレベルを限界まで上げればいい。お前達の成長を見守り、時に試練を与えてお前達のハザードレベルを上げていった。

そしてお前達は見事限界までハザードレベルを上げ、このボトルを造る事が出来たってワケだ!!』

 

「「ウワァアァァッ!!」」

 

片方のエボルが風、もう片方が炎を作ると、二つを合わせ業火の竜巻を起こし、翼とクリスはそれを受けダメージを負った。

 

そして残った一人は、切歌と鎌を打ち合って鍔競り合いをしていた。

 

『お前達はオレを倒す為に強くなったと思っているが、それは違う。

真実は、オレの更なる進化を遂げる為にオレの手の上で踊らされていた…全てオレ達の考えたシナリオ通りに動かされただけの操り人形なんだよォ!!』

 

「そんな……ウソデスよ!またみんなを騙そうとしているデスよ!!

…絶対に信じないデス!お前の計画とか、そのイガリマも全部嘘っぱちデス!!」

 

『悲しいねぇ、信じて貰えないとは…ならばその身で思い知るが良い!!お前の死を以ってな!!』

 

「ッ!グゥゥ…!!」

 

力技で押したエボルはドライバーのレバーを回し、右手の鎌を逆手に持ち替えて構える。

 

 

<< Ready GO! >>

 

『ッ──!!』

 

「ハ…!?」

 

瞬時に間合いを詰めたエボルに切歌は鎌を振ろうとしたが、左の鎌の刃が切歌の鎌の持ち手に引っ掛けられて弾かれると、逆手に持った右の鎌の刃が妖しげに光り出しながら振り上げた。

 

『お前が最初の脱落者だ!切歌!!」

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

 

<< Ciao~! >>

 

「ッ!!──」

 

鎌の切っ先が脇腹から肩まで入り、一閃が奔る。

 

斬られた切歌はギアが解け、待機状態のペンダントが砕け地面に落ちるが、エボルは切歌の襟首を掴んだ。

 

「ッ…切ちゃん!!」

 

「切歌ぁ!!」

 

『フン……そら、よ!』

 

エボルが力の入って無い切歌をマリアや調の元目掛けて投げ、マリアがそれをキャッチする。

 

受け止めた切歌の目には光が灯っておらず虚ろな状態、何度呼び掛けても反応が一切返ってこなかった。

 

「切ちゃん!切ちゃんッ!しっかりして!!」

 

「切歌!どうしたの!!何をされ…ッ!…あ…あぁ…ッ!!」

 

『確かイガリマは魂を刈り取るって、切歌が自慢げに言ってたっけなぁ?』

 

切歌の胸に手を当てたマリアはそこから感じる筈の鼓動が無い事に戦慄しながら、エボルは指で鎌の刃を撫でながら淡々と切歌に起きた真実を告げた。

 

『たった今斬ったのは切歌の魂だ。ソレはもうただの抜け殻…切歌はもう、死んだ。』

 

 

「そ…そんな……切歌ちゃん…。」

 

「嘘だ……そんなの嘘だぁ!!」

 

「暁ッ……ッ!!」

 

「切歌!ねぇ切歌!!お願い…お願いだから何か言ってぇ…!」

 

「切ちゃん………切ちゃんッ!!!」

 

 

『ハハハ、抜け殻相手に必死に叫んで…何がしたいのやら。』

 

「ッ…ァ……ァァァアアアァアッ!!!」

 

「月読ッ!?…いかん!!」

 

『そうだよなァ!真っ先にお前が向かって来るよなぁ!調ぇ!!』

 

切歌が死んだと言う事実に誰もが現実を受け止めきれないなかで、エボルの放った言葉に調が激情して涙を流しながら単身向かって行く。唯一現実を受け止めている翼が止めに入ろうも、調は既にエボルと戦っていた。

 

「切ちゃんを!よくも切ちゃんを!よくも…よくもおおおおおおおおッ!!」

 

『安心しろォ!切歌の次は当然お前だ!!』

 

 

<< 薔薇!/SHUL SHAGANA! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

「あああああああああああッ!!!」

 

調が我武者羅に丸鋸をエボルに向けて放つが、エボルを取り囲む赤とピンクのチューブがそれを邪魔する。

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ!』

 

 

<< ローズシャガナ! >>

 

エボルは赤とピンクのボディと、薔薇の複眼といった姿となり、掌に大きな薔薇の花を咲かせると丸鋸を放つ調に向けて、薔薇の花弁が手裏剣の如く調に襲い掛かっていく。

 

丸鋸と花弁がぶつかり合って火花を散らす。調はツインテールを巨大な丸鋸に変形させてエボルに斬りかかっていくが、エボルは薔薇とは逆の手で茨の付いた鞭を調に叩き込んだ。

 

「キャアァッ!!」

 

「冷静になれ月読!!それではヤツの思う壺…!」

 

『おーっとお前はまだまだ先だ!当分引っ込んでいて貰おうか!!』

 

「ッ!グアァアッ!!」

 

エボルの振るわれた鞭に当たり地面を転がる翼。

すぐさま起き上がって調を止めに行こうとするが、体が思う様に力が入らず、次第に手先から痺れだし声すら口に出なくなっていた。

 

(これは…まさか、さっきの鞭に、毒が…!)

