すいませんごめんなさい石投げないでください。
か、可能な限り次話を早く投稿しますので何卒、何卒。
そこにそびえ立つ
東部連合――
狐を思わせる獣耳に長い髪、同じく黄金の二つ尾を有する、束ねる者。
本名すらも忘れるほどに。文字通り全てを賭して、連合へと纏め上げたその者は、月明かりに照らされ、その身をより黄金色に近づいていた。
何を思って吐いた煙か。長く長く、尾を引くように繋がる煙の元にはどのような憂いが、後悔が繋がっているのか。
感傷に一人浸る『巫女』であったが、彼女の狐耳が僅かに揺れて。
優雅に振り返り、そこに居た人物へと口を開く。
「いの? どないしたん? うちに何か用け?」
「突然申し訳ありません。……ですが、急を要する報告と判断いたしまして……」
他種族国家を構想する
「急を要する? なんや穏やかやあらへんなぁ」
「最近この世界に来た「カイ」という少女をご存知でしょうか?」
「そらチェックくらいはしとる。んで? その「カイ」っちゅう子がどうかしたん?」
盟約に誓った以上、要求は絶対。しかし、先の戦いの条件に「ゲームプレイヤー以外への情報の口外禁止」が織り込まれていた為、いのは頭を悩ませた。
何しろゲームに何を賭けたか。も、何故ゲームをする事になったか。も口に出せないのだ。
――ゲームをするきっかけについてはいの自身は墓場まで持って行く気であろうが……。
「先程城にてすれ違った折に、何やら鼻歌混じりに気になる事を申しておりまして……」
「えろう勿体ぶるんやなぁ。サッサと言いや?」
「はは。失礼いたしました。彼女は、「巫女さんが必勝と思い込んじゃってるゲームはまだかなー」と言っておりまして――」
「――そん子。……今どこにおるん?」
遠回りをするいのに一瞬だけ膨らんだ『巫女』の怒気は。
いのの言う急を要する報告を聞いた途端に爆発的に大きくなった。
「エ、エルキア王城に居りますかと……」
『巫女』の気に圧倒されながらも答えたいの。そしてその答えを聞いた瞬間に血壊を発動し、一瞬で姿をくらます『巫女』。
残ったいのは空に浮かぶ月を見上げ、
「言われた通りにしましたぞ。カイ殿」
と呟くのだった。
*
エルキア王城。現在進行形で多数の種族による国家の建設という馬鹿げた構想を大真面目に考えているその中心的立ち位置の場所。
その中にある客室の一室。カイに
カイの姿は見受けられず、『巫女』は城を駆け巡って捜索する。がしかし、カイどころか空や白。いづなに果ては仕事に追われている筈のステフの姿まで見えず。
何か城内であったのか。と考えたが、一つの可能性に辿り着いた。
そして耳に届いたカッポーンという音で可能性は確信へ。
(あぁ……。あっこけ)
それまで城内を捜索していた速度のままで大浴場へ突撃し。
もうもうと湯気の立つその場所へしっかりと服を脱いでから入って行く。
「お、カイの言う通りだったわ。巫女さんいらっしゃ~い」
浴場の入り口のすぐ脇に
その口から出て来た言葉に思わず『巫女』は眉をひそめた。
「言う通りっちゅうのんはどないな意味や?」
言葉通りの意味ならカイがこの場に巫女を誘い出した。という事になるのだが……。
「カイがここに来たからいつも通り裸の付き合いをしようとしてさ。じゃあ巫女さんも呼ぼうってなったんだが」
「カイが……その内……来る。て」
いつの間にか巫女の背後に移動していた白が兄の言葉を受け継ぎ、巫女の尻尾をモフりながら応える。
「おや、本当にあの方の予想通りの動きにございますか。やはり獣は獣。単細胞なのでございましょうね」
「
「干からびる寸前だった
他種族を別の種族が煽りあう、煽りあい
「ほんで、そのカイっちゅう子はどこ居るんや? まだ挨拶もしてへん」
「ここに居ますよぉ」
湯気が邪魔する視界の中、女体化したプラムを抱き抱えて身動きしない人間が一人。
こいつか。と巫女はその者の眼前へと移動するが。
「カイ様は今睡眠中ですぅ。質問などあるのでしたらぁ、今しばらくお待ちくださいぃ」
とカイに抱かれているプラムが答えた通りに。
目を閉じ、胸を規則正しく上下させて眠っているらしいカイは。
プラムだけは離さない。とがっちりプラムを両手で捕縛していた。
「――なぁ……。これってツッコむ所なん?」
「触れないでいただけると助かりますぅ」
「盟約。寝ている……時の、抱き枕……化。プラム……カイに、負けてる」
「あ、ほうなん? ……
「滅茶苦茶鮮やかだった、です。カイも空と白ぐれー面倒、です」
「にぃと、一緒に……しないで」
「妹よ。最近兄ちゃんに対して冷たくないかね? そろそろガチで凹むぞ!?」
ワイワイガヤガヤ、騒ぐ声はあれど敵対する声などもちろん無く、結局カイが起きるまで巫女は待つ事にしたのだが……。
それから、白にモフられながら体を洗い。ステフと隣り合って湯舟に浸かり、彼女の頑張りを褒めて。
いづなに近寄り、耳打ちで空と白、ステフにカイから学べる所を盗めと言って。
なお起きぬカイに、怒りや苛立ちではなく純粋に心配になって来た。
「念の為やけど、死んだりしてへんよね? 寝るにしても限度があるやろ? のぼせてまうえ?」
カイは大丈夫なのだが、彼女に抱きしめられ、身動きできないプラムはだいぶ限界が近いのが見て取れる。
「空様ぁ! カイ様を起こすにはどうすればいいですぅ!?」
「眠れる女性を起こす為の方法なんざ一つだ!」
「ギャルゲ……でも、エロゲ……でも。キス……鉄板」
「どの口がエロゲーなんて言っちゃってるのマイシスター!? お兄ちゃん許しませんからねっ!」
『
唇が触れた瞬間に覚醒したカイに頭を押さえつけられ、それはもう熱烈なフレンチ・キスを数分にわたりカイから押し付けられて。のぼせる。とは違う原因でぐったりするのだった。
すっかり忘れていた裸の付き合い回になります。
あとプラムきゅんうわぁぁぁあぁん! スーハースーハー(ry