 

翼がハッと気づいて調の方へ目をやると、調を鞭を受けた所為で毒が体に回り動けない状態となっていた。

 

そんな調を前にエボルはレバーを回していく。

 

『あの世でも切歌と仲良く出来るといいなぁ?調。』

 

<< Ready GO! >>

 

エボルは地面へ手を当てると、地面から調の周りを茨の蔓が囲う様に生え、調は蔓で出来た半球上の檻の中へ閉じ込められる。

そして中では囲ってる蔓や地面から色鮮やかなバラの花が辺り一面に咲き誇っていたが、それは死へと誘う手向け花でもあった。

 

 

(…あ──。)

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

「ん~!ウマいデース!」

 

「ん…また腕を上げた。」

 

「ハッハ~!どーよ今回の新作?超イケてっしょ?」

 

「デスデース!マジで鬼びっくりデス!…これでどうしてコーヒーがあんな激マズなのか本当に不思議デスよ。」

 

「うん。コーヒーさえ美味しかったら、ココもお客さんでいっぱいになるのに…。」

 

「うぐッ!…容赦ねぇ飴とムチィ…で・も・なぁ!今回の自信作はパスタだけじゃないぞ!改良に改良を重ねた、特性ブレンドコーヒーも…。」

 

「「ソレは要らない デス。」」

 

「オォ……最近の子は、容赦ないねえ…ブゥッ!?まっず!!」

 

「…この店の先行きが不安。」

 

「そうデス。ココが無くなったら困っちゃうデスよ。エルさんの料理、食べられなくなるの困るデス。」

 

「おぉ?なんだよお世辞にも嬉しい事言ってくれちゃって。」

 

「だって、お仕事終わりにエルさんの作ったご飯食べると、やる気が出てまた頑張ろうって気に自然となれるのデスよ!」

 

「うん…ココで切ちゃんと一息つけるの、私好き…。」

 

「…ハハ、そうか……なら、お前達が仕事がんばれるように、オレも頑張んなきゃな!ハハハ!」

 

「ハイデス!」

 

「ガンバ…。」

 

「ハハハハハ!」

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

 

 

 

(…どうしてこんな事今思い出してるんだろう…走馬灯、なのかな?……切ちゃん…。)

 

 

「調えええええええッ!!」

 

「チクショウッ!開けぇ!開けよぉおおおおおおッ!!!」

 

「うわああああああッ!!」

 

外でマリアとクリス、響の叫び声が聞こえる中、調は中で怪しげに光る赤い薔薇を眺める事しか出来なかった。

 

『Ciao──ハァッ!』

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

 

<< Ciao~! >>

 

中の薔薇が一斉に光って爆発を起こし、蔓で出来たドームは一瞬にして弾け飛んだ。

 

燃え盛る炎の中、砕けたペンダントを前に倒れている調。霞む視界から死んだ切歌の姿だと分かると、震えながら手を切歌に向けて伸ばした。

 

「き…り……──。」

 

伸ばした手が、力尽きて地面に落ちた。

 

 

「調えええええええッ!!いやああああああああッ!!!」

 

「あ…あああああッ!!!」

 

「調ちゃん……そんな…そんなァア!!」

 

 

『これで二人目と……あ、しまった。

切歌の魂は消滅しちまったから、あの世に行ってねえなぁ…。調のヤツ、向こうでいやしない切歌を意味無く探しちまう事になるのかねぇ?』

 

 

「ッ、キ、サマアァアァアアアッ!!」

 

「ああああああーーーッ!」

 

調も殺された事により、二人の喪失感よりエボルに対する怒りが勝ったクリスとマリアがエボルにガトリングと無数の短剣を放った。

 

エボルは弾丸を躱しながら鞭で短剣を落とし、片手でドライバーに新たなボトルを挿し込んだ。

 

<< SHARK!/AIRGET-LAMH! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ!』

 

<< サメラーム! >>

 

青と白のエボルを前にマリアの顔が嫌悪に歪んだ。

 

「ッ!私のアガートラーム…!」

 

『そう!…いや、コレはお前達姉妹のアガートラームと言った方が良いか?』

 

「何ですって?」

 

『お前には一番苦労したんだよマリア。このタワーに登るまでのお前のハザードレベルは一番下、ココに来るまではお前のボトルは諦めていたんだ。

でも最後の最後に妹のセレナと戦った際にハザードレベルがようやく限界まで達してアガートラムのボトルを手にする事が出来た!

正にこれは、お前達姉妹の愛で出来たボトルだよ!』

 

「ッ…お前がッ!お前がセレナを語るなあああああッ!!」

 

短剣を手にエボルに向かって行くマリア。エボルに短剣を振るうも軽い動作で容易く躱されてしまい、ならばと短剣を蛇腹剣のように伸ばして振るうも、コレも先が読めてるかのように躱された。

 

「退けぇええッマリアァッ!!」

 

離れていたクリスが腰部のアーマーを展開して小型ミサイルを発射。無数のミサイルがエボルに向かうが、エボルの体からサメの歯と思われる刃が出ると、刃は意思を持ってるかのようにミサイルを落としていく。

 

エボルは高速移動で驚愕しているクリスの背後に回り込んで裏拳を叩き込んだ。

 

「ガァッ…!」

 

「クリスッ!…エボルトォォオオオッ!!!」

 

マリアは左腕の籠手を短剣に刺すと、刀身がレールガンの様なキャノン砲へなり砲身にエネルギーが集まっていく。

エボルは未だ余裕の笑みを発しながらレバーを回した。

 

『フッハッハッハッハ!!』

 

<< Ready GO! >>

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

<< Ciao~! >>

 

エボルの集めたエネルギーが巨大な白いサメとなってマリアに向かって行く。マリアはサメ諸共撃ち抜こうとエネルギー波を発射したが、エネルギー波はサメの口の中に入り、白いサメは一際大きくなった。

 

「そ、そんなッ!?」

 

『ハッハッハ!向こうで妹によろしくな!』

 

マリアの眼前に、巨大なサメが大口を開けて喰らい付こうとしていた。

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

「グス…マスター、もう一杯頂戴。」

 

「お客さーん。ココね、居酒屋でもバーでも無くて、喫茶店だから。」

 

「いいじゃない、こんな時間に来る客なんて、私だけよ…いいからもう一杯!」

 

「あーハイハイ。あーぁ、アイリッシュコーヒー用のウイスキーが…。」

 

「…ねぇマスター。私って女としての魅力が無いのかしら?」

 

「いきなりの人生相談!?…いやぁまぁ、そんな事無いと思いますよー?

実際初めてマリアさん見た時は、綺麗な女性だなー、って思いましたし。」

 

「でもみんな私を高みの存在扱いし過ぎて、お姉さまとか言われるし。おまけに最近は……ッ、あのコブラ野郎!」

 

「は?コブラ?あの、サイコガンの?」

 

「違う!…んッ!」

 

「あぁもうそんながっついて呑んだら…!」

 

「ん~~…はぁ、私はこのまま一人ぼっちなのかしら…うぅ、セレナぁ…。」

 

「大袈裟な。マリアさんだったら嫁の貰い手いくらでもいますよぉ。そんなネガティブな考え持っちゃったら余計人が近寄らなくなりますよ?」

 

「…なら、貴方が貰ってくれる?」

 

「……は?」

 

「だから……もしもの時は、責任とってくれるって聞いてるのよ。もう…。」

 

「あ~~、いや、それは、まぁ…。」

 

「イヤ?」

 

「……ん~、まぁ……もしもその時が来たら、で…。」

 

「クス……覚えとくわ…。」

 

 

────────────

 

 

 

巨大な白いサメがマリアを呑み込むと、巨大な爆発が起こった。

 

 

爆発の中からマリアの体が放り出され、彼女のギアが砕け散っていく光景を前にクリスの中で、何かが壊れた。

 

「あ……うあああああああああッ!!エボルトォォオオオォォオオオッ!!!」

 

『ん?』

 

クリスが狂ったように叫ぶと、ギアの装甲部全てからミサイルやガトリングなど全ての銃器を曝し、辺り地面手当たり次第に撃ちだした。タワーの頂上は、クリスの放つ銃火器によって爆心地と化した状態になった。

 

「クリスちゃん!?」

 

「ゆ…雪音、正気を…。」

 

『あ~ぁ。心が壊れちまったかぁ。お前は人一倍ぬくもりを求めている寂しがりやだからなぁ!!』

 

「うわあああああああああああッ!!!」

 

『やれやれ…。』

 

<< HAWK!/ICHAIVAL! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ!』

 

<< ホークイチイバル! >>

 

オレンジと赤のエボルは背中にオレンジの翼、ソレスタルウイングを広げると、エボルの姿はそこに居なかった。

 

 

「き、消えた!?」

 

消えたエボルの姿を探す響、辺りを見渡すもクリスの放ったミサイルの爆発が酷い有り様であるがエボルの姿は何処にも見当たらない。

 

当のエボルはタワー頂上より遥か上空、最早視認できない程の高度から銃火器をぶっ放しているクリスを見ていた。

 

『正気を失くし狂ったまま死ぬか…終わり方としてはその方が幸せなのかもなぁ。』

 

<< LIFLE MODE >>

 

上空でスチームガンとスチームブレードを合体させたライフル形態にしてレバーを回すと、ライフルの銃口に赤いエネルギーが集まっていく。

 

<< Ready GO! >>

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

 

『ッ──!』

 

<< Ciao~! >>

 

遥か上空から赤い魔弾がクリス目掛けて放たれた。

 

 

 

 

────────────

 

 

 

「………はぁ。」

 

「なんだよそんな辛気臭いしかめっ面しちゃって、あ、分かったぞ、さては恋の…!」

 

「るっせえオッサン。向こう行け。アタシは今一人になりたい気分なんだよ…。」

 

「ひっど!というかオッサンって……ハァ、ホレ。」

 

「?…アタシ、ケーキなんて頼んだ覚えないぞ?」

 

「サービスだよ。美味いスイーツは華のJKをたちまち笑顔にするからな!」

 

「んだよ…余計なお世話……ッ!」

 

「ホラな、しかめっ面が解れた。」

 

「…フン!」

 

「…まぁお前が何に悩んで思い詰めているのかは無理に聞かないけどよ、そうやって甘いモン食って気を紛らわしたり、愚痴を吐いて楽になるなりしては全然して貰って良いんだぜ?

オレは、ここをそういう場所にしたいって思ってるしよ。」

 

「…フ、フン!そういって客足増やしたいだけだろ!騙されねえからな!!……まぁでも…ケーキは美味いから、時々は来てやるよ…。」

 

「素直じゃねえなぁ、全く……今コーヒー淹れてやるよ…。」

 

「ん…って!何しれっとあのクソマズイコーヒー出そうとしてんだよ!!アタシの味覚を下落崩壊させる気か!?」

 

「ひっどーい!そんな言い方ないだろ!安心しろって、今回は自信たっぷりだから!!」

 

「余計に不安だバーカ!!」

 

 

────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──あ……あれ?」

 

クリスは気付いたら纏っていた筈のギアの姿では無かった。

 

それどころか胸に着いてた筈のペンダントが砕けた状態で地面に落ち変わりに赤い花を着けてたと思ったら、視界が急に変わって自分は空を見上げてていた。

 

(あれ?アタシどうして倒れて……どうし、て…──。)

 

次第に熱が抜けていく感覚、耳に聞こえる二人の叫び声が段々聞こえなくなる。

 

やがてクリスはゆっくりと目を閉じた。

 

 

 

 

「クリス…ちゃん……。」

 

響は胸の中心を撃ち抜かれて赤い血だまりの中で眠ったクリスを見て膝を着いた。

 

エボルは翼を広げた状態からゆっくりと高度を下げてタワー頂上へと降り立った。

 

『…その様子だとやっと毒が抜けたか、翼…。』

 

エボルが振り返った先には顔を俯かせた翼が立っていた。

彼女は小声で何か呟いていたが、エボルの耳には翼の口にしてる懺悔の声が聞こえていた。

 

「暁、月読、マリア、雪音…すまない。私はまた何も出来ず…同じ過ちを…。」

 

『お前の所為じゃないぞ翼。コレは最初から決まってた運命。お前が強かろうが弱かろうが、誰一人救えず皆死ぬのさ。』

 

<< 不死鳥!/天羽々斬! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ。』

 

<< フェニックスハバキリ! >>

 

 

赤と青のエボルは静かにレバーを回し青い炎を噴き出し。翼も両手に刀を持ち刀身に炎を灯した。

 

「暁、月読、マリア、雪音……奏ぇ!私にこの悪魔を倒す力を!!翼をォォオオオッ!!」

 

<< Ready GO! >>

 

『デェエァアッ!!』

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

 

「ハァァアアアッ!!!」

 

赤い不死鳥と青い不死鳥が飛び交い、タワー頂上が激しい光に包まれた。

 

 

 

────────────

 

 

 

 

「店主殿。私はどうすれば大事な仲間を失わずに済むだろうか?」

 

「おぉう、また突然の人生相談?」

 

「私は片翼とも言える親友を目の前で失くしてからずっと一人で生きると決めてたが…何時の間にか大事な仲間に囲まれてしまっていた。

もう失いたくない、もう二度と、みすみすと奏を失った過ちを犯したくはない。」

 

「なんか一方的に物語しだしちゃったよ…。

ん~~、なんか内容的に相当重いカンジなんですけど……オレから言えるとしたら、そんな難しく考える事でも無いんじゃあないかなぁ。」

 

「それは…どういう事ですか?」

 

「過去にこだわり過ぎってハナシ。

確かにキミは大事な人を失った。忘れてはいけない事だ。でもだからって後ろを向いたままじゃ前に歩けない。

別に忘れろって事じゃないよ?ただ偶に後ろを振り返る事だけで十分なのさ。少しでも覚えている事が、一番重要、ってな。」

 

「なら…なら私はどうすれば…今の仲間を失わない為にどうすれば良いのですか?」

 

「そこは自分で決めなきゃいけない。オレが出来るのはちょっとの後押しと、コーヒーを淹れて出す事さ。」

 

「店主殿…。」

 

「別に急いで答えを出す必要はない。険しい道なら尚更。そういう時こそ、大事な仲間に頼ってもいい。

…あぁそうそう!オレの知ってる奴にもそういうのがいてなぁ、一人で何でも解決しようと無理して、その度に仲間に散々色々と言われてたよ。んで、最後はいっつも仲間と手を取り合ってた。」

 

「…そうですか…恵まれているのですね、その方は、その仲間達に…。」

 

「翼ちゃんもそうだと思うけどなぁ?キミがそこまで大事にしてるんだから、その仲間達も、キミが大事なんじゃあない?」

 

「…そうですね……立花やマリアがアナタを信頼する訳だ……んぶッ!?」

 

「ありゃ、また失敗しちゃった?ゴメン!何か口直しのモノ出すから、ちょっと待ってて!」

 

「い、いえ、防人として出されたモノは最後まで……うぅッ!?」

 

「あーちょっと!?女の子がしちゃいけない顔になっちゃってるよ!?ねぇ大丈夫!?」

 

 

────────────

 

 

 

二人が同時に地面へと降り立つ。

 

互いに背中を合わせたままジッと動かない。静かに時間だけが過ぎていく中で、エボルの胸部装甲に切れ目が入った。

 

『ッ…グッ…!!』

 

斬られた個所を抑え膝が崩れるエボル。

 

翼は膝を着いたエボルの方へゆっくりと振り返ると…胸のギアが砕け、青い炎に身を包まれた。

 

「………翼さん…?」

 

「……立花…すまない。」

 

翼は響にうっすらと笑いながらそう言い残した後、青い炎は翼を瞬く間に包み込み、影すら残さず消えていった。

 

残り火が風に流されていく呆然と、目元から涙を流しながら響は辺りを見渡した。

 

切歌が、調が、マリアが、クリスが、力尽きて倒れ、たったいま翼は死体すら残さず死んでいった。

 

『翼め、最初から捨て身のつもりで……だが、それも無駄に終わったなぁ。』

 

立ち上がったエボルの胸の傷跡には青い炎が灯り、収まった頃には翼の命を代償につけた傷跡は綺麗に治ってしまった。

 

エボルはもう一人となった響を見て、次々と死んでいく仲間達を前にもう戦士が喪失したのか立ち上がって来る様子は見られなかった。

 

残念だと言わんばかりの溜息を吐くエボル。

このまま響を殺しても大して面白く無いだろうと思い、懐から黒と白のアイテム。この地球を終わらせる為のアイテムを起動させようとした時、タワー内部の様子が見られるスクリーンがエボルの眼前に現れた。

 

『ん?誰か入って来たのか?……ッ!…これはこれは、面白くなりそうじゃないか…!』

 

スクリーンを見るや先程と比べ上機嫌になったエボルは、手元から何かを地面に落とした後、最後のシンフォギアのベストマッチのボトルをドライバーへ挿した。

 

<< DRAGON!/GUNGNIR! >>

 

<< EVOL MATCH! >>

 

<< Are you Ready? >>

 

『エボルアップ!」

 

<< ドラゴニール! >>

 

 

 

『ハハハ──とうとう一人になっちまったなぁ、響。」

 

エボルは青と橙の姿となるだけじゃ無く、声を元の状態に戻すと、悠然と歩きながら話し掛けた。

 

「お前達六人を見て来て分かった事がある。

お前達は一人一人異なる唄を重ねて想いを同調する事で強くなる。いわば絆の力とでも言うべきか、それがお前達の強みだと。

だが、それは大きな弱点ともなる。」

 

近づいて来たエボルは未だ放心状態の響の襟を掴んで自身の顔近くまで近づける。二頭の青いドラゴンを模した複眼に写る自分の瞳に光が灯って無い姿を見せられながらエボルは更に口を開く。

 

「誰か一人でも欠けたらお前達の心に大きな亀裂が奔る。現に翼を除いた3人は心が壊れかかってたしな。

分かるか?切歌や他の誰かが一人でも死んだその時点で、お前達の負けは決まってた。さっき翼に言った、決まってた運命、ってのはそういう意味だ。」

 

淡々と告げるエボルだが、今の響の耳にはエボルの言っている言葉が何一つ頭に響いて来ていない状態。

 

だがエボルが次に発した言葉だけは響の意識を覚醒させるに匹敵する刺激を有していた。

 

「でもお前にはまだ居たよなぁ?……大事な大事な、心の支えとなる、陽だまりが?」

 

「ッ!!」

 

目を大きく見開いた響の表情に、エボルは仮面の下で釣り上がった笑みを浮かべているのが見えた気がした。

 

掴んでた手を放し、腹部に蹴りを入れられた響は地面に数回バウンドして転げ回った。

 

「ゲホッ!……ガ、ッハ…!」

 

「ソイツを消されちまったらお前はどんな顔をするんだろうなぁ?響。」

 

「ッ…未来だけは……未来だけには手を出させない!」

 

「ほぉ?」

 

立ち上がり先程とは打って変わった強い眼差しを向ける響。響にとって唯一と言っていい大切な存在を前に出されて絶望に浸ってる場合では無いと気付いたからだ。

 

「エルさん…どうしてあなたが地球を滅ぼそうとするのかそんな理由は私には分からない…どうして翼さん達を死なせたのかも分からない……でも!貴方が未来に手を出そうとするなら絶対止める!!

アナタを止めて、地球も救う!!」

 

「Bravo!完全にやる気を出したなぁ!……そんなお前にオレが最後のプレゼントをくれてやろう。」

 

「プレゼント?…。」

 

「…後ろ、見てみな。」

 

「?……え。」

 

 

 

 

 

 

「響」

 

響は目を疑った。

 

エボルの発言を怪訝に思いながらも、後ろを振り返った響の目には彼女にとって心の支えである未来が微笑みを向けながらこの場に居たのだ。

 

「み…未来?どうして、ココに?」

 

「言っとくが偽物でも何でも無い本物の小日向 未来だぜ?このタワーに入って来たようだったから、態々ココまで連れて来てやったワケ。

敵に塩送ってやるなんて、オレって優しいだろ?」

 

後ろから聞こえるエボルが何か言ってるようだが、今の響には何も聞こええない状態だった。

 

本当なら何故此処に来たのか、危険だから下がっていろと叫びたい所だが、仲間たちの死を見て心が消耗しきっている今の響には微笑みを向けている未来を前に、今にでも飛び付きたい気持ちだった。

 

「未来ぅ…私…私…ッ!」

 

「響…私ね、響に伝えなきゃいけない事があってココに来たの。」

 

目尻から出てくる涙で前が霞むも響は未来の口から出る言葉を聞き逃さない様に聞き耳を立てた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私ね、もう死んじゃってるんだ。」

 

「………え?」

 

「嘘じゃないよ?その証拠に…ホラ。」

 

未来の放った言葉の意味が全然理解出来ない響に未来は視線を下げると響もそれに合わせて視線を下げると、未来の腹部に血が流れた跡と、幾つかの小さな穴が空けられていた。

 

「私どうしても我慢出来なくなって響の所に行こうとしこの塔に入ったら壁から赤いビームが出て来ちゃって、それで死んだの。

本当は一杯言いたい事があったんだけど、これだけは言おうと思って…。」

 

「あ…ァァアアア!イヤだ!いやだいやだいやだいやだいやだいやだ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、もう響の陽だまりになれない…ゴメンね。」

 

「───。」

 

真実を告げた未来の瞳が一瞬赤く染まるや、未来の体から赤いゲル状のモノが出て来るとエボルの翳した手に吸い込まれるように戻っていく。

 

力無く倒れた未来の瞳には一切の光が灯っていない。しゃがんでその手に触れたが、ココに来る前に感じた温もりが一切無く、氷の様に冷たかった。

 

「ホンット優しいよなぁ、オレ…

 

 

死んでいる親友に最後に会わせてやるなんて、ウルッときちまったろ?』

 

 

「ぁ……うあああああああああああああーーーッ!!!!」

 

普段の響から予想できない程の絶叫にタワーの頂上に響いた。

 

声が裂けそうなほどの響の絶叫を耳に、エボルは腹を抱える程に笑った。待ち望んだ光景を前に、狂う程笑った。

 

『フッハッハッハッハッハッハ!ハァーーッハッハッハッハ!!!それだよソレぇ!!

ずっと見たかった…!何もかも打ち壊され絶望に染まるお前の姿を!!ずっと見たかったんだよぉぉ!!!

ハッハッハッハァ!!!』

 

「あああ………ぅ…ウガァアアアァァアアア!!!」

 

『カァァーッハッハッハ!……あ?』

 

顔に手を当ててたエボルが次に見た響の姿は漆黒に染まっていた。怒りを、憎しみをそのまま纏ったかのような黒を。

 

「オォォオオォォオォォアァアァアアアッ!!!!」

 

『イグナイトの暴走か、もう全部捨ててまで暴れたいってか!!』

 

「ァアアアァァアアアッ!!!」

 

獣と指しても可笑しくない程の咆哮を上げながらエボルに向かって行く響を前に、エボルはドライバーのレバーを回した。

 

<< Ready GO! >>

 

『楽しかったぜ響。素敵な素敵な一時を、ありがとよ!』

 

「ガアァアァアアアッ!!!」

 

直ぐ目前まで迫る響は凶拳と化したその拳を振り上げる。

 

だがエボルに当たる直前に、青とオレンジのエネルギーが渦巻いているエボルのキックが響の胸部に入った。

 

 

<< EVOLTEX ATTCK! >>

 

<< Ciao~! >>

 

『デェァッ!!』

 

「ガッ!?……!!」

 

エボルの強力な一撃は響のギアを粉々に砕いた。

 

ギアを纏わずに地面に倒れ伏せる響。風が吹く音しかしない静寂な間となったタワー頂上は、圧倒的な力を振るったエボルのみ。彼は倒れた響を目に名残惜しい雰囲気を出していた。

 

『響…もしもオレがアイツ等に出会う前のオレだったら、この結末は防げてたかもしれなかった。

だが敗北という屈辱を学んだオレにはどうあがいても敵わない……オレがこの星に来て、運が悪かったとしか言いようが無いな。』

 

残されたエボルはドライバーを引き抜くと、代わりに取り出したのは黒に白が入り混じったトリガーのようなアイテム、全てを滅ぼす力を秘めたエボルトの最強形態へ至るエボルトリガーを起動させた。

 

 

<< OVER THE REVOLUTION! >>

 

<< COBRA!/RIDER SYSTEM! >>

 

<< REVOLUTION! >>

 

先程とは違う音がドライバーから流れる。エボルの周りを黒い渦と立方体がエボルを囲う様に飛び交いながら、エボルは手を交差した。

 

 

<< Are you Ready? >>

 

 

『これでフィナーレだ──ッ!』

 

エボルが渦と立方体と合体した直後背後に現れたブラックホールに呑まれ姿を消すが、一瞬の内に囲ってた立方体を弾きながらその姿を現した。

 

フェーズ1の煌びやかな姿と違い、白と黒、ブラックホールを思わせる最終形態へと至ったその姿を。

 

 

<< BLACK HOLE! BLACK HOLE! BLACK HOLE!──REVOLUTION!!! >>

 

<< フッハッハッハッハッハッハ! >>

 

最終形態へ至ったエボル。だが彼は金のボトルが10本収められた黒いパネルを取り出すとドライバーに挿したトリガーのスイッチをもう一度押した。

 

 

<< Over!Over! THE REVOLUTION! >>

 

『フンッ!──グァァアアアッ!!!』

 

エボルは黒いパネルを自分の胸に挿して取り込んでレバーを回すと激しい光に包まれてその姿を大きく変えていった。

 

<< Ready GO! >>

 

<< FEVER FLOW! >>

 

 

<< フッハッハッハッハッハッハ! フハッハッハッハッハハハハハ!! >>

 

纏っていた光が弾けたエボルの姿は大きく変化を遂げていた。

 

鎧と見れる姿から一変して一体の異形の生物へと、赤いコブラとエイリアンを合わせたような悪魔の姿へ。

 

異形となったエボルはレバーを勢い良く回した。

 

『さぁ地球よ!このオレの糧となれぇ!!』

 

 

<< Ready GO! >>

 

<< BLACK HOLE BREAK! >>

 

 

エボルが生み出したのは地球を遥かに上回る程の巨大なブラックホールが遥か上空から姿を見せた。

 

巨大なブラックホールは地球を徐々にその黒い渦に吸い込んでいく。ビルも、木々も、海も、人も。

 

見晴らしのいいタワーの頂上から見覚えのある潜水艦が宙を浮いていた。見覚えのある校舎が崩れながら渦に呑み込まれていた。

 

エボルはひたすら歓喜に笑い声をあげた。長年待ってこの光景を見れた事に、体の奥底に漲る力を感じて。

 

 

幸か不幸か未だ息のあった響は起き上がる事が出来ないまま異形となったエボルの笑い声を聞いてるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エルさんって、どうしてそう人に優しく出来るんですか?」

 

「およ?まーたまたどうしたんだよ?突然そんな事聞いて。」

 

「いやぁ、まぁ、なんとなく?」

 

「なんとなくって、オレからしたらお前にだって言えるぞ。趣味が人助けなんて、そうそういるもんじゃあ無いな。」

 

「そうですか~?私はエルさんの方がお人好しだと思ってますけど。」

 

「と言われてもなぁ~……まぁそうだな、強いて言うなら、ある連中と関わった影響、ってヤツかな?」

 

「連中?…どんな人達なんですか?」

 

「そうだなぁ…。

ナルシストな天才物理学者だろ、頭脳筋な筋肉バカと、アイドルオタクの農家と、変なTシャツ着る七光りのオッサン。」

 

「そ、そうですか……なんというか、凄い個性的…。」

 

「だろ?でもな、そんな奴等でも、強い心情というか、揺るぎの無い思いを抱いていたんだよ。」

 

「…なんですか?」

 

「愛と平和。ラブ&ピース!だってよ。」

 

「愛と、平和…。」

 

「そ。今まで黙ってたけど、オレってこう見えて昔はかなりイケてる悪者だったんぜぇ~?」

 

「えー!ウソだぁ!悪者はともかくエルさんがイケてるって!」

 

「否定するとこソコなんだ…。まぁ簡単に言っちまうとアイツ等と出会って、色々あって、今のオレがこうしているってワケだ。」

 

「うーん、説明になってるのかなっていないのか…その人たちは今どうしているんですか?」

 

「あー…まぁちょっとなぁ、色々あって、だーいぶ遠くに行って、会えなくてな…。」

 

「ッ…ごめんなさい。」

 

「なーに謝ってんだよ!変な所でしんみりしやがって!このこの~!」

 

「うわわ!か、髪型崩れる~!!」

 

「ハハハハハ!……お前を見てると時々タブって見えちまう時があるよ。人柄と言い、その笑った顔と言い、オレの知ってるアイツとそっくりだ。」

 

「え、私がですか?…えへへ、なんか、照れますなぁ!」

 

「ハハハハ!っと、そういえばいいのか響?時間、未来と約束してたんじゃないか?」

 

「え…うわああああ!?もうこんな時間!!すみませんエルさん今日はこれで!!あ、お金お金…。」

 

「あー、いいから、また次来てくれた時出してくれりゃあいいから、早く行きな。」

 

「ありがとうございます!!次は絶対払いますので!!…あ、エルさん!!」

 

「ん?」

 

「その、なんと言いますか……エルさんの言ってた人達とまあ会えるといいですね!!私も会ってみたいですし、エルさんと何が色々あったか話をしてみたいですし!!」

 

「……ハハ、あぁ。お前ならきっと仲良くなれると思うぜ。」

 

「ハイ!…ってああいけない急がないと!!それじゃあエルさんまた来ます!!」

 

「Ciao~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──また会えるといいですね、かぁ……あぁ、会いに行ってやるさ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「いつかきっと、なぁ?」』

 

 

 







エボル・フェーズエクストラ

エボルトがシンフォギアの力を自在に使う為に今話で出て来たオリジナルフェーズ。
ベストマッチの組み合わせは本編でもあった石動美空の好きなモノとそれを壊すモノという法則から。
変身した姿は頭部はフェーズ3の様に複眼が有機物サイドの形になっており、胸はマッドローグと同じ胸部パーツになっている。

ボトルには聖遺物の成分の他に適合者である奏者達の成分も入っている。





・ニンニンガリマフォーム

忍者フルボトルと二本の鎌が交差したイガリマフルボトルでなったフォーム。

防御力が一番低いと言う欠点があるが、隠れ身、分身、火遁、風遁の忍法を操る事でトリッキーな戦法が取れる。

必殺技はイガリマの絶唱である、魂への直接攻撃ができまともに当てれば相手を一撃で仕留める正に一撃必殺である。

ビルドドライバー使用時
<< 忍びのデンジャラスキラー! ニンニンガリマ! >>


・ローズシャガナフォーム

ローズフルボトルと丸鋸のシュルシャガナフルボトルでなったフォーム

シュルシャガナの力によりバラの花弁を鋭利な刃物へと変えて飛ばす事も出来、茨の鞭の棘には相手を麻痺させる神経毒やバラの華から幻覚を見せる香りを撒き散らす等集団戦に向いたフォームである。

必殺技は相手を茨の檻に閉じ込め中に咲いたバラが一斉に爆発する。この檻の最大の大きさは国一つ簡単に覆える。

ビルドドライバー使用時
<< 情熱の回転刃! ローズシャガナ! >>


・サメラームフォーム

サメフルボトルと籠手のアガートラムフルボトルでなったフォーム。

アガートラムの短剣はサメの歯の様な刃を操り相手を翻弄させる。またサメサイドの特性であるロレンチーニ器官はアガートラムの力によって強化され、相手から発せられる電流から相手の位置は勿論体調なども把握でき、筋肉の動きから相手の動きを読み常に相手の一手先を知る事が出来る。

必殺技は巨大な白いサメを相手に放ち喰らい付いた所で爆発させる。この白いサメは相手のエネルギーや攻撃を喰らと巨大化し、相手が強ければ強い程サメも大きくなって相手に喰らい付く。

ビルドドライバー使用時
<< 独走!センター! サメラーム! >>



・ホークイチイバルフォーム

タカフルボトルと弓矢のイチイバルフルボトルでなったフォーム

背中のソレスタルウィングによる飛行速度は従来のホークガトリングよりも上がり、音速の域を超える。また視力も桁違いに上がり、星と星の惑星間までの距離も良好に見える。
従来のイチイバルの様にミサイルやガトリングも自在に放てるが、エボルトはスチームガンによる狙撃をメインに扱う。

必殺技はライフルモードのスチームガンによる遥か上空からの狙撃。放たれた弾丸は狙った相手に着弾するまで追跡し、あらゆるガードも貫通する正に魔弾と呼ぶべき一撃である。

ビルドドライバー使用時
<< 制空の暴れん坊! ホークイチイバル! >>



・フェニックスハバキリフォーム

フェニックスフルボトルと抜身の刀の天羽々斬フルボトルでなったフォーム

このフォームで特に秀でているのが再生能力。このフォームに変身した時点で変身者の傷やダメージ、体調など常に全快の調子にさせる。負わされた傷やダメージも即時再生し、倒すには再生速度を上回る攻撃力を有してる一撃で無いと倒せない。またニンニンガリマの様に刀剣類を出す事も出来る。

必殺技は巨大な青い不死鳥となって相手に突撃する。青い炎は触れたものを燃やし尽くすまで消える事は無い。

ビルドドライバー使用時
<< 不死身の剣士! フェニックスハバキリ! >>



・ドラゴニールフォーム

ドラゴンフルボトルと長槍のガングニールフルボトルでなったフォーム。

六つのフォームの中では一番の攻撃力を有しており、また徒手空拳だけでなく槍も出す事が出来、高エネルギーのドラゴンの力を上乗せした一撃等も繰り出せる。

必殺技はドラゴンとガングニールのエネルギーをパンチやキックに乗せて見舞わす。一見地味に見えるが、攻撃力が高いフォームなだけあって、その威力は星すらも砕くと言われた一撃である。

ビルドドライバー使用時
<< 進撃のファンタジスタ! ドラゴニール! >>

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